『神の食卓 (外宮 豊受大神宮|伊勢神宮)』akiiさんの日記

今日の口福に感謝

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akii (女性・福岡県) 認証済

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忙中閑有り、猛暑の中お伊勢さんへ。
気温36℃。修行の域ですね(^^;
参拝で10000歩、歩きました。

伊勢神宮には一度伺いましたが、内宮の片詣りでした。
今回、ガイドをお願いして外宮から。
参り順は、外宮(豊受大御神)から内宮(天照大御神)へ。
外宮は左側通行、内宮は右側通行、真ん中はどちらも神様の通り道。
鳥居の前では一礼を。
どちらも御正宮では報告と感謝の念を。その後に別宮でお願いを。
参り方は、二拝、二拍手、一拝。

伊勢神宮は125社の総称。
外宮・内宮の、正宮(しょうぐう)、別宮(べつぐう)、摂社(せっしゃ)、末社(まっしゃ)、所管社(しょかんしゃ)、全て入れると125社。
全社参りは時間的に難しく、正宮と別宮と数社。
それでも、今回は得られることが随分ありました。
一番興味のある「食」。
外宮の豊受大御神は、天照大御神が「食」のために呼んだ神。
奈良の都の皇居内でお祀りされていた天照大御神がより良い場所を求め、約2000年前に伊勢に鎮座。
雄略天皇代に天照大御神が天皇の夢に現れお告げ。
「一ケ所に居るのは息苦しい、ご飯も十分に食べられていないから、丹波の国の料理上手な神を呼んでくれ」
雄略天皇は等由気大神を丹波国から呼んで宮を建てたのが約1500年前。
これを機に「日毎朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)の創祀」が始まります。
神の食事は、午前9時頃と、午後3時頃。
天照大御神や別宮の神々に食事をお供え。
内宮ではこの食事の祭はなく、外宮の祭。
神の食卓は外宮に。

毎日、まいぎり式の火熾しから始まる神事。
内容は、究極の地産地消。時代変れど、変わらぬもの。
井戸の水、地元の酒、決められた田での米で炊く飯、鯛、鰹節、塩、野菜、昆布、果物。
(日別朝夕大御饌祭) https://www.youtube.com/watch?v=_FNCAXZWMEM
外宮の鎮座以来約1500年の間、朝な夕なに神様にお食事を奉り、「国安かれ、民安かれ」との祈りと感謝をささげるお祭り。
1500年もの間、毎日続いているのが凄いと思いませんか。
長きにわたる継続に、宿る魂のようなものを感じます。
因みに供えられたものは、お下がりを人がいただき無駄にされてはいないとのこと。

天照大御神が、美味しいものを神々と食べたいと思われたことで存在する外宮。
ここが出来て、天照大御神も豊かな御鎮座となられたことでしょう。
民にとっても食は大切。
自然を大切に共存すること、地元の旬のものを美味しくいただくこと、感謝の意を持つことなど、食への敬いを意識。
食べ続けることへの心のデトックスが出来たような気がします。
やはり「食」が好きです。
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