酔狂老人卍さんが投稿したオクサリス(埼玉/越谷)の口コミ詳細

『此世をハ と里(り)や お暇尓(に) せん古(こ)う能(の) 煙りと供尓(に) 者(は)ひ 左樣なら』 (十返舎一九)

メッセージを送る

酔狂老人卍 (70代以上・男性) 認証済

この口コミは、酔狂老人卍さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

オクサリス越谷/フレンチ

4

  • 夜の点数:4.2

    • ¥4,000~¥4,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク -
  • 昼の点数:4.2

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク -
4回目

2020/04 訪問

  • 昼の点数:-

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

"蜂巢胃(うしのはちのす)"に惹(ひ)かれて『オクサリス』參(まゐ)り

東道(あるじ)が"Facebook"の"蜂巢胃咖哩(うしはちのすいのカリィ)"に惹(ひ)かれて、
氣(き)も漫(すゞ)ろ、慌忙(あはて)ゝ電話(テレフヲーン)すれど、
「午刻(うまのこく、≒0PM)より未刻(ひつぢのこく、≒2PM)までは一杯(うまり)、
 未刻(ひつぢのこく)以降(よりのち)なれば、、」との説明(よし)。

かくて、西洋土圭(せいやうどけい)十五字前(じふごじまへ)に訪問(たづぬ)。
"蜂巢胃咖哩(うしはちのすいのカリィ)"は取置(とりお)きなれど、
"奶黃布甸(カスタード・プヂング)"が完賣(うりきれ)、"カヌレ"を需(もと)む。
對價(あたひ)、一千一百圓也(いつせんいつぴやくゑんなり)。

"ゆめぴりか"なる米飯(うるのこめひめいひ)に掛之(#BCMKR!©ドクシマぱいせん)、
ベジブル農商』の"掻菜(かきな)"を配搭(あしら)ひ、
"蜂巢胃咖哩飯(うしはちのすいのカリィめし)"と做(な)す。
"行森師傅(ゆきもりおやかた)"、やはり、"拂郎西察菜(ふらんすめし)"が適(よし)。

茲(こゝ)で"カヌレ"はと觀察(み)るに、
徑(さしわたし)一寸(≒3cm)、丈(たけ)一寸(≒3cm)のものが五箇(いつゝ)。
無論(いはずもがな)の鮮美(よきあぢ)なれど、
"小餜子(ちひさきなんばんぐわし、プティ・ガトー)"の等類(たぐひ)歟(か)?

---------------------------------------
【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:旭光學 賓得(Pentax)S-M-C 琢磨(Takumar)3.5/35 @F5.6~F8
     旭光學 賓得(Pentax)S-M-C 微距琢磨(Macro Takumar)4/50 @F5.6
     東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.8 ※2018-03

  • 行森二郎(ゆきもりじらう)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-03撮影

  • "蜂巢胃咖哩(はちのすカリィ)"、御開帖(パカッ©ドクシマぱいせん)

  • "蜂巢胃咖哩(はちのすカリィ)"、#BCMKR!(©ドクシマぱいせん)

  • "蜂巢胃咖哩(はちのすカリィ)"、#BCMKR!(©ドクシマぱいせん)

  • "蜂巢胃咖哩(はちのすカリィ)"に”掻菜(かきな)”

  • "カヌレ"

  • "貼紙(はりがみ)"

  • "貼紙(はりがみ)"

2020/05/02 更新

3回目

2020/02 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク-
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

師傅(おやかた)の 面(つら)瞻(み)りャ了解(わかる) 美菜(うまきもん) 食(く)はす顏(かほ)なり この面相(つらがまへ)

嘗(かつ)て、
何(なん)でも齧(かぢ)らう」の異名(またのな)を持(も)つ男(をのこ)あり。
映畫監督(えいぐわかんとく)"山本嘉次郎(やまもとかじらう)"こそ、その人物(ひと)。
萬事無所不通(よろづ、つふじざるところなく)、"食(うけ)"は勿論(いふもさらなり)。

