mafuさんのマイ★ベストレストラン 2016

一食の価値♪

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

比較的長いこと食べログさんに投稿させていただいている私ですが、これまでは
リアルタイムでレビュアーさんにお会いしたりすることはありませんでした。

2016年は長くお付き合いさせていただいているマイレビさんとお会いして食に
ついて意見を交わすなど、やや変化を持たせた年でした。そして、そうすることで、
食に関する知識はもちろん、人間としての幅も少しは広がったのかなとさえ感じました。

そこで、今年は、味はもちろんですが、出会いをテーマに2016年で特に印象が
強かったお店をまとめてみました。誰を連れて行っても、誰と行っても、楽しくて
おいしいお店、そんなお店が名を連ねていると思ってくださると嬉しいです^^

皆様、今年もよろしくお願いいたします。

マイ★ベストレストラン

1位

竹屋町 三多 (神宮丸太町、京都市役所前、丸太町(京都市営) / 日本料理)

2回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2018/03訪問 2018/03/28

【人生の節目】僕にとっての一期一会♪

一般的なことをいえば、素材の良さを活かす割烹ですが、それだけではなくて、温かくて、楽しくて、次の予約が待ち遠しい素晴らしいお店です。三多さんに出会えて本当によかったと思っております。是非、ご夫妻とお会いになられてみてください^^
いつものように、予約数日前に、女将さんから電話が。
仕事中でも打ち合わせ中でももちろん出ます(笑)
覚えてますとも、どれだけ心待ちにしていたか。

今回は、妻が子育て奮闘中ということで、妻とも面識の
ある京都のマイレビさんをお誘いしての訪問となりました。

なんていうのかなあ、大将と女将さんのお顔を拝見すると、
安心するというんですかね、またお会いできてよかったな
という気持ちと帰り際にまたお会いましょうという気持ちになります。
そんなことを思うとても素敵なお店で、僕が一番好きなお店のご紹介です。

ところで、一期一会という言葉は、通常、出会い自体が一度しかないのだから、
その一度の出会いを大切にしようという意味の四字熟語ですが、私にとっての
一期一会という言葉は、少なくとも食べ歩きとの関係では若干違った意味合い
であるように思うのです。

端的に言えば、素敵なお店と出会えたとして、その後どんなお付き合いをして
いますか?という話です。

三多さんに関しては予約の回数が数年開くので、それ自体にご不満がある方も
いるかもしれませんが、僕に関して言うと、結婚前、結婚後、出産後という
まさしく人生の節目に三多さんご夫妻とお会いしており、必死に予約している
というより、次回はこんな感じになってますというようなご報告会でもあります。

僕にとっての最高の出会いかもしれません。

さて、お料理の話ですか(笑)
ピンの食材を徹底して追求しはる姿勢は変わらず、お値段にも反映しています。
季節問わず、最低ラインお料理だけで30000円以上と思ってください。
この日はお酒代を出産祝いとして割り引いてもらいましたが、それもお店と僕
との関係性の問題なので、通常利用外とかにはしませんので。

30年3月の献立は以下。
□明石だこの出汁
 非常にうまいです。濃いです。
□春大根とベルーガキャビア
 しのはらさんみたいですね(笑)高いキャビアの味です。
□山城の筍、小袖寿司、小豆島のばちこと一寸豆
 筍は時期的なのもありましたけど、やはりすごい
□明石鯛と山口の赤貝
 赤貝はおいしかったですが、香りはその日の最高級がいった
 寿司屋よりはおちるんちゃう?ってレベル。
□本ミルと蛤、春キャベツの椀
 本ミル京都の懐石で出すかとおもいましたが、信じられないレベルに旨い
□金目鯛
 金目鯛が旨いと初めて思った
□あわびと白アスパラ
 どっちもうまい
□子持ち烏賊、トマト胡麻酢和え
 すごい
□伊勢海老と雲丹と春タマネギの白みそ仕立て
 すごい

ホンマにすごいとしか言いようがないです。
おつまみてきな懐石が苦手ならば、それは無理ですけど、
それでも今の食材のレベル知ってい言ってる?って言われます。

2人目の報告を女将さんにできるといいな。
最強最高の懐石店のご紹介でした^^



※2016年7月※
こちらクラスのお店になると、懐石料理に何を求めるかによって
評価が分かれると思います。

その点、私は旬のいい素材を、こねくり回すことなく、最高の状態で
提供してもらう、いわばお鮨屋さん的なお料理を提供してくれる
懐石料理店に価値を見出します。引いて引いて引きまくったお店。

そういうお店が好きな人にとってこれこ以上のお店はないと思います。
女将さんの接客も大将の笑顔含めて、私ども夫婦にとって大切のお店です。
次回予約は二年先ですが(笑)、またお二人に会えるのを楽しみにタクシーに
乗り込みました。

以下、2016年7月の献立です。ご参考まで。

□噴火湾産毛ガニのジュレ 超特◎

 こういうお名前ではなかったですが、食べた際の印象です。
 涼しげなバカラの器に北海道噴火湾産の毛ガニがこれでもかと盛られています。
 毛ガニの醍醐味カニ味噌が絶妙のバランスで他の野菜と調和しています。
 絶品です。

□明石産蛸のてっぱい 特◎

 吸盤はゆがいて、身は生で。辛子がかなり効いています。
 顔がゆるむ美味しさ。手間自体はさほどではないかもしれないけど、提供の
 仕方にこだわりがあって、ご主人のセンスがあふれています。

□800g超えのメイタカレイ 特◎

 夏カレイの代名詞。大きいサイズのものは一定の料理屋さんにしかはいらないそう。
 私も、新地のさえ嬉さんで、この時期にメイタ食べましたけれど、はるか上を行く
 質でした。あの、さえ喜さんよりですよ?(笑)

□淡路島産赤ウニ 特◎

 ウニについてもいろいろお話させていただきました。夏場は赤ウニとしても、
 このサイズはなかなかないですよ。濃厚ではなくあっさりとした味の赤ウニ。
 私も大好物ですが、北海道産の濃厚なうまみがつまったバフンウニ、あるいは
 ムラサキウニとはまた違いますよね。エサの影響でこれだけ味が変わるのかと。

□和歌山産すっぽんのお椀 特◎◎

 このあたりも素材感が強調されてます。すっぽんのお出汁って取り方によって
 全然違いますけれど、三多さんの手にかかれば絶品椀に。諸先輩方に怒られる
 かもしれないですが、僕は、これ食べたときに、緒方さんをもはや追い抜いて
 おられると思いました。それくらい素晴らしい出来のお椀です。

□きゅうりの胡麻和え 特◎

 本来であればトマトなんですが、私がトマトが嫌いなので、きゅうりで。
 胡麻和えなる料理は幾度となく食べましたが、野菜の水分、胡麻の味、
 すべてがアンビリーバボー。

□海うなぎの白焼き 超絶特◎◎◎

 天然ウナギの中でも最高峰の海うなぎの特大サイズを白焼きで。これはすごい。
 海うなぎいうのは文字通り、海で取れたうなぎのことで、淡水に生息していないので、
 臭みもなく脂がのっているという代物。これも、何度かこの時期にさえ喜さんで食べたけど、
 全然レベルが違いました。取れればどの料理屋さんも飛びつく素材だそうです。

 パリッと焼かれた皮目と自然な脂と甘味であり旨み。
 これを鰻重にしてるお店ありますか?ってお聞きすると、まずないです、お代の設定が
 難しくなりますと。ご主人もおっしゃってましたが、脂を乗せようと思えば
 エサ次第でなんとでもなるとして、結局近代マグロ的な仕上がりになるんでしょうね。
 天然の良さというのは文字通り非人工的なものにあるだろうと。もう、東京のかぶとさん行くの
 や~めた(笑)。

□三陸産煮アワビと白ずいき 超特◎◎◎

 軟らかく煮られた鮑とまさかの冬のお漬物素材の組み合わせ。
 上品な出汁と鮑の食感、何もかもがパーフェクト。悶絶級に美味しいです。

□韓国産鱧 超絶MAX◎◎◎

 鱧の美味しさの限界突破。生の鱧です。とろけるような食感の鱧というのは
 初めて食べました。食堂おがわさんで鱧食べたことを後悔しました。
 本当にすごい。

□アコウ鯛の揚げ出し 超特◎◎◎

 兵庫県ではなじみのあるアコウですが、ご主人が兵庫県の方ということもあり、
 京都でもお目にかかりました。白身の高級魚としてはフグやクエに並ぶ美味しさ
 だとおもっていますが、やはり素晴らしい。

□トウモロコシご飯 特◎◎

 九州のとうもろこしだそうです。びっくりするほど甘くて香りのあるもの。
 おにぎりにして自宅に持って帰ってきたので、今から食べます(笑)

□宮崎産マンゴー 特◎◎

 これはいうことなし。うますぎる。ただそれだけ。


※初回レビュー※

予約の取れない京都のお店は多々ありますが、予約の忘れる
京都のお店はそれに比べるとそう多くないかもしれません。

こちらの三多さんは、予約自体は取れるのですが、それが先の
ことすぎて予約日はおろか人によっては予約したこと自体
忘れてしまうかもしれないそんなお店。

ある意味ですべての人に平等なシステムですし、一部の常連客
に媚びていないともいえるわけで、このこと自体は私個人はさほどひどい
ことだとは思いませんが、常連になってちやほやされるのが好きな方に
とって面白くないという意見もよく耳にします・・・。

さて、私が予約を試みたのは、昨年の夏。冬の蟹狙いだったわけですが、
蟹のシーズンは次の年まで埋まっていました。今も二年先の予約が確保
できるかどうかというレベル。

三多さんご自身も冬の食材には自信をお持ちで、それはそれでいずれ味わう
としても、高級食材が好きな方にはにはやや物足りないこの季節。それでも、
各食材の良さをシンプルに引き出す調理法は十二分に満足のいくものでした。

同時期に予約、来店されたマイレビさんのクワトロ☆さんのレビューに
あるメニューと全く同じでした。以下コピペ(笑)

●湯葉豆腐、雲丹 ◎
●煮鮑とアスパラ 特◎
●ちまき鮪/鰹 ◎
●明石産アイナメ 特◎
●椀/白ずいき、ノドグロ 特◎
●軽く炙ったトリガイ、トリガイの肝ソース 超特◎+
●京都うすい豆 ◎
●丹波牛、花山椒 ◎
●淡路産玉葱と鯛の白子 特◎
●稚鮎と煮トマト ◎
●牛蒡と鯛の炊き込み御飯 ◎
●マンゴー、きよみオレンジ 超特◎

ちなみに鰹はケンケン漁で獲れたもの、鮎魚女、ノドグロも
緒方さんなどの名店と比べてもそん色ありません。トリ貝も秀逸。
素材はもちろん、出汁の塩梅、ひきはもちろん、先付から水物に至るまで
非の打ちどころがありません。

