エノキングさんのマイ★ベストレストラン 2011

えのログ

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エノキング (50代前半・男性・北海道) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

選考を検討し始めたのが11月初め。昨年から始めたマイベストレストランだが相変わらず悩ましい。
11月に入ってからもいいお店に出会い、取捨選択はいっそう難儀した。しかし昨年同様、選考基準は変えずに以下の2つ。
・各ジャンルのマイベスト
・今年(2010年12月以降)初めて訪れたお店
これを基準に★4つ以上採点したお店を抽出した。1位から10位になるが、これは優劣の順位ではない。野球のベスト9と同様に、それぞれのベストであって同列。ただ自身2度目の★5つをつけた「鳥しき」は文句なしの1位に。ほかの選出理由は以下の通り。
【B級グルメ】 スタミナラーメン松五郎・・・自称茨城大使としては、かなり故郷びいきの選出。目指せ!全国区。
【居酒屋】 富士屋本店・・・マイジャンルトップの居酒屋ジャンルからは立ち飲みの聖地をランクイン。驚異のコスパは他の追随を許さない。
【イタリアン】 SALONE2007・・・自分にとって記念日レストラン。通常ならトップ3だが、それでは自分らしくないので(笑)あえての4位。
【ピッツァ】 シシリヤ・・・今年は自分にとってピッツァ、特にナポリピッツァを多く食べた年。中でもベストマルゲリータはここシシリヤ。
【フレンチ】 フロリレージュ・・・自分のウィークジャンルだが、フォアグラへの概念を変えてくれたレストラン。
【とんかつ】 もち豚とんかつ たいよう・・・男はやっぱりとんかつでしょ、と好きな料理だが、今年のベスとんかつはここ。
【中華】 龍門・・・83歳のおばあさんの作る餃子はマイベスト焼き餃子に躍り出た。
【外国料理】 kuumba du falafel・・・外国料理のコミュニティを立ちあげてるだけにこのジャンルは外せない。味、雰囲気、独創性でここ。
【二郎】 二郎三田店・・・今年はマイ二郎元年。6店ほど行って関内店が個人的にはベストだが、やはりここでは聖地三田店をランクイン。
雑食の自分らしい店の選出になったと思う。今年は情報ソースとしてtwitterが大活躍。このベストレストランもtwitter繋がりのお店が多い。
つい最近亡くなられてしまったが、来年も故立川談志師匠の「美味い不味いはてめえで決めろ」の言葉を胸にいいお店に出会っていきたい。

マイ★ベストレストラン

1位

鳥しき (目黒、白金台 / 焼き鳥)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2011/12訪問 2011/12/19

唯一の難点は予約の鳥肉さ

【2011.12】
誤変換が生んだ奇跡のフレーズが、一部では連発過ぎ(笑)と不評を買っていた。だが、再訪レビューを更新することでまた日の目を見ることに。
またまた行ってきました、鳥しきに。前回同様に黄金の右手を持つといわれる方が予約を取ってくださいました、ありがとうございます。(最近不調なようですが・・・w)
正直、初訪ほどのインパクトはないが(当然といえば当然)、相変わらずのレベルの高さに前回以上の長居をしてしまったほど。
前回食さなかったメニューではつくね、ちょうちん、そしてそぼろ丼と焼鳥丼。
特に焼鳥丼は強く印象に残った。
前回はワインをボトルで頂いたが、今回は月山(島根)をお燗で結構飲んだ。燗具合もぬる燗でいい塩梅。
それでいてお会計は一人6,000円強とくれば、そりゃ超人気なのも納得。
幸運にも2カ月連続で訪れることができた鳥しきですが、次に会えるのはいつだろう。


【2011.11】
自分の中で行ってみたい三大焼鳥屋といえば、鳥重(渋谷)、鳥てる(品川)、鳥しき(目黒)。いずれも予約が取り辛い人気店であり、長期予約が苦手なこともあり縁遠かった。

しかし鳥しきの二巡目のトップ予約が取れた方から、お誘いをいただき、願っとり叶っとり、ということで念願の鳥しきへ。

二巡目ですから、一巡目のお客さんが帰り次第、連絡がくるシステム。ですから近くのビアパブ「65」で軽くビールを飲みながら待機。18時からの営業なので、うまくすれば20時くらいに呼ばれるかも、と思っていたが、お連れの携帯が鳴ったのが20時40分。意外と長居するのだな、と思ったが後で納得することになる。

お店は目黒駅からすぐ近くなのだが、お店を目にしたことはない。キッチンセロ鎮海楼などがある目黒グルメストリート(非公式)はよく行くのだが、その駅との間の袋小路にある。隣は丸富水産でその奥にひっそりと。

暖簾をくぐり店内へ。コの字カウンターになっており、正面の焼き場に立つ主人が丁寧に迎えてくれた。
そこには超人気店の驕りは一切感じられない。

とりあえずビールは飲んできたので、日本酒にすることに。メニューのドリンクの値付けはどれも良心的な感じをうけた。飲んだことがなかった鳳凰美田(700円)に。とてもすっきりしていて飲みやすい。栃木小山のお酒らしい。覚えておきたいお酒。