その博識家(ものしりな、おと)が、
亭主(あるじ)に、美菜(うまきもん)食(く)はす顏(かほ)あり!
なる名言(めいげん)喝破(は)きしは大畧(およそ)五十年前(いそとせまへ)のこと。
東西(ひがしとにし)に兩横綱(ふたりのよこづな)あり」とも、、。

その東横綱(ひがしのよこづな)こそ、
吾(わが)義伯父(ぎりのをぢ)"T橋T嗣"(ていはしていじ)。
"小さん"を髣髴(おもはす)貍顏(たぬきがほ)ながら、技倆(うで)は慥(たしか)
"山本嘉次郎(なんでもかじらう)"斯(か)く斷言(いひ)しも納得(うべなるかな)!

華洛(みやこ)の廚師(いたまへ)にかゝる顏(かを)不稀(まれならず)といへど、
冢中枯骨(それがし)、西國(あちら)に甚疎遠(はなはだうとし)。
東都(えど)では如何(どう)歟(か)?
喜壽司油井隆一先代親方(ゆゐりゆういちせんだい)が筆頭(いやさきにうかぶ)。

二年前(ふたとせまへ)入鬼籍(なくなられ)たは、
鮓好(すしず)きには痛手(いたで)であり、惜(を)しみてもなほ餘(あま)りある。
鶴八師岡幸夫初代親方(もろをかゆきをしよだい)は旣(すで)に引退(しりぞ)き、
今時(いまどき)の若手(わかて)は大同小異(どんぐりのせくらべ)

扨(さて)、當家(こちら)『オクサリス行森二郎師傅(ゆきもりじらうおやかた):
愚按(やつがれおもふに)、
紛(まぎ)れもなく「美菜(うまきもん)食(く)はす顏(かほ)」!
(ことば)、舉動(ふるまひ)、眼光(まなこのひかり)、亦(また)然(しかり)。

加旃(しかのみならず)、
午(ひる)の商賣(あきなひ)なき木曜日(もくやう)に覗(のぞ)くと、
晩餐(よる)に備(そな)へて塵一(ちりひと)つなきやう清掃(きよらかにはきゝよむ)
これには、驚歎(おどろき)、草石蠶(ちよろぎ)、六本木(ろつぽんぎ)。

その廚藝(わざ)・凄腕(すごうで)ぶりは旣知(すでにしる)ところ。
"胡蘿蔔(せりにんじん)"を"シャトー"に剥(む)かで、皮附(かはつき)にせしは、
その方(はう)が"甜(あまみ)"に分(ぶ)あり」との説明(よし)。
實(げ)にも!

そもそも、
"禽獸(とりけだもの)"も"魚類(うをのたぐひ)"も、
(かは)と皮下(かはのした)に華美(よきあぢ)存在(あ)るが通例(つね)。
忌避(いみきら)はるゝ"(かいる)"・"蟒蛇(うはゞみ)"とて同(おな)じこと。

"蔬菜(あをもの)"、"果子(このみ、くさのみ)"、また、ほゞこれに準(したが)ふ。
剥(む)きたる"獨活(うど)"や"蘿蔔(おほね)の皮(かは)を再利用(いか)し、
煎附(いりつ)けて"金平(きんぴら)"と爲(な)すも、
悋嗇(エコ、しはんばう)であるのみならず、その鮮美(あぢのよさ)さにも起因(よる)

因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):

=======================================
掃愁帚(さけ)】:
  ・紅葡萄酒(あかきえびかづらのさけ)

先附(アントレ)之一】:
  ・豕肉醤糜(ぶたにくテリヌ)
     +フラマンふう紫甘藍(むらさきはぼたん)
        シュー・ルージュ・ド・フラマンドル 林檎+餹霜(しろざたう)
     +扁豆(ひらまめ)+紅蘿蔔(せりにんじん)

