6回
2020/01 訪問
たまたまなのか・・・
時は平日の夜。「久々に美味いラーメンを」と、定点観測で訪問したのがこちら。夜の口開けからちょっとのタイミングでありましたが、満席の店内。贔屓のお店が繁盛しているのは嬉しい限りなのであります。
扉の前で待つこと5分程度で出てきた2名のお客さんと入れ替わりで入店いたします。左奥の食券機でポチっとするのは「特製ラーメン」。「冒険心が少ないな」と思うカントナなのであります。「それからビールを」と思ってビールのボタンを探しますがビールボタンは見つからず、敢え無く断念して空いている椅子に座って店主さんに食券を差し出します。
ふと左手のビールの冷蔵庫があった場所に目をやりますと、そこには麺用の冷蔵庫らしい新しい設備が鎮座しているのであります。そのお陰でビール用の冷蔵庫は撤去されてしまったようなのであります。後日レビュアーさんから教えてもらった情報によりますと、ビール用の冷蔵庫は撤去されアルコールは持ち込み可能との事。
食券を渡して、いつものようにカラフルなコップに水を注いで待たせていただきます。すると、カウンター席に見える見慣れない光景。そこにはお注射がテーブルセットされているのであります。お注射が「丼提供毎方式」から「卓上常備方式」になりますと、何だか有難味(?)のようなものが薄くなる気がするカントナなのでありました。「お店も日々変化しているのであるな」と、変わらぬシャビーな内観を眺めながら前向きに捉えるカントナなのでありました。
さて、そんなこんなで待つこと8分もかからないくらいで カントナの特製ラーメンの登場であります。相変わらずの美しいチャーシューは豪勢に3種。それから海苔に味玉に青菜が目視出来るのであります。醤油色のスープ。ストレートな麺。具材の真ん中にネギ。色合いも含めていつもの通り美味そうな構成なのであります。そして、見えないところにはワンタンとメンマが潜んでいるのであります。
まずはスープからいただきます。ジルジルとすすってみたスープは、いつものような美味さを感じないスープ。出汁よりも醤油の味わいが抜けた感覚なのであります。何はともあれ一番いただけないのは「ひたすらぬるい」事。何杯すすっても美味しさが蘇ってこない上にぬるいスープに業を煮やしたカントナは、すぐさま卓上のお注射を発射して味わいだけでも現状の打開をはかるのでありましたが、それでもスープの味わいは変わりませんでしたので「もしかしたらカントナの鼻が詰まっているのかも知れないな」と己の責任であると思う事にしてみるのでありました。しかしながら、鼻が詰まっていてもスープがぬるい事くらいは分かるのであります。
残念な気持ちを抱きながら、お次は麺をすすってみる事にいたしますと、いつもと同じ麺の具合に安心をしたカントナなのであります。
お次は豪勢なチャーシューに箸をやってみる事にいたします。そんなチャーシューはとても冷たく仕上がっていて、チャーシューを摘まんだりスープに沈めたりしておりますと、ぬるいスープがますますぬるくなってしまうのであります。冷たいチャーシューの美味しさは言うまでも無く、そんなチャーシューを食べ続けますとスープがますますぬるくなるという悪循環に陥るのでありました。
「こうなると食べるのがつらいな」と思ったカントナは麺と具材は頑張って平らげて、スープはずいぶんと残してごちそうさま。
期待のスープがいつもとは違う気がする事態に遭遇したカントナは「今日のスープはたまたま。あるいはカントナの体調不良であって欲しいな」と、切に願いながらお店をあとにしたカントナなのでありました。
2024/01/26 更新
2018/10 訪問
キンキンに冷えたビールと、余白の良い味玉ラーメン
