レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
6回
2023/12訪問 2023/12/31
2012/3
カスレ ディナーに参加。
カスレ好きにはたまらないイベント。メインのたっぷりなおいしいカスレはもちろん、アミューズブッシュ、アミューズにスモークサーモンのサラダ仕立て、魚で的鯛のポワレ トリュフとキノコのリゾット アルモリケーヌソース、メインのカスレ、サラダとチーズ、デザートにリンゴのタルト バニラアイス添えと充実のコース。
しかも今回は南仏のワインの作り手の関係者を招いていたこともあってグラスワインが豊富。そんなところもたまらない。
毎年開催しているので、お勧めのイベントです。
もっとも、カスレが好きでない人にはお勧めできませんが.......
2009/12
かなり久々の訪問。
入り口からダイニングまでの廊下がなくなったのはちょっと寂しいが、雰囲気ぶち壊しだった天井も改装でかなりよい感じに。
そして変わらずにある存在感のある大きな暖炉。ヨーロッパの城のキッチンの暖炉のようにチェーンで動く肉焼き機(?)が楽しい。
そんな暖炉のそばの席を用意していただきました。
で、コースはスターター、スープ、メイン、デザートのものを。
前菜にフォアグラのテリーヌ、スープに蕪のクリームスープ、メインは暖炉で焼いた牛フィレ肉。
フォアグラのテリーヌは付け合せともども申し分ない。ただ、一緒にいただくカリッとさせたパンがもうちょっとあれば尚よかったぐらいか。
スープは、おいしいが、それほど特筆するようなものではなく普通にいただける。
そして、暖炉でしっかりと焼いた肉は、実は和牛の脂の感じが実はあまり好きではないものの、非常にシンプルな料理にもかかわらず非常に美味しくいただけました。が、暖炉で焼くところが見れるのがなかなか楽しい。もっとも焼く作業自体は非常に地味なものなのだが、焼ける匂いが漂ってくるのがなんともいえない気持ちになります。
その後は、ワゴンからチーズをヤギと牛のものを2種ほど選んで、デザート。このあたりは品揃えも含めてプティブドンと同様。
で、デザートは、洋梨のコンポート。美味しかったが、メゾンポールボキューズの後だっただけにいまひとつ普通においしかったという域を出なかったのがちょっと残念。
最後はエスプレッソと、ワゴンで出てくる小菓子。この菓子がなかなか美味しい。節操なくたくさんいただけるというのもささやかな魅力。
ワインはグラスでブルゴーニュの赤と甘口の白、最後にビンテージポルトをいただく。
サービスに関しては以前来たときよりも全体的には、よい感じにはなっているが、正直動きはいまひとつよくない人もいるといったところか。さすがにパッション氏のホスピタリティーと彼の息子のサービスは申し分ない。
というわけで、暖炉のある雰囲気を楽しむのにはまさに最高のレストランだと思います。
2006/7
代官山のフレンチレストラン。最近お気に入りのル・プティ・ブドンもこのパッションの系列というのでランチに行ってみました。
エントランスのちょっと長めの廊下を抜けると、重厚な雰囲気のレストランに入るのですが、なんとなく違和感が。その原因は天井の低さと天井そのもののせいでそう感じるのですが、このあたりは夏の改装で変わることを期待したい。
その違和感を除けばかなり素敵な空間です。ただちょっと余計なインテリアが窓側のほうにごちゃごちゃとおおいかなぁ?と思わなくはない。実際に通されたのは反対側なので気にはならないんですけどね。
サービスに関してはしっかりとした対応が出来る人が1人で教育が行き届いていない感じが伝わってきてしまっています。実際どうなのかは知りませんがそう感じさせるのはまずいと思う....。
で、料理はパリの伝統的な料理を出すタイプのブラッセリーを思い出します。
この日頼んだのは、2種類あるメニューグルマンのオードブル、スープ、メイン、デザートというコース。
オードブルにはピーマンに詰めた鯛のブランタード、アンチョビとブルーシュリンプ添えを選択。おいしいけどちょっとさっぱりし過ぎているかなという印象。なんでもどこかの郷土料理という説明でしたが、覚えていません....。
スープはポテトのビシソワース。クルトンとコンソメジュレが入っていました。なかなかおいしいです。が先日のル・プティ・ブドンのスープと比べると若干見劣りが。系列なんでどうしても比べてしまいます。
メインは鴨のシヴェ、キノコと根セロリのムース添え。この赤ワインソースがなかなかいいです。鴨もとても柔らかで、口に入れると溶けてくれます。
デザートはワゴンから数種選ぶものとシェフのスペシャリテを選べます。私はワゴンから。
最後はカプチーノを頂きました。チョコとゼリーが付いてたり、シナモンスティック付はよかったのですがコーヒーのほうがもうちょっと濃厚だったら完璧だったと思わなくもないのです。
2位
1回
2014/12訪問 2014/12/17
以前から気になっていたこちら。ようやく訪問。
カルネヤという名前の通り、肉、特に牛肉に特化したと言って差し支えのないレストラン。
扉を開けるとバースペースのような奥にテーブル席。全部で10数席といったところか。照明はやや明るめ。
カルネヤオールスターズを頼もうかと悩んだが、ボリュームを聞いたところ2人でシャアするにはちょっと量が多いようなので、売りの熟成肉を軸にした感じでオーダー。
注文は以下のような感じ。
・桃とモッツァレラ
・300日熟成牛のカルパッチョ
・熟成牛とトウモロコシのパスタ(スパゲッティ?)
