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アミューズ：帆立のソテーとラタトゥイユ
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パンとオリーブオイル
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冷前菜：北海道生ウニとコンソメジュレのアンサンブル（\1,800）
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冷前菜：ツブ貝とカキのエスプーマ（\1,600） 上から
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冷前菜：ツブ貝とカキのエスプーマ（\1,600） 横から
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ワイン：ジュヴレ シャンベルダン ブシャール＆フィス（\9,000）
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温前菜：富士吉田で採れたキノコとフランスキノコのポイズンソテー 生ハム添え サラダ仕立て（\2,800）
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メイン：北海道標茶町エゾ鹿とフォアグラのポワレ 巨峰ソース（\4,500）
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メイン：アイスランド産仔羊骨付き背肉のロースト（S／\1,800）
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温前菜：すっぽんのコラーゲンリゾット（\1,800）
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久しぶりにフレンチを食べたいなぁ、と思いつつ、真夏の暑い中ではなかなか腰が上がらないまま、気がつけば季節は秋。ちょうどおいしいものがいろいろ出てくる時期でもあるし、前から気になっていたお店に行ってみようと心に決めて、こちらのお店を予約しました。OpenTableからだと、その場で予約が完了するから楽ですね。営業時間に合わせて電話したり、名前を間違えられる心配もない。
実はずっと前から、一度行ってみたいと思っていたお店でして、ただ、ジビエの季節の方がおもしろいのかなぁ、と考えて先延ばしにしていたのでした（そして、冬になると、ほかにも行きたいお店が出てきて、結局訪問し損ねる、というパターン）。今回、念願叶っての初挑戦であります。
場所は西麻布。どの駅からも不便な場所。渋谷駅からバスに乗るのが早そうだということで、山手線から未だ工事中のヒカリエ側の出口を出て、バス停に向かってみますが、本数が少ない。六本木方面へ向かうバスは山ほど出ているのですが、どうやら、青山学院大学の裏から西麻布を抜けていくルートのものは少なく、一旦恵比寿の方に下って、広尾だか東京タワーの方を回ってくるのが主流のよう。これじゃ使えません。潔く、タクシー利用に切り替えます。まぁ、大した距離じゃないので、1,000円ちょっとだったと思います。これから高級なものを食べに行くのに、こういうところで貧乏性を見せてはいけませんね。
というわけで、車を飛ばしたので大幅に時間短縮。ただし、渋谷側からだと入りにくい脇道にあるため、六本木通り沿いで車を捨てて、地下道を潜って歩いていく方が早いです。
それほど大きくないビルの外階段を上がりまして、入店。土曜の19時からの予約でしたが、既に半分くらいは埋まっていたでしょうか。いつもながらに、日本の夕食は始まるのが早いですね。
入って右手のテーブル席に通されまして、まずはグラスシャンパンからスタート。1,500円くらいだったように記憶しています。そんなに安いわけじゃないけど、味も安っぽくない、ちゃんとした印象。ゆっくり飲みながら、黒板に書かれたメニューを検討。多いものは小さいサイズでも出してくれるのが、少人数の場合に便利ですね。
－アミューズ：アミューズ：帆立のソテーとラタトゥイユ
甘味のある帆立に香ばしく焼き目をつけ、それほど酸味のないラタトゥイユと一緒に。ポーションは控えめ。あっという間に食べてしまいます。アミューズには、このくらいの量がちょうどいいのかな。
－冷前菜：北海道生ウニとコンソメジュレのアンサンブル（\1,800）