超高額店、旬席鈴江さんで修業されたご主人。
うちは、あまり手を加えません、シンプルにとおっしゃる理由がわかります。
お値段はお酒込みで5万円ジャスト。修業先の半分程度なのでしょうか。

献立の設定がいくらなのかはわからないですが、概ね2万円程度だと思います。
京都のミシュラン懐石店では平均的な価格帯。もっとも、その中でずば抜けて好み
でした。器もお冷のグラスに至るまで素晴らしいです。

次回予約を試みます。土日がよろしいですか?とおかみさん。
いいえ、それだといつになるかわからないので直近でとお答えしました。
来年の七月・・・。鱧ですかね、楽しみです。

記憶力にたけた方にお勧めといいたいところですが、それだと楽しみすぎて
年中仕事が手につかないと思いますので、そこそこ忘れっぽい人にお勧め
します。本当に忘れっぽい人だと予約飛ばしちゃいますもんね^^;
あれ、次回予約、7月の何日だったかな(笑)

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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2位

食堂 おがわ (京都河原町、祇園四条、三条 / 日本料理)

2回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.1
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.3 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2017/06訪問 2017/06/24

間違いなく日本一の「予約困難」&「食堂」♪@河原町

2017年6月おがわさんに半年ぶりの再訪。
この日は、マイレビさんで仲良くさせて頂いているjetsailさんを
お誘いしての二人きりの男子会^^v

8時30分からの予約に合わせて二人で店内に案内されると、
相も変わらずの常連さんたちのオーラで覆い尽くされております。
ただ、この一体感というか雰囲気が心地いいんですよね。

まずは、ビールで乾杯。
いつものごとく、これでもかというほどに丁寧にうすはりグラスに
注がれてやってきます。クリーミーな泡が仕事の疲れをとってくれます。

アラカルトであれやこれやと注文していきます。

まずは、お造りの盛り合わせを(2500円~)
この日はカツオと鱧と鯛。鰹はタタキを塩で。これに辛子を付けて食べます。
初鰹のさっぱりとした身質が辛子とあいます。ハモは生で、鯛も甘味のある
上質なもの。山葵がまた美味い!!

前菜は、アテを。白バイ貝の煮つけ(500円)
これまた予想大きく裏切る形状で登場。普通の食堂なら、爪楊枝と一緒
に出てくるものですが、でかすぎるそいつを小川さんが丁寧に抜き取って
カットされてます!肝が旨い!味付けも甘辛いものではなく、最小限の
塩気のみ。悶絶級!!

焼物は、過去の訪問では未食だった八幡巻(1600円)
めちゃくちゃ味の濃い太いごぼうにうなぎの香りがドッキング。
食材の組み合わせをシンプルに味合えます。たまりません。

揚物は、こちらのスペシャリテと言っても過言ではない唐揚げ(600円)
これは揚物なのかと思うほどあっさりあがっています。なお、唐揚げ定食
はありません(笑)

ここから、もう少し追加。
カラスミ餅(2個600円)、鴨ハム(1200円)、出汁巻き(500円)を追加。
すべてがうまい。本当にそうとしか言いようがないんです・・・。

〆は感激・驚愕するレベルに激ウマなじゃこチャーハン(800円)
パラパラじゃありません、しっとりしていてうまいのです。

この日のお酒は、ビール→シャンパン→カヴァ→しめに赤ワインとハイボール
という流れで二人で楽しみました。このあたりはワイン通のjetsailさんにお任せ
しておけば間違いなかったのでありがたや。どのお料理にも合いました。

しかしまあ、本当に美味しい食堂です。
ただ、とにかく予約が取れません。次回予約は取らせていただけませんでした。
今後、数回、定期的に通っているレベルでは、次回予約は取らせてもらえない
かもしれません。他の方も同じように断られていました。

こちらのお店は、一見はまずいないので、感覚的に、かなりの常連さんに
連れて行ってもらうくらいしか難しいお店になってしまったのかなと。
他府県の常連さんが多くて、我々のような地元民が入れない状況に申し訳
ないとおっしゃって下さいました。京都の人気店の宿命でしょうか・・・。

いつか、大将が思い描いてらっしゃる気軽に暖簾をくぐれて地元民で
あふれる美味しい食堂になることを祈っております。
ご馳走様でした。また行ける日を楽しみにしております。
※2016年12月訪問※
僕は、ここは超高額・超高級店に行き倒してる人が上から目線で値段の割には
美味いよね、とか、あるいは予約が取れないから、それに対するプレミアム感
が評価を押し上げているのでは?という指摘とはちょいと違うイメージです。

純粋に超高額店とガチで比較してもこちらの方がうまいのはもちろん、外食で
一番大事な要素、行くたびに、ここで食事をしてよかったと思わせてくれる
ところに通ってしまうポイントがあるように思うんですよね。

まず、うまいかどうかの絶対評価ラインのお話。
唐墨と焼いたお餅のサンドのお通しから始まり、前菜は青なまこ酢、生牡蠣、アン肝
といった私が大好きなプリン隊ラインを注文。正直、これ以上美味しい、なまこ酢と
アン肝ってあるんですか?前田さんでも、緒方さんでも食べたことないんですけどってのが本音。
東京の鮨屋いったってこんなにどっさりこんなにおいしいアテ出てこないと思います。
絶品中の絶品だと思います。大将もレベルが違いますとにやり(笑)

他の一品に関しても、高額店込での絶対評価です。河豚のから揚げ、てっさ、はも。
岩さきさん、中善さんあたりに近々訪問する予定ですが、20000円以上のお店で
出てくるハイクオリティな食材たち。一人8000円なんだから、確実に20000円の方が美味しい
に決まってるとはおがわさんに関しては全く言えないです。一般論としてはそれが正しいと思いますけど。

あとは、なんといっても私と同じ年で最近やや毒舌な大将の客あしらい^^
この日はおめでたいことがあったお客さんが数組いらして、当日居合わせたお客同士でわいわいしました。
大将からのサービスも茶目っ気があって。飲めない妻が可哀そうでしたが、その辺りも気遣ってくださって。
今後も、ずっと、大将の最高のお料理と常連さんたちと寄り添う時間が私ども夫婦の非日常ではあるけれど、
心待ちな空間になることを祈ったのでした。
次回は6月に。ご馳走様でした♪超おすすめです!大将ありがとう♪

※2016年5月再訪※
半年ごしの二回目の訪問。
今回もすべてが素晴らしい。大満足でした。
お通しのこのわた入り茶碗蒸し、この日のお造りは大ぶりなアワビ一個丸々アワビ、
ヨコワのトロ部分、ハモでした。独活のてっぱい、若竹煮、グジの酒蒸しに、鯖寿司、
鱧のにぎり、お裾分けの豆ごはん。秀逸です。

次回は冬です(笑)。もう、紹介無しで滑り込むことはほぼ無理だと思います。
このお値段でこのクオリティのお店ならそれも致し方ないのかなとさえ思います。

※2015年11月初訪問※
食堂おがわさん。
食堂という括りでは間違いなく日本で一番予約が取れないお店でしょう。
あるいは、京都のお店という括りでみたとしても、京都で一番予約が取れないお店と
いっても過言ではないそんなお店。

過去何度となく予約を試みては失敗、予約がダメなら、電撃訪問ということで、奇跡の
キャンセル待ちを試みてもまた失敗。どうしたものかと途方に暮れていたところでしたが、
こちらの常連さんのマイレビ様からまさかの助け舟!なんと予約を取って頂けました。
食べログやっていてよかったと心から思った瞬間(涙)

11月22日。いい夫婦の日。
よく言ったものだと内心冷淡な気持ちがある反面、結婚して半年、そんな日に念願の
おがわさんに行けるなんてこんな幸せなことはないと思っている自分がいたりで、
やや複雑な思いではあったものの、7時の予約時間にお店に到着。

U字のカウンターの先端にこちらのご主人小川真太郎さんが陣取ります。
その真ん前に座らせていただきます。非常に物腰柔らか、それでいて時として茶目っ気
のある客あしらいをされるとても感じのいい方です。

余談ですが、小川さんは奇しくも私と同じ1978年生まれ。
聞くところによると、30代半ば~40代前半の関西の料理人さんは非常に優秀な方が
多いそうです。私の知る限りでも、祇園の三芳さん、前田さん、滋賀のしのはらさん
などなど枚挙に暇がないです。関西の料理人界の未来は明るいと指摘されるマイレビ
さんがいるのにも納得。

さてさて、そんなこんなで初訪問まで相当の時間を要したこととの関係で、これ以上
ない程のバカ高いハードルを飛び越えなくては、4.0以上の星換算はできないと算段で
お料理を注文します。小川さん頼んまっせ^^v

ちなみに、常連さんは、絶対にはずせないものを小川さんにお伝えしたうえであとは
お任せという形で注文されていました。私どもは、万全の予習を経て、アラカルトで。
秋verのお料理情報は以下(お酒は最後にまとめます)。

■いくらの塩漬け(付きだし)○

 初っ端からこちら。醤油漬けではありません。柚子と白ごまの風味の効いたご飯
 に塩漬けにされたいくら。こんな付きだしが出てくる食堂は、太陽系、いや銀河系に
 もないでしょう^^

■わたりがに(2000円)○

 鮮度良好、下処理完璧。わたりがにをこの食べた方で頂くのであれば、この上ないレベル。
 生姜の効いた蟹酢も最高です。

■お造り盛り合わせ(推定:4000円)特◎

 この日のお造りは、フグ(2500円)・ブリ(1200円)・ハモ(1800円)。
 全部食べたいので、盛り合わせで。ご主人が念のため聞いてきはります。
 ふぐも入れておいておいたほうがいいですか?オフコース♪

 まず、ぶりですが、高級割烹や「超」高級鮨店で出てくるクラスのぶりです。
 とはいえ、このくらいは予想通りやで、大将(笑)。
 
 次に、ハモ。名残ハモとかいうんですよね。要は夏場の産卵期終わってまたブクブク
 冬に太りだすとかそんな時期なんでしたっけ。淡路産だそう。
 軽くあぶって山葵醤油で。脂がのって肉厚。まいったで、これ大将(笑)。

 最後はフグ。食べごたえのある厚さに丁寧に引いてくれます。特製のポン酢がこれまた
 うまいです。お客さんが冬はフグが食べたいといわはるので・・・。
 言いたいこと分かるで、大将(笑)

 できれば、盛り合わせでご注文されるとこちらのお店の凄さが分かると思います。

■くもこポン酢(1000円)超特◎

 さっと火を通していらっしゃるそうですが、ほぼ生で、等級でいうと最高級だと思います。
 鮮度も素晴らしい。緒方さんで頂いた白子に引けを取りません。
 素晴らしい素材。

■だしまき(500円)◎

 こちらの名物の第一弾。まあ、このあたりは師匠譲りのスキルをお弟子さんが発揮している 
 といった感じで、とんでもなく美味しいですが、その辺もまた想定通り。

■ぐじ焼き(2500円)超◎+

 こちらの名物第二弾!これはすごすぎました。
 全てのお店を通じて、これ以上美味しく焼かれたぐじは食べたことがありません。身がフワフワ、
 衣はパリッと油をかけて。香りも最高です。このサイズのぐじをこのお値段以下で提供されている
 お店があったら教えてください(笑)

■カモハム(1200円) 超◎
 
 こちらの名物第三弾!これもすごかった。
 つぶ山椒と赤ワインのソースが絶妙な火の通り加減のカモ肉に絡みます。あまり山椒好きじゃないんですが、
 ここでは必食です。

■鶏唐揚げ(800円)◎

 あまり食べたことのない唐揚げが食べられるということで注文。全く油を感じません!
 物理的な食べやすさはもちろん、和食のプロが唐揚げを作るとこんなにあっさり仕上げられる
 ということなんだと思います。うまい!