先附(アントレ)之二】:
  ・寶塔花菜(ロマネスコ)

先附(アントレ)之三】:
  ・紅蘿蔔湯(せりにんじんポタージュ)

麪麭(パン)】:
  ・裸麥入(らいむぎい)りの麪麭(パン)

禽獸肉(ヴィアンド)】:
  ・燻烹五花肉(いぶしぶたばらにくにこみ)
    ・五花肉(ぶたばら)溏油(ブイヨン)仕立(じたて)
        櫻(さくら)+林檎(りんご)のチップで燻(いぶ)す
    《配搭(つけあはせ)》
     ・靑梗菜(せいかうな)
     ・菘根(かぶら)
     ・胡蘿蔔(せりにんじん)
     ・秋葵(おくら)
     ・甘藍(はぼたん)
     ・玉米笋(なんばんきびのこ)
     ・西蘭花(ブロッコリ)


甜品(デセール)】:
  ・杏(からもゝ)入(い)り奶黃布甸(カスタード・プディング)
  ・磅蛋糕(カトルカール)の等類(たぐひ)+雪葩(ソルベ)

飮料(テ)】:
  ・意大利咖啡(エスプレッソ)
=======================================

---------------------------------------
【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:高千穗光學(Olympus)瑞光(Zuiko)Auto-微距(Macro)2/50 @F2.8~F5.6
     東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.8 ※2018-03

  • 行森二郎(ゆきもりじらう)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-03撮影

  • "招牌(かんばん)"

  • "菜單(しながき)"

  • "禽獸魚介(なまぐさもの)"の"菜單(しながき)"

  • "赤葡萄酒(あかきえびかづらのさけ)"

  • "叉子(にくゞし)"+"桌刀(めしがたな)"+"羹是(さじ)"

  • 【先附(アントレ)】

  • 【先附(アントレ)之一】、豕肉醤糜(ぶたにくテリヌ)

  • 【先附(アントレ)之一】、扁豆(ひらまめ)+紅蘿蔔(せりにんじん)

  • 【先附(アントレ)之一】、フラマンふう紫甘藍(むらさきはぼたん)

  • 【先附(アントレ)之二】、宝塔花菜(ロマネスコ)

  • 【先附(アントレ)之二】、宝塔花菜(ロマネスコ)

  • 【先附(アントレ)之二】、宝塔花菜(ロマネスコ)

  • 【先附(アントレ)之三】、紅蘿蔔湯(せりにんじんポタージュ)

  • 【麪麭(パン)】、裸麥入(らいむぎい)りの麪麭(パン)

  • 【麪麭(パン)】、裸麥入(らいむぎい)りの麪麭(パン)の斷面(きりくち)

  • 【禽獸肉(ヴィアンド)】

  • 【禽獸肉(ヴィアンド)】、燻烹五花肉(いぶしぶたばらにくにこみ)

  • 【禽獸肉(ヴィアンド)】、燻烹五花肉(いぶしぶたばらにくにこみ)の《配搭(つけあはせ)》靑梗菜(せいかうな)+菘根(かぶら)+胡蘿蔔(せりにんじん)+秋葵(おくら)+甘藍(はぼたん)+玉米笋(なんばんきびのこ)+西蘭花(ブロッコリ)

  • "叉子(くだものぐし)"+"羹是(さじ)"

  • 【甜品(デセール)】

  • 杏(からもゝ)入(い)り奶黃布甸(カスタード・プディング)

  • 杏(からもゝ)入(い)り奶黃布甸(カスタード・プディング)

  • 杏(からもゝ)入(い)り奶黃布甸(カスタード・プディング)、斷面(きりくち)

  • 【甜品(デセール)】、磅蛋糕(カトルカール)の等類(たぐひ)+雪葩(ソルベ)

  • 【甜品(デセール)】、磅蛋糕(カトルカール)の等類(たぐひ)+雪葩(ソルベ)、斷面(きりくち)