・熟成牛のステーキ
・デザートに杏子のタルト。
熟成牛に関しては文句なしにおいしい。
料理自体はイタリアンというより肉をイタリアンぽく頂くというほうがしっくりくる。だからといって和風イタリアンなわけではない。
ワインは基本的にはイタリアという印象。グラスワインは数本空いてる感じ。
サービスに関しては問題なし。ちゃんとテーブルが見渡せてる印象。
そんなで“肉”という気分の時には是非訪れたいレストランです。
再訪
新しく店舗を出すということのようで主人が不在。
特別大きな影響はない。ただ個人的な好みの部分ではあるが、肉の焼き加減の絶妙さがちょっと落ちる気がした。もっとも誤差の範囲といえばそんな気もしなくはないが....
3位
2回
2019/07訪問 2019/07/08
あらたし京料理とでもいうべきか? はたまた日本版ぬーべるきゅいじーぬなどと言ってみるべきか?
建仁寺の南の門の目の前のこちらのお店。
久しぶりに新規開拓をと思いいくつかの候補からちょっと悩んで選んだのですが、大正解。
入口に入ると薄暗い空間。雰囲気的に京都の料亭っぽさは出ている。
入口のベンチに座って、お茶を出して頂きしばし待つ。そして靴を脱ぎカウンター席に。
カウンター席に入り、窓の外を見るとモクモクと煙が。庭というほどではないが外のスペースで藁を使ってカツオのたたきの火入れ(でいいのか?)をしている。
飲み物は、甘口めの日本酒を見繕っていただく。店主が自信満々においしいでしょというだけのことがあって、これがなかなかおいしかった。ちなみにぐい呑みが選べます。
で、コースは初めてだし基本ので頂く。
特に印象に残ったのは、キュウリの椀物とカツオのたたき。
キュウリはいわゆるキュウリではないような何とも言えないおいしさ。キュウリは好きな食材の一つなのだが、この一品は素晴らしかった。その味自体はヨーロッパで食べたことのある味に似ているのだが、和にこれを持ってくるのは、かなり衝撃でした。
そして庭先で焼いていたカツオのたたきは藁を使ったその香りが何とも言えません。口の中から鼻に抜けてくる感じがたまりません。
そんな様子を見ていたのか、店主が余った切れ端をおまけしてくれたのがちょっとうれしかった(笑)
そのほかの料理もどれもおいしかったし、飾りというか盛り付けも大胆かつ繊細な感じでとても素晴らしい。
皿数も\5,500のコースとしては十分な内容。なにより、この価格帯で、どの品もしっかりと手間がかけられているように感じられることが素晴らしい。
接客は女将さん(?)と若い女性の方と若い男性の方は柔らかく、店主はパワフルな職人気質的な感じでその言動から向上心が強く野心的な印象。
席も多くないし、目も手も十分に行き届いているし、なにより雰囲気的な全体のバランスとしてはいいのかなぁと思わなくはない。
店を出るときは、店主と若い女性の方にお見送り頂きました。
そんなで京都でまた訪問してみたい店が増えてしまいました。
4位
1回
2014/03訪問 2014/04/13
イギリスで行ってみたいと思っていたFat Duck。そうはいっても年に1度行くぐらいではロンドン郊外の店にはなかなか足を運ぶことはできなかったりして早幾年。
そんなレストランでスーシェフをされた方が日本で店を開いているということを知り、機会を作って行ってみました。
場所は車ではそれほど気にならないが、駅からはちょっとある場所。
青山という場所にしてはかなり静かな場所にあるといっても差し支えない。
夜のコースは一択「願いと光」。内容は時期というか旬というかで構成がちょっとずつ入れ替わるようなイメージだそうな。
この日は、オリーブ、前菜5皿、魚、口直し、肉、サラダ(チーズにすることも可)、デザート2皿、エスプレッソという具合。
全体的にとてもおいしかったが、特に印象的だったのは、
・「アップルパイの様に#13 鮑、蕗の薹、桜海老を三口で」
・「右と左で~ 金宣烏龍茶」
の2皿。
アップルパイは某大手チェーンのミニチュア的な見た目で、中身は本格的パイ。遊び心は大事です。
右と左で~は、カップの半分はいわゆる普通の台湾系の烏龍茶、もう半分は同じ茶葉だが淹れ方を変え(水出しか氷出しかは忘れた...)、まるで桃風味のお茶のようなものが入っているもの。温度が違うのですぐ飲むことを勧められる(完全に混ざったら台無し...)ので、若干慌ただしく感じるかもしれないが、同じ器に入れて、それがテーブルで感じられるように出せることは素晴らしい。