■鯖寿司(500円)○

 程よいレア感の鯖寿司。ガリを多めにと妻がいうと、大将が申し訳なさそうに、もっと
 美味しい新生姜のある時期ならもっと美味しいんですけど・・・と負けず嫌いな料理人
 としてのプライドが見え隠れ(笑)。十分においしいです。

■じゃこチャーハン(1000円)特◎

 こちらの〆の定番メニュー。和食屋さんで頂くチャーハンなんですが、中華のプロが作った
 ようなお味。非常に完成度が高いです。

■お酒(500円~1000円) ◎

 お酒は、ビールと冷酒、〆のヒレ酒を頂きました。ビールは注ぎもしっかり味も申し分ありません。
 日本酒は各種取り揃えられていて、冷酒を注文すると、その時のお料理に合ったものを提供して
 くださいます。具体的な銘柄はお写真にて。ヒレ酒もたっぷりのヒレが入っていて、お酒の値段は
 まさに食堂価格。素晴らしいと思いました。

お会計は、2人で19500円。
飲みまくり食べまくりでこの価格。非常に良心的なお店だと思います。味もこの価格帯でここ以上
のお店があるなら教えて頂きたい。少なくとも京都にはないです。

問題は予約が取れないこと。
今回は、次回の予約の段取りを済ませて、後日、次回日程を組むことができましたが、現状、一見
では予約を取るのが事実上難しくなりつつあるようです。まずは何とかして初回の予約をお取りに
なることにご尽力いただければとおもいます。大将自身も「食堂」と名をつけ、手軽にお料理を
楽しんでいただきたいという思いは今もあるそうで、それが実現していないというところに忸怩たる
思いがあるというようなことをおっしゃっておられました。

そんなこんなで、700件目のレビューは今後も長いお付き合いになるであろう同い年の食道おがわ
さんを選ばせていただきました。小川さん、皆様、今後ともよろしくお付き合いくださいませ。

  • 四条河原町からすぐ
  • 八幡巻
  • 鶏のから揚げ

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3位

日本料理 とくを (河原町、祇園四条、清水五条 / 日本料理)

6回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.4
    • | 酒・ドリンク 4.4 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.8
    • | CP 4.8
    • | 酒・ドリンク 4.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 ¥10,000~¥14,999

2023/03訪問 2023/04/01

【OMOTENASHI】京都の一流店の流儀♪@木屋町

実に数年ぶりに個人的に大好きでずっと通わせていただきたいと
私だけが勝手に思っている木屋町のとくをさんに再訪しました。

少し自虐っぽい表現をしましたが、現実問題、特に粗相を起こさずとも、
次回予約を断られたり、あるいは大好きなお店なのにもかかわらず
邪険に扱われたりということはあり得る話です。

特に昨今の京都のいわゆる一流店ではそういう「仕打ち」が横行していて、
いや、そうせざるを得ない状況があるのでしょうし、それは理解します、
ただ、客に明確に優劣をつけて予約自体、つまり付き合い方自体を取捨
選択させる状況というのは本来の飲食店の意義であったり価値が損なわれて
いるように感じます。

誰が悪いのか、何が原因なのかはお店の側に考えさせるのではなく、
私のような見栄っぱりな客側がむしろ大いに猛省の上考えるべき問題で
あると認識しております。

とくをさんは、私が大好きなお店の一つで、嫁はもちろん母親を連れて
行ったり笑、場合によってはいいお店を紹介してほしいと言われたときに
真っ先に紹介したり、あるいは自身の公私を問わずお世話になっておるお店。

お料理はとにかく実直な大将の性格がそのまま反映されていて、時には
大将のご趣味が反映されているかのようなロックなものがあったりなかったりですが、
知らんけど笑、ただ、ひとえに日本料理の基本に忠実と申しましょうか、
極端に派手さを求めるようなことはされないわけです。

お値段も基本ずっと変わっていなくて、お昼は6000円からという設定。
どことはいわないですけど、この価格帯だったのに今や10倍くらいの値段設定
でやっておられる肉屋さんとかもありますし、さすがについていけなくなりますよね。

この日の15000円の献立の内容を踏まえながらもう少し語らせてください。
まず、品数の多さですよね。大将もうちはお腹いっぱいにさせるということをいつも
おっしゃるのですが、物足りなさを感じることはないというのは前にも書きました。
また、食材のクオリティということでいうと、もちろん60000円以上とる最近流行り
のお店なんかと比較すると困りますが、十二分にいいです。

お弟子さんへの配慮とか大将と女将さんお人柄も何かあれば絶対とくをさんにという
信頼感にもつながっています。祇園にしさんもとくをさんのご出身ですが、大将と
女将さんの教育や愛が染みわたっています。

話を戻すと、京都の一流店の良さって、予約困難とか知名度みたいなそんな付加価値
なんじゃなくて、ここぞというときに任せることができる信頼感なんだと思うんです。
少なくともとくをさんにはそれが絶対的にあるんですよね。

そこには比較的予約が取りやすいことも含まれるかもしれないけど、僕が期待して
いることを先回りして、さらに120パーセントで応えようとしてくださる意識って、
一流を超えて超一流ですよね。僕が貧乏人だからとか大したお金使わないから邪険に
扱われたなんて思ったことはただの一度もないです。

この日もプライベートだったんだけど、とても大事にしている日。
それを踏まえてすばらしいお料理と対応で迎えていただけました。
やっぱり京都の超一流店はすげーや。
ありがとうございました♪
超絶おすすめです。


最近、祇園で長くご商売をされている方とお話しする機会がありました。
おっしゃるには、祇園という街がここ10~20年ですっかり変わってしまい、従来の、
日本人の富裕層のためのいわば「お忍びの遊戯場」としての性格が失われ、外国人
受けする「イメージ通り」の街に住民自らが「寄せて」行かざるを得ない、それに
抵抗がある方は廃業を選択する方もおられるとか。

この状況を損失とみるか淘汰とみるか、それはさておくとして、いずれにせよ
かような観光地としてのジレンマは京都に限らず、全世界の観光都市共通なの
かもしれません。

さらに、このお話を祇園の飲食店に当てはめると、メニューも食材も客単価も
それに合わせて変更せざるをえないお店が少なからず出てきているのが現実であり、
事実というところがあります。花街としての機能はほぼなくなっているという
が個人的な実感でもあります。

ところで、以前、本湖月の穴見さんから和食と日本料理の違いをお教えいただきました。
すなわち、和食とは純粋な日本発祥のお料理、かつ丼などが典型、対して日本料理というのは、
季節ごとにおもてなしの精神をもって客人にふるまわれる料理。

後者についていえば、仮に日本人であるが故に共有できる精神なるものが存在するならば、
その共有精神を前提として、外国人のお客さんを取らないという日本料理店があったからといって、
その様な姿勢が必ずしも不合理とは言えないと考えています。

とくをさんが外国人のお客さんを受け付けない理由を直接お聞きしたことはないですし、
述べたことは全て憶測ではあります。

ただ一つ言えることは、妻の出産に際し、京都に呼び寄せていた母親を連れて、
このハイシーズンに日本料理を味合わせていただいたことに対する感謝、
その一言に尽きます。

あ、母が、「からすみはいまいちでした」と大将に宣った時には冷や汗
をかきましたが、すかさず大将がまだ自家製ではないんです、すみません
と言って切り替えしてくださったのには救われました(笑)
お土産もたくさんいただきまして、帰路につきました。

ビジネスだけではない食を通じた人と人とのつながりが日本の食文化の
コアなのかなと感じています。そういうお店と出会えていることに感謝
しています。



休日に部下4人を引き連れての訪問。
この日はお昼の献立(11,000円)をお願いしました。
毎度毎度無茶なお願いを聞いてくださる大将と女将さんに感謝です。

□先付
いつもの黒豆湯葉に煮凝りは安定のおいしさ。
いくらは粒は小さいけど、はしりらしく皮が柔らかく、想像以上に濃厚。

□向付
お昼の献立でも5種とは恐れ入ります。
韓国産鱧は定番化しつつありますが、ふわふわの食感と脂の乗りがいいですね。

□椀
土瓶蒸し。マツタケは時期的にメキシコ産だそうで、香りはさすがにあまり
ないですが、大振りにカットされた鱧松コンビの存在感は十分。
出汁の素晴らしさは言わずもがな。

□焼物
定番の和牛の炭火焼き。素晴らしい火入れは健在。
とくをさんのスペシャリテといってますが、それを大将が喜ばはるかどうか
わからないので、聞いたことありません(笑)。唸る旨さ。

□酢の物
うざく。これもいつも通りの三杯酢の旨さ健在。

□強肴
鰆の幽庵焼きとほんししゃも。ほんししゃもはメスでした。

□煮物
鱧のみぞれに。鱧づくしです。お腹いっぱいです。

□食事
じゃこご飯。

10,000円代の献立としては相変わらずの圧倒的な安定感。
夜の献立も知っていると、まだまだ余力があるように感じます
どうしても(笑)。

味の話はピンキリの話なのでおいといて。
やっぱり、僕がこちらのお店、半プライベートでも利用したいと
思う根拠は、結局のところ、居心地であり、距離感だったり、
色々な意味でお店が好きだということなんだと思います。

美味しいものを絶対に提供してくれる大将、素晴らしいおもてなし
をしてくれる女将さん、それをサポートしてくれる従業員の方、
全ての方々が提供して下さる数時間が僕にとっての口福という名の
代えがたい価値なのですよね。それを共有することを拒否されないなら、
どんどん共有したいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。



祇園祭、紅葉シーズンなどいわゆるハイシーズンに差し掛かりますと、
京都で美味しいお店を教えてくれませんか?と旧友はじめ知人から質問
されるケースはよくあります。

皆様におかれましても、おそらく同じようなご経験がおありかと思いますが、
ジャンルも予算も好みも伝えられず、そのような質問をされたところで、
何とも答えようがないというのが実のところではないでしょうか(笑)

