レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2011/09訪問 2014/06/18
初めてお伺いしたのがオープン後1週間くらいの時。
既にその時完成されつくしたお料理をいただいた記憶がありますが、
あれから3年弱が経過し、いろいろお店の体制も変わられたと聞いていました。
さて、久しぶりにいただくお料理はどうなんだろうと期待と不安を胸に伺いましたが
結論としては不安は全くの杞憂でした。
お料理はやはりブレなく美味しく完成されて、これ以上ない出来栄え。
美味しいイタリアンを心行くまで楽しみたいと言う気持ちを
十分すぎるお皿で満足させてくれました。
普段あまり再訪レビューはしないのですが、あまりの変わらない美味しさに
どうしても記録をとどめておきたくてここにその旨を残します。
口コミのタイトルも、頭に「やっぱり、」を付け足しました(笑)
(前回:2011年9月)
9月1日にすごいお店がオープンしたとお誘いいただき、9月6日にお伺いしました。
ご手配いただいた方に、深く大きな感謝。
お店:
中目黒から徒歩5分強。スゥリルと同じビル・同じフロアです。
入ると左側が、フロアをぐるっと囲むカウンターのみのスペース。右側は厨房です。
十分に目と手が届く規模で料理に打ち込みたい、という意気込みを感じる空間でした。
オープンしてまだ数日なので、あちこちにお祝いのお花がありました。
シャープなインテリアに、優しい照明で、居心地よし。
料理:
夜はアラカルトのみでした。
3人で行きましたが、ご親切にシェアするためにすべて1.5人前で作ってくださいました。
(一部を除く)
前菜、パスタ、メインのカテゴリでメニューが分かれています。
<いただいたもの>
前菜
栗マロンかぼちゃの冷たいスープ フォアグラのソテー添え (五香粉がかかってました)
えぞ鹿のタリアータ ほろ苦野菜のサラダ
パスタ&リゾット
仔ウサギとポルチーニ茸のガッガネッリ
パルミジャーノのリゾット フォアグラのソテー添え
メイン
ひな鳥のロースト トリュフ風味の軽いクリームソース
アベル豚のロースト 香草アンチョビソース
デザート
オレンジ風味のカタラーナ
メロンのマリネ レモングラスのジュレとヨーグルトのジェラート
この季節らしい、とても良い素材をふんだんに使って、
それを絶妙な掛け合わせで一つのお皿にビシッと決める。
全部がそうやって作られたお皿です。しかもこれ以上ないほど美しい。
私が特に印象に残ったのが、ひな鳥のロースト。
いたいけなひな鳥はカリッとローストされ、
その上には「トリュフ風味」ではなく、「トリュフ自体」がどっさりでしたし。至福。
最後のアベル豚も、噛みしめるほど美味しく、しつこくない脂が広がり
トリにふさわしいボリュームでした。
今回はそれぞれのカテゴリから2つずつしかいただけませんでしたが、
またすぐ訪問して違うメニューを制覇したい。。。
お酒:
グラスワインは800円~
ボトルワインは3,800円/本~10,000円/本とお手軽なものから本格的なものまで
幅広くそろっていました。
まずはグラスでスパークリング(600円だったかな?800かも?)をいただきましたが、
良い意味で値段に似つかわしくない、泡が細かく、きりっと冷えていてとてもおいしいものでした。
その後は3800円のラインから、白、赤を1本ずついただきました。
価格帯としては一番下ですが、とても飲み応えのあるおいしいワインでした。
サービス:
この日は我々3人を含め、お客は合計8人。
でも料理の出てくるテンポも、サーブも、ケアも何も問題なく気持ちよくすごせました。
総括して:
オープン直後にお伺いできてよかったです。
これはすぐに予約が取れなくなりそうだから。
あと、全席カウンターなので、デート向きですね。
ちなみに我々3人なので横並びでもなんとか会話できましたが、
4人になったらもう同じグループとして会話は難しいでしょう。
でもこんなにおいしいものをシェアしながらデートできたら幸せ間違いなしでしょうね。
繰り返しますが、この場をアレンジしてくださった方に、心より感謝!