食事はお任せで、自分たちでストップをかけるスタイル。もちろん単品でのオーダーもできるが、初訪ですからおまかせにすることに。

お漬物は大根と胡瓜で、脇役にも一切手を抜かない姿勢が味に表れている。大根おろしもしかり。おろしはおかわりしたほど。

まずは血肝(レバー)とさびからスタート。とても柔らかく、ややレア気味の火の通し方も完璧。特にレバーはぱさつきが全くなくクリーミー。

銀杏は焼く直前に手で丁寧に皮をむいていた。塩加減もちょうどいい。

白玉(うずら)。中の黄身がとろっとしており、半熟のうずらって初めて食べた。ここにも鳥しきの焼きの技術の高さがあらわれている。

はらみ&かしわ。これまた中がややピンクの絶妙な焼き加減。身もとても柔らかい。

かっぱ(軟骨)。ただ硬いだけの軟骨って多いが、鳥しきのは柔らかく、骨についている肉もとても甘みがある。

その後、しいたけ、砂肝ときて厚揚げでストップ。
厚揚げは串から抜いて提供されるが、これまた外はカリっと中の豆腐にもしっかり熱さがあり、さすが。

途中、偶然空いていた1席に飛び入りで呼んだ女史のリクエストでワインをボトルで。ATTITUDEという、仏のソーヴィニヨンブラン。とてもフレッシュで飲みやすく、焼鳥ともよく合った。女史のセレクトなので値段は見ていないが、トータルの会計からみても良心的な価格だと推測される。

〆は焼きおにぎりで。20分ほどかけて丁寧に焼かれるおにぎりは、これ以上柔らかくても硬くてもだめだろう、ぎりぎりのラインを見切っている。
鶏スープとともに最後まできっちりハイレベルな鳥しきスタンダードを堪能した。

すでに語り尽くした感がある味の良さ、白木のカウンターを中心とした清潔感のある店内の雰囲気、そして焼きながらも周りへの気配りを忘れない主人と温かみのある接客の女将のサービス、どれをとってもハイレベル。噂に違わず素晴らしいお店でした。

お腹も十分に満たされ、日本酒のあと3人でワインボトルを2本で1人当たり8,000円弱のコストパフォーマンスの高さもしかり。女将に聞くと、主人は「鳥よし」の中目黒、西麻布、銀座で修業したとのこと。道理で値段のない木札や店の雰囲気が似ていると思った。鳥よしは自分も好きな焼鳥屋さんだし。

人気店にもかかわらず、急かされることもなくゆっくり楽しめる居心地の良さも嬉しい限り。思わず終電を逃してしまうほどの3時間超の滞在だったが、あっという間の初鳥しきだった。一巡目の予約は1月までいっぱいだそうだが、二巡目狙いでぜひまた来たいお店です。

  • (説明なし)
  • 鳳凰美田
  • (説明なし)

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2位

スタミナラーメン松五郎 (常陸青柳、赤塚、常陸津田 / ラーメン)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2011/05訪問 2011/05/05

桜田門外の麵

母の日の梅酒を買いに思いつきで訪れた我が故郷茨城。
木内酒造に行くと決まってすぐ来ようと思ったお店が水戸の「スタミナラーメン松五郎」

上水戸にあり中学時代のスクールゾーンの途中にお店はある。
その後引越しをしたので、自分が水戸にいる間にお店は既にあったのかは定かではない。
だが明らかにその周辺にはノスタルジーを感じながら、初めて食べる感覚とのコントラストが何とも言えない。

そもそもB級グルメ全盛時代に茨城は遅れを取っており、これといったものがない。
観光活性化のためにも積極的に取り組むべきだと再三再四私は茨城愛として申し上げております。

昨年関東圏の厚木でB1グランプリが行なわれたにもかかわらず、茨城からの出店ゼロの体たらく。実に嘆かわしいと思っていた時に水戸にスタミナラーメンなるものがあると耳にした。すでにラーメンマニア間では定着化しており、その元祖がこの松五郎。それから気にはしていたがなかなか訪れる機会がなかったが、今回偶発的に恵まれた。

地方らしくお店の隣にパーキングが5台あり、車を停め17時の開店少し前に3番目として並ぶ。

店内に入ると長いカウンター席のみであり、20人ちょっと入る感じだろうか。

オーダーは連れとスタミナラーメンの温かいのと冷やしを一つずつ(各700円)。
麺は大盛から2玉、3玉と自在に増やせるようだが両方並で。

店の壁に目をやるとそこには阿部サダヲやマツコデラックスの最近のサインが。

やってきたスタミナラーメンはいわゆる野菜あんかけラーメンといったところ。キャベツ、にんじん、かぼちゃ、たけのこなどの野菜たっぷりにスタミナの由来であろうレバーが入った熱々のあんが麺の上にかけられている。冷やしでもそれほど冷たくはない。甘辛の熱々のあんが中太麺によく絡む。これ以上甘くても辛くてもいけないぎりぎりのラインが保たれている。なるほど、面白いし美味しい。