そうだとして、僕ならどうしているかといえば、京都以外の方であれば、
やはり懐石をお勧めすることにしており、その中にあっても、京都の
和食というのはこういうお料理、もっといえば、京都のおもてなしと
いうのはこういうものだということをお伝えすることが重要だと考えており、
そんなお店の筆頭候補がこちらのとくをさんになります。

誤解を恐れずに言えば、京都の懐石料理店も含め、最近の人気店は
あまりにも一部の客に媚びるお店が多くなりすぎていると感じており、
本来的な日本のおもてなしというものの基盤が失われつつあるのでは
ないかと危惧しております。

例えば、少し前なら、とくをさんの大将に言わせれば少し背伸びすれば、
手の届いていた店が、いくらなんでも高すぎるレベルにまで値上げしてしまい、
結局資金的に余裕のある方じゃないと、通えなくなってしまう問題。

貧乏人の戯言かもしれませんが、本来、何の前触れもなく、行くたびに
値上げするのってありなんかな、僕の商売なら、いきなり月の顧問料
上げたら絶対喧嘩になるけどなあ・・・

思い切り愚痴りつつ、今回は7月のお料理。
何度も大将と女将さんにはいくいくいうて、いけずじまいで、いくいく詐欺
なる新手の詐欺と思われてるんやろうな妻と話しつつ、とあるお昼に夫婦で。
夜の16,500円(税込)の献立をお願いしておきました。お昼は6000円から
というのもとてもありがたいですよね。女子会で使えます。

とくをさんのお料理で特徴的なのは量です。大将自身もお腹いっぱいにさせる
というのが一つ基準にあるとお話しされるのですが、物足りなさはないです。
それと、王道の京懐石と表現しましたが、お肉が入ります。ただ、これだけを
もって王道でないというのは、保守どころか右翼すぎます(笑)。
このお肉が質・火入れとも抜群に素晴らしい。

あとは、飽きさせない工夫と書きましたが、それは、お客ごとにやっぱり
出されるものが違うんです。最初に食べさせていただいた時も妻と話したんですが、
この日であれば、いつもなら絶対出てくるすっぽんの丸鍋が茶碗蒸しだったり、
隣の方が食べておられるうざくがじゅんさいになったのかあ、残念やなあと
思ってたら最後にまさかのうな丼が出てきたり。

人気懐石店であれば、いい食材が出てくる献立を頼んでいたとするならば、
普通は全く一緒ですよね、内容。隣の人への説明聞こえてきたから、いらんよ
というパターン。

結局、どの仕事でも一緒で、どんなにおいしいお店でもそれに慣れてしまえば
感動はどうしても薄れていくのはいたしかたないとしても、そのマンネリ化を
おこさせないための工夫というものを、もしとくをさんが考えていらっしゃる
のならば、あるいは考えていらっしゃらなかったとしても、それを顧客に感じ
させるのがホスピタリティであり、この場所で一流店としてやってこられてる
証なのでしょう。

食べログの評価も私と交流のあるすべての方が4.0以上、アワードにも毎年
選出されながら、ミシュランに引っかからないのは、競合店が値上げしまくる中、
この価格帯でとどまってくれてるからだと思います。そこだけが悩ましい。
確かに、すべてがピンの食材ではないかもしれないです。そして、大将には
そのルートもおありになるのですが、でも、すべてをピンだらけの食材にされたら、
僕ら夫婦はお二人にお会いできなくなります・・・
あ、大将のライブに行くという手段がありました(笑)

お料理の内容は、写真に詳しく記載してございますので、興味のある方はぜひ^^v
こっそりと超絶お勧め♪
日本料理とくをさん。
この屋号にこそ意味がある、大将ご自身がそう考えているように思います。
すなわち、日本料理という四文字を屋号に冠するならば、それに対する
答えを用意したうえでご自身のお料理を提供されているはずだからです。

さて、この日は、春のこの時期の食材を満喫しようと、前回訪問時に予約。
大将の問いに対する答えを十二分にメッセージとして受け取り、帰りの
タクシーに乗り込んだとある夜のご報告。

結論的には、私個人が、京都人が考える日本料理の完成系を味わうとする
ならば真っ先にお勧めしたいのが徳尾さんのお料理ということになります。

■先附三種 特◎

 スペシャリテの丹波黒豆の湯葉と雲丹。煮凝りも非常にハイレベル。

 いうことありません。

■向附5種 超特◎

 ケンケン鰹は生姜醤油、鱧は梅肉、脂の乗った明石の天然真鯛は

 甘味のある山葵で、車海老と赤貝も同じく。韓国産の鱧は時期的に

 まだ入手できないそうですが、そうそうたるラインナップ。ここまで

 揃えてくれはったんやなと気持ちになります。

■椀 超特◎

 個人的にとくをさんの吸地はとても好みです。

 少し挑戦的な素材を使われるお店がお好きな方でも問題ないと思います。

 この日はエンドウ豆と春野菜を使ったもの椀だったので、変化球的な吸地に

 なるのかなと危惧していたのですが、素晴らしいバランスとお味。

■獺祭無濾過 ◎

 お肉と合わせて美味しい日本酒はないかということで、無濾過の獺祭。

 アンチ獺祭の大将をして流通してないこれはどうかということで。

 確かに、獺祭はそれから以外は飲みましたが、少しファンの方が過熱気味

 な感もあるような気もしますが、これはこれでさすがの酒蔵だなと。

■焼物1 特◎

 京都の正統派の懐石でお肉が出てくることに対してアレルギーを覚える

 という方もいますが、素晴らしいお肉と火入れでした。

 三宮の紀茂登さんで出てくるお肉と遜色ないのではないでしょうか?

 近々行って確かめる予定があり〼(笑)

■お凌ぎ 特◎

 鯖寿司。これも色々とこだわりがある人が多いですが、ここであまりに

 こてこてした鯖寿司ではなく、一口サイズで、まさしく凌ぎとして鯖寿司

 を位置付けています。全員4番打者では飽きが来るというのもあるのでしょう。

■焼物2 特◎

 のどぐろ、真牡蠣、カラスミ大根。

 素晴らしい素材でした。大将が美味しいと思う素材をシンプルな調理法で提供
 
 するという方針通り。

■酢の物 特◎

 これもシンプルに。三杯酢の配合も好みでした。

 色々と教えてもらいました(笑)

■煮物 超特◎

 若竹煮。この日は塚原産。

 甘味を一切加えないシンプルな炊き方は、これぞプロというお味。

 炊く前のお出汁を飲ませていただきました。甘味と旨みが凝縮。

 我が家の近くも筍の産地なんですが、絶対にこんなふうにはたけません(笑)

■食事 超特

 鯛ご飯。ここでガクンと変わったものが出て来たり、困っちゃうことも

 高級店にはありがちですが、お米一粒一粒に鯛の味が入ってます。

 お弟子さん頑張ってはるなと泣きそうになります。

■水物 超◎

 大将が拵えてくれます。程よい酸味のイチゴ、ジューシーなメロン、

 甘みの強いオレンジに、最後は白味噌のアイス。白味噌のアイスは

 好みが分かれるとしても、これも日本料理の〆として、完結させる

 ためのアイテムだなと思います。

他地域から来られるお客さんなんかに、京都の和食はどこがおすすめ?
と聞かれることはよくあり〼。

僕個人としては、このレベルくらいのお店になると、本当に好みの差なので、
緒方さんでも前田さんでもなかひがしさんもどこでもいいと思いますし、
その人が好きそうなお店をご紹介することにしています。

ただ、最初にも言いました通り、日本料理の聖地である木屋町・祇園エリア
で日本料理が食べたいんだけどといわれれば、とくをさんをお勧めします。
東京の鮨屋に負けないような高額食材を使った超高級割烹がお好きならば、
東京のミシュラン三ツ星店に行ってください。

女将さんの接客、お客同士の距離感、お弟子さんと大将との距離感その他
諸々京都の日本料理店の良さとは何か、そもそも日本料理とはどんな料理
なのかという一つの答えがもらえるお店です。お代は1人1万円と少しあれば
飲んで食べまくってもお釣りがきます。大将の言葉通り、ちょっとだけ
背伸びすれば手の届くお店♪こっそりひっそりお勧めです^^
皆様、明けましておめでとうございます♪
昨年は、食に精通されている方々にたくさんお声掛け頂き、様々な食の
イベントや会合に参加させて頂く機会を得ることができたこと、非常に
有難く思っています。本年も、時間と予算の許す限り、皆々様方との交流を
通じて、素晴らしいお店に出会えればと思っております。
すっかりおじちゃんになりましたが、本年もどうぞ、宜しくお付き合い
くださいませ^^


さて、2016年最後の外食であり、2017年度の初レビューはこちら。
ず~っとプライベートで伺いたい和食店の一つでしたが、お邪魔できなかった
とくをさん。とある日、ある機会に、ちょっとした変化球を投げてみたところ、
大みそかに二席キャンセルがあるとのことで、念願かなって初訪問。

Mハルさん始め、多くのマイレビさんも行かれていて、高評価。
たまたまこの日、大将とお話しているときに、jetsailさんからメッセージが
あって、この日のお昼にお食事されたとのご報告が(笑)

そんな何かと縁のあるとくをさんですが、お料理は、アラカルトもあり〼。
アラカルト割烹といえば、阪川さん祇園楽味さんあたりが有名ですね。
レビューをあげたところでいうと、ふじ原さんあたりのお店かなというイメージでした。

結論的には、懐石の型にはまらない割烹料理ではあるけれど、大将が美味しいと
思うこだわりの食材を大将が美味しいと思う食べさせ方で出してくれはるお店
という表現がしっくりきます。そして、そんなお店が大好きなので、とても
素晴らしいお店だともいえます。

年末はコースだけです。内容は12000円と15000円の二本立て。お昼は6000円。
ただ、見ていると、微妙にお客さんごとに出してはる内容が違ったので、単純に
二本立ての献立というわけでもないのかなと思いました。

いずれにせよ、お客さんごとに対応しているのは明らかで、一見のお客であれ、
注文があればテーブル名ではなく、名前で呼ぶとかそのあたりに大将と女将の
人の良さが表れていました。

接客も、女将さんの物腰の柔らかさ、お弟子さんの教育が行き届いてるが故の
素晴らしさ、一流店に必ずある空気ですよね。緒方さんが大好きな諸先輩方なら
お分かりかと(笑)