  • 【飮料(テ)】、意大利咖啡(エスプレッソ)

  • 【飮料(テ)】、意大利咖啡(エスプレッソ)

2020/02/22 更新

2回目

2018/05 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

缺(か)けた齒(は)で 咋(くら)ひ盡(つく)せし 碟上(さらのなか) 『Oxalis(かたばみ)』東道(あるじ) 凄腕(すごきうで)哉(かな)

劈頭(いやさき)に紅葡萄酒 (さけ)を貰(もら)ふ。
これを一口(ひとくち)餘(あま)して【先附(アミューズ)】を嚥下(ひとのみ)。
然(しか)る後(のち)、麪麭(パン)が此方(こなた)に、、。
隨伴(つきしたが)ふは無鹽醗酵牛酪(しほなしはつかうバタ)。

倩(つらつら)麪麭(パン)の仔細(あれやこれや)を觀察(うかゞ)ふに、
圖像(ゑ)のバゲット擬(もど)きの小法國麪麭(プティ・パン)と、
無傘(かさなき)蕈菇(シャンピニオン)を髣髴(おもは)すもの。
中相(クラム)に無氣泡(うたかたなし)と云へど、なかなかに味美也(よきあぢ)。

東道(あるじ)説明(い)ふやう:
「"リスドォル麪粉(こ)"に"裸麥(らいむぎ)"を加(くは)へ、、、云々(うんぬん)」
黃油(バタ)とも仲睦(なかむつ)まじく、
宛然(あたかも)、百年(もゝとせ)連添(つれそ)ひたる女夫(めをと)のごとし。

安宅(あたか)も富樫(とがし)、夜鷹(よたか)は無宿(やどなし)、
田中(たなか)無●丸(たまなし)、一二三(ひふみん)無齒(はなし)、
(たぬき)と西鄕(あのひと)、八疉敷(はちじやうじき)。
越ヶ谷(ゐなか)に法國大餐(これ)は、非常識(ひじやうしき)。

勿驚(おどろくなかれ)、
劈頭(いやさき)の麪麭(パン)から、
掉尾(いやはて)の茶菓子(ミニャルディーズ)に至(いた)るまで、
悉(ことごと)く、行森師傅(ゆきもりおやかた)自家製(てづからのしな)。

廚(くりや)には唯一人(たゞひとり)
仲居(なかゐ)は勿論(いふまでもなく)、猫前脚(ねこのて)すらもなし。
かゝる鄙(ゐなか)に正宗法國菜(まともなるフランスのあぢ)とは、
(ねこ)に小判(こばん)」、「成金(なりきん)に猫脚家具(ねこあしかぐ)」。

成金(なりきん)に猫脚家具(ねこあしかぐ)、
變態(へんたい)猫肉球嗅(ねこあしをか)ぐ。 ←※失禮(すまそ)
しかして、小人(それがし)、
師傅(おやかた)の手(て)になる菜(れうり)の芳香(かぐはしきかをり)を嗅(か)ぐ

"(いろどり)"、"火候(ひいれ)"、"季節感(きせつかん)"、
一(ひと)つとして疑義(くびかし)ぐるところなし
慥(たしか)に、現今(いま)をときめく師傅(おやかた)にして
火候(ひいれ)を失敗(あやま)り、色(いろ)を毀損(うしな)ふは稀(まれ)

とは云へ、
碟(さら)に、(はる)~初夏(なつのはじめ)の食材(しよくざい)が列(なら)ぶは、
望外(のぞまざ)る怡(よろこ)び。
師傅(かれ)は、季(とき)を辯(わきま)へ、客(ひと)の意(こゝろ)を察知(し)る

螢魷魚(ほたるいか)、蛤蜊(あさり)、青山椒(あをざんせう)、春甘藍(はぼたん)、
甜瓜(めろん)、(えだまめ)、蠶豆(そらまめ)、蒲柬瓜(かぼちやうり)、、。
淺蜊(あさり)の火候(ひいれ)、春甘藍(はるのはぼたん)の甜(あまみ)、
蠶豆(そらまめ)、(えだまめ)の翠(みどり)。