温かいのは醤油ベースのスープにおなじくあんがかけられていて、こちらの方が辛さはマイルド。
個人的には冷やしの方が辛さとあん自体の旨みが感じられて好きだ。

ネーミング、見た目、味、どれをとってもB級グルメとして十分インパクトありな一品。

4/11に東京にも進出(日本橋馬喰町1-7-2岡永アネックス1F)したし、これでB1グランプリに切り込みだ!がんばろう茨城!今こそ水戸っぽの底力見せるべし。

*本来4.0の評価ですが、故郷びいき、ご当地グルメとしての応援感情を0.5プラスしていますことご理解ください。

  • (説明なし)
  • (説明なし)

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3位

富士屋本店 (渋谷、神泉、代官山 / 立ち飲み、日本酒バー、居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 -

2011/11訪問 2011/11/17

アヒルストアがインスパイアされる立ち飲み屋

立ち飲みの聖地と自分の中で勝手に位置づけていた、渋谷の富士屋本店。
130年近くの歴史もさることながら、今をときめくアヒルストアの斉藤さんが刺激を受ける店(料理通信より)とあっては行かないわけにはいかないだろう。

渋谷の桜丘にあり、駅近だが渋谷にしては落ち着いているエリア。近くにはワインバーダイニングバーの系列店があり、どこも流行っている。
これを私は富士屋トライアングルと呼んでいる。実は、ワインバー、ダイニングバーは行ったことがあり、富士屋帝国の本丸が最後の砦になっていた。

富士屋ワインバーの裏手にあり、17時からの営業で数分前に着くと、店の前には待ちと思われる人たちが6〜7人いた。いわゆるシャッター富士屋。17時ちょっと過ぎにお店の人が札を返すのが、スタートの合図。次々に階段に下りていく人たちについていくビギナーの私。

地下の店内は意外と奥行きがあり、広い。案内されるがままに左奥のカウンターに陣取り、日本酒(寒梅)の冷や(280円)を。アボットチョイスでビールを飲んできたのでポンシュスタート。

壁には定番メニューの木札が下がっており、オススメメニューは黒板に書かれている。
種類はかなり豊富、しかも安い!ほとんどが200〜300円台だ。

その中からまずはハムカツとマカロニサラダを。両方とも200円!

ハムカツはやや小ぶりなのが3枚。サクッと揚げられており美味。揚げたてが楽しめるのは嬉しい。このハムカツはほとんどのお客さんが頼んでおり、富士屋マストメニューなのだろう。

マカロニサラダはいわゆるスパサラでこれぞスパサラという味。これ以上マヨネーズが多くても少なくてもだめな絶妙のマヨ加減。200円とは思えないボリュームもいい。

最初の2品を食べながら、追加で頼んだのがまぐろぶつ(350円)。こういう立ち呑み屋では、ある程度お惣菜が美味しいイメージは湧くが、刺身類にはあまりいいイメージが個人的にない。しかし、富士屋のまぐろぶつはとても新鮮でねっとり旨い。これも多くのお客さんが頼んでおり、店内には店員さんの「ぶつー」という声が絶えずこだましていた。

富士屋は基本キャッシュオンデリバリー式だが、一品ずつではなくてファーストオーダーが出切ったときに一度会計。そのあとはその都度会計する仕組み。なので、まずここで1030円を支払った。お酒に料理3品で1030円!素晴らしいコストパフォーマンス。慣れたお客さんは皆千円札と小銭をカウンターに置いていた。

寒梅をお代わりして、湯豆腐(200円)とはんぺんチーズ揚げ(250円)を追加。

湯豆腐は200円という安さでどんなものかと思ったが、お椀の中に汁があり、大きめの豆腐がねぎをかけられていて入っている。この汁はしっかりと出汁がとられていて美味しい。湯豆腐というよりスープ豆腐といったほうがしっくりくる。これが自分の中ではスマッシュヒット。

はんぺんチーズ揚げは隣のお客さんから聞かれる位目を引くボリューム。これまたハムカツ同様、揚げ方がいい。
富士屋では揚げものに外れはないだろう。

初めての富士屋で味わった1760円の至福の時間。
本丸を制し、これで富士屋グループを制覇したと思ったら大間違い。隣にはピッツェリアのアルフォルノ、三軒茶屋にはグリルバーがあり、まだまだ富士屋ワールドは奥が深いのです(笑)

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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4位

SALONE 2007 (元町・中華街、日本大通り、石川町 / イタリアン、パスタ、フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2011/04訪問 2011/05/02

うれしい!たのしい!美味しい!エンタメ系体育会系イタリアン

先過ぎる予約の苦手な自分は、いわゆる予約困難な有名店とは無縁な男です。
そんな予約無精な男でも一度行ってみたいと4月の予約を2月にしたレストランがある。
これは自己最長予約期間といってもいいだろう(国内のみ)