■先付 ◎

 フグ煮凝り・南蛮漬・黒豆湯葉。

 美味しかったです。煮凝りの出汁の繊細さ、南蛮漬けをここで出すなみたいな

 こといってる人いましたけど、いやいや、あえて出してはるからには理由がある

 でしょとか、黒豆の湯葉はうまいとしても、これにバフンウニ来ますかという

 濃厚のコラボ、その辺りの演出がすごいなと思いました。

■向付 ○

 CPがすごいです。ここで、京都でマグロ食べたくないとかいう人もよく

 いてはりますけど、純粋にうまいですやんと(笑)また、山葵がめちゃくちゃうまいです。

 マグロ先輩みたいな人に会うと、割烹の魚の質云々言われるとして、10000円代

 の献立でこれだけの質のお魚をそろえるのは大将の信用やと思いました。山葵も。

■すっぽん鍋 特◎+

 うまい!!ここまで上手にすっぽんのいいところを抽出しはるのは、これは腕。

 これがスペシャリテいうのならば、そうでしょうね。鍋がここで出てくるあたりに

 提供の変化球はあれど、提供の仕方としては極めてシンプルです。

 懐石でいうところの椀の代わりにこれがという解釈です。すごい。

■トラフグの竜田揚げ ◎+

 揚げ物ださはるところでも、これに関してはせいぜい一切れ二切れです。

 北白川の中善さんでもそうでした。すごく旨みの強い河豚。

 塩で頂くと甘味とうまみがう~んします。

■カラスミ大根 特◎

 これは120点です。日本酒のアテとしても、カラスミの出来としても、
 
 ここ数年食べた中でもTOP3に入ります。

■白甘鯛と河豚の白子の焼物 特◎

 京都料理の定番の「ぐじ」いうんは、通常赤アマダイで、白アマダイはそれより

 高級なので、この価格帯の料理屋さんでは出てきません。この界隈やと、前田さん

 あたりでドヤ顔で出てくる食材。脂身がさっぱりしてますよね、非常においしい。

 白子焼きもいくら頑張っても少しは臭みが残る中でそれがないです。

■蟹酢 ◎

 酢の物の位置づけでしょう。浜坂の蟹。

 もちろん、津居山や間人なんかの蟹は高値がつくのかもしれないですが、そない漁場

 変わらんやんと思ってます。とびっきりの極上素材に変わりないんだから大差ないだろう

 その誤差の食材ですよね。旨いです。この蟹酢のレシピが知りたかった(笑)

■のどぐろと海老芋の煮つけ 特◎

 12月の京都の和食の定番、海老芋。そりゃもうええもん皆さん選ばはりますわ。

 ただ、そこにのどぐろちゃんと一緒に煮つけにしてまうところに心意気が。

 上等なザラメを使ってはるんか、めっちゃ上品な味付けです。あ、のどぐろも

 いいとこだけ使ってはります。うまい!!

■鯛めし 特◎+

 いい炊き加減でした。ナメコの赤出汁、香の物は卸売市場のものらしいですが、
 
 これがあまりに美味かった。自家製ですか?とあえて聞かなくて正解(笑)

■水物 特◎

 宮崎マンゴーとか、ももいちごとか、そういうブランドに頼らず、大将が

 美味しいと思うフルーツを厳選してるところも好印象。赤肉メロンだけが

 高級と思ってる人にこれを食べさせたい(笑)

■お酒 特◎

 最後にお酒。全国津々浦々というと簡単すぎますけど、美味い酒がありますね、

 勝駒、池月、これは今まで飲んだことがありませんでした。お酒の特徴も大将が

 完全に抑えていて、非常に分かりやすかったです。

最後に。
端的に言って、分かりやすくて、美味しくて、楽しい料理でした。
素材的に倍を出せばもっといい物にありつけるのかもしれませんし、それをいえば
切りがないと思います。そうではなくて、女将さん、大将の感じの良さであり、
心地よい距離感、その辺りがこの評価につながっているのかなと思います。

誤解を恐れずいえば、豪快な男性的な割烹料理店で、似た系列だと、北白川の
中善さん、繊細だ女性的な割烹料理店、あるいは料亭料理店的なお店を好む方ならば、
例えば、味ふくしまさん。

大将も、うちは変化球投げません。ストレートだけですとおっしゃって
おられましたが、野茂と清原みたいなあんなのが好きな方には受けます。
あ、清原・・・wご参考まで♪

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4位

ラグナ ザ バー (三宮(神戸市営)、三ノ宮(JR)、神戸三宮(阪急) / バー)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2016/05訪問 2016/05/14

BARに求められる要素が完璧に詰まっています♪

 ※2016年5月再訪※
  
 バールサロンさんがカクテルならこちらは原酒。
 バーボンと響を。空間としてならやっぱりこっちかなあ。
 いいね、神戸に住んでる人は。選べて^^
 
 ※2015年3月初訪問※
 
 私は外食の際、食中にお酒を楽しんでそれで終わり、それ以降は外で
 お酒を飲まないので、最近ではBARに通うということもなくなっていました。
 食中が長いのが問題なのですが。
 
 この日は、いつも安酒ばかりでは体に悪いと思い、神戸のBARでは圧倒的知名度を
 誇るこちらへ行ってみました。ラグナザバーさん。場所はハンター坂。
 神戸屈指のオサレスポット。ここまで来るともう三宮界隈の客引きの煩わしさ
 を感じることはありません。

 安藤忠雄さん設計のお洒落な扉を開けると先客はカップル二組。
 一人での初入店だったので、どなたかのご紹介ですか?とお店の方。
 いえ、通りすがりですと。怪訝な表情は一切ありません。
 
 結論から言うと、お酒の品揃え、バーテンダーさんの技量、居心地の良さ、気遣い、
 あらゆる面において超一流のBARだと感じました。

 開店間もない七時半。
 ウイスキーが呑みたいのですがというと、どちらの銘柄にしましょうと。
 まずは、響の21年。30年もありました。グラスの話、氷の話、京都の有名
 BARの話、サントリーウイスキー一斉値上げのお話などなど、他にもここでは書けない
 話含めさすがの引き出しの多さ。アニメから任侠ものまで会話の引き出しには自信
 がある私も完敗。

 お話の中で、立ち飲みであまり宜しくないハイボールを頂いてきたので美味しい
 ウイスキーを飲んでから帰ろうと思ってという笑い話をすると、立ち飲みで出され
 がちなお酒の特徴をとらえて、ウイスキーの香りが伝わりやすいようにお出ししましたと。
 もちろん、バーテンさんがドヤ顔でそのようなお話をされたのではなく、会話の流れで
 私が質問した際の回答の中で。出過ぎず、引きすぎず、最高の距離感。

 八時を過ぎるとお店が忙しくなり、妄想、いや瞑想をしようと、マッカランの18年を。
 マッカランの品ぞろえもさすがでした。聞いたことのない銘柄もありました。怖くて
 頼めませんでしたが(笑)。バーボンとの中間、シェリー酒、樽。このキーワードでそのお酒
 にピンとこられたスコッチ通な方、コメントよろしくどす^^v
 
 ゆったりとしたソファ、くつろげます。本当に今まで行ったBARの中で最高レベル。
 いよいよ、お客さんが増えてきます。時計を見ると9時半。
 二時間もいたのかと思うほどゆったりとした時間。ちなみに、この時点で一人客は私のみ。
 あとは超リア充カップルで満席。中には体を寄せ合って愛を語り合っている方も^^;
 目のやり場にこまりつつ、チラ見&耳ダンボ。そんなストレートな口説き方もあるのか(笑)

 昨日は男性のお一人客が多かったのですが、今日は・・・すいません、と。いや、お店の
 方のせいじゃないし、そんなとこまで気を遣ってくださるとは。彼女いなそうなオーラが
 漂っていたのでしょうね;;

 シャンパンカクテルやグラスシャンパンに使っておられるのがボランジェ。
 その辺りでこのお店がどれくらいのランクのBARかはお分かりになると思います。
 とはいえ、入りにくさは全くないです。現実逃避するには最高の空間^^v

 お代ですが、6000円ほど。チャームとして1000円いただきましたと支払い時
 明細を見せられながら、きちっと説明されます。加えて、飲んだお酒がいくらだったのかも
 そこで分かります。事後的ながら、明朗会計。その辺りもすごく印象良かったなあ。

 雰囲気だけでいうなら、クインクさんという異空間BARがありますけれど、あちらは
 今はフレンチとワインに完全に重きを置いて高級化していますので、こちらの
 お店と同列には語れないかと。バールサロンさんとは比較されるでしょうね。

 定番らしい昆布茶を飲み塩分チャージして席を立ちます。ラーメンで〆るより
 よほど健康的です。丁寧にお見送りしていただき、いざ現実世界へ。戦わなきゃ現実と。
 なんかのCMでしたよね。

 フィアンセとともに是非再訪したいお店であるとともに、明日から頑張ろうと思える素敵な
 お店。数少ない非の打ちどころがないお店のご紹介^^v

  • 言わずと知れた有名店。
  • 安藤忠雄さんが設計されたそうです。
  • 2016年5月。バーボンと響。

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5位

ジャンカルド (県庁前 / イタリアン、フレンチ、イノベーティブ)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2016/08訪問 2016/08/07

神戸1000万ドルの夜景と美味しいペアリングディナー&こうべみなと花火大会は高みの見物編♪

2thこうべみなと花火大会編
夏の風物詩の代表格HANABI。無論嫌いではないけど、何せ人混みが嫌いで
酷暑の中で汗だくになってまで見たいかと言われると、もはやそんな年でもなく
なってきました。

ただ、夫婦の義務的な行事としてのカラーも強いので、行くのは行くとしても、
どうすれば気持ちよくお互い花火を満喫できるのか。有料観覧席、ホテルのディナー付き・・・
色々と試しましたけど、有料観覧席といっても所詮外で暑い、あげく生焼けで砂混じりの
フランクフルトをビールで流し込むのは御免こうむるし、ホテルのディナー、美味しない(笑)

もうこうなったら、太田シェフに頼むしかありません。大阪の淀川と神戸のみなと花火は
同じ日の土曜日に開催されるのが通例ですが、具体的な日が決定するのが直近二か月前くらい。

日にちが確定した際ご連絡して、なんと、一番いいお席を確保していただきました。
特等席です。ビーナスブリッジの展望台にも観覧席が設置してあり〼。2500円。
意外と知られてないんじゃないでしょうか?でもお店の中のほうが当然断然涼しいです。

なお、特等席S席は1人2000円の席料がかかりますが、目の前のパノラマビューを独占して
目の高さで前になんの障害物(ホテルオークラが唯一の敵)もなく花火を満喫できるので、
美味しいお料理を食べながらという特典を加味すると、最高の席なので、安いものです。
無論、満席。圧倒的優越感・至福・垂涎の喜び(カイジ風)。特等席からの花火の見え方
写真載せました^^v

さて、お料理ですが、太田シェフのお料理、進化が止まりません。この日は当然忙しく
いかにスムーズに皿出しするかというところに重きがある中で、前回よりもすべての
お皿が美味しく感じられました。

極力シンプルに素材の良さを活かすという手法は同じだと感じましたが、ガストロバック
と呼ばれる減圧調理法。お話自体は前回の鱧を頂いた際にお聞きしていたのですが、
今回はそれをさらにご自分のものとして活用されているように思いました。