時は平日の夜。東神奈川駅に降り立ったカントナが向かった先が某チキン系のラーメンで有名なお店。そちらのお店にグイグイと向かう途中「夢」さんの強い重力に吸い込まれそうになりながらも意識を強く持って、目指すラーメン屋さんに向かいます。しかしながら、食べログの情報とは異なって残念な事に定休日。残念無念で涙を流したカントナは「やっぱり夢さんだな」と踵を返して重力に身を任せるのでありました。
時は19時頃。3組ほどの入りでありましたので待たずに入店いたします。左奥の食券機で品定めをいたします。喉の渇きを潤そうと、ラーメンの時にはほとんど飲む事は無いビールをポチッといたします。それから「いつもとは異なるラーメンを」と、冒険心を抱いて味玉ラーメンをポチッといたします。2枚の食券を抱いて一番奥のカウンター席に座ります。まずは直ぐにビールがカウンターに登場。スーパードライの中瓶とコップにおつまみのネギチャーシュー。グラスがギンギンに冷えていて霜がまとわっているのが嬉しいのであります。加えて、グラス以上にギンギンに冷えている瓶。その冷たさは、指先からジンジンと伝わってくるのでありました。トクトクと泡の厚みを気にしながらビールを注ぐ至福の時を経て、泡が落ち着いたところでまずはグイッと。乾いた喉と心に染み入るギンギンに冷えたビール。ビールの適正温度以上に冷えているのかと思いますが、何と言われてもカントナは冷えていれば冷えているだけ嬉しい派でありますので、このキンキン状態を堪能しようと、もう2回ほどグイッといくのでありました。
そんなキンキンビールのお供としてのネギチャーシュー。2種類のチャーシューの切れ端のような部分に混ぜられたネギ切れ端。場末な感じがしなくも無いのではありますが、それが逆にお店の雰囲気に合っていて美味しいのであります。しかしながら、チャーシューの脂がキンキンビールのせいで口内で溶けないのが好ましく無いのではありました。
ビールを飲み干した辺りのちょうど良いタイミングで味玉ラーメンの到着。相変わらず美しい見てくれのラーメン。特に脂のテカり具合と麺のゆったり具合が美しいと思うカントナなのであります。味玉ラーメンは特製よりも騒がしい感じは無くて、チャーシュー2枚に味玉に青菜にメンマに海苔。真ん中にネギの構成。麺やスープが覗き見れる余白が確保されていて、「こちらの方がラーメンらしくて良いな」と思うカントナなのでありました。
早速スープをいただきます。若干風邪気味なカントナだからか、いつもの奥深い醤油と出汁のハーモニーを感じ難い気がするのであります。しかしながら、例のお注射を一発ぶちかましますと、明確に味が変わるのは実感出来るのでありました。出汁の風味が増して厚みが出てくるスープ。麺は相変わらずのゆったりな具合。チャーシューは肉を感じるネットリ感で、唇にまとわりつくのが美味しいのであります。味玉は黄身のトロケ具合が秀逸で、スープに垂れこまないくらいの良い熱の入り。
「相変わらずの職人芸であったな」と「強い重力に身を任せて正解であった」と満足するカントナなのでありました。
2019/03/25 更新
2017/06 訪問
「旨い」の更に上
時は平日の夜。突然こちらのお店のラーメンが食べたくなっての訪問なのであります。あの味が忘れられないカントナでありますので、いわゆるキラーコンテンツなのであります。あるいは、例の注射の中毒のせいなのかも知れないのであります。
18時くらいの到着でありますので、お客さんは1名のみ。並ばずに入店し食券機の前に立って、前回と違うものをオーダーしようかと思うのでありますが、やっぱり特製ボタンを押してしまうカントナなのでありました。お注射の威力は凄まじいようなのであります。
椅子に座って食券をサッと提出して待ちの時間。水をグビッとやったりしながらワクワクして待つこと7分くらい。いつもながら鮮やかな色合いのラーメンが到着。スープやネギやチャーシューが光輝いているように見えるのであります。
早速スープから。相変わらず出汁と醤油のバランスが素晴らしく整っている具合にため息と頷きのカントナなのでありました。麺はツルッと艶やかで、チャーシューは2種とも照りと艶。加えて、芯まで感じる旨味が飲み込むのを躊躇させる具合。
