『町田美術館の話』サルピル・マンダさんの日記

こんな店に行ってます、はい。

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サルピル・マンダ (男性・千葉県) 認証済

日記詳細

通常食べ物の話限定で月一ペースでいい加減に書いている日記ですが、食べ物以外で美術館に飾られるような「絵」を観る事も好きです。
個人的に良かったなと思った展覧会があり、開催期限があるので、期間内に日記更新です。

G/W中にとある展覧会に行って絵を鑑賞してきました。
町田市の「町田市立国際版画美術館」です。
観た物は「空想の建築―ピラネージから野又穫へ―」です。

決して強要はしませんが、「かんしょう」すると言う行為は良いことだと思います。
鑑賞であれば芸術を愛でることと私は最初に思いますが、音楽鑑賞とも言いますように視覚以外に聴覚でもよろしいかと思います。映画鑑賞とも言いますね。

とにかく、鑑賞すると言う事は新たな刺激を受け入れる行為として良いなと思います。
若いうちは、ライブでしょうし映画でしょうが、芸術を愛でる事も非常に良いなと思います。
絵画・・・これが好きな人って美大生以外でどのくらいいるのでしょうか?よくわかりません。私もほとんどの絵画はあまり好きではないです。抽象画に何を求めて良いのかわかりませんし、近代アートも実際に観てみたのですが、おもしろい仕掛けとかだな・・・くらいでやはり理解の範疇を越えてしまいました。絵画に絞って言えば、ピカソとか太郎も良くわかりません。なんかすごいなとは思いますが、積極的にお金を払ってまで観たいとは思いません。
私が好きな物はあくまでも写実的であったり美しいもので、現実的なものを基本としていますが、シュールな感性(ダリですね)や装飾的に美しい(リャド)(ミュシャ)とかなり狭い範囲のジャンルの絵が好きです。

毎週早回しで気に入った物しかちゃんと見ていませんが「NHKアートシーン」があります。今回確かこれで「直感的」に「イける。行きたい!」と思ったのがこちらの美術館でありました。

展覧会の前半のくだりは正直あまり興味を惹くものではありませんでしたが「野又穫」の作品群がたくさん観れるのは「おすすめ」です。

もしちょっとでも興味が出て時間がとれるような方で、この作家の事を知らない方がいたとしたら、一度観てみてはいかがでしょうか?おもしろい空想の建造物が観れると思います。私は代表的な絵は観た事はありましたが、作家を調べるまでは興味を持たず存じ上げていませんでしたが、今回ちゃんと拝見させていただき、幻想的な世界観が好きになりました。

今回、食道楽優先で昼飯と夜飯の間の時間しかとれず、予約で制限も縛られていた為、約一時間ほどしか時間がとれませんでした。町田が遠い・・・

でも、今回のG/W旅行の中で一番印象に残った日かもしれません。

同じ感性の方が読んでくれたらうれしいです・・・


では。


と、ここで〆てしまうのが普通ですが、食べ物関連でこじつける事にします。
もうじき口コミしますが、この美術館に行った時に入った昼飯は「金田中茶酒」です。G/W後半に美術館に行ったのですが、連日フレンチ・中華と続き、食べ慣れない美食に胃が疲れ気味となり、うれしい悲鳴なのですが、何か和食が食べたいなと昼飯の部では唯一予約を入れて無かった日に訪れることにしました。

オーク表参道と言う新しい建物の2階にお店がありますが、写真家の杉本博司さんと言う方が一部空間デザインをしているそうなのですが、そのまま店舗のデザインも行ったとの事です。美しい何か違う空気感が漂う空間です。CM映像とかのワンシーンの中にいるような錯覚に囚われました。

広い間口を取り白を基調に直線でまとめられた中に、長いテーブル、それを観覧するように高い位置に長いカウンターが平行にあります。奥にテーブル席も少し・・・

正面はガラスらしいのですが、その時は開け放たれていました。その先は狭いながらも島の岸壁のようなモチーフと和が融合したような感じの造形があります。

ちゃんとしたコンセプトは何かあるのでしょうが、私にはそのように感じました。

とっても良い空間なのですが、サービス面が納得いきません。その辺は口コミに書くとします。まぁ、カフェと言えばフランクな感じで良いのかもしれませんが・・・
味に関しても、品の良い量と風味で格調高いお値段となります。

夜は「ラ・ビュット・ボワゼ」に行きました。お店の最寄り駅は自由が丘とか九品仏駅とかなので町田からだとまだアクセスが良いお店で助かりました。

こちらのお店は郊外?の住宅として古くからある良い感じのお店で木々がともするとうっそうと感じるほどのびのびと生えている緑多きお店でした。
美術館を観てもう少し観たいなと思いながらも満足してからの食事となったので、流れもあるのかもしれませんが、非常に良い印象のお店でした。給仕の方々もダンディな感じで決まっていたり、私たちのテーブルは若手の方がメインで担当していただきましたが、非常に居心地良く接客をしてもらい、食が少し細くなってしまいもっと食べていたいと気ばかり残ってしまいましたが、満足したお店でした。

この日は、昼は良い雰囲気の内装の和食(サービスはちと馴染めませんでしたが・・・)から続き、幻想的な絵画を観て、少しタイムスリップをした感じが心地よいフランス料理(その中でも野菜使いが秀逸と言うのが、この日にハマりました)を経験でき、連休の中でも最も充実し満足した日にちになったような気がします。


お金がかかりますが、若い頃の自分が歳取ってからまさかこんなに食べ物のことが好きになるとは思いませんでしたが、もう少し若いうちから緊張しながらでも、色々な食べ物屋さんに食べ慣れて行けば良かったなと思いました。


町田市立世界版画美術館・・・いえ、他の絵画の鑑賞など「静の精神世界の高揚」がいいなと感じる若い方がいるとしたら、是非その後の食事も余韻に浸れるようなお店を選択するようにしてみてください。

えっ?既に当たり前ですか?ならば問題無いです。私が遅ればせながら、そのように感じた日を経験したもので・・・


なんとか、食べ物の話も混ぜ込みました・・・ふう・・・
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