圧力を下げれば、当然浸透圧の関係で食材に味が入りやすくなるというこれまたシンプル
な化け学の理論なのだろうとおもいますが、それを前菜だけではなく、ドルチェにも
お使いになられてて、感心しました。料理人さんってのは想像力がないといかに知識が
あっても通用しない世界なのでしょう。

以下、花火大会仕様の15000円のスペシャルメニュー♪

■GV鱧 海香る雫 ○

 前前菜はこちら。京都に住んでる関係で、京都の懐石屋さん、最近だと三多さん

 で激ウマ鱧を食べましたが、良質な鱧で身が厚くて脂がのっている韓国産だとしても、

 食材としては淡泊な魚です。そこに梅肉であるとか、炙って香りを付けるとかそういった

 調理法でいわば変化をつけていくわけですが、太田シェフは鱧の細胞に味を付ける

 という和食ではまずありえない提供の仕方をしてくれます。

■明石タコ アワビ アンチョビのドーム GVリーフ ◎

 前菜もよかったです。卵の黄身のようにゼラチンで表面を固めたアンチョビソースに

 タコと鮑を絡めるようにして食べます。これはおいしかった。夫婦そろってドストライク。

 そして、彩りとしか認識されないリーフにもちゃんと味が染み込んでいます。明石ダコと

 鮑に負けない存在感、恐れ入ります(笑)

■ジャガイモの冷製スープ パルメジャーノジェラート 超◎

 唸る一品。ビシソワーズにチーズで風味付けしただけだろ?全然違います。

 パルメジャーノのジェラートが真ん中に鎮座し、ジェラート自体も溶けることはもちろん

 シェフは想定しているはずなので、もしかするとそのまま食べるとチーズチーズしてる

 のかなと思いつつ食べてみるとこのまま食べてもうまいし、溶ける前のスープもうまいし、

 溶けた後のスープも、ジェラートとスープを一緒に食べても美味いし、過去食べたビシ

 ソワーズ史上最強なのは確定。

■鹿児島幸福豚 ラグー ヴェスビオ 超◎

 これは今年食べたパスタの中では断トツナンバーワンに美味しかった。ヴェスビオってのは

 ヴェスビオ火山みたいな形をしたショートパスタ。たまにトマトソースと合わせて火山みたいな

 のみますけどあれです。でも実際のところ、ソースを受け止める面積が広いから、具材やソース

 が大きければもちろん絡みやすく、相性もいいということなんだろうと思うんです。

 お忙しい中、シェフにお話を聞くと、脂身の部分も含めて、あえて大きめに豚肉をカットしてると

 おっしゃっていたのはそういう意図なのかなと。そして、ソースがめちゃめちゃうまい!

 ひき肉のラグーで美味くて感激した京都の東洞さんよりおいしいってんだからすごい。

■明石産 サワラ 冬瓜ペルノー ○

 この辺りから花火が始まって撮影会が始まってしまって、花より団子と言いつつ、ちょいと

 食べた記憶が薄れます。ふわふわで脂ののったサワラが本当に美味しい。ソースも和風の

 鶏出汁のような優しいお味。香草系の香りは葉っぱそのものからと思ってましたがリキュール

 なのかなとその辺りの混乱をシェフには言えず(笑)

■国産 宮崎有田牛 ビステッカ 超◎

 前回の神戸牛よりもよかったけど、これはうまかった。ステーキの表面を「やけど」という表現

 で分かりやすく説明していただきました。肉の表面から中心部まで均一に火入れすることで

 どこを切って食べても同じ食感、柔らかさであり、温かさを実現するということみたいです。

 あ、ビステッカ=ビフテッキです(笑)

■弾けるスイカのグラニータ ○

 パチパチ跳ねるどんパッチって飴むかしありましたけど、あれってイタリアンのドルチェや

 フレンチのドルチェででてきますよね。日本語初なのかどうか気になる(笑)

 スイカの種を思わせるような演出。

■GV桃 パッションフルーツのデザート ◎

 甘くて柔らかい桃。シロップ漬けにした桃と思いきやそうではないと。

 桃の甘さを砂防レベルで引き出した生桃ちゃん。うまし!

■本日のお酒達 ◎

 お酒はグラスワインだと1500円くらいからですが、どれも質がいいです。
 
 高いなりに高いものをだしてくださるので、安心して飲めます。シェフ自らイタリアに

 いって美味しいと思ったワインしか出てきません、

 泡・赤・白・ロゼ・デザートワイン。デザートワインも前回のませていただいたものと同じ

 醸造家さんのものでラベルも同じだけど、ちょいとスペシャルものを飲み比べさせていただきました。

 貴腐ワインってのは高いのは高いんだろうなとため息が出るくらいおいしかったです。

今日食べさせていただいた献立を中くらいのメニューとして出されても余裕で固定客
つくくらいの力量のシェフだと思います。値上げしたほうがいいとはいわないですが、
スポーツ新聞がかばんに入った客がチャリや徒歩では来なくなるでしょう(笑)
あ、それ僕でした(笑)。太田シェフ、美味しかったです、次回は12月にと妻が^^v

1th結婚記念日編
たまにはオサレにいこうと男気を出してみました。
1000万ドルの夜景を拝みながら、美味しいイタリアン。
女子ならばきっと心躍るはず(?)のシチュエーション。

ヴィーナスブリッジ。三宮からタクシーで15分弱。
1000万ドルの夜景と南京錠が有名です。
そこにひっそりと佇むリストランテ、ジャンカルドさん。

以前はトゥールドールというフレンチでしたというと神戸の方は大概
反応されますよね。当時から武庫之荘では知る人ぞ知るイタリアンで
あった当店のシェフがこちらに満を持して移転されたという経緯です。

実は、こちらのシェフとは仕事上でのお付き合いがありまして、
素晴らしい夜景もさることながら、実直でありながらユーモアも兼ね
備えているシェフのお料理をプライベートで味わってみたいと兼ねて
から思っていたところでした。結婚記念日、行くでしょう!

この日予めお願いしていたのは、13600円のコース。
メインのお肉は神戸牛(+2500円)にお任せでペアリングを。
ペアリングでもどれくらいの量を飲めるか事前にお伝えしておくと、
量も調整してくださいます。私たちは当然MAXでと(笑)

■小前菜

まずはシャンパンと。
ホワイトアスパラのムースの美味しさに最初からテンションあがります。
カツオを使ったお皿も今の時期のカツオによく合う脇役たちが総出。

■前菜

ロゼに切り替えて。このロゼがなかなかに素晴らしい。
フォアグラのテリーヌと。グレープフルーツの甘みと香り。ワインがすすみます。
サマーシュさんではなく自家製のパン。オニオンの甘みと程よい塩気のフォカッチャは必食。

■スープ

桜エビがスープの上に。食べ進めていくと海老のお味がスープに徐々に入って
言っているかのように錯覚します。ところどころに入る和のテイスト。
これはリースリングで。

■パスタ

アワビと唐墨、新牛蒡のパスタ。
新牛蒡のチョイスも少し驚きました。新牛蒡の甘み、なにより香りが邪魔
するどころかまとめ役になってました。

■魚介料理

ハモとのどぐろでした。
ハモは特殊な機械でスポンジ状に。ふわふわの鱧にビーツのソースが。
ハモは大概食べてきましたが、この調理法は初めて。のどぐろはシンプルに
絶妙に焼かれています。これはソースうんぬんよりも素材の良さが前面に。
シャルドネとの相性がとてもいいです。

■お肉料理
神戸牛。これも素材がとてもよくて神戸牛らしい脂のまろやかさ、甘味
ともにいうことありません。軽めの赤ワインと。酔っぱらっていて写真
ぶれていますが、手長エビのリゾットだったはず、これもうますぎでした。

■氷菓
シャーベットで終わりかなと思いきや・・・

■デザート
やはりデザートワインが。やったぜ(笑)
以前、BB9さんでシャトーディケムを飲んで以来、
もはやドルチェにすら酒を求めだすようになっている私(笑)。
素晴らしいドルチェと芳醇なデザートワイン。

■カフェ
エスプレッソでご馳走様。

最後に。
ありきたりな食材をありきたりに調理するのではなくて、シェフの感性
やメッセージを一皿一皿感じることができるリストランテだと感じました。
カミリエーレの方もリストランテにふさわしく食やワインに造詣が深く、
距離感もよく、随時居心地良く接してくださいました。

この日は、貸切にして頂いて、一番いい席から2人でこの夜景を独り占め
させて頂きました。何より妻が大変喜んでおり、初めての結婚記念日ディナー
大作戦大成功^^vとここでもシェフに伝えておこうと思います(笑)

この夜景とこのお料理をもってして、落ちない女性はいないでしょう。
え?お前は落としてるだろうって?私は釣った魚にエサを与え続ける
タイプなのです(笑)。ご馳走様でした<m(__)m>
次回は花火大会に。
※花火大会当日は席の争奪戦になるのは内緒のお話。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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6位

ラトリエ・ド・ギニョール・エ・マデロン (南森町、大阪天満宮、なにわ橋 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2016/08訪問 2016/08/06

おっさんず改めチームビストロ発足♪抜群のCPとサービスで気軽に本格フレンチ^^v

とある日、マイレビさんのりなおパパさんからメッセージが。
8月に帰国するけど、おっさんずで飲みませんか?予定合わなければ
カスレ魂さんとおっさんずしますけど~。

りなおパパさんもカスレ魂さんも私が神戸に住んでいるころから
交流のあったレビュアーさんで、ワイン通であり超食通レビュアーさん。
是非ご一緒させてくださいと。

かくいう私、あまりリアルではレビュアーさんと交流してこなかったのですが、
ここまで素性が知れている方々に何をいまさら隠し事があろうかということと、
やはりここまでいろいろな情報を頂いている以上、情報の発信者がどのような
方々なのかということに興味を持っていたところでしたので、はじめてのオフ会
に参加したという経緯がありました。

ん?りなおパパさんにカスレ魂さん・・・もう一人忘れてはならないマイレビさんが。
上司にしたいレビュアーさん栄えある第一位であらせられ、神戸時代の超ご近所
レビュアーさんのTINTIN@呑んだくれさん!私の方から、お声掛けさせていただき、
お忙しい中、時間を調整していただき、ご参加いただきました。

当日は7時に南森町のこちらのお店で現地集合。こちらはビストロキングこと
カスレ魂さんが目下のところはまっているフレンチビストロの新星!これは期待大です。

お店に到着すると、カスレさんとTINTINさんが到着しています。
諸先輩方、お初にお目にかかりますと、ずかずかと真横を横切り奥の席へ(笑)
柔らくて優しさがにじみ出ているカスレさん、だんじりで若い衆を束ねている
力強さと家庭的な雰囲気も醸し出すTINTINさん。イメージ通りのお二人。
そして、私とほぼ同時にいらしたりなおパパさんは知的で理系、これまたイメージ通りのお方。

