inudoshiさんが投稿したすしの壽々丸(静岡/伊東)の口コミ詳細

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すしの壽々丸伊東/寿司、海鮮

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  • 夜の点数:4.5

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2011/05 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

夏前の貝類は、いまがぎりぎり食べごろ

5月最終の週末に行きました。駅から宿へ歩く道すがら、ざっと見たところ、夕食でも定食形式のメニューが目立つように思い、できたら旅行客も地元の人もうれしいお店を探そうと、食べログで検索。同年輩の同性が書かれたコメントにピンと来て、決めてよかったです。鯵。

「和食」、「魚」などのキーワードで検索すると、料理に必ずごはん・椀物がついて3000円以上のパターンが多い気がしました。たしかに、私もオバチャンの一人として、オバチャン軍団でグループ旅行ならそれもうれしい。でも、せっかく小人数でのんびりしにきたから、団体客のいないお店がいちばんです。

道順の話は後に回し、小雨の中、暖簾をくぐります。土曜日の夕食時、カウンターには私とほぼ同年輩のお二人連れが二組で、すでにお食事はだいぶ進んで、お酒のメートルも上がりつつあるご様子。

極度の近眼の悲しさ、せっかくの黒板の文字も視力検査かというほど、真剣ににらんで解読し、「百尋」を確かめてから、白身の魚3種をおまかせで刺身。お見立ては、えぼ鯛、真鯛、黒鯛。いいですねぇ。真鯛がよく寝て旨みがしっかり立っています。

漁場に近い寿司屋さんの楽しみは、貝類。ガラスケースに、貝殻が赤貝よりも小ぶりで白っぽく、それでいて縦に筋目のある貝があり、尋ねてみると、鳥貝の生。え?! とても久しぶりです。ずいぶん前から、湯にくぐらせたのしか食べてません。一も二もなく握ってもらうと、握ってから「パチンッ」と指で叩くのです。貝が目を覚まします。磯の香り、歯ざわり、貝ならではの甘さ。「卵をもつと貝がやせるから、いまごろがぎりぎり食べごろです」と言われると、いいときに行き当たったとうれしくなります。烏賊切ってください。

さて、地元らしき先客に失笑を買いながら、百尋のミソ和え。ぬうぼうとした表情のマンボウらしい、わぁんとした噛み応えと、癖のない味。ミソは赤みが強めですが、塩からさのない調えかたでした。おいしいものを食べると、ほんとうにだらしなく顔が崩れてしまいます。隣席のオジチャマから年季の入ったギャグがぽんぽん飛んできて、笑ってばかりじゃあ、次に食べるものが決まらない。

ギャグ殿様がご帰還され、カウンター中央にお馴染みさんらしい男性が一人、座られると、板場の若主人がやや緊張した面持ちに変わったようです。確かに、見るともなく観察すると、魚の名前を確かめて出されるご注文を受け、ご主人が一言二言添えてハランに出す品は、オバチャンには頼めないものばかり。笑いすぎて、途中、記憶が飛んでしまわなければ、今後、まねしたかったのですが……。

さて、お食事は終盤へ。赤身酢じめ昆布じめ。隣り客がカツオに絶句して、お代わりされていたのを真似て、カツオ。うわぁ。「でしょ!」と隣りのマダムに合いの手を入れられ、目を丸くしてうなずくと、「私、カツオの刺身は苦手でいつも叩きなの。このカツオならいくらでも食べちゃう」とおっしゃって、コロコロと笑っておられました。こう、なんていうんでしょうね、歯に感じる肉質が、発止としています。そうだ、も、駆けっこが早そうな身の締まりかたでした。

旅先ではなおさら、カウンターのご馳走は、おなじみさんとお店の方の会話。ふむふむ、職人の修業は都内でされた。マダム・カツオと女将さんとはPTAつながりらしい。なるほど。赤貝小肌の子雀鯛鱸の子。そうだ、いま時分は、海の中は魚のこどもで賑やかなんですよね。あぁ、お寿司で満腹の幸福。シメは卵焼き。江戸流です、ぷりっとしています。

お酒は、ひろき。漢字を忘れちゃいましたが、当代の若主人が、商い第一で通された先代の蔵元を思って仕込まれた、理想の日本酒だとBSの木村アナウンサーがルポしてましたっけ。冷やでクイクイ。雪国の味わい。女衆の皆さんがメイクや服装その他、とてもさっぱりしておられて、静かにすばやくにこやかに応接される姿は、ぜひ見習いたいです。お勘定は生ビール、冷酒4合と刺身・握りで満腹して、一人大1枚に届かず。ぱーっと行った感、たっぷり。

さて、道順のこと。
実は松川という川のほうから駅へ戻る形で店へ歩いたため、思ったよりも簡単に行き着けました。駅前から行く場合は、海へ向かう道から猪戸通り(JRと平行の道・線路からほぼ2本目)に入り、左手に金融機関駐車場が見えたら、右手の路地に入るのがいいかもしれません。食べログに、お店の正面の写真があり、路地の入り口から4軒目くらい、左手前方にナマコ塀風の腰壁が見えて、ほっと一安心。

駅前ロータリーから右手に曲がってすぐの、海へ向かう飲食店街に入ってしまうと、このお店が面している、くしの歯のような路地の夜エリアは地図なしでは探しにくいかもしれません。さらに、路地に入ると紅い灯、青い灯、オジチャン族が集いそうなお店が多くて、ほんとにお寿司屋さんがあるのかな、べっぴんさんがパトロンさんとお食事する店だったらどうしようかなどと内心、どきどきしながら。

次回は、海老がおいしいときに来よう。瀬つきの魚がおいしいから、毎月でも期待です。ニューサマーがおいしい季節、駅前通りの果物屋さんで1個需め、帰りの電車で味わいました。口福、幸福。

2011/06/03 更新

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