連れが注文したもの。コンソメジュレの量が思っていたより多く、味がやや単調だったように思います。ウニはミョウバン臭さもないし、さすがにおいしいんだけど、ジュレを減らしてボリュームを抑えながらまとめた方が、より好みだったかなぁ、と。
－冷前菜：ツブ貝とカキのエスプーマ（\1,600）
ぼくの前菜。ツブ貝とカキが、これでもかというくらい詰まった一皿です。けっこうおなかいっぱいになりますよ、これ。味付けはエスプーマの泡がほどよく爽やかで、あまり食べ飽きない。と言いながら、さすがにツブ貝の量は多いのではないかという気もしましたが。シャンパンに合います。
ここで、ワインを注文。このあとが肉料理ばかりだし、グラスで何種類か飲むより、思い切ってボトルにしようかという話になりまして、リストを検討。結果、なぜか微妙に高い「ジュヴレ シャンベルダン ブシャール＆フィス（\9,000）」を選んでしまいました。ワインの値付けは高くないと思います。が、激安のものがあるわけではなく、それなりにしっかりと食事に合わせられるものが中心のため、必然的に単価は高めに。あまり張り切ってもねぇ、と思い、無難なシャンベルタンであります。
－温前菜：富士吉田で採れたキノコとフランスキノコのポイズンソテー 生ハム添え サラダ仕立て（\2,800）
この季節ならではのキノコをたくさん使った温かい前菜。これはふたりでシェアしました。サービスの女性が「明日もキノコ狩りに行くんですよ」と言いながら運んできた通り、味が濃いキノコが何種類も使われていて、大満足。味付けはシンプル。キノコ自体の香りを楽しめます。
ワインを飲んでいると、メインが登場。もしかしたら、ピノ・ノワールよりも、もうちょっと力強いワインの方が合ったのかもしれませんが、まぁいいでしょう。
－メイン：北海道標茶町エゾ鹿とフォアグラのポワレ 巨峰ソース（\4,500）
鹿とフォアグラという、連れが大好きなものが一度に登場。巨峰ソースはかなり甘味があって、最初くどいかな、と思ったけど、濃厚なフォアグラと一緒に口の中に入れると、意外と合う。今まで、リンゴとか、もうちょっとさっぱりした酸味のあるソースの方が相性がいいものかと思っていました。鹿肉も柔らかくて、癖がない食べやすいもの。おいしい。
－メイン：アイスランド産仔羊骨付き背肉のロースト（S／\1,800）
肉料理をもう1品。ただし、こちらは持て余さないように小さいサイズにしました。写真ではわかりにくいですが、背後に野菜がいろいろ盛られています。
羊独特の臭みはほとんどなく、柔らかく食べやすい味で、むしろ物足りないくらい。ボリュームも、これなら普通のサイズを頼んでも大丈夫だったかもしれない程度。初訪問だと、こういうことがあるのは仕方ない。もうちょっと食べたいくらいがちょうどいいんです、きっと。
しかし、どうにも物足りなくて、〆に1皿追加。
－温前菜：すっぽんのコラーゲンリゾット（\1,800）
カテゴリーとしては前菜に戻ってしまいましたが、炭水化物がほしくて選択。リゾットと言うよりは、かなり和風に近いおじやというのが正直な感想。米に歯ごたえがあって、恐らく生の状態から火を入れているのであろう点が、和食とは異なりますが、日本人には妙に落ち着く味です。やや大きめにカットされたすっぽんの歯ごたえもよく、卵の半熟加減が絶妙で、余裕の完食でした。
すっぽんと赤ワインの組み合わせはいかがなものかと思っていたけど、全然抵抗なく、普通に飲めてしまったのは、ちょっと意外。
と、ここまでで食事は終了。デザートはパスしました。気になるものもありつつ、コースに予め組み込まれているのでなければ、滅多に頼まないタイプです。
なお、この投稿について、価格は全て税抜きです。サイトと黒板の写真から引っ張ってきたら、そうなりました。サイトにはアミューズの料金が書いていないけど、どういう計算だったっけ。数百円が一律に加算されるのか、それともサービス料の形で全体に乗っていたのか、明細がなくてわかりません。でもまぁ、そんなに高いお会計じゃなかったはず。価格に対する満足度は、かなり高いです。
西麻布という土地柄か、客層は平均年齢やや高め。ぼくは下の方だったのではないかと思います。おいしいものを食べ慣れた中年の夫婦とかが来るのが、一番しっくり来るかも。でも、浮いていて落ち着かないとか緊張するということはなく、楽しく食事できました。サービスは、足りないところも余計なところもなく、目の前の皿に集中できる絶妙な距離感。まわりに大騒ぎするようなお客さんもいなかったし、気に入らない点はひとつもなく、お店を後にしました。
さすがに、ふたりで3万円近くとなると、そうそう気軽に通えるわけではない庶民ですが、またときどき来たいな、と強く思いました。次は真冬のジビエの季節かなぁ。