そのレストランの名は「SALONE 2007」

横浜の有名イタリアンであり、その高名が自分の訪問欲をかきたてたのは当然。またツイッターを有効活用しており、タイムラインに幾度となく、その店名が流れるサブリミナル効果の最たるレストランがこのサローネだ。

統括マネージャーの藤巻氏ともツイッターを通じて仲良くして頂き、その噂のサービスにもぜひ触れたいと思っていた。

場所は有名イタリアンから想像するエリアではなく、どちらかというと目立たない場所にある。
この意外性のあるアプローチは好感が持てます。お店が軌道に乗るまでは逆にネックになっていたそうだが。

予約時間の18時と同時に店内に足を踏み入れた。20人ほど入れば満席だろうか、思ったよりもコンパクトな印象ですが、だからこそ隅々まで行き届くサービスができるのだろう。

アニバーサリーユースをお伝えしていたので、まずはロゼのスパークリングワインからスタート。
さあ美味しいアトラクションの始まりです。

サローネは月替わりのコース(¥10500)1本勝負。

まずは山形牛のスピエディーノ
山形牛A5のサーロインが口の中でとろけます。いきなりスタートからフルスロットル。
お替わりを要望するお客さんがいるのも頷ける(笑)

グリーンアスパラガス雲丹添え 平目のタルターラ
雲丹の濃厚さとアスパラムースのさっぱり感が実に調和している。上にかかったエスプレッソパウダーの苦味もいいアクセント。

平目はワンスプーンの上に様々な食感の食材が盛られており、一口で食すことをすすめられるのが納得の食感のワンダーランド。柔らかい、カリカリ、サクサク…一口ではとても言い表わせない食感が襲ってくる。それでいて味としてまとまっているのが素晴らしい。

ワインは料理に合わせてグラスをお任せで。ここのワインは自然派いわゆるビオワインであり、ワインに疎い自分にはうまく表現できないが、まず分かったのは自分がビオワインが好きってこと。ことオーガニックという代物には辟易するが、ビオワインは違う。葡萄の自然な味わいをストレートに味わえるというか味に実に深みを感じた。料理とのマリアージュは言うに及ばない素晴らしさ。白▶白▶赤▶赤▶赤▶赤▶デザートワインの計7グラス堪能しました。

鮮魚のヴァポーレ
明石の鯛とタコの出汁が実に良く出ていて、下品ですがどんぶりで欲しくなるほどの美味しさ。
その旨は高見シェフから挨拶を受けた際にそのまま伝えてしまった(笑)
このヴァポーレとスピエディーノは毎月のスペシャリテだそう。

パンは焼きたてを常に持ってきてくれる。常に熱々のモチモチを楽しめるのは嬉しい。

ニョッキ空豆とリコッタ、生ハムクロッカンテ
一瞬ラビオリかと思うくらいの大きさのニョッキの上に、カリカリに焼き上げた生ハムを乗せた様は子供のときのお弁当に入ってたうさぎを模したりんごを思い出させる。
実はニョッキって、粉自体の味がストレート過ぎてあまり好きではなかったがこれは違う。
ニョッキ特有のモチモチ感を失わずにかつ口の中に入れるとふわっと溶けるのがいい。

鶏とフォアグラのマルモ
ブルターニュ産の鶏、松の実、フォアグラ、ディルなどこれも味覚・食感のジェットコースターが味わえる。
まさにサローネの真骨頂、ジェットコースターテイスト。

フランス産鴨のクッキアイオ
これもサプライズワンスプーン。鴨は低温で調理されており、実に柔らか。そしてセロリ、ヘーゼルナッツ、カシス、ハチミツなど一口で食すとまさに口の中でジェットコースターのように上下する(笑)それで最後にはきちっとまとまっているのが本当に凄い。

ガルガネッリ豚サルシッチャ赤ワインのサルシーナ
ガルガネッリとは棒にぐるぐるに巻きつけて作るパスタで、巻いた形状が面白い食感を演出し、相変わらず好きなサルシッチャとリコッタチーズともよく合います。

仔羊モモクロスタディクスクス
クスクスはあまり好きではないのですが、仔羊に付けてカリカリに焼き上げているので、苦手なパサつきがなくなっている。モモ肉の柔らかさとクスクスのカリカリ感が実にいい。

チーズの盛り合わせは2人で1つ頂きました。

林檎のコンポスタ
アニバーサリーとして藤巻統括自ら演出していただき、ありがたき幸せ。

様々な食材、食感を駆使したまさにジェットコースターのようなめくるめくコースの余韻をデザートとダブルのエスプレッソで楽しむ。

これだけの料理を覚える脅威的な記憶力が私にある訳ではなく、メモしていたのでもない。
食後に料理を説明してある手描きのメモがいただけるのだ。こういう心遣いが嬉しい。