東瀛(ひのもと)ならずとも、震旦(もろこし)なら、
(なつ)の西瓜(すいか)、冬瓜(たうがん)、哈密瓜(はみうり)、
(あき)大閘蟹(もくづがに)、(ふゆ)には冰糖葫蘆(さんざしあめがけ)と、
季節(とき)を象徴(あらは)し、民(たみ)を悦(よろこ)ばす逸品(よきしな)あり。

然(しか)るに、
遠(とほ)く南蠻紅毛(あちら)の餐檯(めしづくゑ)を窺(うかゞ)ふに、
(はる)の蘆笋(アスパラ)、(ふゆ)の牡蠣(かき)・獵物(ジビエ)など、
屈指(ゆびをゝりてかぞふ)るほど。

當家(こちら)、
本朝(わがくに)懐石・割烹(よきめしどころ)には不及(およばぬ)にせよ、
季節感(とき)に配慮(おもんみ)色彩(いろどり)を忖度(おもんばかる)
その容(さま)、●ヶ關(あそこ)や、■大美式足球部(こちら)を凌駕(しのぐ)。

但(たゞ)し、
權力者(ながきもの)に卷(ま)かれ、阿(おもね)り阿諛(へつら)ふにあらで
徹頭徹尾(あくまでも)、
己(おのれ)が廚藝(わざ)を活(い)かし、客(きやく)を喜(よろこ)ばすため

價格(ね)が値(ね)故(ゆゑ)、
高級食材(ねのはるもの)は皆無(なし)
家鴨(あひる)はバルバリー鰕仁(えび)は冷凍白對蝦(れいとうバナメイ)。
(すし)・天麩羅(てんぷら)なら、かゝる鰕(えび)は忌避(さ)くるが尋常(つね)

烹飪技術(くりやわざ)に桌越(ひいで、いとすゝみ)たる、
唐土(もろこし)・法國(フランス)なら、
"白對蝦(バナメイ)"すら良質素材(よきそざい)と化(な)る。
とは云へ、夏華(もろこし)上漿・包油(したあぢ・あぶらどほし)に如(し)くはなし。

師傅(おやかた)、
甜品(デセール)として"玻璃盞甜品(ヴェリーヌ)"を選擇(えらむ)。
高々(たかだか)廿年前(はたとせまへ)に登場(あらはれ)たる製菓技法(わざ)
外觀(みため)と(あぢ)・齒觝觸(はあたり)の重層感(かさなり)や吉(よし)。

加旃(しかのみならず)、
風韻(かをり)もまた、層毎(そうごと)に千變萬化(さまざま)
八角茴香(たうしきみ)、甜瓜(メロン)、香莢蘭(ヴァニラ)、(やしのみ)、、。
攪拌(かきま)ぜて餐(くら)ふも、また、吉(よし)

その上(うへ)に、
茶菓子(ミニャルディーズ)とは惶(おそ)れ入谷(いりや)の蕣市(あさがほいち)
さりながら、行(ゆ)きつけの『あそこ』や『こゝ』の素朴(そぼく)さを前(まへ)に
無顏色(かほのいろをうしなふ)

あそこ』は築地蔬菜市塲(やッちやば)仕入(しい)れの果實(くだもの)、
こゝ』は法國渡來(フランスわたり)の冰酪(あいすくりん)。
元手(もとで)こそ要(い)るものゝ、手間(てま)不要(いらず)
手間(てま)も元手(もとで)も不要(かゝらぬ)は"これ"くらゐのもの。

因(ちな)みに、當夜(このよ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):

=======================================
掃愁帚(さけ)】:
  ・紅葡萄酒(ぶだうざけ)

