この口コミは、しぐれさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。
問題のある口コミを報告する
-
夜の点数:4.7
-
¥6,000~¥7,999 / 1人
-
-
料理・味 4.7
-
|サービス 4.3
-
|雰囲気 4.0
-
|CP 4.7
-
|酒・ドリンク 4.3
-
-
[ 料理・味4.7
-
| サービス4.3
-
| 雰囲気4.0
-
| CP4.7
-
| 酒・ドリンク4.3 ]
笑って金沢のスゴい味を楽しむべし!
-
これが日本海は北陸の女王「香箱蟹」
{"count_target":".js-result-ReviewImage-3122976 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-3122976","content_type":"ReviewImage","content_id":3122976,"voted_flag":false,"count":1,"user_status":"","blocked":false}
-
金沢名物「治部煮」
{"count_target":".js-result-ReviewImage-3122977 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-3122977","content_type":"ReviewImage","content_id":3122977,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
-
鮮やか・・。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-3122978 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-3122978","content_type":"ReviewImage","content_id":3122978,"voted_flag":false,"count":1,"user_status":"","blocked":false}
-
店の心が書かれている。素晴らしい!
{"count_target":".js-result-ReviewImage-3122979 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-3122979","content_type":"ReviewImage","content_id":3122979,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
-
〆鯖の注釈に「あたってもしらないよ!」・・すごい自信だ。。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-3122980 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-3122980","content_type":"ReviewImage","content_id":3122980,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-3122981 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-3122981","content_type":"ReviewImage","content_id":3122981,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
2010/01/31 更新
タイトルどおり、笑いの絶えない店である。
会席、割烹といった店は・・以前はいざ知らず、黙々と沈黙の中で食べ続ける店も少なくない昨今・・
がっ!この店の中では、そんな寡黙なムードは許してくれない!
香林坊の大通りから西へ一本入ると、夜になればなかなか良い感じの店が集まる食路がある。
当店「むら井」もその中の一店。数階建てのビルの上にに「むら井」の文字が白く浮かび上がっているので、道に迷うことはないだろう。
店内は割烹なのだが、1階のカウンターが並ぶ雰囲気はまるで居酒屋である。
2階以上には座敷が用意され、宴会もできるようだ。
ここの料理もさることながら、名物は接客をする店主である。商売人ならぬ自称「笑売人」の肩書きを名刺に刷り込み(このほかにも「色々な」肩書きがあるようだが)、料理を黙々と食べることは許さない。絡んで駄洒落を言うこともあるかと思えば、恵比寿様のごとく満面の笑みで客をもてなすその姿。・・どうしても見入ってしまう。
かと思えば、店にはこの店主が書いた料理人が守るべき「心訓」が貼られており、内面には商売人としての心もしっかりと持っているようだ。そう、この店の味は料理と共に、この主人の笑顔と心がプラスされて何倍にも増幅されているのである。
そして料理は・・逸品である。当日まで、金沢の市場やら、他の食処でいただいたが、この店ほど思い出が残る味を持つ店はなかった。
品書きはあるが、食べたいもののイメージがあるならば、予算と共に店の人に素直に伝えればお任せで作ってくれる。
私がお願いしたのは日本海の冬の幸の王様「カニ」である。そして、その中で更に北陸の宝玉「香箱カニ」をお願いした。年末ゆえ、座敷にも人が多く入っているようで、カウンターの内の板場で板長が黙々と、そして颯爽と包丁を振るう。店内が空いていれば、板長さんともお話を楽しみたいところだが、年暮れの時期にそれは叶うまい。しかし、淡々と創った料理を盛りあげる光景は見ていて楽しい。
日本海の味が詰まった刺盛り、カニ汁に続き、出てきたは「香箱カニ」!!。「香箱カニ」とは雌のズワイガニのこと。漁獲は11月上旬から1月上旬のわずか3ヶ月のみ認められる希少なカニであり、それ故、北陸以外でお目にかかることは滅多にない。
でっかいイメージがある雄と違い、雌は一回り小さい。他の店でもそうだが、味噌と卵が詰まった甲羅の上に足身をのせて出してくれる。そして一口・・。こ、これはうまい!カニといえば、さっぱりとした味を思い出すが、この香箱カニは身がもっと詰まっている感じである。しかも、甲羅に詰まっている味噌と卵と一緒に食せば、口の中にコクが広がり、これまでの淡白なカニのイメージを覆ってしまう。この時点で、人生のカニランキング一位は「香箱カニ」が返り咲いた。「返り咲いた」というのは、他の店でも香箱カニを食したのだが、身もパサパサで見た感じも貧弱だったのだ。しかし、この店の香箱カニは違った!この姿、この味、このコクはまさにキングオブ蟹である!!
料理はまだまだ続く。「のど黒の塩焼き」。そして鴨肉の「治部煮」。金沢に来たならば、一度は食したい食材を最高の状態で出してくれる。のど黒のほっこりと、そしてジュワっと染み出す旨さ、小麦粉でとろみが鴨肉と野菜の味を汁と共に閉じ込め、食せばほっこりと身体も温めてくれる。雑な味ではない。どれも逸品というのにふさわしい味である。
〆は温かい蕎麦と自家製のかぶらずしをいただいた。お茶をすすりながら思うことは・・「すごい店に来てしまった・・」である。一息入れた板長から「すみません、お構いできず・・」とのお言葉をいただいたが、こちらの方がこんな旨い料理をいただいたことに恐縮してしまう感じだ。
食している間にも店主の笑顔と共に軽快な会話がやりとりさせる。雪が降りしきるこの夜、この店の中で大きな笑い声と味が楽しい時間を提供してくれた。
ごちそうさまでした♪
~私の「ふつう」基準は2.0点です~