ある人はサローネグループはレストラン界のディズニーランドだと言っていたのが納得の料理とサービス、そしてビオワイン。
アニバーサリーユースに持ってこい。

そして個人的に感じたサローネの素晴らしさは「組み合わせの妙」
一見合わなそうな意外な組み合わせに美味しさを感じさせるサプライズがある。そして店側にも驚かせてやろうという無邪気な子供心のようなものが感じられて楽しい。そしてその組み合わせの影には幾度となく試食に試食を重ねた真剣勝負が隠れている、だからこそ単なるサプライズに終わらず、しっかりとした土台になる味がそこにはある。

統括の藤巻氏を始め、村木氏、他のサービスの方達も実に楽しい方々。サービスをしている人達が実に楽しそう、それが伝わってくるからこちらも自然と楽しくなる。ノリも堅苦しくなくそれでいて丁寧、まさに体育会系。

サローネにニックネームを付けるなら「うれしい!たのしい!おいしい!エンタメ系体育会系イタリアン」でしょうか。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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5位

シシリヤ (日本大通り、関内、馬車道 / ピザ、イタリアン、バー)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2011/03訪問 2011/03/31

ピッツアコロッセオ

関内にある有名ピッツア店「シシリヤ」

以前からその高名は知っておりブックマークしていたが、
ツイッターのタイムライン上に頻繁に流れるその4文字を見るたびにますますその思いは強くなるばかり。

またシシリヤのピッツアイオーロの小笠原氏も店名アカウントでツイートしており、
その空席情報を見て、居ても立ってもいられず予約した。

関内駅から歩くこと5分。外観はあまり目立たず、節電のせいだけではなく、店内も含め、美味しいピッツアを提供することに専念したいから他はなるべく簡素にしたい、という思いが伝わってくるような造りだった。

店内は釜を中心にコの字カウンターになっており、他にテーブル席は2席あるものの、カウンターからはどの角度からもピッツアイオーロが焼く姿を見ることが出来、さながらコロッセオのよう。

となると一心不乱に焼くこのピッツアイオーロはグラディエーターだ。
その振る舞い、また頭にタオルを捻って巻く姿は一部常連から番長と呼ばれているのもうなずける。

19時からは満席のため、17:30〜18:50の1時間20分勝負。無駄な時間などない。

まずはサルディーナ州の白をボトルでオーダー。

頼むオーダーも決まっている。あらかじめ常連さんからお奨めオーダーは聞いていたからだ。
あまりそういう事前情報は入れたくないタイプなのだが、
その常連さんのセンスを信頼しているし、何より今回は考える時間も惜しかった。

マルゲリータ・ブーファラとクアトロフォルマッジ+ルッコラをお願いする。
他に前菜はいらない、ピッツアとだけ向きあいたかった。

カウンター席の奥からはピッツアを焼く番長の真剣な横顔が見える。
ワインを飲みながらその姿とパーラの音に酔いしれた。

1枚目のマルゲリータ・ブーファラ。
相変わらずマルゲリータの色どりは大好きだ。イタリア国旗をあらわす3色のコントラストが素晴らしい。
トマトの程よい酸味、ブーファラ(水牛モッツアレラ)の弾力を感じながら、
生地はもっちりして食べ応えがあるにもかかわらず軽く1枚完食できてしまうところにシシリヤのピッツアの凄さが凝縮されている。

マルゲリータを食べ終わろうとした時に2人でもう1枚いけると確信し、
これまた常連さんお奨めのビアンカ(フンギスペシャル)を追加した。

するとクアトロフォルマッジは4種のチーズを使用しているので、
最後のほうがいいのではと順番を変えてくれる心遣いも嬉しいかぎり。

結局あとの2枚もあっという間に完食して、1時間20分のピッツア3枚勝負の幕は下ろされた。

ただひたすら窯と向き合い、店員とも必要最小限の会話だけで、
ストイックにピッツアを焼く番長の会計時に「時間なくてすいません」と見せてくれた微笑が今でも忘れられない。

ありがとう、また来ます。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
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6位

フロリレージュ (外苑前、表参道、乃木坂 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2011/04訪問 2015/03/27

フロリ途中下車の旅

フレンチ王子にお誘いを頂き、「フロリレージュ」に訪れたフレンチ平民のわたし。

外苑前から歩くことおよそ5分。梅窓院の竹林を横目に眺めつつ、店に向かう。

路地裏の階段を登る途中に店名の頭文字を象ったピンクの「f」が浮かびあがっているのが目印。

レストランが無さそうな場所に急に現れるこのサプライズアプローチはなかなか。

またエントランスも少々分かりにくく、ドアを開け予約の名前を告げると、奥の個室に通された。

フレンチアマチュアとしては、気兼ねなく振舞えるプライベート空間は嬉しい。

全員(5人)揃って、シャンパンで乾杯スタート。

アミューズ
花を模ったサムシング。スポイトにはオリーブオイルが入っており、それを注すアイデアがユニーク。

オリーブオイルのパンケーキ。

バゲット
形状が面白い。外カリ中モチの好みのタイプ。バターとともに。

ホワイトアスパラガスのイカ墨ソース和え。
最初、ブラックアスパラガスと説明された位、黒い笑。
フロリレージュは随所にユーモアが料理、サービスに見られフレンチでも肩が凝らずに楽しめる。