先附(アミューズ)】:
  ・"螢魷魚(ほたるいか)"燻製(くんせい)
  ・奶油乾酪(くれむちいず)+石蓴(あをさ)

麪麭(パン)】:
  ・小法國麪麭(プティ・パン)などに+醗酵黃油(はつかうバタ)

前菜(アントレ)之一】:
  ・"煎鰕仁(むきえびソテ)"+"豬腿肉(ぶたもゝにく)"

前菜(アントレ)之二】:
  ・"煎蝦夷扇貝(ほたてがひソテ)"に、
      蠶豆(そらまめ)、淺蜊(あさり)、春甘藍(はるはぼたん)

禽獸肉(ヴィアンド)】:
  ・煎鴨(かもいりつけ)

(スープ)】:
  ・蒲柬瓜(かぼちやうり)の濃湯(ポタージュ)
     洋蔥(たまねぎ)+胡桃(くるみ)+西班牙香膓(チョリソ)

甜品(デセール)】:
  ・"玻璃盞甜品(ヴェリーヌ)"、三層(さんそう)
    ・八角茴香(たうしきみ)ブランマンジェ
    ・甜瓜果凍(メロン・ジュレ)
    ・香莢蘭冰酪(ヴァニラあいすくりん)
    ・椰(やしのみ、コヽナッツ)

飮料(テ)】:
  ・意大利咖啡(エスプレッソ)

茶菓子(ミニャルディーズ)】:
  ・カヌレ
  ・橘(オレンヂ)と芭蕉(バナヽ)の燒菓子(やきぐわし)
=======================================

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.8

  • 行森二郎(ゆきもりじらう)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-03撮影

  • 外觀(かまへ)

  • 招牌(かんばん)

  • 金属洋食器(カトラリ)、葡萄牙(ポルトガル)"Cutipol"製(のもの)

  • 紅葡萄酒(さけ)

  • 紅葡萄酒(さけ)

  • 【先附(アミューズ)】、"蛍魷魚(ほたるいか)"

  • 【先附(アミューズ)】、"奶油乾酪(くれむちいず)+石蓴(あをさ)"

  • 麪麭(ぱん)

  • 【前菜(アントレ)之一】、"煎鰕仁(むきえびソテ)"+"猪腿肉(ぶたもゝにく)"

  • 【前菜(アントレ)之一】、"煎鰕仁(むきえびソテ)"

  • 【前菜(アントレ)之一】、蔬菜(あをもの)

  • 【前菜(アントレ)之二】、"煎蝦夷扇貝(ほたてがひソテ)"に蠶豆(そらまめ)、淺蜊(あさり)に春甘藍(はるはぼたん)

  • 【前菜(アントレ)之二】、"煎蝦夷扇貝(ほたてがひソテ)"

  • 【前菜(アントレ)之二】、蛤蜊(あさり)に春甘藍(はるはぼたん)

  • 【前菜(アントレ)之二】、蠶豆(そらまめ)

  • 【湯(スープ)】、蒲柬瓜(かぼちやうり)の濃湯(ポタージュ)

  • 【禽獣肉(ヴィアンド)】、煎鴨(かもいりつけ)

  • 【禽獣肉(ヴィアンド)】、煎鴨(かもいりつけ)鴨肉(かもにく)

  • 【禽獣肉(ヴィアンド)】、煎鴨(かもいりつけ)の蔬菜(あをもの)

  • 【甜品(デセール)】、"玻璃盞甜品(ヴェリーヌ)"

  • 【茶菓子(ミニャルディーズ)】、カヌレ

  • 【茶菓子(ミニャルディーズ)】、橘(オレンヂ)と芭蕉(バナヽ)の焼菓子(やきぐわし)

  • 【飲料(テ)】、意大利咖啡(エスプレッソ)

2020/02/15 更新

1回目

2018/03 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク-
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

『オクサリス』 扉(とびら)引(ひ)き開(あ)け 鳴(な)く肚蟲(むし)の 聲(こゑ)聽(き)くときぞ 今(いま)は晝晌(ひるどき)