3位
1回
2011/08訪問 2011/09/02
幸運にも2週間前の予約で金曜日にお伺いすることができました。
(スタート時間がちょっと遅めに指定されましたが、仕事のことを勘案するとちょうど良かった)
お店:
二ノ橋と三ノ橋の間。1階はワインショップ。
入り口を入って階段を上がるとレストランフロア。
道路に面して外からも見えるエリアと、
その奥に観葉植物がたくさんおいてある、半屋外のテラス席のエリアがあります。
今回は、テラス席に通されました。
外は雨が降ってちょっと蒸した日でしたが、テラス席なのに不思議とエアコンが効いてました。
そのまま雨音をBGMに食事をいただきました。
照明はかなり控えめで雰囲気良かったです。
料理:
アラカルトもOKですが、初めてなのでまずは7500円のコースにしました。
いただいたもの(2人前)
前菜:バーニャカウダ
前菜:アナゴとカポナータ
前菜:鰻のキャビア乗せ
パスタorリゾット:蟹のリゾピラフ (「リゾットのピラフ」のことで、造語とのこと)
メイン:十穀米とフォアグラを詰めた鶉 プラス たまねぎのココット蒸し
最後のパスタ:アラビアータ
デザート:クレームブリュレ
デザート:ジェラートとブドウのマリネ
※「前菜」「デザート」は各人好きなものを選べますが、
「パスタorリゾット」「メイン」「最後のパスタ」は2人で同じお皿をオーダーする決まり
これが全部全部、びっくりするくらい美味しかったです。
特に出色だったのが
「蟹のリゾピラフ」
アルデンテのリゾットをココット鍋でピラフにして、おコゲがおいしい。
その上に、深い味わいの蟹がドッサリ。
+1000円のメニューですが、その価値断然ありあり!
「十穀米とフォアグラを詰めた鶉」
鶉というものはどちらかというとサッパリしたものだと思っていましたが、
こちらの鶉は、コッテリしたフォアグラに負けないジューシーで力強いものでした。
ソースもあいまって本当に美味しかったです。
お酒:
料理がすばらしかった分、お酒が物足りなかったかもしれない。
赤ワインはグラスで2種類頼みましたが、
どちらも広がりが足りず今までいただいたことの無い不思議な味わい。
(確かにサービスの方に、「ポタッとしたワイン」と説明いただきましたが
本当にその通りでびっくりしました)
ただし、グラスでも選択肢はとても多く、たまたま好みに当たらなかっただけかと思います。
自分の好みを十分伝えてよく相談してみてください。
総括して:
サービスも丁寧で、とても気持ちよくすごせました。
コースだと料理の量が本当に多いので、
次回以降はアラカルトで「バーニャカウダ」「パスタ」「メイン」みたいな食べ方にしようかなと思います。
しかし、本当においしかった!これ、キホンだけど、最も大事なことです!!
4位
1回
2011/06訪問 2012/10/09
ご存知、ロブションを星に導いた飯塚シェフが独立、オープンされたお店。
お店:
六本木通りからミッドタウンの裏の方へ入ったところにあるビルの地下1階。
入るとフロント。
その右奥が黒で統一されたシックな雰囲気のフロア。
そんなに広くはないけどシェフの目が行き届くのはこのくらいのサイズなんでしょうね。
フロアのほとんどがゆったりしたテーブル席。
奥には10人くらい入れそうな個室が。
そして5席だけ、カウンター席もあり。
カウンター席だけはアラカルトで頼めるということでカウンター席を陣取りました。
料理:
いただいたのはこちら。
・アミューズのゼリー(名前失念)
・鰯のマリネ・・だったと思う(名前失念)
・ヴァンデ産ピジョンのなめらかなパテ
・ブルターニュ産オマールのローストをソースコラリーヌで
・仔羊背肉のロースト 長茄子と野菜のミトネを添えて バジル風味で
・バゲット+バター
総じてしっかりとした安定感があって本当に美味しい。
これがロブションを星に導いた人の力量なんだと感心する。
特にブルターニュ産オマールのソースコラリーヌは感服。
素材のオマールの良さはもちろんのこと
ちょっとスパイシーなソースは宇宙並みの奥行きと深さを感じました。
デザートも食べてみたかったのですが、この時点で満腹。
諦めました。
お酒:
このお店のもう一つの素晴らしいところは、
良いグラスワインが非常に良心的な価格で供されること。
ワインリストのグラスワインの価格を見ると、アレ?と思います。
だってビストロ価格なんだもの。
結局好みを伝えていろいろ注いでもらったので明確な料金は不明ですが
みんな飯塚シェフの料理に合う、美味しいものでした。
サービス:
金曜の夜で満席でしたが、サービスのテンポもよく
