akiiさんが投稿した三宜楼茶寮 春帆楼(福岡/門司港)の口コミ詳細

今日の口福に感謝

メッセージを送る

akii (女性・福岡県) 認証済

この口コミは、akiiさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

閉店三宜楼茶寮 春帆楼九州鉄道記念館、門司港、出光美術館/ふぐ、日本料理、居酒屋

2

  • 夜の点数:4.1

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 4.4
      • |CP 3.8
      • |酒・ドリンク 3.7
2回目

2019/12 訪問

  • 夜の点数:4.1

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.4
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク3.7
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

門司港の栄華、蘇る九州最大級の料亭旅館◆三宜楼茶寮 春帆楼

福岡県北九州市門司区清滝3-6-8、三宜楼茶寮 春帆楼(サンキロウサリョウ シュンパンロウ)。
門司港栄華の歴史が語り継がれる趣ある建物で、ふく料理と季節料理を楽しめる。
JR門司港駅徒歩8分。予約可。カード可。サービス料なし。禁煙。
駐車場なし(近隣の有料駐車場の割引券あり)。
個室あり。最大70名様までの宴会場あり。50人以上で貸切可。
営業時間11:30~15:00(L.O.14:00)。17:00~21:00(夜は予約制)。
定休、月曜(祝日の際は営業、翌火曜日休)。
(三宜楼の開館時間10:00~17:00)

門司港の高級料亭として栄華の歴史が語り継がれている三宜楼茶寮。
明治の半ばの開業で、現在の建物は昭和6年に新築。
当時の大手企業の社交場、文化芸能に関わる著名人の文化発信拠点でした。
詳しい歴史は前回のレビューにたっぷり書いたので、今回はこの日のことを。

門司港駅舎がリニューアルオープンした今年、令和元年。
忘年会は門司港が良い。
そんなリクエストが入っていましたのと、お休みされていたマイレビュアーさんのオフ会復帰。
とても嬉しい事でしたので、何としてでもここで。
折角だから、三宜楼茶寮のガイドをして貰える時間に可能な方は17:00スタートで。
門司港駅で待ち合わせ。
嗚呼、お元気そうで!久しぶりの再会に、皆集まり手をしっかりと握る。
感激のシーン。
駅から歩いて、三宜楼坂を上る。
建物を見上げ皆カメラを向けますが、フレームに納まらない大きな木造建築。
建物内に入るとボランティアでしょうか、ガイドの男性が二人。
17:00が最終時間。
少し早く到着したのですが、そのまま説明して貰いました。

1階がお食事処「三宜楼茶寮」と展示室。
2階が大広間「百畳間」。
3階が俳句の間。ガイドが居る時のみ見学可。
建物の全てが修復されているわけではなく、価値の高い部屋だけ。
前回、下関から移籍されて来られた春帆楼の妖艶美人な女将の説明が良くて楽しみにしてたのですが…
寿退職なさったとか…! 残念!
春帆楼は、男性店長が切り盛りされていました。

宴会時間となり、贅沢な百畳間にて。
畳間にテーブルと椅子のスタイル。
食事が順次出されました。
予算で選べる会席となってます。サービス料がないのは有難いですね。
(メニュー) https://www.shunpanro.com/location/sankirou/cuisine.html

・先付 春帆楼鯛わた
・前菜 赤なまこ ふぐの海胆和え
・御椀 鯛真丈清まし仕立て…お出汁が良い
・向付 とらふぐ薄造り…皮と下関の安岡葱添え、酢橘はふくに掛けずポン酢に絞って
・強肴 真鯛のかぶら…やはりお出汁が良い
・揚物 ふぐ唐揚げ
・鍋物 ふぐちり鍋(個人鍋)
・蒸物 白子茶碗蒸し
・御飯 ふぐ雑炊 香の物
・水物 苺 わらび餅

ビールや、ふくひれ酒をいただきながら舌鼓。
水物と一緒に出されたお茶は「延命茶」
はと麦ベースで延命草という薬草が入っています。
思いの外飲みやすく、寿命が延びるかしらとお約束発言が飛び交い、何杯も。
宴会後は皆で歩いて門司港駅へ。
空には、令和元年最後の満月。