シャンパンの後はグラスワインを料理に合わせてお任せで。
白→赤→赤で3杯ほど。ワインには詳しくないが、料理とのマリアージュはさすがでした。

フォアグラをリゾット、山菜とともに。

料理名がおぼろげであることからも分かると思うが、フレンチに関しては本当に素人なので、料理法、素材などここで詳細に述べることはできない。しかしそんな私に最も衝撃を与えてくれたのが、このフォアグラ。
マイバイブルの「美味しんぼ」の「フォアグラはアンキモに劣る」の固定概念と創作系レストランで美味しくもないフォアグラを食べたことしかなかった自分にとって、フォアグラは鮑、キャビアと並んで三大ローコスパ食材だった。

しかしそんな自分の思い込みをものの見事に覆された。フォアグラ自体の鮮度が素晴らしく、全く臭みやしつこさがない。
ソース、リゾット、仙人と呼ばれる人が採った山菜とのバランスも秀逸。

これ一品だけでフロリレージュに来た甲斐があったと言っても過言ではない。

魚料理は目抜け。初めて聞いた魚だがカサゴ科であり、淡白な白身でありながら、しっかりコクを感じることができる。

肉料理はホロホロ鳥。肉厚でありながら身は決して固くなくやわらか。皮のパリパリ感とのコントラストがいい。白カブとピーナッツペーストともよく合います。もう一品は同じくホロホロ鳥にジャガイモ等を詰めたもので、
違う食感が楽しめる。

デザートは2品。一つはウィルキンソンのジンジャーエールにさらに新生姜を加えたもの。
ジンジャー&ジンジャーの組み合わせは面白く、生姜の旨味がガツンと来ながらさっぱり頂ける。

素人の自分には呪文のように思える高度なフレンチトークと、
個室でしかできないであろうぶっちゃけトークが絡み合う空間がこれまた何とも言えず笑。

ダブルのエスプレッソで余韻をかみしめながら、個室の必要性を初めて知った夜。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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7位

もち豚とんかつ たいよう (武蔵小山、西小山、戸越銀座 / とんかつ)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2011/10訪問 2011/10/22

あま〜いもち豚とんかつ、また食べたいよう

以前から気になっていた武蔵小山のとんかつ屋さん「もち豚とんかつ たいよう」

加えて信頼するブロガーさんおすすめとあれば、行くしかない。

武蔵小山にアッシーの所用があったので、お昼に。12時半過ぎに訪れると、店前には2人の待ちが。3番目に並び、しばし待つ。
ちょうど食べ終わりのサイクルだったのか、それほど待たずに中へ。

店内は清潔感であふれ、まだ新しさを感じるカウンターのみの8席。なるほど待ちが出るわけだ。もちろん美味しいのが大前提だが。

外のメニューボードには、とんかつランチ(1000円)・一口ヒレランチ(1100円)・メンチランチ(900円)の3種類しかなかったので、とんかつランチをお願いした。その直後に目に入ったレギュラーメニュー。すかさずレギュラーメニューも注文可か尋ねると、OKなのでロースかつ定食(1500円)にしてもらう。

そんなに頻繁に来れるわけではないので、折角だからレギュラーメニューに。
近くのお店なら迷わず価格的にお得なランチメニューにするのだが(笑)

お店はまだ若い店主と奥さんだろうか女性のお2人でやられており、決してスムーズなオペレーションという印象は受けない。
だが一生懸命さが伝わってきますので、不快さは微塵も感じない。

その丁寧な仕事ぶりを見ていると、多少かかる待ち時間も全く苦ではない。
待つのもまた食事のうち、だ。

やってきたロースかつは一言でいうときれい。決して大森の「丸一」のようなボリュームがあるわけではないが、ピンクがかったお肉といい、揚げ方といい美しい。これほど美しいとんかつにソースどぼどぼかけるなんて、私にはできない。

まずはそのまま頂くとする。するとそのあまりの肉の甘さに驚く。たいようのとんかつに使用している豚肉は店名にあるとおり、和豚もちぶたを使っている。もちぶたは豚の飼料を高品質のとうもろこしなどの天然素材にし、それゆえの柔らかさと臭みがないのが特徴。

とても甘みがあり、もちぶたとはよく言ったものでお餅のような弾力がある。こんな弾力を感じるとんかつは初めて。

また半透明で真っ白な脂がとてもきれいでまったく脂くささがない。
この脂の美味しさも感じられるロースかつをたいようではまず食べるのをまずおすすめします。

なにもつけずに食べ、その後ソース〜醤油〜塩それぞれで食した。個人的には塩と醤油で食べたほうが肉の甘み、美味しさを感じられて好き。
ソースだとどうしてもソースの味が強すぎるからだ。

