2回
2015/06 訪問
◆再訪◆ ワンコインの奇跡!
喜多方へ訪問するたび、常に脳裏から離れなかったお店がこちら。
しかし、未訪店優先の行動をしていましたので中々に再訪叶わず今日に至って
しまいました。
移転後、いえ、その前から朝ラーのすさまじいまでの行列の噂が聞こえてきて
いましたので、本日は朝ラーが終わり、早めの昼のお客さんも来ないであろう
9:30を目指して訪問です。
それでも真新しいお店に到着してみれば駐車場は6割方の入り。
モダンなお店に入って行けばご店主の懐かしいお顔がお出迎え。
店内はカウンター、4人席とありますが予定通り半分程の入りなので好きな席へ
どうぞと言われました。
そんな訳で何と4人卓を2人で占領ですよ。そしてオーダーして暫くすれば
カウンターは無人となりましたのでお断りして撮影を。
しかし、誰も座っていない喜一のカウンター席の画像、もしかしたら貴重かも
しれません。
「Sioラーメン」 → このルックスからして既に奇跡に近い完成度かと。
スープを一口頂けば、正に全てを忘れる恍惚状態に・・。
塩ラーメンを好む私は色々なところで「塩」を頂いてきましたが、今だかつて
此方を超える「塩」には出会えていません。
カドが無い、まろやか、クリアー、等々色々な表現は有るかと思いますが、
更に力強さ、奥深さが加わり比類なき完成度だと思います。
麺だけは昔のほんの少し細めの方がこの「塩」にはモアベターかと思えますが、
このままでも十分です。
バラチャーシューも文句ない完成度。流石に税別にこそなりましたが、
止めはその価格。正にワンコインの奇跡であります。
「熟成味噌ラーメン」 → 「塩」の陰に隠れて意外に目立たないのがこちらの味噌。
私は基本的にごまかしが効き易い味噌ラーメン自体好まないのですが、
こちらの味噌は別格であると思います。
約2年振りに頂いてもその印象は不変。味噌という発酵食材のもつ独特な香りが
ダイレクトに表現されたスープは他では味わえない仕上がりに思えます。
過去、何軒か「味噌」を専門に扱うお店にも訪問しましたが、その何れでも
感じられた「甘さに逃げる」技法とは無縁のこちらの味噌ラーメンの潔さは見事
だと思いますし、とろっろとろの卵を割って黄味と混ぜて頂けばその思いは更に
深まります。
いやはや久々にノックアウトされてしまいました。流石でございます。
ごちそうさまでした。(2015.06.22)
---------------------------<2012/06/05>-----------------------------
ある日の午後、ふと立ち寄った「桧原宿 Sio-YA」さんで素晴らしい塩
ラーメンを頂いた時、「喜一」さんの案内を見かけ、いつか訪問したいと
思っていました。
一度足を運んだのですが、その時は何かの事情で少々長めの御休み
期間だったらしく、いつか行きたいという思いが残っていた店です。
先日、「喜一」さんの前を通り掛かると「営業中」。
これはっ!!と思い、早速訪問。
「塩」の味は知っているつもりだったので「熟成醤油」「熟成味噌」を
オーダーすると他にけっこうお客様はいらしたのですが、5分も待たずに到着。
無駄のない動きですね~!!
それも、まるで我が子を慈しむように、大切に大切に持ってきて頂きました。
この辺りから味の方も想像がつくというもの。
「熟成味噌」 ⇒ スープを一口・・・ 衝撃的でした。
味噌ラーメン用に調味されたものではなく、味噌本来の味を大事にされていると
感じました。こくと旨味が前面に打ち出されています。例えて言うなら
酒肴にしたら旨そうな味噌。
このままでラーメンと一緒に食して、果たして合うものなのか一抹の不安
がありましたが、いざ麺と一緒に食すと不思議とラーメンと一体化していま
すね。よほどスープベースが良くできているのでしょう。
そして、スープの中に密かに隠されているほとんど生に近い半熟玉子。
この子も良い仕事してますよ。
これはストライクです。
ちなみに「どうだっ!!」とばかりにラーメン仕様で味付けしてある味噌、
私は好みません。
「熟成醤油」うーむっ・・・参った。
単にマイルドという訳ではなく、しっかりした造りの中に感じる優しさです。
これもストライクです。
それも¥500ですよ!! この仕事が500えん。CP抜群!!。
「味噌」「塩」「醤油」全てストライクです。
(もっとも「塩」に関しては「桧原宿 Sio-YA」さんでですが)
3ストライクで(ノック)アウト。(爆)
これは、久々にとても嬉しい出来事です。
私はラーメンにゴタゴタとトッピングされているのを好みません。その点でも
こちらのラーメンの姿は非常に好ましいと感じられました。
お断りしておきますが、こちらの味は歴史ある喜多方ラーメン各名店の味と
は異なりますよ。
むしろ環七沿いに持っていったら毎晩大行列かな?。全国区の味ですね。
2015/08/07 更新
昔々、こちらの山塩ラーメンを初めて口にした際の感動と驚きは今でも忘れられません。
その後月日は流れ、新店舗に移られてもそれは変わりませんでした。
さて、約7年ぶりの再訪となります。
こちらは土日がお休みなので、何とか平日に時間を作り訪問。
時間帯も開店直後を避け、地元の方が昼食に向かわれるであろう時間帯も避けて、10時丁度に掛けてみましたが、駐車場は満車。
しかし、5分も待てば1台出てきましたので一番奥に何とか駐車して懐かしい店内へ。
入店して一番驚かされたのが、現在は山塩を使われていないという掲示でした。
まあ、しかし山塩ばかりがこちらの味では無かろうと、Sioチャーシューメン、そして熟成味噌ラーメンをオーダー。
カウンター席からはご店主と奥様が仲良く調理される姿が垣間見られ、待つ間も心和む時間が過ごせます。
さて、期待のSioは如何に!。
透明感溢れるスープに包まれたルックスは申し分ありません。
いざ、期待を込めて実食・・・あれっ???。
何となくスッキリせず、魔法の粉的なもたつきさえ感じられます。
麺、チャーシューは申し分ないのですが、あの吸い込まれるような透明感と奥行きはどこへ行ってしまったのでしょう。
やはり喜一は山塩無くしては語れないのかもしれません。
いえ、しかし他店で頂く塩ラーメンと捉えれば、これ程によくできている品は滅多にお目にかかれないとは思います。
が、私の中での喜一の「塩」はこれじゃない。
次いで熟成味噌。
こちら、半熟卵が仕込まれた抜群のコクが楽しめますが、これって山喜の味噌的な感じにも受け止められ、即ち、こちらならではの味ではな・・・いえいえ、此方が師匠なのですから、この味噌を山喜が継承していると捉える方が正しいのでしょう。
いずれにしても、あくまでも私見でしかありませんが、残念ながら山塩抜きの喜一はこんな感じでした。
ごちそうさまでした。