解体の窮地から救われた歴史的建物で、春帆楼契約漁協からの高級とらふぐ。
春帆楼は1888年(明治21年)、伊藤博文公がふぐ料理を食したのを契機にご禁制が解かれ、ふぐ料理公許第一号となった店。
マイレビュアーさん方と、時代の栄華を感じてのひと時でした。

三宜楼の大広間、通称「百畳間」ですが、貸し出しされてます。
11:00~13:30
14:00~16:30
使用料は1回2000円、営業行為は3倍価格。飲食持込はNG。
空調利用1回300円。
格安ですよね。申込は三宜楼へ。

  • 外観

  • 入口は階段

  • 展示室吹抜

  • リスペクトしている出光佐三さん

  • 部屋ごとの欄間や下地窓は見どころ

  • 俳句の間へ

  • 俳句の間

  • 床の間に俳句の掛け軸

  • 意匠の見どころ、俳句の間の前室丸窓

  • 俳句の間

  • 俳句の間に続く縁

  • 本日の会場

  • 舞台

  • 先付、前菜

  • 蓋を取った御椀

  • 向付

  • とらふぐ薄造り

  • ふくひれ酒

  • 一杯目

  • 強肴

  • 唐揚

  • 鍋物

  • 二杯目

  • 蒸物

  • 白子茶碗蒸し

  • ふぐ雑炊、香の物

  • 延命茶

  • 水物

  • お疲れさまでした!

  • 夜の門司港駅

2019/12/20 更新

1回目

2016/12 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.6
    • | CP3.7
    • | 酒・ドリンク3.7
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

門司港の栄華、蘇る九州最大級の料亭旅館◆三宜楼茶寮 春帆楼

福岡県北九州市門司区清滝3-6-8、三宜楼茶寮 春帆楼(サンキロウサリョウ シュンパンロウ)。
2015年10月オープン。門司港栄華の歴史が語り継がれる趣ある座敷で、ふく料理と季節料理を楽しめる。
JR門司港駅徒歩8分。予約可。カード可。サービス料なし。禁煙。
駐車場なし(近隣の有料駐車場の割引券あり)。
営業時間11:30~15:00(L.O.14:00)。
夕食は予約制。17:30~22:00(L.O.21:00)・日祝~21:00(L.O.20:00)。
定休、月曜(祝日の際は営業、翌火曜日休み)。
個室あり。最大70名様までの宴会場あり。50人以上で貸切可。
見学10:00〜17:00(無料)。ガイドして貰うのが望ましいので見学も予約のお問い合わせを。

ここが、三宜楼… 
門司港の繁栄と共に料亭としてその栄華を極めた料亭。
門司港を散策した際に、見上げるだけだった三宜楼。
なぜなら、営業されてはおらず老朽化により取り壊す話もあり遠巻きに見るだけだったからです。
その三宜楼が料亭として蘇ったとのニュースがあり、訪問機会を狙っていました。

創業の時期ははっきりしていませんが、1906年(明治39年)の九州日報、門司新報には三宜楼の名前があったとか。
木造三階建てのこの建物の新築開業は1931年(昭和6年)4月。
当時を代表する料亭建築で、九州でも希少な木造三階建て大規模建造物です。
延床面積1200㎡以上、部屋数20室以上。門司港を見下ろす高台での開業。
創業者は京都出身の女性、三宅アサ。商才を発揮して三宜楼を建築。
当時の門司港は神戸や横浜と並び、国際航路としての日本三大港。
大戦景気の波に乗り港はますます盛んに。商業施設も爆発的に拡大。
門司港の発展とともに旅館や料亭なども次々と建てられ、三宜楼もその時期に。
1931年(昭和6年)4月5日付の門司新報に三宜楼絶賛の記事。
「建物は新古の粋を集め優雅にして堅牢、間取りの如きも大小十五を算し、且つ眺望の佳なる相候ち、料亭としては北九州に比類なき偉観を呈して居る」