気持ち良く過ごせました。
総括して:
雰囲気、料理、お酒とも期待以上の満足度でした。
実際は私がそんなことを言うのもおこがましくて、
つまりとてもクオリティの高いお店におもてなしいただくために
この日はお邪魔した感じかな。
またお伺いしたいです。
5位
1回
2011/07訪問 2011/07/23
お店:
慶応女子高の前にある地下1階のお店。
入ると厨房を挟んで左側がカウンター席、右側が半個室とその奥にテーブル席。
金曜日の夜に伺いましたが、満席でした。
食べログでの人気ぶりで、もう少し時間が経っているのかと思いこんでいたのですが
カウンターの中の方からまだオープンして1カ月と聞き、ビックリしました。
料理:
10000円のコースにしました。
量が多いというレビューに躊躇して予約時に相談したところ
7000円のものと量はかわらないけど、良い素材を使いますとのことで
量が同じなら、10000円の方に。
なので蟹、鮑+雲丹、アナゴ、アイナメなどとても良い素材で構成された
お料理の数々でした。
最初の蟹のお皿からして、深いお出汁の効いたジュレがかかっていて
高度な技を軽やかに完成させた美味しさにまずやられました。
あと、鮑と肝のソース、雲丹添えは下に細いうどんが敷いてあり
これは素晴らしかった。
たぶん簡単には巡り合えない逸品だったと思う。
そんな感動を伴うお皿で構成されたコースでした。
※ちなみにHPを見るとアラカルトもあるそうです。
でもせっかくこちらのお店なら、コースですよね。
お酒:
確かにとても良心的なお値段でした。
日本酒は1合900円から。
焼酎もいただきましたが、中々が650円だったかな?
他にもワインをボトルでいただいている方もいました。
(ワインの品ぞろえは確認してないのでコメントできませんが)
サービス:
オープンして1カ月と伺った時に、「ですのでまだ至らないところが多くて」と恐縮されましたが
誠実に一生懸命対応されているのが伝わってきました。
帰り際も、板前さん、サービスの方全てで丁寧にお見送りいただきました。
「和」の心って、こういうところにも表れるのかな。
総括して:
自分でもとてもおいしくいただけたし、周りの他のお客さん達も、口々に「美味しい」と感嘆の声が。
確かな味と、誠実な和のおもてなしで、とても素晴らしいお店でした。
6位
1回
2011/05訪問 2011/05/02
お店:
西麻布の高樹町の交差点から日赤どおりを入って左側すぐにあります。
イタリアンのイルバンビナッチョの2階。
入ってすぐL字型のカウンター。
右側がテーブル席、右奥が個室です。
赤を基調にしたあったかい店内。
カウンターを陣取ってシェフと楽しく会話をしながらいただきました。
料理:
正しい料理名ではありませんが(←申し訳なし)、
こんな感じのメニューをいただきました。
・いろんな貝のマリネ
・ウニとトマトソースの冷製カッペリーニ
・ホワイトアスパラガス 温玉乗せ ホタテのソテー添え
・生後45日のラムをいろんな調理法で クスクス添え
+突き出しのフリットと後ででてくるフォカッチャ
それが猛烈に美味しいのですよ。
全てのお皿が感動の嵐。
最初から絶好調の中で、最後のいろんな調理法でいただくラムは
もう、絶品中の絶品。
メニューを見るとメインのお肉系はどれもかなりガッツリしたボリューム。
男性でも満足いく食べ応えなのではないでしょうか。
キッチンが良く見える席でしたが、結構揚げ物をされていたような。。。
反対にパスタやリゾットもあり、
同じ日にいらしていた女性のペアはそれぞれパスタをメインに、
ワインをボトルで楽しまれていた模様です。
そういう楽しみ方も出来るみたい。
お酒:
スパークリングで乾杯した後、白ワインをボトルで。
開栓したときは良く冷えていましたが、
そのあとは香りを広げていくために、最後まで冷やさずにいただきました。
(ずっとテーブルにそのまま置いておく)
ワインはアンダー10,000円のものが結構豊富にあり、
それ以上の価格帯も同じくらい揃えてありました。
総括して:
ガッツリ版カウンターフレンチ。それも料理が最高。
カウンタービストロマニアの私のハートをがっちり掴まれました。
シェフと会話を楽しみながらいただくと、美味しさも数割増しですよね。
お客が楽しく過ごせるようにすることも料理人の腕のうちと私は思っています。
お店:
天現寺カフェの2階。最寄駅だと広尾からちょっと歩く感じ。でもタクシーに乗るほどじゃない。
入ると左側手前がカウンター席。それ以外がテーブル席。
入口に近いテーブル席は窓ガラスに面していて、眺めが良さそう。