食も中盤になってきましたので例のお注射をズブッと注入いたしますと、煮干し系の味わいと鼻に抜ける薫りが添加。お注射無しでも上位クラスのラーメンが、文句のつけようがない完璧なラーメンに変身するのであります。
4度目の実食でありましたが、未だ食した時の感動が絶えることが無いラーメンは、キラーコンテンツ間違いないと断言出来るものなのでありました。
2018/04/30 更新
2017/04 訪問
お注射大好き
以前味わったあのラーメンが忘れられず、すっと再訪を計画して幾年月。ようやく再訪出来たのは平日の夜。
急ぎ足で訪問いたしますと、平日+夜という組合せであったからか以前のような待ち行列は無くて、すぐに入店が許されたラッキーな状況に遭遇するのでありました。
これまた急いで入店し、左手奥の食券機を目の前にして「どのボタンを押そうか」と悩むのでありますが、結局は以前と同様の全部のせの「特製ラーメン」。冒険出来ないカントナなのであります。
食券をカウンターに置いて水を入れてしばし待たせていただきます。この後お客さんがぞろぞろと続けて入店してきて、あっという間に満席の店内。カントナの訪問タイミングは運が良かったようなのであります。
待つこと7分くらいでカントナの特製ラーメンの到着。旨そうなチャーシューが丼全体を覆っている全容は、海苔にネギに青菜に味付け玉子のラインナップ。「デハデハ」と先ずはラーメン全体を拝んでからスープを口にいたします。
醤油よりも全体を覆う出汁を感じずにはいられないラーメン。今回はすぐに注射器を注入してカントナの好みの味に進化させて、その美味しさを長い間堪能させていただく事にいたします。やっぱり注射器が入りますと、足りない味のワンピースが埋まるような、全方位的に味覚が充足するような、そういう効果をしっかりと感じられるのでありました。「すぐにお注射必須であるな」と改めて思うカントナなのであります。
チャーシューも相変わらずの柔軟性のある肉質と噛んでも噛んでも滲み出る旨味。うっとりしながら噛み締めるのであります。
麺はツルツルで弾力も申し分無い上に、麺自体が美味しいのであります。
心の底から「美味しかった」と思わせられる満足の一杯。再訪いたしますと、かかっていたバイアスが解除されたり、思い出補正されていた事に気付いたりする事が多いカントナなのでありますが、こちらのラーメンはその美味しさにますます虜にされそうな具合。「お注射大好き」と呟きながらお店をあとにするカントナなのでありました。
2017/11/29 更新
2015/04 訪問
足りない1ピースの補充のため注射器はすぐに打つべし
本日は土曜日の午後。横浜駅近辺への用事があったカントナは、ちょっとだけ足を延ばせば訪問出来るこちらのお店の事を思い出したのでありました。
以前より食べログ等で注射器の噂を耳にしていたこちらのお店は営業時間的に平日の訪問は難しく、今日のような日は絶好のチャンスなのであります。あんまりお腹は空いてはいないような気がするカントナなのでありますが、食い意地が張っておりますので訪問してみる事にいたします。
東神奈川駅を降りて地図でざっと場所を確認いたしますと、横浜駅方面へ戻るような感じ進んでゆけば良いようであります。「二ツ谷の交差点付近を目標にして歩んでゆこう」とプランを立てるカントナなのでありました。
徒歩10分もかからずに到着した交差点近辺の通り沿いに、ラーメンの幟と古い喫茶店のような建物に繋がっている待ち行列を発見。屋号は確認出来ないのでありますが「ここで間違い無いであろう」と判断し、待ち行列に加えてもらうことにいたします。逆に言うと、幟と待ち行列が無いと発見困難なお店なのかも知れないのであります。この行列の先に注射器中毒になっている老若男女がいるのだと思うと「カントナも早く注射器のお世話になってみたいな」と声には出せない危険な野望を抱くのでありました。
