『ボキューズ・ドール2019が終わって』Numa-fluteさんの日記

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先般、フランスのリヨンで行われたボキューズ・ドール
日本代表として、期待の高山シェフが出場してました。

惜しくも表彰台に立つことはなりませんでしたが、堂々の七位にランク・イン。
世界中のトップ・シェフ24人が競う中で、快挙と言っても過言ではないでしょう。

ボキューズ・ドール
二年に一度、既述のリヨンで行なわれてます。
仏の有名シェフ、ポール・ボキューズが若手の育成のためという主旨で始めたコンクールです。
ボキューズ・ドールにダルジャン、ブロンズと上位のランクがあります。

内容はまったく異なりますが、日本のテレビ番組で「料理の鉄人」というバラエティがかつて放映されてました。
この番組で、それまで認知度の低かった料理人という職業に対する人気が一気に高まりました。

調理師学校が雨後の竹の子のように増えてきたのもこの頃からです。
中でも大阪の辻料理師学校は、知らぬ人がないほどに有名ですね。
今や、ホテルの調理部門や大手のレストランに入社してくる新入社員は、半数がこの辻調理師学校の出身者です。

それでこの料理界のコンクールですが、あまりというかほとんどメディアでは取り上げられませんでした。
ネットの世界ではグルメ情報が溢れんばかりに飛び交っている中、ちょっと意外でした。

日常的な料理の世界とは異なり、あまりにも非日常すぎて一般の人には馴染めないからかも知れません。
日常的なグルメの世界と言えば、この「食べログ」など素人が書き込みできるサイトがネット上にたくさんあります。

私は、最近ジャズのライブの頻繫に行ってますが、例えば音楽の世界で「聴くログ」みたいなサイトがあったとしたら面白いなと思ってます。
しかし、誰でもが簡単に書き込みできる食の世界とは異なり、もし「聴くログ」があったとしてもそこに投稿をするには、ちょっとした知識と経験が必要です。

対して、食べログという食のサイトには、誰でもが簡単に書き込みできるという利点と、ともすればこれが大いなる問題となる欠点も孕んでいるように思います。

食というものは、人が生きていくうえで必要不可欠の行為です。
誰もが日に三度の食を経験するわけです。
それだけに、食に対する興味は程度の差こそあれ誰もが持っているものであり、衰えることを知らない欲求でもあります。

ただ、そこには食べるという欲求充足としての行為以外に、付随する様々な知識や経験もあるに越したことはありません。
ただ単に生命を維持するためだけの食は、もはや「餌」です。
人として、よりレベルの高い食事をしたいと願うことは、その人の生活レベルの上昇と共に必然的に高まってくるものだと思ってます。

グルメサイトに話を戻します。
今、ネット上に氾濫している多くのグルメサイト、誰でもが簡単に書き込みできます。
そこには、投稿をアップするにあたってのフィルターさえもありません。

食というものは誰にでも必要であり、かつ毎日のことであるだけに場合によっては、軽んじられることもあるようです。
食べログだけに限りませんが、ほとんど飲食に関する知識の欠片すらないような人も、いっぱしの評論家気取りで投稿しているのを見ると可笑しくなってきます。

その投稿も、愛嬌で済んでいるうちは罪もないでしょうが、店舗に対する誹謗や中傷になってくると始末に負えません。
遅ればせながら、現在ではグルメサイトでも管理側が投稿を巡回チェックしているようで、酷い書き込みは削除しているようです。

書いているうちに、内容が本題からどんどん逸れてきたので、一旦終わります。
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