Vit師傅(おやかた)が注目(あつきまなざしそゝ)ぐ肆(みせ)。
網站(ウゑブサイト)より窺(うかゞ)ふに、
勿愕(おどろくなか)れ、"パテ・アンクルート"まであるではない歟(か)!
と云ふ經緯(いきさつ)にて當家(こちら)『オクサリス』に、、。

扉(とびら)開(あ)くるや、
東道 (あるじ)莞忝(につか)とうち咲(ゑ)み小人(それがし)を歡迎(むかふ)。
烹飪(てうり)から管待(もてなし)まで、都(すべ)て一人(ひとり)
實(げ)に、獅子奮迅(しゝふんじん)、八面六臂(はちめんろつぴ)の働(はたら)き。

行森二郎(ゆきもりじらう)師傅(おやかた)、
昭和四十九甲寅歳(せうわよんじふくきのえとらどし、=1974)、陸州生(むつう)まれ。
内外(をちこち)にて修業(わざをみにつ)け、今日(いま)に至(いた)る。
その面相 (つらがまへ)たるや、人氣師傅(いまをときめくはながたおやかた):

チウネ古田諭史(ふるたさとし)、『Ode生井祐介(なまゐいうすけ)、
Amour後藤祐輔(ごとういうすけ)、『ラチュレ室田拓人(むろたゝくと)、
タパテリア ラ カソーラ大久保恆平(おほくぼこうへい)等(ら)と較(くら)べて、
贏(まさ)ると云ふとも劣(おと)ることなし

端的(てみじか)に斷言(い)ふなら、
凄腕師傅(すごうでおやかた)の骨相(かほつき・つらがまへ)」
(なべ)や(くりや)の清掃(ていれ)もまた完璧(ひのうちどころなし)
これで不味(まづ)き道理(ことわり)も皆無(なし)

金屬洋食器(カトラリ)は、葡萄牙(ポルトガル)"Cutipol"製(せい)。
桌布(テーブルクロス)はなく、餐巾(ナプキン)は(かみ)。
午餐(ひるめし)の菜譜(こんだて)も纔(わづ)かに三種(みくさ)のみ。
一人(ひとり)では致(いた)し方(かた)のなきところ歟(か)?

"前菜(アントレ)"、"主菜(しゆさい)"、"甜品(デセール)"、"飮料(テ)"、
と云ふ流(なが)れ。
"主菜(しゆさい)"は、
"禽獸肉(ヴィアンド)"・"魚肉(ポアソン)"三種(みくさ)より選擇(えらむ)。

"甜品(デセール)"なしなら一千五百圓(いつせんごひやくゑん)、
"甜品(デセール)"が三百圓(さんびやくゑん)、
"紅葡萄酒(さけ)"六百圓(さんびやくゑん)で、
都合(あはせ)て、對價(あたひ)、二千四百圓也(にせんよんひやくゑんなり)。

火候(ひいれ)、(いろどり)、鹵味(しほけ)、齒觝觸(はあたり):
一(ひと)つとして嗜好(このみ)に不適合(あはざる)はなし
就中(わきても)、
"ポトフ"を髣髴(おもは)す、"燉豬五花肉(ぶたばらにこみ)"には感服(したをまく)。

"東坡肉(とうばにく)"のごとくして"東坡肉(とうばにく)"にあらず。
"ポトフ"とは元來(もとより)家常菜(いへめし)なれど、
陳腐(ありきたり)の家常菜(いへめし)ならで、
高名(なだか)き餐廳(めしや)の一碟(ひとさら)に足(た)る洗煉度(たかみ)。

"秋葵(オクラ)"・"油菜(あをな)"の色彩(いろみ)、
"蕪菁(かぶら)"と"玉米(たうきび)"の慥(たしか)なる食感(はどたへ)、
そして何(なに)より"豬五花肉(ぶたばらにく)"への火候(ひいれ)。
至高(このうへな)き原汁(フォン)は「雞溏油(フォン・ド・ヴォライユ)」。