三宜楼は、出光興産創業者の出光佐三、喜劇俳優古川ロッパ、俳人高浜虚子など数々の著名人が利用。
財界人が集まり、俳人がここで句を詠む。三宜楼は各界の著名人が集まる華やかな社交場でした。
当時の門司は地価が高騰し一坪の単価が現在で言えば4百万円以上!
三宜楼はそこに232坪という敷地を有し門司港を代表する料亭でした。
ですが、終戦とともに港は縮小し衰退。
栄華を誇った三宜楼も1980年(昭和55年)に閉店。
その後、経営者家族が住居として利用していた時期もあり、その維持費は大変だったようです。
建物の老朽化により相続は放棄され、土地の所有者が売却を決めたのは2005年(平成17年)。
ついに取り壊しか、となりました。
それを聞いた地元の有志が「三宜楼を保存する会」を結成。
門司出身の写真家・藤原新也さんや小倉育ちのイラストレーター・わたせせいぞうさんも保存会に参加。
1年で16000名の署名と1900万円の募金を集め、三宜楼の土地の所有権を取得。
その後、保守する会は北九州市に三宜楼を寄贈。
市は献身的な活動に感銘を受け保存を決定。
2012年(平成24年)より保存補修工事に着手、2014年(平成26年)3月には本体工事を終えますが、料亭としての復活を望む多くの声。
料亭三宜楼としての立て直しを図ることが決定。
当初6000万円弱を見込んでいた総工費用が、料亭へと改築するため2億円近くまで充てられたと聞きます。
老舗ふぐ料理店、下関に本店を置く春帆楼の料理を楽しめる料亭「三宜楼茶寮(さんきろうさりょう)」として営業されることになりました。
建物は、使用中の部屋以外は無料で見学することが出来ます。

利用したのは一つ前の冬。
当時の門司港の栄華の疑似体験をしてみるべく宴会利用です。
何より建物をじっくりと見て見たくて、建物の見学予約を入れました。
見学は17:00まで。
夜は予約利用。
16:00から見学し、そのまま宴会の予約。
数年前、通称 三宜楼坂から見上げただけの建物を本日体験出来るとあって興奮気味の私。
坂を上ると大きな石垣。
その上に、数寄屋造り三階建ての三宜楼。
堂々たる風格。
正月を前にして門松。
建物入口に着物の美女が迎えに出てくれました。
見惚れるほど妖艶で芸子さんかと思ったのですが、春帆楼本店から三宜楼茶寮へ来られた女将とか。
男性方はこの時点で建物から女将に視線の先が変わっていました。
女将にガイドをしていただいて、建物見学。
1階には展示室があり、当時の写真や使われていた用具や調度品の展示、各所に施された意匠の説明などがあります。
大きな料亭だと分かる滑車の荷物運搬用エレベーターや、3階部分を支える柱や梁。
下地窓や欄間の意匠が素晴らしいですね。部屋ごとに変化があり見応えがあります。図案の数も多く贅沢です。
客を楽しませ、飽きさせない高度な技術。
2階には「百畳間」と呼ばれる、舞台まで入れて80畳という大広間があります。
3階の角部屋は「俳句の間」と呼ばれ、高浜虚子の俳句が飾ってありました。
擁壁を入れると4階の高さに位地する3階の窓からは、門司港の街を一望出来ます。
建物の維持は大変なようで、直しても歪んでしまうところも見ました。
同じ3階の出光佐三さん贔屓の間は、改修に手が回らず未だ開かずの間。
全ての改修にはまだまだ費用がかかるようです。
歴史を感じる、昔の電話交換八番の名残のボックスの扉。
一番当時の料亭を感じたのは、各料亭にあったという階段横が定位置の「チョイの間」。
当時の料亭は、遊郭で働く女性と芸者さんを何人かづつか囲っていたそうで。
宴会の席で殿方が美しい女性と消えていく場所が、階段すぐ横の部屋、一寸(いっすん)の間。
寸の「、」をとってチョイの間と呼ばれたそう。
2畳の前室と6畳の小さな床の間のある階段すぐ横の部屋は、当時の料亭でそういうことに使われたんですって。
今は使われていないので開かずの間。
閉店後、親族の方がこの屋敷に一人で住んでいた時期もあり、収入を得るために部屋を間貸ししていた頃もあったとか。
ドアの上に部屋番号がそのままになってるのを見ました。
女将の説明、興味深く楽しめました。