植物油でからっと揚げられており、食後にもたれもまったくなく、あっさり食べられます。なので女性客が多いのもうなづけます。

ごはん、豚汁、漬物がついていて、ごはんも美味しい。男性客にも十分満足できる量だ。豚汁は温めなおすのだが、少々熱すぎるのはご愛嬌。

ヒレかつも美味しいらしく、即リピート決定のとんかつ屋さん、ムサコにあり。

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8位

龍門 (大鳥居、穴守稲荷、糀谷 / 餃子、中華料理)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 2.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 2.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2011/10訪問 2011/11/06

83才のおばあさんがつくる至高の餃子

以前から食べログで見て気になっていて、ツイッターでもフォロワーさんからすすめられていた餃子屋さんの「龍門」に行ってきた。
自宅から歩いて数十分ほど。最寄駅は大鳥居になる。産業道路から一本入ったところにある地味な佇まいで、いわゆる街の中華屋さん。

12時20分くらいに着いたが、待ちが3人で4人目で並んだ。すると店内から5人の団体客が一気に出てきたので、それほど待たずに入れました。
カウンター席のみで9席ほどしかないコンパクトな店内。

メニューは餃子のほか、タンメンや野菜炒めなどがあるが、もちろん餃子で。餃子ライスというメニューがあり、それの餃子大盛でお願いした。
あと、車なしの休日の条件反射オーダーで瓶ビールを(笑)。

するとお店の男性から、13時までだよ、と時間の念押しの確認が入った。酒を飲んで長居でもされると思ったのだろうか?まあビール1本なぞあっという間に飲めるので、了解の旨伝える。が、今度は車じゃないよね?ときた。まあ店としての確認はわかる、しかし聞き方というものがあろう。滅多に接客に関しては言わない方なのだが、かなりムッとした。この後のビールの出てくるまでのやり取りも問題なのだが、ここは割愛(笑)

出鼻を挫かれた形になったが、この後の餃子の味でそれまでの不快な思いは吹き飛んだ。

餃子は大ぶりで棒餃子のような形で9個(普通は6個)。醤油:酢:ラー油=6:2:2のマイベスト布陣で迎え撃つ。

口にすると皮のパリパリ感がハンパない。それでいて中は野菜がぎっしり入っており、野菜の甘みをいっぱいに吸ったあんがなんともジューシー。醤油につけなくてもいいくらいにしっかり味つけがされている。肉はほとんど入っていないようだが、食べごたえは十分にある。

炒飯皿に盛られたご飯がすすむすすむのすすむ君だ。

あんは冷蔵庫で寝かしており、ジューシーだけど決して水っぽくない。もうマイベスト焼き餃子に一気に躍り出てしまいました。(従来は大森山王の大連

この至高の餃子を作るのはなんと83歳のおばあさん。先ほどの男性は息子のようだ。このおばあさんが元気なうちに何度でも来よう。代変わりしたら・・・だから(笑)

  • (説明なし)
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9位

クンバ ドゥ ファラフェル (神泉、駒場東大前、池尻大橋 / ファラフェル、中東料理、パン)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2011/10訪問 2011/10/02

ヘルシーなファラフェルサンドで美ィー顔に

雑誌でみて気になっていた神泉の「kuumbadufalafel」にランチで訪れた。

山手通り沿いではあるが、陸橋下であり看板もないので知らないと通り過ぎてしまうかもしれないロケーション。
ただガラス張りなので、何のお店かは気になるであろう。

お店の名前にある「falafel(ファラフェル)」は、ヒヨコ豆から作ったコロッケのような中東の食べ物。これをピタではさんだファラフェルサンドのお店。
ファラフェルサンドはイスラエルを中心に中東で幅広く食べられているようです。

カウンターのみで8席しかなく、日曜日の13時過ぎに訪れましたがちょうど満席であり、店内で15分ほど待つ。
ロケーションを考えればなかなかの人気です。

白の大理石のカウンターを中心としたデザインはシンプルで落ち着きます。

メニューはファラフェルサンドのほかに、フムスやサラダなどがありますが、当然初訪ですからファラフェルサンドに。フルとハーフの2サイズですが、フルはかなりのボリュームらしいのと、ハーフとLENT SOUP(レンズ豆のスープ)のランチセット(1000円)があったので、それに。

ドリンクはついていないので、ニュージーランドのトップブランド「フェニックス」のオーガニックコーラ(500円)に。連れはオーガニックレモンライム&ビターに。ボトルのデザインが良く、ダイエットコークのような嫌な甘みもなくすっきり飲みやすい。

このフェニックスのほかにも、パレスチナの「タイベビール」やチュニジアのビール「セルティア」があったり、水のドンペリと呼ばれる「シャテルドン」があるなど、かなりの拘りを感じさせます。

まずはレンズ豆のスープ。一口目はやや味が薄いように感じますが、そのあとすぐスパイスが複雑にからみあったコクが押し寄せてくる。
レンズ豆もたっぷりスープに溶けており、飲むというよりは食べるスープ。