やはり、晩餐(ばんめし)ならざれば實力(まことのちから)を評價(うかゞ)ひがたし
稀有(まれにみ)る手煆煉(てだれ)なるは明白(あきらか)なれど、
午餐(ひるめし)ばかりでは、
髭一條(ひげひとすぢ)より虎(とら)の姿(すがた)を想像(うかゞ)ふに等(ひと)し。

因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):

=======================================
紅葡萄酒(さけ)】:

先附(アントレ)】:
  ・"鴨肉(かも)"+紫甘藍(むらさきはぼたん)+扁豆(ひらまめ)+菜花(なばな)
  ・"芽甘藍フラン(めきやべつふらん)"
  ・"胡蘿蔔濃湯(せりにんじんポタージュ)"

禽獸肉(ヴィアンド)】:
  ・"燉豬五花肉(ぶたばらにくにこみ、≒ポ・ト・フ)"、
    ・豬五花肉(ぶたばらにく)
    ・胡蘿蔔(せりにんじん)、玉米(たうきび)、蕪菁(かぶら)、秋葵(オクラ)、
     甘藍(はぼたん)、油菜(こまつなのたぐひ)、咬<口留>吧(じやがたら)

甜品(デセール)】:
  ・雪葩(ソルベ)
  ・南蠻菓子(ガトー)
  ・抹茶布甸(まつちやプディング)

飮料(テ)】:
  ・紅茶(こうちや)
=======================================

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.4~F3.5
      東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Flektogon 2.8/20 @F5.6~F11

  • 行森二郎(ゆきもりじらう)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-03撮影

  • 行森二郎(ゆきもりじらう)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-03撮影

  • 高脚杯(ぐらす)に紅葡萄酒(さけ)

  • 高脚杯(ぐらす)に紅葡萄酒(さけ)

  • 【前菜(アントレ)】

  • 【前菜(アントレ)】、鴨肉(かも、カナール)

  • 【前菜(アントレ)】、芽甘藍(めきやべつ)フラン

  • 【前菜(アントレ)】、胡蘿蔔(せりにんじん)濃湯(ポタージュ)

  • 【前菜(アントレ)】、紫甘藍(むらさきはぼたん)+扁豆(ひらまめ)+菜花(なばな)

  • 【前菜(アントレ)】、扁豆(ひらまめ)

  • 麪麭(ぱん)

  • 【禽獣肉(ヴィヤンド)】、"燉豬五花肉(ぶたばらにくにこみ、≒ポ・ト・フ)"

  • 【禽獣肉(ヴィヤンド)】、"燉豬五花肉(ぶたばらにくにこみ)"、豬肉(ぶたにく)

  • 【禽獣肉(ヴィヤンド)】、"燉豬五花肉(ぶたばらにくにこみ)"、豬肉(ぶたにく)

  • 【禽獣肉(ヴィヤンド)】、"燉豬五花肉(ぶたばらにくにこみ)"、蔬菜(あをもの)

  • 【禽獣肉(ヴィアンド)】、"燉豬五花肉(ぶたばらにくにこみ)"、蔬菜(あをもの)

  • 【甜品(デセール)】

  • 【甜品(デセール)】、雪葩(ソルベ)、

  • 【甜品(デセール)】、南蠻菓子(ガトー)

  • 【甜品(デセール)】、抹茶布甸(まつちやプディング)

  • 【飲料(テ)】、紅茶(こうちや)

  • 【飲料(テ)】、沙糖(さたう)

  • 餐刀(テーブル・ナイフ)、葡萄牙(ポルトガル)"Cutipol"製(のもの)

  • 店内(なか)

  • 外觀(かまへ)

  • 外觀(かまへ)

  • 玄關(げんくわん)

  • 玄關(げんくわん)

2018/05/30 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