照明は控えめで、落ち着いたトーンの内装で、居心地の良い店内。
当日は右奥に6名の大勢さんがいらっしゃいましたが、衝立をしてちょっとだけ個室っぽさを出してました。
逆に私は予約の時、グループのお客さんと離れた方が静かにお過ごしいただけます、と
カウンター席を勧められた。
お店にいる全てのお客さんが居心地良く過ごせるように配慮されているんだなと思った。
料理:
6,800円のプリフィックスコースに。
膨大な数の選択肢から美味しそうなものを選ぶのが大変で楽しい。
今回はいくつか追加料金のかかるメニューを選んだのでもうちょっと金額は行っていると思うけど
基本的には追加料金のない選択肢がほとんどです。
そして「量は多いです」とサービスの男性も断言する、大満足なボリュームのコースです。
いただいたのはこちら。
アミューズ パプリカのマリネとリエットのバケット乗せ
前菜2皿 白身魚のマリネとお野菜、牛肉のカルパッチョとお野菜
プリモ2皿 トマトのシンプルなパスタ、ポルチーニ茸と猪のラグーパスタ
メイン1皿 鳩一羽の丸焼き レバーやハツのペースト添え
ドルチェ ティラミス、サバランのババ掛け
カフェ エスプレッソ、カプチーノ
小菓子 お店で焼いたもの
一つ一つ丁寧に作りこまれた素材の組み合わせで出来上がったお皿。
何よりとても良い食材が使われていました。
出色は下記の2皿。
ポルチーニ茸と猪のラグーパスタ
贅沢にも具だくさんのパスタで、この時期のポルチーニ茸の香りと
味わい深い猪のお肉を絶妙にまとめあげるソースが素晴らしい一皿。
鳩一羽の丸焼き
レアに焼きあげた鳩の食感が最高。今までいただいたことのある鳩の中でもベストの一皿。
弾力があり、しっとりとした鳩は素材自体がまず違うんだろうと思った。
本当に巡り合えて良かったと思う最高の味でした。
お酒:
いろいろなワインをグラスでいただけます。(事前にHPで調べて、それがお目当てでもあった)
クオリティの高い品ぞろえも嬉しいですが、
この日サービスを担当いただいた男性が丁寧にイタリアンワインの説明をしてくださり、
おかげで美味しい料理と各人の好みに会うとても良いワインに巡り合うことができました。
おそらく本当はグラスで出すのはなかなか難しいであろうクラスのものも
幅広くご用意いただけました。
サービス:
この日我々のサービスをご担当いただいたのは藤本さんという男性。
ずっとカウンターの中にいらして、料理、ワインのサーブまでとても丁寧にご対応いただきました。
接客が丁寧なだけではなく、
このお店にある豊富な種類のワインの説明から、それにあった飲み方のご指南や
料理からイタリア全般の知識の深さをお伺いして、とても楽しく過ごすことができました。
総括して:
素晴らしいお料理、豊富な品ぞろえのワイン、そして厚みのある接客をしていただける
全てが高いレベルでバランスがとれているとても良いお店でした。
天現寺カフェの2階は、大人の空間でした。
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あまりにも素敵なお店だったので、さっそく再訪しました。(2011.11)
今回はワインをメインに攻略。
好みと料理に合わせて数種類候補をご説明いただき、好きなものを選びます。
藤本さんの、まるで池上先生ばりの何でも良く御存じでスラスラと出てくる説明を聞きながら
次々とグラスでいただきました。
本当に素敵な時間を過ごせました。
ちなみに料理は、前回あまりにも美味しかったポルチーニ茸と猪のラグーをリピート。
ワインをたくさんいただきすぎたので、最後にお腹がいっぱいでメインを途中でギブアップし
デザートも遠慮してしまいました。悔しすぎる。
ただ、予め伝えれば、ボリュームは調整していただけるとのことです。
御馳走様でした。
※お店の方に確認しましたが、現在は撮影可とのことですよ~
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しばらく間があいてしまいましたが、3回目の訪問。(2012.4)
今回はお料理はアラカルトにしてコースより皿数を減らして
おかげで量がちょうどよく、料理もワインも両方バランスよく楽しめました。
膨大なチョイスの中から選んだ料理も
私が藤本さんにおススメいただいたワインも全部大当たり。
incantoのイタリアワインは伸びやかで、陽気で、厚みがあり
本当に良いものをいただくとができます。
それにカウンターの奥の席で藤本さんのお話を聞きながら過ごすのも楽しくて
それもお目当てです。