素晴らしきそばと配慮に、そばだけでなく心も打たれます。アハハハハッ！ : そば切り 蕎香

◼︎ 基本情報
□ 地域：大阪府＞南河内
□ ジャンル：そば（蕎麦）
□ 食べログでの評価
(2017/06/02)★3.52/25口コミ［2位/48軒］

◼︎ ディテール
1998年創業。
大阪府藤井寺市の近鉄南大阪線・道明寺駅から徒歩15分のところにあるそば屋だよ。
自家製粉したそば粉による純手打ちそばと野菜料理が売りの店だね。
道明寺駅からそれなりに距離のある立地で、日本の墳墓では二番目の大きさを持つ応神天皇陵のすぐそばだよ。

応神天皇は御陵餅本舗のレビューでご紹介した崇神天皇の5代後、第15代天皇だね。

こちらの店はマイレビュアーの河内屋新右衛門さんのレビューを読み、ブックマークしていた店で、今回の応神天皇陵訪問の機会にお伺いした次第だよ。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間：土日祝日13時15分頃
□ 予約有無：なし
□ 混雑状況：ほぼ満席［待ち時間なし］

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味：★4.0/ そばと野菜を堪能し尽くせる
□ サービス：★3.5/ 忙しくとも物腰丁寧な姿勢
□ 雰囲気　：★3.5/ ゆとりある食事への配慮有
□ コスパ　：★3.5/ 内容を考えれば安すぎる
□ 総合　　：★4.1/ 大阪に行くたびに道明寺へ行きたくなる
(3.80)

□ オススメ：ー

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

［2017/04］
□ そば膳・桧(2300円＋税)
⚫︎ そばがき いい山葵 もっちり
⚫︎ 旬野菜料理
① ねぎと玉ねぎ
② 海藻の煮こごり
③ セロリ入りのきんぴら
④ にんじんの葉の天ぷら 程よい苦味 あられを砕いたものと塩
⑤ 若竹としんじょの春巻き
⑥ 炙りの入った揚げ ふき こぼうの煮物
⑦ トマトのゼリー
⚫︎ そば
① もりそば(十割)
② 粗挽きそば
⚫︎ 自家製甘味(そば饅頭の黒蜜添え)

そば単品でも注文できるが、こちらの看板料理であるそばと野菜を堪能できるそば膳をお願いしたよ。
お願いした<桧>は中位グレードで、そばが一種類となる下位グレードの<杉>と桧にそば寿司を追加した上位グレードの<桂>もあるね。
個人的には、桧で満腹となったので、丁度良い選択だったのだろう。

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⚫︎ そばがき
今まで食べたそばがきの中でも一番美味しいんじゃないのかと自分に問いかけてしまうくらいの秀逸なそばがきだったね。
そばの風味、もっちりとした食感、妥協のないわさびと非の打ち所がないよ。

⚫︎ 旬野菜料理
7品から構成されるよ。
どれも凝ったもので、一献いただきたくなるのだが、ここは我慢だね。

その中でも特に目を引いたのが、にんじんの葉の天ぷらを砕いたあられと和えた塩で食べさせるもの。
にんじんの葉の程よい苦味とあられの香ばしさが良くあっているよ。

⚫︎ そば
この時点で空腹感は最早ないが、さすがは真打ちだね。

十割そばのもり、粗挽きそばの順で提供されたそばは、やはり二種類あることで楽しみが数倍になるよ。
黒々としたもりとそばの実が見える粗挽きは、それぞれ違う楽しみを与えてくれるからね。

そばつゆはかえし控えめの出汁が強いもので、薬味は一切入れずにいただくよ。

もりそばは深いねえ、深いそばの風味が鼻と舌で楽しめる感じだよ。
対して、粗挽きはフレッシュ感があるがあると言えばいいだろうか。
思いのほか、そばの風味は強くないが、クラッシュされたそばの実から新鮮なそばの風味が伝わってくる感じかな。

もちろん、兵庫はこう言ったそばを食べることが多くなく、さして敏ではないが、やはり、比較の対象があると、味わい方の幅が広がるね。

⚫︎ 自家製甘味
そば団子にきな粉をまぶし、黒蜜をかけたものだよ。
これも美味しいねえ。

⚫︎ そば湯
トドメはこれだよ。
河内屋新右衛門殿もおっしゃっていたが、七味をかけていただく濃厚なそば湯はこれまた美味しいね。
飲み過ぎて、お腹がタポンタポンですよ。アハハハハッ！

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点数を見てもらっても明らかですが、実に素晴らしきそばコースでしたね。

◼︎ 総合
上述の通り、そばコースも素晴らしいが、ここの接客や雰囲気づくりも感心したよ。
お客を詰め込むことはせず、ゆったりと食事が楽しめる配慮があるね。
最近は寿司屋でもちょっと狭いんじゃあと思うところも多いが、ここではそうした心配はいらないよ。
やはり、ここは素晴らしいね。アハハハハッ！

さて、狭いと言えば、崇神天皇が築いたヤマト政権にとって、奈良盆地は狭くなりつつあったのではという推測は、御陵餅本舗のところで書かせてもらった。
おそらく、奈良盆地盤踞派と対外進出派の二つに政権が割れ、後者が政権を取ったのだろう。
その後者の始祖がこの近くに御陵がある応神天皇だと言われているね。

英雄・日本武尊(やまとたける)を祖父に持つ応神天皇は奈良盆地を出て、ここ河内の地に都を移したと言われるよ。
つまり奈良盆地外である河内に対して、積極的な領国経営を行うためだね。

系譜上は崇神天皇の血を引く応神天皇だが、伝説上の英雄・日本武尊を挟むことから、崇神天皇と応神天皇の政権は別物という説もあるようだよ。
事の真偽はわからないが、応神天皇が崇神天皇の血統を重要視していたことは間違いないね。

その後、応神天皇の築いた河内政権は玄孫の雄略天皇期に最盛期を迎えるが、その後、新たなる試練を迎えることになる…

この話はさらに続くが、いくらこちらのそばがきが良く伸びるとは言え、あまりにも引っ張りすぎだろうね。
続きは別の機会、夏の旅行以降に。アハハハハッ！