お料理は3品選ぶシステムで3500円という破格の料金設定だそうです。
詳しいお料理の内容は、りなおぱぱさんが8カ月くらい先にあげてくれそうなので、
それにお任せするとして(笑)、私は記憶が新鮮なうちに、この日の食事の内容を。

まずはクレマンで乾杯。カスレさんにお会いしているのだとしみじみ実感(笑)

●鮎のコンフィ イチジクとカニュセルベル(サワークリームのソース)

 一品目の鮎のコンフィは、しっとり柔らか、内臓のほろ苦さと無花果の甘みがたまりません。
 鮎など塩をつけて焼いとけばいいと思っていた私はまだまだでした。

●鰻フォアグラのルーロ マトロート風

 二品目は鰻を使ったお料理。TINTINさんが中身詳しくお聞きになっていたけど、
 僕は実はこの日朝も昼も食べていなくて、鰻が目の前に来た瞬間、捕食することしか
 頭にありませんでした。中にはフォアグラが。ふわふわの身とフォアグラの身と白。

●鳩のパイ包み(フォアグラとトリュフ入り)ソースボルドレーズ

 三品目は鳩のパイ包み焼き。ざっくりとした紹介(笑)
 非常においしいです。鳩の独特の香りもありますし、軽めのソースとつけあわせの
 サツマイモ。唐揚げを食べるがごとくパクパクとかぶりついてしまいました。

●自家製パン

 どこのパンなんだろうと思いつつたべていましたが、これまた激ウマ。
 自家製だとは思いませんでした。

どかん!どやあ!というビストロではなくて、かといって先鋭的でともすれば
物足りなさを感じがちなオサレフレンチでもない、その両方のよさを併せ持った
フレンチビストロだと思います。

ワインのチョイスもよくて、ぐいぐいと。4人で、グラス泡とワインを3本、
私が〆ビーを頂いて、一人9000円という安さ。ご主人お一人でやられている
からこそのこの価格というのがうなづけます、じゃないと無理です^^

名刺交換も済ませ、次回は新地のシャンパンバーで二次会をと再会を約し今日
のところは解散。カスレさんからは最後におみやまで頂きました。
皆様、ありがとうございました。
以上、仕事と食べログはためない男の一番乗りレビューでした^^v
おすすめです♪

  • (説明なし)
  • (説明なし)
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7位

旬膳甜酒 創庵 (日本橋、近鉄日本橋、大阪難波 / 居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2016/10訪問 2016/10/02

国産松茸と鱧を愛でる会withマイレビさん@宗右衛門町

親愛なるマイレビさんの@馬吉さんからとある日にメッセージが。
国産松茸と鱧を愛でてみないか?いやん、素敵、断る理由皆無。
行きまあす♡

2016年10月1日(土)
待ち焦がれていた日がやってきました。どんだけこの日を心待ちに
ラーメンレビューを日々あげ続けるという苦役に耐え、ついでに無駄な
カロリーまでゲットしてきたことか。

食べログと仕事はためない主義の私は、この日も特に事務所で仕事を
しなければならないというわけではなかったけれど、家にいると夕方の
待ち合わせ時間まで間が持たなそうだったので、夕方まで仕事してから出陣。

場所は、日本橋。例によって、品のな、いや、上品なお姉ちゃんたちが
ぐいぐい歩いてる宗右衛門町の雑居ビルの二階。知らないと絶対入らないでしょう。

この日は、@馬吉さんの他、ぱたぱたぱたごにあさんころころさんと私の四人。
オフ会自体あまり参加してこなかった私ですので、皆さんとはお初にお目にかかります。
ただし、生まれながらにして、全く人見知らない性格なので(笑)、失礼のないようにだけ
はせねばと思いながら、お店の中へ入ると、@馬吉さんところころさんが既に来ておられ、
ぱたぱたぱたごにあさんも程なくしていらっしゃいました。

私含め30代後半~40代前半という比較的若い面子だったので、話もしやすく、すぐに打ち
解けることできました、と私は思っていましたが、どうでしょうか(笑)

結論的には、松茸や鱧はもちろん美味しいですが、こちらのお店のCPの良さというか、
技術の高さとこだわりを随所に感じました。それと日本酒の豊富さと状態の良さです。
その辺り、私なりに感じたことをつらつらと。メニューの中身は、@馬吉さんがお店の方
から改めてお聞きしたものを下さるということなので、その段階で推敲しますけれど、
仕事と食べログは(ry、もうええっちゅうねん(笑)

■先付 ○
 
 渡蟹や黒アワビダケといった素材を菊の花と。菊の井ではなく菊の花。

■ 椀  ◎

 白味噌とコロ。大阪らしい素材のコロと滋味深い出汁と白味噌。

 食い倒れと着倒れ。この時点で居酒屋の括りでは全くないと誰しも思ったはず。

■ 向付 ○

 鱧の皮目にはしっかり火をいれなあかんというのがご主人の鱧調理へのこだわり。

 山葵でたべさせる場合は、鱧の質そのものに自信がある証ですよね。

 韓国産の鱧の話題も出ましたが、三多さんあたりで出てくるものは別格としても、

 名残ハモの淡泊さとはしりの松茸の香りの組み合わせが重宝されるとするならば、

 松茸と一緒に食べるなら国産の方がむしろ相性がいいのかなと思いました。

■ 国産松茸と鱧の鍋 ○

 玉ねぎと水菜を入れて甘味と苦みをなんていうのがよくありますけど、ここのはシンプル。

 これだけ松茸入るんだからということでしょう。具は、菊菜と白ネギ。出汁は鱧のアラが

 使っているのかまでは意識していなかったですが(というより、雑炊に備えてみんなあまり

 出汁を飲まないようにしていたためw)、少なくともお椀の出汁と違うと僕は感じていました。

■ 八寸 ◎

 懐石に当てはめてますが、鍋と並行して八寸が出てきます。非常にクオリティが高いです。

 銀杏食べただけで、八寸自慢の高級店レベルと感じます。それと日本酒の質。

 日本酒が好きな方はこちら絶対ハマるでしょう。

■ 強肴 ◎

 鱧の肝と浮き袋ポン酢で。これは素晴らしくうまい。鱧ってあまり鮮度が重視されない

 魚であることに対応して、あまり肝って重宝されないんですよね。子の煮つけくらいは

 ありますけど、肝や浮き袋は鮮度が悪いと食べられないはず。

■ 雑炊 ◎

 松茸と鱧の出汁の雑炊。強烈な個性の出汁になるわけもなく、かといって河豚やすっぽんの

 雑炊とはまた違って重層感があって。贅沢なお味です。

■ 日本酒 ◎

 日本酒が素晴らしいです。今回は皆さん日本酒に精通されている方ばかりで、さすがの

 品ぞろえと状態の良さでした。すべて例外なく美味しい日本酒ばかりでした。

美味しいものを知っている方をお連れすれば、間違いなく満足いただけるお店だと思います。
さらにいえば、もっと上のクオリティを目指すというのであれば、京都の超高級店に行けば
いいのかもしれないですが、マイレビさんもおっしゃっているように、京都無駄に値段と敷居高い、
あと、新地で飲んでもおもんないなんていう場合には、こちらをお勧めします。

とても素敵な出会いでした。感謝です♪

 

  • 岩手県産松茸(撮影用)
  • 岩手県産松茸(食用)
  • 徳島県産鱧

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8位

C.D.TAKOH (大江橋、なにわ橋、東梅田 / 洋食、オムライス)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2016/12訪問 2016/12/25

「おいしかった」の満足感♪

この日は、私の食の神様であり、関西の食べロガーであれば知らない人
はいないであろう毎日外食グルメ豚さんが師匠と慕う神の神こと界王神様主催
の食事会。

参加者は、食べログレビュアーさんでは、言わずと知れた毎日外食グルメ豚師匠、
古参レビュアーなら誰しも知ってるkureaたん、コミュニケーション能力の塊の
レビューを書かれる食サーさん、緻密かつ知的なレビューで有名なMハルさん。

そんなビックネームにやや怯みつつ、ラーメンレビュアーとして参戦(笑)
お声掛け頂いたこちらのお店は、もちろん存じ上げてはいましたけれども、一生行く
ことなんてないと思っていたまさにビックネーム。

コンセプトは、ワインと洋食のマリアージュ、完全紹介制、というか、同伴制、
もっというと、同伴した方が誰かによって再訪が許されるか左右されるのかな?なんてこと
はもちろん、写真はおろか、メモすらも取ることが許されない食べロガー泣かせのお店。
ただ、その反面、同じ客に二度と同じものは出さないなんてこだわりをもつお店。

洋食屋さんでここまでハードルを上げるということはですね、やっぱり気になっちゃう♡
ってなわけで、この日は界王神様がご用意くださった特別コースのはじまりはじまり~♪
と一品一品書きたいのですが、そこはMハルさんの緻密レビューでご確認ください。
忘れた~(笑)

ただし、やっぱり印象に残るのは洋食店ならではのメニューオムライスとカツサンド。
特にオムライスってここまで美味しく作れるのかって思ったり、お肉が美味しいだけで
ここまでダントツに美味しいカツサンドになるんだって思ったり色々。
とにかく何もかもがすごいし、新発見。

ワインもすべてお任せなのですが、もちろん、シャンパンから赤白、変なものは絶対
出てきません。思ったのは、料理に合うものをきちんとセレクトしていること。

少し話が変わります。
美味しいものなんてお金払えばなんぼでも食べられる、その理屈を突き詰めるならば、
お金のない人は美味しいものを食べられないなんてことになってしまいます。

実際、美味しいものは高いに決まってるんだから、高い素材を使っていないお店には
その意味での限界があるんだという論調のレビュアーさんもいらっしゃいます。

確かにそうかもしれません。
だけれども、お店を出る時の「おいしかった」て思う時ってもっと多義的いうのか、
少なくともバリエーションがあると思うんです。
アホみたいに高い食材にありつけて、それが「おいしかった」こともあるし、漱石さん
一枚でこれだけ美味しいものにありつけて、それが「おいしかった」ってこともある。
ただ、いずれも「おいしかった」ことに違いはない。

今回の食事会を通じて思った「おいしかった」は、まさに多義的で、もちろん味は
「おいしかった」です。ただ、それだけではない「おいしかった」がたくさんでした。
界王神様、グルメ豚さん、kureaたん、食サーさん、Mハルさん、Hさん、Yさん
有難うございました<m(__)m>今後ともよろしくお願いします。

  • (説明なし)

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9位

六徳 恒河沙 (新福島、福島、中之島 / 中華料理、四川料理、台湾料理)

2回

  • 夜の点数: 3.6

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.4
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.6
    • | 酒・ドリンク 3.4 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2017/03訪問 2017/03/11

