3回
2020/12 訪問
食べられることで幸せになれる
’20/12 「禍」のため席数減で予約不可・営業時間内でも蕎麦が終われば閉店、という年末。
運良くツレとふたり夕方に訪問が叶った。ツレは温かい「自家製にしんそば」1.300円、自分は冷たい「せいろ」750円と店内の短冊より「牡蠣と野菜の天ぷら盛あわせ」1.900円(税別)をお願いした。野菜はカボチャとシイタケ、そして上品に仕事がされている茄子。牡蠣は五個(だったと思う)。「旨い蟹を食べると手は動くが会話は止まる」としばしば言われるが、旨い蕎麦を食べても会話が止まるコトがある。正にココの蕎麦はそういう蕎麦だろう。また他所で同じくらいのボリュームのせいろをお願いすると4ケタの額がついてたりするがコチラは750円と、コレも正に良心的。そして「蕎麦湯」がまた旨い。ワタシの様な下手くそが写真を撮るのが憚られ、今回は牡蠣を一個のみ撮影。
ごちそうさまでした!
2021/06/03 更新
2016/04 訪問
抜かりのない仕上がり 美味しい空間 旨い蕎麦
'16/04月 平日開店直後。ナスのそぼろ餡かけ蕎麦をオーダー。
直後に来店の御老人、慣れたもので席に着く前から「春野菜のてんぷら蕎麦」を・・・
あーワタシもソッチがイイ・・・しくじったか・・・
入り口近くの短冊を確認するのがコチラのお店の決まり事。
暫く来られなかったのでうっかりした・・・
さて到着。そぼろ餡は温かく、蕎麦はキリッと冷たく
揚げナスの包丁の入れ具合がいい案配で
コレはコレで春野菜の天ぷらに負けないひと鉢でありましょう。
来る度に美味しくなっていくように思う蕎麦・・・
最後に別の蕎麦猪口で蕎麦湯を出して頂けるおもてなし
おいしい とは こういうもんだと再認識。
ごちそうさまでした!
'15/07月 平日正午に訪問 駐車場キャパ残1台
男女問わずテーブル席はほぼ満席・・・
せいろにしようか迷って、でも九条ネギに惹かれて
おろし ¥930 をオーダー
どんなビジュアルで登場するか愉しみながら待つこと暫し・・・
なんと登場したのはネギ丼のように盛り上がるほどの九条ネギ
下の蕎麦が見えないほど!
辛味大根は別皿での提供
産地は長野県親田
http://www.shimojo-sci.com/modules/pico/index.php?content_id=2
とのこと。
どう食して良いのやら・・・
丼の中には冷たく冷やされたつゆが入っており
まずは麺を天地返しで軽くネギと混ぜ
ソコへ少しずつ辛味大根を載せつつ頂くことにした。
辛味大根なしでも既に十分ウマイところへ
メニュー名のおろしを混ぜて頂く・・・
あぁ~今日はせいろにしなくて正解だった!
余計なモノをそぎ落とし、その上で素材が単純なだけに
口の中で素材同士の真っ向勝負になるのだが
蕎麦は勿論、ネギも鰹節も、主役の辛味大根に一歩も譲らず
かつ余分に尖ったところもなく
旨い、としか表現できない・・・
すばらしい!
やや冷たくきりりと引き締まった辛口の酒が・・・
逆に常温と変わらないほどのぬる燗の口当たりの優しい酒が欲しい・・・
(クルマですので呑みませんけれど・・・)
あー美味しかった!
ごちそうさまでした!
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’15/5月 前回から暫く間があいてしまいました。
平日ランチ。開店前2名のママ友(聞こえてしまう話の内容から)の後ろへ。
その後、緩やかに席が埋まってゆきます。
KT88の4本立つアナログアンプの横で
穴子天せいろをオーダー。
暫時にて到着。
思っていたより蕎麦のボリュームがある。
(記憶とはいい加減なモノだわ)
そして穴子天。食べやすい大きさに切ってあるが
何処へ出しても恥ずかしくない大きさ。
他に赤パプリカとマイタケ天が添えてある。
まず蕎麦。これの記憶もいい加減なもんで
いや、こんなに旨かったっけか?
「もり」で、こんなに旨いと思ったのも久しぶり。
なんだろう、バランスかな?
太さ、長さ、ゆで加減、つゆ・・・っと
揃っているからこその「旨い」んだろう。
天ぷらは、赤パプリカから。
ほっこりとオイシイ!
パプリカで「ほっこり」って、芋やカボチャじゃないんだから
でも拙いボキャブラリーでは「ほっこり」
マイタケも肝心の穴子も、衣に破れがなく
でも今にも破れそうなほど薄くてさらさらな衣。
平坦な言葉しか出てこないけど
歯の要らない衣。歯ではなく口全体で食べたい天ぷら。
おもわず鼻から「フ~・・・」っと息が漏れる。
旨い蕎麦 旨い天ぷら 酒が欲しいがクルマなのが残念!