14時前くらいの到着で10名くらいの待ち行列。カントナの後ろにもコンスタントに人が並んでゆく人気店。道行く人々はこの行列に興味津々のようで、立ち止まって何のお店なのか覗き込んだりする人多数。行列が行列を呼ぶという宣伝効果になっているようなのであります。そんな行列を構成する一員になれている事を誇らしげに思い、胸を張るカントナなのでありました。
そんな誇らしい待ち行列に並ぶ事20分くらいでようやくカントナの順番。入店してからオーダーを経由して着席までの手順は、カントナの前に並んでいた方々の振る舞いを見てしっかりと学習しておりましたので、充分なイメトレで準備は万端なのであります。
入店いたしますと店内は調理場を囲んだ7席くらいのカウンター席のみの小さなお店。入って左手奥にある食券機に向かい、ラーメンのチョイスに入ります。メニューが少なくて潔いメニューの中からカントナがチョイスしたのが特製ラーメン。皆さんのレビューから、ワンタンもチャーシューも味付け玉子も食べてみたかったので、全部乗っているこちらをチョイスしてみる事にしたのであります。
食券を握りしめたカントナは、空いている席に腰かけて調理補助の店員さんに食券を渡してオーダー完了。座りにくい丸椅子に加えて荷物を置く場所が無い狭くて古い店内。熱気もムンムンで居心地は良くないのであります。こういう居心地の悪さは最近のラーメン屋さんにしては珍しく、何故だか伊丹十三監督の「たんぽぽ」を思い出させるラーメン屋さんなのであります。
荷物は膝の上に置いて大人しくしておりますと、後から入ってきて隣に座ったお客さんは食券を渡す時に「大盛り」と呟くのでありました。「そういうサービスもあったのか」と思ったカントナは「美味しかったら次回は大盛りで」と心に秘めるのでありました。
水を飲みながら待つ事8分くらいでまずは噂の注射器の登場。「これが中毒になると噂の注射器であるな」と思いながら触らずにしみじみと眺めておりますと、それから1分くらいで真打ちのラーメンの登場であります。
味付け玉子に3種類のチャーシュー、ワンタンに青菜、真ん中に刻みネギの装い。濃いめの茶色の醤油のスープと油の浮いたビジュアルが美しいラーメンは、見た目だけで美味しいであろうと推測出来るラーメンなのであります。
まずはスープを一口いただきます。全面に醤油を感じるスープ。醤油の尖りも感じるスープは、出汁の深みがもう少し欲しいと思わせる感じで、あと1ピース足りない感じがするのであります。美味しいスープなのではありますが「あと1ピース」が足りないので、味蕾が満足しない感じがするスープ。
麺はカントナの好きな細麺ストレート。ザクザク噛み切る感じが好ましい水分少なめの細麺。そんな麺は、真ん中に盛られている刻みネギを少しずつ崩しながらスープを絡ませていただきますとネギの薬味的な効果は抜群で、絡むスープに旨味が加わってゆき、美味しさのグレードは高まってゆくのであります。
数種類のチャーシューは特にロースの歯ごたえがモッチリとしていてジューシーなのが記憶に残る一品。「単品でも充分に勝負が出来るな」と何度も噛み締めながら何度も頷くカントナなのであります。
ワンタンはビロビロな皮とジュルジュルした餡が結構イケるワンタン。餡の旨味はもう少し添加が必要であると思うのでありますが、餡は水分量を多く含んでいて全体的にジューシーなのが好ましいのであります。これをスープをまとわせながら一口でジュルルッといただきますと、口内は至福の時を迎えるのでありました。
味付け玉子は白身の弾ける弾力と半生の黄身がドロッと粘度が高くて濃厚な味わいが驚異的。今まで食した味付け玉子の中でも最上位に位置するであろうと思う味付け玉子なのであります。