そして三宜楼と言えば、二階の64畳と舞台の16畳にまたがる通称「百畳間」がシンボル的。
当時毎日のように宴が催され、ここで宴会を開くことは企業のステータス。
今宵は百畳間での宴会です。
メニューに、ふく会席と更に豪華な、ふくコースがあります。
(メニュー) https://www.shunpanro.com/location/sankirou/cuisine.html
ふく会席の真ん中をお願いしていました。
サービス料がないのは有難いですね。

◆ふく会席 10800円(税込)
・先付 春帆楼鯛わた
・前菜 季節の五種盛
・御椀 ふぐ真丈清まし仕立て
・造り 三種盛り…鯛・鮪・ヒラス
・向付 とらふぐ薄造り(個人盛七寸皿)
・焼物 牛肉のステーキ 茸ソース
・揚物 ふぐ唐揚げ
・鍋物 ふぐちり鍋(個人鍋)
・蒸物 白子酒蒸し
・止肴 ふぐのたたき
・御飯 ふぐ雑炊 香の物
・水物 デザート

ビールや、ふくひれ酒をいただきながら舌鼓。
価格だけのことはある内容で同席した方々は満足されていました。
長崎県にある春帆楼契約漁協から、良質の高級とらふぐ。
春帆楼は1888年(明治21年)、伊藤博文公がふぐ料理を食したのを契機にご禁制が解かれ、ふぐ料理公許第一号となった店。
薄造りは、個人盛七寸皿。
添えられた安岡葱は下関から直送。辛味はそうなく豊潤。
ぽん酢は契約農園で育てられた橙と無添加本醸造醤油と北海道産羅臼昆布・鹿児島枕崎産の厳選した鰹節の調合。
酢橘は河豚に絞らず、別皿に搾ってどうぞとのこと。
一人一枚あれば満足度高いですね。
出されたふぐ料理は、ふく真丈、薄造り、白子蒸し、唐揚げ、ちり鍋、たたき、雑炊。
様々にいただいて堪能しました。
水物は抹茶アイスと苺に蕨餅。
食後は焙じ茶をいただきながら、門司港の栄華時代を思い余韻に浸る。

建物、女将、料理と特別な時間が過ごせ、また同じような利用をしてみたいと思いました。
今回2階の大広間利用でしたが、1階に石庭に囲まれた和室が4部屋あります。
会食、接待、結納、顔合わせなどの用途に向いてます。
お昼はお手軽な食事もあるようです。

解体の窮地から救われた歴史的建物。
ご利用の方はぜひ、建物見学のガイドをお願いして、当時の栄華を味わってみてください。

  • 外観

  • 門には門松

  • 入口

  • 玄関を上がった空間と廊下

  • 予約で建物見学が可、女将の後姿

  • 受付の天井を見上げる…

  • 料亭 三宜楼の説明

  • 栄華の足跡

  • 昔の電話交換、八番の名残

  • 三階の角部屋「俳句の間」

  • 三階角部屋からの門司港の街

  • 大広間

  • 通称 百畳間

  • エビスビール(中瓶) 702円(税込)

  • 先付

  • こんな視界です

  • 前菜

  • 造り

  • 三種盛り

  • 御椀

  • ふく真丈清まし仕立て

  • 向付

  • ふく薄造りは葱を巻いて紅葉おろしポン酢で

  • 焼物

  • 揚物

  • 鍋物

  • 蒸物

  • 白子酒蒸し

  • ふくひれ酒 1080円(税込)

  • 熱燗の天心では甘いので黄桜 黒獅子を使われている

  • ふくひれ酒

  • 止肴

  • 御飯

  • 水物

  • ふく会席メニュー

  • ドリンクメニュー

  • 大広間の床の間

  • 大広間に、芸子 小りんさんの裾引き

  • 館内の窓の意匠に注目

  • 玄関を上がった空間と廊下

  • 建物内から玄関を見て

2018/01/08 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