ファラフェルサンドはイスラエルのファーストフードなだけあって、提供スピードは速い。手渡されたサンドはまさにブーケといった表現がぴったり。様々な野菜の色が鮮やかで見た目もきれい。ハーフだが十分のボリュームで手に伝わる重量感。

盛られている野菜のボリュームがすごく、なかなか下にあるピタまで行き着かない。そのため最初はフォークでまるでサラダを食べているような感覚。野菜の中にはフムスといわれるディップやファラフェルが入っており、サラダのような飽きはない。ピタももっちりとした食感がよく、美味しく実に食べごたえのある一品。それでいてヘルシーなのだからいうことない。

ファラフェルサンドはヴィーガン(純菜食主義者)が好んで食す。今までマクロビオティック的な料理は何度か食べたことはあるが正直好みではなかった。だが、このファラフェサンドはヴィーガンではない肉食系男子である自分にも非常に満足度が高い一品だった。

カウンターにあるナッツは量り売りをしており、ナッツをつまみにパレスチナやチュニジアビールを飲む使い方もできる、ぜひ夜も訪れたいお店です。

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10位

ラーメン二郎 三田本店 (三田、田町、赤羽橋 / ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2010/12訪問 2010/12/15

オールドルーキージロリアン

ラーメンは好きでよく食べる方だと思う。しかし今まで二郎を食べる機会はなかった。インスパイア系はあれども。いつかは食べねばという想いは、三田本店の行列を見る度に強くなっていた。

しかも食べるならばまず本店で、ジロリアン曰く聖地巡礼でデビューしたい、そんな想いを先輩ジロリアンであり先輩レビュアーであるなりみちさんが汲み取って頂きお誘いを受け37歳にしての二郎デビュー。1人では不安であったため、このお誘いは願ったり叶ったり。

遅れてきたルーキー。ボキャブラ世代としてはブーマーを思い出す。

お店で11時の待ち合わせであり、なりみちさんが先着していたため田町駅からダッシュ二郎。待ちは3人。どうやらあの行列は土曜だったからのようで、平日は早ければそれ程多くないようだ。一つ学習。

そうそうなりみちさんからは事前に二郎五箇条を訓示してもらっていた。

一、前日から体調を整える事。
一、睡眠をよくとること。
一、もちろん朝食は抜く事。
一、汁がはねても大丈夫な服を着ること。
一、トイレを済ませておく事。

にもかかわらず、前夜は焼肉だったので体調には若干の不安を抱えつつ列に並ぶ。手にはなりみちさんから頂いた黒烏龍茶を手にしながら。

先に食券機にて、アドバイスを頂きながらまずはノーマルのラーメン600円に。過去インスパイア系でも痛い目を見てるが、二郎では他の常識は通用しないのでまずは普通に。その普通でさえ普通ではないのだから。

一緒に並んだからといって一緒に食べる訳ではない。一歩店内に足を踏み入れればもう誰も助けてはくれない。孤高な戦いの始まりだ。

店内は慶應生からの額が飾られている中に二郎の社訓なるものがあり、ニンニク入れますか?の文言や何やら二郎への脅迫状なるもの(笑)が貼られているのにしばし安らぎを覚える。

しかしすぐに目の前での大将の所作に最も心を奪われることになる。スープの調合、麺を茹でる、にくを切る、盛る等の一連の作業が調理というよりも儀式のよう。聖地といわれる所以もなるほど理解できる。

そして第一関門がやってくる。ラーメンが提供される直前に聞かれるニンニク入れますか?の呪文。周りの信者からはニンニク野菜カラメの声が上がる。今日が初の洗礼の私はニンニクを少し、というのが精一杯。

そして洗礼の杯がカウンターを滑ってやってきた(笑)いまどきバーでも見ない光景がラーメンの丼で見られるとは驚き。

その杯を手にした時が洗礼、戦いの始まりの合図。ノーマルにした事もあり、正直これならいけると心の中で思い箸を手にする。

まずはインスパイア系で習得した下の麺と上の麺を入れ替える循環作業を行い、いざジロリアンになるべく。

二郎ならではの太麺はしっかり茹でられており、柔らかめに感じる。しかしここで味云々を語るより、二郎ではその行為、精神面を語るべきなのだろう。その時点で飲食のレビューではなくなるが(笑)

デビューの私に先に席を譲ってくれたなりみちさんが先に完食して席を立ってからが本当に1人の戦い。遅れること五分して何とか完食。自分でも早食いの方とは思っていたが、やはり聖地は一味違う。なりみちさん早すぎ(笑)

杯とコップをカウンターに上げ、テーブルを拭く終礼で店を後に。すると出迎えてくれたなりみちさんの笑顔でようやく戦いが終わったことを実感する。

黒烏龍茶と並ぶジロリアンマストアイテムのブレスケアを貰い、口の中を清涼感で満たしながら田町駅まで二郎について語り合い、自分も何だかジロリアンになれたような気がした聖地巡礼の冬。

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