サービスに関しては、個人的な偏見かもしれないが、いわゆる日本の高級レストランに見られがちな上から目線的な態度が感じられるような人が若干いるのが気になったぐらいで、全体的には丁寧でテキパキとしていて感じはいい。
当たり前と言えば当たり前だがオペレーションもスムーズで全く問題ない。
グラスワインについては充実とはいかないまでも基本的なものはあいているといった印象。
内装はそれほど特筆することはないと思うが、この日は客層が良くなかったように思える。が、日本のレストランとしてはテーブルの感覚はかなりゆったりしているといっていいと思うので、そこまで不快感はない。
そんなでまた時期を変えていってみたいと思えるようなレストランでした。
5位
1回
2014/10訪問 2015/05/14
正直スペイン料理はあまりなじみがない。何度か食べたことがあるぐらい。
特にイベリア半島には大きな興味がないので、出かけたことも今後の予定もないので本場の味もわからないのだが、最近(というにはかなり遅いな....)海外だけでなく日本でも話題になることが増えてきたので、出かけてみようと訪問しました。
内部は、こじんまりとして落ち着いた雰囲気。
メニューはお任せコース1本で、計5皿のコース(メイン1皿のほう)でメインは数種から選べるスタイル。
スペイン料理というとパエリアぐらいしかぱっと思いつかなかったりするのだが、こちらは“モダン”というだけあって、見た目の感じはモダンフレンチなどと同じような芸術的な雰囲気。
が、香りと味は私の数少ない昔のスペイン料理の記憶を思い出させるぐらいスペイン感のあるもの。ほのかに感じるというのではなく、結構しっかりと感じ取れるような感じなので、こちらの料理は結構好きかも。
なお常備かどうかは不明だがデザートワインも比較的種類がある様子。
小菓子、エスプレッソもおいしくいただけます。
というわけで、また近いうちに再訪してみたいと思わせてくれたレストランでした。
6位
1回
2014/05訪問 2014/06/12
京都のハイアットリージェンシーの地下にあるバー。
”古民家のジョイント部分や干菓子の木型等のアンティークを使用したパテーション、古本や古木、機械のパーツで作った壁で囲まれ”なんていうだけあって、非常に落ち着いた雰囲気で席もゆったり。ゆっくりと過ごせます。おやすみ前のひと時には最適。
この日は気分的にポルトが飲みたかったのでビンテージポルトを頂く。1980年代があるのはなかなか貴重。個人的にはもうちょっと古い方が好きだが最近はあまりお目にかかれない。
あとは季節で変わる(実際どうかは知らない)というカクテルから甘い方を頂く。これもフレッシュなフルーツのフレーバーを残しつつちゃんと甘く仕上がっていてなかなかおいしい。
ただサービスに関しては、ちゃんと見ているようでまったく見えていない。カウンターならそんな苦労はないのだろうが、ソファー席だと呼ぶのに一苦労。時間的に若干早いせいか、スタッフより客のほうが少ないほぼ貸し切り状態だったのにそんな状況はかなりダメ。
私の場合2014年版とはいってもそれほど大きな変動はないので.....
上位の店にはほぼ毎年行っているので、順位はそうそう変わらないんですよね....
海外版が増えたから、良くいくところとか好きなところは大体反映できるようになったかなぁ?というところがちょっと変わった点でしょうか?
といいつつ、今年は新規開拓をそこそこしました。
というわけで、新しいところを中心に、今までのところでも特別なことがあったところなんかを載せてみます。
1位 レストラン パッション
今年すごかったのは記念ディナー。元ル・プティ・ブドンのベルナール氏とパッション氏のコラボレーション。サービススタッフも昔晩餐会でフランス大統領をサービスした方などで、今年は文句なしでこちらが一番。
2位 カルネヤ
多分日本で初となる熟成牛をいただきました。そのせいか今年はイギリスでもステーキが多かったような....
ともあれ牛肉を見直すきっかけになりました。
3位 祇園末友
現代日本料理って多分こういうのを言うようになるんだろうなぁ..という素晴らしいコース。
今年はあまり京都に行けなかったので、再訪はできませんでしたが、また行きたいです。
4位 レフェルヴェソンス
前歴による前評判(というかイメージ)を裏切らないおいしさ。
正直、若干メインの印象がぼやけてしまったかなというところがあったので、4位。
でも、ぜひまた伺いたい1軒。
5位 スリオラ
スペインはあまり旅先としては候補にあがらないのだけれども、行ってみてもいいかなぁと思わせてくれる料理でした。
今年、特筆すべきはこんなところかなぁ?