「兵庫県」で検索しました。
1~6 件を表示 / 全 6 件
以前から懐石桝田の所で修行された方が芦屋で割烹を開いていると言うのは知っていたが、なかなか訪れることができなかった。ところが出張でこちらの近くに行くことがありその機会にこちらの店に予約を入れて訪れることにした。 カウンターで陣取り、まずはビールをいただく。 先付けは馬鈴薯饅頭餡掛け。中に海老が射込んである。馬鈴薯の優しげな旨味に中の海老の甘味が調和し、そこに餡掛けの出汁が優しくまとわりつき、落ち着いた旨さを感じる。ここで日本酒をお願いする。風が吹くと言う名前の純米吟醸酒。とても軽やかでうまい。 煮物椀は、鰆の真烝、筍と蕨。山椒の香りが素晴らしい。出汁はふんわりと香り立ち、淡い味わい。でも、最後まで頂いた時に、旨さが鼻腔や口一杯に 満たされる。美味しいお椀だった。 向付けと八寸が一緒になった造り八寸が供される。これがこちらのお店の名物らしい。造りは、鮃、縞鯵、鮪、蛍烏賊。それに鴨、無花果バター射込み、だし巻き、ふろふき大根、鶏つくね、蛸と瓜の酢の物、チーズの鰹節まぶし、ウルミの酢味噌、ネギと魚の肝、生麩の田楽、チーズ春巻きなどが大皿で供される。 どれももちろん旨いし、日本酒にもよく合う。何よりも見ていてとても楽しい。桝田の名物であるとても巨大な八寸を彷彿とさせる。 焼き物は、うおぜの菜花の黄身醤油焼き。それに蓮根やパプリカが添えられている。うおせにはしっかり出汁を含ませて焼き上げられており、菜花と黄身醤油も美しい。 ここで日本酒をおかわりする。前佐賀の酒。 次の油物は、天麩羅。白魚、新玉ねぎ、三つ葉かき揚げ、トマト、満願寺、白身魚、アスパラ。天つゆと塩でいただく。どれもうまいが、私は白魚がとてもうまいと感じた。 留めは、白穴子と牛蒡、生麩の蕪蒸し。これも出汁の旨さが際立つ一品。 飯は干し海老と新玉ねぎの炊き込み御飯。新玉ねぎの甘さと干し海老の香ばしさでスッと胃の中に入っていく。これに赤だしと漬物がつく。漬物は桝田で食べたのと遜色ないと思う。 最後の水菓子をいただき、焙じ茶をゆっくりと頂く。幸せなひととき。一人で伺ったが、大将は私が退屈しないように、でも話しすぎないように接してくださった。料理を出すタイミングや説明も的確であり気持ちがよかった。店内も清潔であり、非常に居心地が良かった。また機会があればぜひ訪れたいと思う。
2017/04訪問
1回
学食はやはり安くて美味いなあ