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ロオジエ
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位置皿
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パン1
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パン2
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バター
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フォアグラロワイヤル トマトと梅とチェリーのソース
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キャロットのフラン リヴェーシュの香り
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ハーブ風味の山羊チーズ
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ホワイトアスパラのスープとパセリのフラン
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仔羊肉のコンフィ 旬の野菜添え ソース・ジュ・トランシェ
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カシスのゼリーとミント風味の桃のシャーベット
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ヴァニラパルフェとアプリコットのミルフィーユ 抹茶とパッションフルーツ/ミントのソース
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数年の沈黙を経て銀座にリニューアルオープンした、日本を代表するグランメゾン。
シャンパンゴールドを基調とした店内はラグジュアリー感が格段にアップ、地下とはいえ吹き抜けなので非常に広々とした空間になってます。
新シェフになっても食材の力強さは変わらず、時流を汲んでかメナール氏がシェフだった時よりクラシカルなエッセンスを含んだ料理が並びました。
サイズは小さくなったとはいえ、ワゴンサービスの多幸感は変わりませんね!
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2009年訪問時
食に興味がある方には説明不要のグランメゾン、ロオジエ。
自身初となる三ツ星店の訪問にジャケットを羽織って気を引き締め、回転ドアを通って店内へ。
レセプションは白を貴重とした清潔感溢れる空間が広がっており、洗練された空気が漂ってます。
メインダイニングのある2階へはエレベーターもありましたが今回は螺旋階段を使用。
一段一段踏みしめる度に高まる期待が抑えられません。
2階に到着し、ギャルソンの丁寧な案内で予約席へ通される。
入り口からテーブルに座るまでの僅かな時間でも空間・インテリア・サービス等々、三ツ星の威厳をビシビシと肌で感じました。
料理を選択後はパンの登場ですが、今回は8種類から選択可能。
せっかくだから全種類制覇を目論んだものの、敢え無く5種類で撃沈・・・
意外とボリュームあるんですね~ちょっと甘く見すぎました。
バターはサフランをかけた無塩バターと塩をかけた有塩の2種類。
個人的にはミルクの味が強調された無塩バターがドンピシャで、パンをガツガツ食べてました。
さて、アミューズは「フォアグラロワイヤル トマトと梅とチェリーのソース」。
フォアグラは燻製したものを滑らかなペースト状にしており、まずは舌触りに感動。
燻した香りが舌にアクセントを与えつつもペーストに含んだ玉子が全体をまろやかに仕立て上げ、その後口内を支配するフォアグラの芳醇な風味が実に贅沢!
ソースは梅の「和」な酸味とケチャップに似たトマトが見事に調和しており、単調になりがちなムースにガッチリと印象を残してくれます。
添えられたカカオは以外にもメインと相性の良い苦味で舌の気分を変えるのに最適でした。
いや~最初からシェフの「心尽くし」を満喫です!
続いてオードブルの「キャロットのフラン リヴェーシュの香り ハーブ風味の山羊チーズと共に」がサーブされる。
フランということで玉子料理がアミューズと被ったかな?と思いましたが、こちらは変化を楽しむ一皿でした。
口に入れるとリヴェーシュの香りがブワッと鼻腔をつき、その後も幾つかのハーブの風味がかわるがわる鼻腔を刺激し、その度に「おおっ」とこっそり感動してました。
中に散りばめられた細かいキャロットも単調な歯応えにアクセントを与えてます。
山羊チーズのババロアも独特の風味が上品で実に美味。
特に端にチョコンと添えられたバルサミコが非常に重厚かつフルーティーで絶品すぎる味わい!
あんな感動的なバルサミコがあるとはな~、何使ってるか聞けばよかった。
スープは「ホワイトアスパラのスープとパセリのフラン」。
ホワイトアスパラの上品な甘みは安定した味わいですね~今年はもう最後になるかと思い、惜別の思いでじっくりと堪能。
浮かべたムースには久々の再開となる黒トリュフが詰まっており、贅沢すぎる香りにウットリ。
スプーンを沈めると弾力のある何かに触れ、掬い上げるとスプーンにはグリーンアスパラのゼリー。
白と緑のコントラストもさることながら、上品さと青々しさのハーモニーも素晴らしい!
あえてスープを独立して組み込んでる理由が分かりました。
メインはヴィアンドをチョイスし「仔羊肉のコンフィ 旬の野菜添え ソース・ジュ・トランシェ」。
仔羊といえば鮮やかなピンク色に火入れされたジューシーな旨みが頭をよぎりますが、コンフィをいただくのは初めて。
身が締まった子羊が口の中でホロホロとほどけていく様は感動的だし、ギュッと噛み締めると溢れ出す旨みはジュと絡み合って至福の一言!
オニオンのソースに絡めると旨みが飛躍的に上昇、もう堪りません!
低温でじっくりコンフィすることでクセが消えてるんでしょう、味わいだけを残す技術にただただ感服するばかり。
ガルニチュールも色鮮やかで目を楽しませつつ、マリネによって得られた爽快感ある酸味が実に美味しかったです。
アヴァンデセールは「カシスのゼリーとミント風味の桃のシャーベット」。
桃とカシスの異なる甘みにミントで爽快感をプラスしたこちらは今の季節にピッタリ!
ジメジメ感を一掃させる味わいに気分がすっきりとフレッシュされました。
グランデセールは「ヴァニラパルフェとアプリコットのミルフィーユ 抹茶とパッションフルーツ/ミントのソース」。
まずはほおずきに似たパッションフルーツをナイフで一突き。
トロトロとこぼれる酸味を纏わせていただきましょう。
バニラ香る甘みとフルーティーなアプリコットにミルフィーユのパリッと軽やかな歯応えが心地よい。
パッションフルーツと上品な抹茶との相性もバツグンで最後まで美味しくいただきました。
その後は名物となるワゴンデセール。
パン同様に最初は全種類制覇を目論んでましたが、この頃にはお腹がすっかり大満足状態。
自分の体と相談し、程々の量に落ち着きました。
どれも美味しく、優雅なティータイムを満喫。
次回はデセール時点で腹八分未満にしとこうっと。
こちらの店は歴史も長いのでクラシックな料理を想像していましたが、良い意味で期待を裏切られました。
ジャック・ボリー氏の料理を味わったことがない僕にとって、ブルーノ・メナール氏が供する「ネオクラシック」こそがロオジエの味なのだ、と舌に深く刻み込まれました。
サービスも料理同様で、「三ツ星グランメゾン」という看板ながら客との距離は非常に近く、緊張した心をほぐしてくださったおかげで隅々までロオジエを体感することが出来ました。
ラ・バリックやBacarの居心地良い接遇も源流を体感することで納得いきます。
回転ドアを通り店から出た時には気分は幸せで一杯でした。
グランメゾンに対する敷居もグッと下がったので、次の目標は「一人グランメゾン」かな(笑)