kanamilkさんが投稿した浅草じゅうろく(東京/浅草)の口コミ詳細

呑兵衛年寄りの呑み喰らい放浪記

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kanamilk (60代後半・男性・東京都) 認証済

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浅草じゅうろく浅草(つくばEXP)/そば、日本料理

1

  • 夜の点数:4.1

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.4
      • |サービス 4.1
      • |雰囲気 3.8
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2020/02 訪問

  • 夜の点数:4.1

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.1
    • | 雰囲気3.8
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

期待を裏切らない蕎麦前と蕎麦の出来

「じゅうろくなら何度か行ったことありますよ」という知人に、連れて行けとせがんでいたら、「12,000円のコースで予約しました」と返事が返ってきました。
料理だけで12,000円かよと思いながらも、イクイクと返事。
浅草観音裏、吉原の手前の北千束にある店にやってきました。
マスクに続いてトイレットペーパーが消えた頃のことです。

予約時間ちょうどに我々が入店すると、ご主人が何やらお客さんに怒っています。
時間に人数が揃って来てくれないと、温かいものをその時間に合わせて作っているのだから困るよ、ということのようです。
予定していた雑炊は中止!とメニュー変更を言いわたされていました。
料理に対して真摯なご主人は、なかなか厳しい方です。

我々の方は時間ちょうどに座敷席に腰を下ろすと、女将さんがにこやかにおしぼりを持ってきてくれました。
コースなので、まずは飲み物。
勧められたビールは、ガーシェリー(980円)という飲食店専用のビール。
3種ある中で、自分はスタウトタイプのBLACKを選択。
香ばしさのある、ゆったりした味わいのビールでした。

ビールとともにまず出てきたのは、クエの雑炊。
まずは雑炊で胃を落ち着かせてということなのでしょう。
そして、この雑炊がすこぶる美味い。
クエのものと思われる旨味が半端ありません。
これが食べられなかったお客さんは残念ですねぇ。

胃を落ち着かせたところで出てきたのは八寸。
つやつやした丹波の黒豆はすっきりとした甘み。
タラの芽入りの焼味噌は、ほのかな苦みが春の息吹を感じさせます。
はもの板わさは旨味しっかり。
ピーナツ豆腐は、滑らかな口当たりとピーナッツの濃厚な旨味。
穴子の煮こごりは、山椒の風味があり、穴子の食感と美味さを活かす出汁加減がさすが。
松前漬けはイカの燻製感が前面で活躍。
明太子の燻製は辛味が柔らかで燻香よし。
平目の手毬寿司は白身のさっぱりした美味さが味わえました。
一つ一つがとても丁寧に作られた八寸です。

続いて登場したのは、北九州産の筍の刺身。
出された瞬間に筍の香りが鼻腔を刺激してきます。
シャクっとした心地よい歯ごたえ。
そして甘い! なんでこんなに甘いの?という爽やかな甘さ。
ご主人曰く、「今日一番コストがかかっているのは実はこの筍」なんだそうです。
確かにこんな筍食べたのは初めてです。

続いては、女将さんが、「当店はお寿司も出すんですよ~」とにぎり寿司3種を出してくれました。
柚子の香りが上品できめの細かい白身の平目、昆布の風味がしっかり効いた鯛の昆布締め、口の中で溶けるような銚子の鮪の3種。
でもこれ写真撮るの忘れました。
さらにもう一種出てきたのが穴子のにぎり。
これがまた口の中でほろほろとほとびれていきました。
しゃりは赤酢というのも江戸前らしいところです。

ここまででもかなり充実した料理が出されてきたのですが、本日のメインはこの次にやってきた鴨鍋。
キレイな赤身の蔵王鴨を使い、せりがたっぷり入った鴨せり鍋。
シャキッとした歯ごたえのせりの苦みと甘みが、春らしさを伝えてくれます。
厚切りの鴨は、弾力はしっかりあるのにザクっと歯で噛み切れる柔らかさ。
軟骨を叩き込んだ鴨団子は、それはもう文句ありませんという旨さでした。
一緒に入っていたそばがきにも、出汁と鴨の旨味が浸み込んで、蕎麦と鴨の相性の良さを鍋でも証明してくれます。

鍋の箸休め的にいただいたのは、イカとわかめと茗荷の酢の物。
鴨の濃厚さをすっきりさせてくれる、いいアクセントでした。

鍋で充実感を味わった後に提供されたのは、タラの芽と筍と海老芋の天ぷら。
春の恵みの味です。

とても充実した蕎麦前に、酒も快調に蒸発。
米宋純米、栄光富士雄町、日高見超辛口純米といったところがスイスイと空になっていきました。

たっぷりと蕎麦前を楽しんだ後はいよいよ〆の蕎麦。
蕎麦は女将さんが打つというのは、マイフォロワーさんも多数ご紹介されている通りです。
緑がかった色のつやつやのエッジが立った細打ち蕎麦。
福井の丸岡産だそうです。
もちろん店名にもある通り、二八です。
非常にのど越しがよく、噛むと蕎麦の風味と甘みが口の中に広がります。
あれだけ旨味の強い鴨を食べた後なのに、その旨味に負けない蕎麦の風味。
口の中に清廉な風が吹くような、さわやかな印象の蕎麦。
出汁とかえしのバランスがよいつゆが、その蕎麦の旨味を引き立てていました。

最後に苺と羊羹の甘味が出てコースは終了。
開始時間には厳しかったご主人も、料理の話になるととても丁寧に説明してくれます。
女将さんの接客もてきぱきとした中に親しみの持てるもの。
座敷席はちょっと辛かったですが、蕎麦前も蕎麦も期待通りで楽しめました。
予約してくれた知人に感謝せねばなりませんな。
また予約してもらえるように、とにかく今は、Stay home!

  • 鴨セリ鍋

  • 八寸

  • そば

  • 筍の刺身

  • 穴子のにぎり

  • e16タラの芽と海老芋の天ぷら

  • イカとわかめと茗荷の酢の物

  • クエの雑炊

  • 鴨セリ鍋

  • 鴨肉

  • 鴨セリ鍋の取り分け

  • 甘味

  • そばつゆ

  • 蕎麦湯は自然体

  • 蕎麦湯

  • 米宗純米

  • 日高見超辛口純米

  • 栄光富士雄町

  • ガージェリー黒ビール

2020/04/29 更新

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