桜咲き、桜散る。
その様を愛でると 切なくなる。
女の一生と かぶりもするが
はかなすぎる。
歩いていると
ハラハラと、舞う花びらに 追い越され
追って 伸ばしたわが手のひらから
す~っと 逃げて 地に落ちた。
つかまえられない つかまらない
幸せ=桜のようで
ふっと わびしい気持ちも起こる。
今年の桜の 想い出は
夜桜 頬も桜色
つないだ手と手の 暖かさ
見上げた雅な 桜たち
そっと後押し 唇ふれる。
春のまぼろし 桜のまぼろし
君だけ 君だけ 現実で。
散りゆく運命 それが花
そして女の宿命なれど
逆らい 逆らい 美しく
生きたい我がまま 誰か許して。
おやすみなさい
桜よ 今年も ありがとう。