ノバンディさんが投稿した薮蕎麦 宮本(静岡/島田市その他)の口コミ詳細

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薮蕎麦 宮本六合/そば

1

  • 昼の点数:5.0

    • ¥4,000~¥4,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2015/10 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

随所に必然性を感じる突き抜けた蕎麦

再訪。
男3人の男子会。
「ざるそば」と「手挽きそば」の数量配分のオーダーがお店の方に上手く伝わらず、
各人、「ざるそば」×1、「ざるそば(おかわり)」×1、「手挽きそば(おかわり)」×2の
都合4枚の蕎麦が出てきた。
まぁ、量的にこのくらいがちょうどいいかなと思えたので、結果的にこれでよかった。
ちなみに、「ざるそば」も「手挽きそば」もつゆ付きだと850円、つゆなしのおかわりだと650円。
なので、上記のような頼み方だと、850円+650円×3=2,800円。
これを高いとみるか安いとみるかは人それぞれだとは思うが、
正直、蕎麦という分野の日本最高峰のお店のひとつと位置づけてもいいと思える店で、
この値段でしっかりと頂けるのであれば、僕としてはむしろ安いのではないかと思えた。
だってさ、しょうもない居酒屋でしょうもない酒肴が出てきて5,000円、
とかいうお店がゴロゴロあることを思えば、2,800円って結構安いと思うよ。
ただ、普通の方だと途中でつゆを追加したくなるかもしれないので、もうちょっと高くなるかもしれないけど。

あ、ちなみに、蕎麦好きの僕らは、これ以外にも追加で、
「天だね」(海老のかき揚げ)
「にしんそば」
「カレー南蛮そば」
も頂いたけど。
というわけで、1人5,000円弱の予算、というのがこちらのお店でお腹いっぱいになれる基準かな。
精神衛生上は、最初からこのくらいの予算、と覚悟して訪れるのがいいと思う。

なお。
味的には、前回同様、
「手挽きそば」は圧勝という感じで、かなり美味しい。
「ざるそば」も確かに美味しいが、「手挽きそば」は格が全く違うという印象。

「にしんそば」は、にしんに染み込んだ煮込み汁がホワンと染み出してきて、つゆに奥行きが。
「カレー南蛮そば」は、お出汁の美味しさが突き抜けて素晴らしく、美味。
ただ、この蕎麦でカレー南蛮は勿体ない気がしたが。

とまぁ、そんな幹事で結構満足できたのだけれども、
ちょっと前に行った岐阜の「仲佐」の方がこちらよりも美味しいのではないかと思えた。
季節的なものもあるので、定常的にどちらが美味しいとは一概に言えないのかもしれないが。
こちらのお店に以前付けた★5.0という評は正直どうしようかなと迷ってる。

■2013年5月-----
美味しい蕎麦屋は数多くある。そして美味しい蕎麦にもいろいろな方向性がある。
蕎麦の美味しさには様々な要素があり、どれかを突出させるとどれかを諦めなければならない。
諦めた部分が目立つと、酷評もされる。
自ずと、様々な要素を上手くバランスさせながら、お店ごとの特徴を出す方向に落ち着く。

そうした、想定内のバランスの域に留まる蕎麦も好きだ。美味しいと思う。
しかし、様々な要素が想定よりも突出し、それでいてきちんとバランスを保っている蕎麦に
もし出会えたなら、きっと感動するだろう。

ここ宮本の蕎麦は、そんな蕎麦だ。

頂いたのは、
「ざるそば」(800円)
「手挽きそば」(800円)
以上、冷たい蕎麦。
「天ぷらそば」(2000円)
「花まきそば」(1200円)
以上、温かい蕎麦。

冷たい蕎麦は、もはやこれが最高峰だろうと思える出来栄え。
綺麗な極細打ち。
口に含むと、強い蕎麦の香り。しかし下品で粗い香りではなく、ふわっと膨らむような柔らかさがある。
この香りの要因はもちろん蕎麦粉にもあるのだろうが、
蕎麦1本1本の間に恐らく空気を多く含むように極細打ちにされていらっしゃることにあるのではないか。

表面には、透明感のある艶やかさがあり、舌の上を軽くつるんと滑るような印象で、
舌の味覚をちょっと刺激して、蕎麦が通り過ぎた後にその甘みが追いかけるようにやってくる。
この甘みの要因はもちろん蕎麦粉にもあるのだろうが、
この舌触りと余韻が残るような打ち方をされていらっしゃることにあるのではないか。

蕎麦の、蕎麦つゆとのバランスも見事としか言いようがない。
蕎麦つゆは、何かを強く主張したりしない。
あくまでも主役は蕎麦であり、蕎麦つゆはその引き立て役。
いや、パートナーと言った方がよいだろうか。
それも、互いに補い合っているのではなく、互いに高めあっていく関係。
ここにも、このバランスでなければならない必然性。

あまりにも美味しかったので、普段頂く機会があまりない温かい蕎麦も追加注文。
そして、この温かい蕎麦も、大変素晴らしいものだった。
温かい蕎麦は、麺の印象が冷たいものから一転。
私は温かい蕎麦で食べられるために生まれてきました、というような素直で慎み深い印象。
ズズズッと気持ちよく啜れる。
そして、そのまま温かいつゆを身にまとって口の中で花開く。
温かい温度であるが故に蕎麦の香りとつゆの香りがふわっと広がっていく。
温かい蕎麦の魅力は、まさにこれだ、という美味しさ。

天ぷらも、天ぷら自体も美味しいが、この温かい蕎麦の美味しさを更に広げる。
花まきそばの海苔も、この蕎麦のバランスの中に上手く溶け込んで、美味しさを更に広げる。

もう何もかも、余計なものは何一つなく、それぞれが必然性と役割をもってバランスしあっている。
そして、それぞれの要素も突出しており、その結果、このような突き抜けた蕎麦に。
間違いなく最高峰でしょう。

  • 2015年10月

  • 2015年10月

  • 2013年5月

  • 2013年5月

2015/10/27 更新

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