蕎麦湯を頂いて、蕎麦湯だけでも旨いっと・・・初体験。
(この記憶もいい加減で、前回に蕎麦湯だけ頂戴しておりました)
ふっとみると、爪楊枝が美しく整えられており
この気遣いこそ、本当の意味の「おもてなし」・・・
たくさんのヒトに食べて頂きたいお店です。
ごちそうさまでした。
追記
下手な天ぷらに当たると夜までもたれるが、夜は夜でしっかり食べた。
ワタシにとっては かなり凄い事。
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'12/7月
先日さぼった所為で今日は遠くにお出かけ命令。
出先の周りの基礎情報は全くないので調べてコチラにお伺いしました。
開店予定時間より10分ほど早く着いてしまい駐車場(4台分あり)で待っていると
店主らしきが打ち水をはじめたので確認して入店。
一番乗り…。
メニューからして洒落ていて、そして凝っている。
中から冷やしにしんとろろを注文。
にしんは自家製5日煮込んだもの、とのこと。
店内を見渡すとソコココにコダワリがありそう…。
BGMはJUJUのCDだけどアンプは真空管だし
ならばと確認すればパッパ…そうKT88。
最近は全く不勉強だからわからないけどスピーカーも大変なもんじゃないでしょうか…
店主は若くした「やくみつる」似でホールのおかみさんとの二人三脚の様子。
後客が4名座敷に1名隣のテーブルへ。
あらあら満席ですよ…。早く来てヨカッタ!
そうこうするウチにワタシの冷やしにしんが到着。
ドンブリの赤、とろろの白、煮込まれたにしんの渋さ…
大葉に乗せられたうずらの卵…
彩りも美しい!
コダワリ満開!
これなら絶対旨いはず!
と
まずは、お出汁をかけずに蕎麦だけ頂く。
ぎゅっと冷たくしめられた麺から薫る逞しい香り。
して、にしん。
ほろっほろに煮くずれる手前の状態。
香ばしく嫌味がない。スバラシイ!
とろろはそれだけで箸でつまめるほどの粘りけ。
おぉぉぉぉぉぉー
お出汁をかけて、もう思いの丈をすべてぶっこんで混ぜ混ぜするぜぇ~
隣の後客さんはせいろ大盛り。
こちらの蕎麦をすする音とは全く周波数の違う音をバシバシさせながら
とろろそばをすすります。
旨めぇ…
にしんには山椒が合います。
山椒もやげん堀さんのモノのように痺れるキツイ香りのモノではなく
(それはソレでワタシは好きですが)
柔らかい優しい香りのそばもにしんも殺さない絶妙なモノ。
旨めぇ×2!
にしんをつまんで…うずらを混ぜて…
あっという間に完食!
あー美味しかった。
っと
蕎麦湯が到着。
そば猪口で蕎麦湯のみを頂きます。
甘くていい香りです。
満足感たっぷりでごちそうさまでした。
2016/04/16 更新
'21/06 平日、開店直前、外待ちひとりに連結。定刻通り暖簾が出て開店。手指消毒の後、蜜を避け四人掛けにひとり。申し訳ない気分だが、ご時世には必定か・・・。オーダーは「店内の季節限定の短冊を見て」なければ「冷やしにしんとろろ」と思っていたが外待ち中に立て看板にあった「冷やし胡麻くるみ蕎麦」と「稚鮎の天ぷら」を見て決定!クルマだから呑めないが心残りも辛いので・・・。他のお客様は御常連のようでメニューを見ずにオーダーされている方が多い。
暫時有り、先に蕎麦が到着!っが・・・超苦手の「ミョウガ」のトッピング。この時期、気をつけねばイカンのだが油断した。まあ同じトッピングの「オクラ」も40越えてから食べられるようになったので、先に飲んじゃえばいいか。後から来店された高齢の女性お一人さまは「ミョウガ抜き麺少なめ」と・・・。なるほど、そうやってオーダーすればヨカッタと学習。胡麻くるみ汁は、胡麻でもなくくるみだけでもなく両者あってコソ、且つ合わせる蕎麦の引き立つ仕上がりで、美味としか言えないモノ・・・。さすが心蕎人さくらさん、と感心しきり。
稚あゆの天ぷらも気になったが、コチラのお店で「体長15cm、串打ってS字型の天ぷら二尾」ってことはないと信じていたが、案の定、一尾々々仕事された文字通りの「稚あゆ」コレを「藻塩」で頂く。ほろ苦く、ほんのりと青くさい川魚の香りが鼻へ抜けてゆく・・・「呑みてぇ」けれどクルマだしノンアル麦酒にゃ絶対合わない。せめてしっかりと味わい香りを愉しんで喰う。
蕎麦には皮を剥いた茄子、そぎ落としたとうもろこし、糸唐辛子を纏った鶏天、白髪ねぎ、っと夏野菜の揃い踏み。見て美しく食して幸せ。最後に「それだけで美味しい」蕎麦湯を頂き、ちょっと贅沢だったが、心折れかけの自分に少し元気を取り戻せたか・・・。
ごちそうさまでした!