大阪で一番おいしい麻婆豆腐が食べられるらしいお店♪@新福島

マイレビさんの貸切会に参加させていただいて以来の再訪。
前菜盛り合わせ、大根の春巻きは絶品。
スパイシーチキン、焼売、麻婆&チャーハンと王道で攻めてみました。

どれも非常にレベルが高いです。
ただ、味のみならず、さらなる高みがあるとするならば、その余地も。

福龍園さんのレビューにもあげましたが、餃子の美味しさが飛びぬけているとか、
あまり辛い麻婆が苦手な人向けのメニューがあるとか、街場の中華らしい距離感とか、
そういったものなのでしょうか。貸切では感じられなかった部分が、よく皆さん
おっしゃっている一度目と二度目での印象の違いなのかなと。

ともかくも、大阪で一番おいしい麻婆豆腐が食べられるお店との触れ込みで有名
(グルメ評論家がそういったらしい)。それは確かにありうる評価です。
そこそこ痺れてそこそこ辛いという範疇だと思いますが、同行した人たちは、
辛すぎて食べられないといってました(笑)。もう少しいうと、油分もギトギトしていない、
アラみじんの肉の食べごたえ、そこからくる旨辛感。ネギの甘み。

痺れる麻婆豆腐が好きという麻婆豆腐が心底好きな人からすると、こちらでしょうが、
もう少し一般的なレベルで麻婆豆腐が好きという人ならば、福龍園さんの
ノーマル麻婆がおすすめです。トータルでいうなら、ハイアベレージなのはこちらかな。
味だけなら。ご参考まで♪
この子は、美味しいものを食べることだけが生きがいで、幼少のころから食について強い
こだわりをもっていました、ゆえにこの子の食事には非常に気を遣った、なんて親不孝的
エピソードを結婚式で母がスピーチせざるを得ないようなドラ息子^^;

もっとも、私自身は、まずいものを食べるくらいなら食べない方がマシ、一食抜いた方が
次の日以降に幸せな食事ができるのだから、という感覚は普通だと思っていたのですが、
どうやらあまり一般的な感覚ではないらしいことに気が付いたのは大きくなってから(笑)

ところが、食べログというサイトに出会ってあれやこれやと皆様のご意見を目にするにつれ、
同じ感覚を持った人がいるのだと思ったものです。

「ええやん、この人たち!まともやん!!」

初めて口コミを投稿したのが8年と少し前。20代でした。
その頃はもっと殺伐としたやり取りばかりで、ネチケットなんて死語に照らせば、ほぼほぼ
2chの延長・・・。

当時からいらした関西のレビュアーさんはみな殉職、同期と勝手に認識している関西のレビュアー
さんは食いしんぼりんさんのみ。彼女も最近1000レビューに到達しはって、コメントさせていただきました。
ただ、彼女にもそれなりの流れ弾は飛んできたのではないかと想像(笑)

さて、すっかり平和になった食べログ界。
平和な食べログ界にはGODレビュアーさんがあふれています。
その中でも、とても私のことをかわいがってくださる芦屋在住のマイレビさん、TINTIN@呑んだ暮れさん。
私が神戸の東灘区に居住しているころから長くお付き合いさせていただいている方です。

この度、TINTINさんが毎月主催してはるお食事会にいただき、とても楽しく、とても素敵な方々と
素敵な時間を過ごすことができた、これはひとえに食べログさんに感謝すべきことだと思いまして、
節目のレビューをこの食事会にと思った次第です。

TINTINさんといえば、お二人の素敵なご令嬢をお持ちのマイホームパパさんであることと、
旨辛診断士で著名(笑)今回は福島の中華料理へ。狙いは無論麻婆豆腐。
TINTINさん行きつけのもう一つの中華、福龍園さんとの比較になりますが、私個人は麻婆に
関してはこちらの方が美味しいと思いました。辛さだけならあちらですが。ただ、正直甲乙つけがたい。

では、他はどうか。
どちらのお店も四川に特化していないので、好みだと思います。
餃子は福龍園さんだし、この日食べた大根の春巻き点心レベルでも比較できないので難しいです。
比較的スタイリッシュな中華をお望みならばこちらで、もう少しベタな中華らしい中華ならあちらですかね。
調理技術の高さが突出しています。京都や神戸の超高級店やヌーベルシノワ的なお店ではありませんが、
個人的には非常においしいお店だと感じました。

他にも皆様随時感想をあげられていくでしょうし、私はこれくらいにしておきますが、無量大数、
つまり無限大になるその日まで、美味しいものを追求する日々は命ある限り続くのかなと思います。
そうした時にだれも付き合ってくれないのでは寂しいので、皆さん今後ともどうぞmafuをよろしく
お願い申し上げます^^長く私の暴言に付き合い続けてくださっているマイレビ様各位、重ね重ね
御礼申し上げます。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
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10位

チャイナテイブル北斗星 (宝来町、十字街、青柳町 / 中華料理、アジア・エスニック、バー)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2016/08訪問 2016/08/16

夜景前のディナーにお勧め!ロープウェイ乗り場近くの穴場中華料理店♪

函館名物といえば夜景。僕からすれば食えない物には基本的に興味ないので(笑)、
花より団子、団子をどこにするかの方が圧倒的に重要。

夜景を見るためには、ロープウェイでどんぶらこせなあきません。であれば、
ロープウェイの乗り場の近くでディナーをすれば、ほろ酔いでテンションあげて、
興味ない夜景スポットに上がれるという思考になるわけです。

そこで、思いついたのが北斗星さん。
実は、こちらのお店のご子息は中学時代通っていた塾が同じ、その後無事では
なかったけど、結果的には同じ高校へ進み、同じ部活に所属、クラスも一緒、
さらに、他の学友のほとんどが東京の大学に進学する中、同じ関西に進学・就職し、
先のリッツカールトンでの僕の式にも来てもらった大親友のご実家。

今は、彼の実弟であるシェフが腕を振るっています。
母が現役時代勤めていた病院のお医者様が忘年会等で使うなど、非常に高級感のある
それでいて、お店がお家のお部屋のような仕様なので、ゆったりとくつろげるのが
ハイソな方に受けるんだろうと思います。

私は高校時代に、彼の家にお泊りさせてもらった時に、先代がお作りになられた
お料理を食べさせていただいて、中華料理ってこんなにうまいのかと感動したのを
覚えていたのと、彼曰く、今のシェフは先代以上のポテンシャルをもっていると
言っていたのも間違いなく記憶していたので、それならばこのチャンスにとライン
で兄貴経由で予約したのでした(笑)。

そんな前置きはさておき、僕は現役タベロガー!大親友の実家だろうが、関係ない!
客観的かつ公平にこの日食べた感想を述べましょう。この日は10000円のコース。
なお、5000円~10000円までの1000円単位でコースを選ぶという形式でした。

■前菜6種盛 ◎

 烏賊・クラゲ・蟹・鴨ロース・帆立・スモークサーモン。
 全てが丁寧に、中華料理らしく手が加えられています。人参の飾り切りも二人で
 切り方を変えてくださっていて、とても楽しかったです。特に烏賊のソースは秀逸。

■中華式刺身 特◎

 本マグロの中トロと大トロに平目。これらとアーモンドや野菜とまぜまぜして食べる
 定番のお皿。定番とはいえ、10000円のコースでこれらの食材が出てきますか。ドレッシングも
 非常に食べやすくて夫婦二人でぱくつきました。海水温の関係で、産卵時期が後ろに
 ずれ込む北海道では、夏に平目が出回ることがよくあるんですよね。うんまい。
 神戸のシーカサイさんのイサキの刺身よりおいしかったです^^

■ふかのヒレの姿煮 特◎

 とても上質なフカヒレでした。これも10000円の献立のものとは思えません。
 スープはしっかり目に味がついていて、これにラーメンとか入ってたら、さぞかし
 美味いでしょうし、フカヒレ丼にしたらどんなにぜいたくな気分になるのだろうと。

■大正海老のチリソースと海老マヨ 特◎

 大ぶりなエビに甘めのチリソース。プリップリッに下処理されたえびは、エビの味が
 凝縮しています。ソースもこれだけエビの味がしっかりしているのであれば、これくらい
 のあっさり目の味付けの方がいいのでしょう。海老マヨもしつこくなく、アスパラも
 この時期らしい甘みのあるものでした。これはあるいはこちらのスペシャリテなのかも
 しれません。

■生アワビの煮込み 特◎

 近海ものアワビが柔らかく煮込まれています。乾物にはないフレッシュさと香りが
 特徴的でした。このソースも丼にしたいほどご飯に合いそう。白ごはん食べたいとは
 いえませんでしたけどね(笑)

■フカヒレと蟹のスープ 特◎

 二層になっているのでまぜて食べてくださいと、接客をお一人で担当されている
 お母様。唸る巧さ。卵白を使ったスープでは過去最高。

■知床鶏の北京ダック風 特◎

 初めて食べた鶏。鶏も大概色んな品種食べましたけど、この鶏は味の濃さ、弾力
 全てにおいてバランスがいい鶏だと思います。鶏の嫌な臭みがないです。軍鶏や
 淡海地鶏だとおいしいけど、それが強すぎてたくさんは食べられないことありますよね。
 有名地鶏と比較すると、名古屋コーチンみたいなイメージです。首都圏で出回っているのかは
 分かりません。甜麺醤の甘みもこの鶏の良さを引きたてていると思います。銘柄鶏では
 最高水準の飼育をされてるのかなとさえ思いました。

■野菜の甘酢あんかけ 特◎

 酢豚と呼ぶよりは、このネーミングの方が確かにしっくりきます。さっぱりとした甘酢
 に柔らかい豚ヒレ。調理技術の高さが随所に現れています。非常においしい!!

■チャーハン 特◎

 これは絶品。パラパラでしっとり、これはプロだから当然としても、具材特に椎茸
 おじゃこがご飯をかむほどに主張してきて、満足度の高い〆になっています。

■杏仁豆腐・水物・コーヒー ◎

 コーヒーから甘い香りが立ち上っていたので、お聞きすると、バニラフレーバー。
 中華の〆の〆にもってこいです。

30代のシェフで函館で中華というカテゴリで見た時には、かなりのレベルのシェフ
だと思いました。先代の教育もあるにせよ、血筋なんでしょうね。なお、これがもしも
京都でお店をやられていたとすると、京都マニアの美食家たちがこぞって食べに行く
光景が目に浮かびます、ま~例えば誰とは言いませんけどね(笑)、んでもって予約
取れなくなったのはお前のせいだとやりとりをすると・・・。あ~うらやましww

マーベラスだぜ、林シェフ!たくさんサービスしていただいてありがとうございました。
またお兄さんが帰るときに合わせて今度は両親とK氏も連れて行きますね。あ、K氏は
スポンサーで(笑)。

どうもご馳走様でした。
朝市で高い金払ってまずいうに食べるなら中華食べましょう。お勧めです!!ご参考まで^^v

  • 僕の友達のお家(笑)
  • 今日はお客さんとして。
  • フカヒレ。

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