そこそこ食べ進めましたので、いよいよ例の注射器を使ってみる事にいたします。徐々に添加量を増やしていって味の変化を楽しむ事を目標に注射器を手に取ってプッシュを試みてみますが、プッシュには久しくお医者さんごっこの類はご無沙汰であるカントナが想像していた以上の力が必要で、力をグイッと入れてみますと充填されていたシャブが一気にスープに添加されてしまう残念な結果になってしまったのでありました。
そんなシャブが大量に添加されたスープをいただいてみますと「あと1ピースが足りない」と思っていた最後のピースが埋まったような感覚を覚えるのであります。出汁のエキスのような濃厚なシャブが、埋まっていない味蕾の隙間を埋めてくれた事で、スープのバランスが良くなって、旨味の厚みが増した上出来なスープに変身したのでありました。
変身スープを最後まで飲み干してごちそうさま。注射器で見事に変身したスープは「わざわざ別添しなくても良いのにな」と思いながら「次回は大盛りにして注射器は食べる前に打とう」と心に決めたカントナは既に中毒になっている様子なのでありました。
2015/04/24 更新
つけ麺界に現れた新星「昆布水つけ麺」。段々とその噂を耳にするようになってきたカントナは「つけ麺嫌い」なのではありますが、昆布出汁の効いたその旨味を想像いたしますと、「食べてみたいな」と思うようになってきたのでありました。
そんな昆布水つけ麺をこちらでも提供しているとの情報を得て、早速向かうカントナなのであります。普通のラーメンが飛び抜けて美味しいお店でありますので、「昆布水つけ麺も抜群に美味いのであろうな」との期待を胸にして、訪問するのであります。
平日の夜に向かいますと、待ち行列は無くてすぐに入店を許されます。入って左奥の食券機より、昆布水つけ麺を探し出してポチッとして、空いていた奥のカウンター席に座ります。
食券を差し出してオーダー完了。相変わらずのワンオペは大変そうであるなと同情しながら、水を注いだりして待つこと9分程度。まずは塩やら砂糖やらお酢やらの「チョイ足し調味料」がセットされます。
「ついにご対面であるな」とワクワクドキドキしながらその登場を待っておりますと、カントナの目の前に麺の入った丼とスープの入った器が登場であります。
たっぷり盛られた細麺、2種類のチャーシュー、メンマと味玉で構成され、茶色と白系された彩りの無いラーメン。そして、水に見えるたっぷりと張られたものが昆布水なのでありましょう。そしてもう一つの器には、濃い醤油色のスープ。スープに浮いている刻みネギとワンタン。1枚の海苔の構成であります。
感動のご対面であるハズなのでありますが、特に感銘を受けなかったカントナは、早速実食に取り掛かる事にいたします。たっぷりの昆布水は、トロトロ度合いが非常に強い粘液なのであります。先人達のレビューに従って、恐る恐るな気持ちで昆布水だけをすすってみますと、想像よりも昆布出汁がしっかり出ている風味。しかしながら、それよりもトロトロな食感が気持ち悪さを感じさせ、カントナ的にはあんまり美味しくは無いのでありました。
お次は麺をいただいてみる事にいたします。昆布水が見事に絡まった麺をつけ汁にドボンとしてすすってみますと、「ツルツルー」という軽快なサウンドでは無くて、「ドゥルドゥルー」と言う、西洋人が顔をしかめそうなサウンドが店内に響き渡るのでありました。カントナは、やっぱりこういうトロトロ過ぎる感が好きになれないなと思うのでありました。
加えて、お店の都合上仕方ないのでありましょうが、あつ盛りが出来ないようでありますので、つけ汁がぬるくなってしまうのであります。しかも、冷たい昆布水の麺への激しい絡まりによって、ぬるさへ至るスピードが一般的なつけ麺よりも圧倒的に早いのであります。「アチアチ至上主義」であるカントナには、なかなか受け入れ難いつけ麺なのでありました。
「これはお店が悪いのではなくて、昆布水つけ麺が悪いのであるな」と解釈すると同時に「普通のラーメンが美味しいので、つけ麺にまで手を広げなくても良いのにな」とも思うカントナなのでありました。