ハマチvsブリ、醤油vsソース : お食事処 なんとか

公式

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3.5

¥2,000~¥2,9991人
  • 料理・味3.5
  • サービス3.5
  • 雰囲気3.5
  • CP3.3
  • 酒・ドリンク3.4
2018/04訪問1回目

3.5

  • 料理・味3.5
  • サービス3.5
  • 雰囲気3.5
  • CP3.3
  • 酒・ドリンク3.4
¥2,000~¥2,9991人

ハマチvsブリ、醤油vsソース

(2900字)

「大阪ネタ探しツアー」は、この店でエンディングを迎えます。最後は、連れのオススメ店で枚方市にあり、大阪市内から京阪で一気に移動出来ますが、途中の西三荘駅で降りて、まずはパナソニックミュージアムを見学しました。元 松下電器の歴史がキレイにまとめられて展示されていて、一般の人でも無料で見学が可能です。展示施設は2つに分かれていて、1つが、創業者の松下幸之助に関する展示で、氏の一生が松下電器の歴史そのものであることが、さまざまな資料や製造物、ジオラマなどで確認できます。もう一つの施設は「ものづくりイズム館」と命名されており、要は松下電器時代に世の中にリリースされた製品がコレクションされています。さすがに初期の電気製品は写真などでしか見たことはありませんでしたが、昭和30年代あたりから、これ見たことある、とか、家にあったなぁ、自分で買ったなぁ、という話になってきます。オーディオコンポやラジカセあたりが身近だったオヤジは、その前で青春時代を思い出すのです。

☆☆☆

この店は、枚方市駅から徒歩圏に立地していますが、繁華街からは外れた住宅地にあります。おそらく一見さんの利用はほとんどなく、ユーザーの大半はご近所さんだと思われます。

「今夜、なんとかで食べようよ」

こんな家族の会話が聞こえて来そうです。この店名「なんとか」は、高齢化社会を見据えたネーミングで、例えばこんな実例が考えられます。

「え〜、あの店なんて言うんだっけ。あの、あの、なんとかって言ったよね?」

「そうそう、その、なんとかって店だよ」

我々のこんな将来像が見え隠れしそうです。
(↑この部分のレビューは華麗にスルーしてください)

店内は、テーブル席と座敷に分かれており、使い勝手は良さそうです。ただし、テーブル間は広くなく、若干の手狭な感じは否めません。まあ、ご近所さん同士なら、この距離感はアリなんでしょう。

食べた内容に関しては、各写真をご覧ください。海鮮物が美味しい店です。

ごちそうさまでした。


☆☆☆

■ブリかハマチか

まずは刺身の盛り合わせが配膳されました。ネタは7種類で、中央付近にハマチなのかブリなのか区別しにくい魚が2種類あったのです。実際、この二つの魚って、どう言う関係でしょうか。何となく知っているようで、実は厳密には把握できていなかったりします。また、その見分け方はどうなんでしょうか?改めてネットで調べてみました。

▽▽▽

【ブリとハマチの違い】

ブリは成長していくと名前が変わる魚、出世魚です。

稚魚━モジャコ
20㎝━ワカシ
40㎝━イナダ
60㎝━ワラサ
80㎝超━ブリ
(関西では小さいのを「つばす」中型を「めじろ」)

イナダとワラサの事を関西では「ハマチ」と呼んでいました。もともと西日本で鰤の小型を指す名前が「ハマチ」だった訳です。ところが今は、鰤の稚魚を短期育成した魚をハマチと呼称する様になりました。つまり、鰤を養殖した「イナダ・ワカシ」クラスの中型のブリが「ハマチ」なのです。

ですので、関東でも「イナダ・ワカシ」の呼称は「天然物」に限って使い、養殖は「はまち」と呼んでいるのです。(それ以下のサイズは養殖業者が出荷しませんので殆ど天然)

(HP「手前板前」より抜粋引用)

△△△

結局、同じ魚であることは確かで、大きさで名前を使い分けているわけで、そこにさらに地域性と養殖か天然かの要素が加わって来て、ややこしい話になってしまっているのが現状です。

なので、切り身になった時点で、判別は難しくなるし、ある程度は分かったとしても、厳密な区別は出来ないのが現実です。“言ったもん勝ちの世界”かも知れません。

ちなみに上記で引用したHPによると、切り身の状態で区別する場合は、身の色がポイントになるそうで、色の濃いのがブリという話ですが、これは2つが並んでないと比較できないわけで、単独の場合は経験値や勘だけが頼りになります。まあ、大抵はハマチでしょうけど、今回は、写真(4枚目)の手前がハマチで奥がブリだと思われます。

☆☆☆

■ソースか醤油か

“ここにアジフライがあります。さて、あなたはソースをかけますか? 醤油をかけますか?”

かなり悩ましい問いかけで、このテーマはたまに議論の的になります。今回もそう言うネタで話が展開しました。そして、そこに「孤独のグルメ」が絡んでくるのです。番組内で、主人公の井之頭五郎(松重豊)は、アジフライが美味しい店で食べるわけですが、さてどうしたでしょうか?ということなのですが、結局、両方、交互にかけて食べていたのです。醤油、いいねぇ、ソースもいいねぇ、などと言いながらです。どっちにしろ、ゴローさんの食べるシーンを見ていると、美味しく見えるのは事実です。

この店のテーブルには、ソースは置いていないのですが、アジフライの配膳時にソースも持ってきてくれるのです。つまり、店としても「ソースもアリ」と公言しているのです。もし、ソースが出てこなかったら、テーブル上に置いてある醤油で食べたことでしょう。結局、我々はゴローさんと同じように、ソースと醤油でそれぞれ味わって食べました。何れも甲乙つけがたい風味でした。

結局、『アジフライ』はこう分析できます。

◎魚料理とすれば→醤油
◎フライとすれば→ソース

まさにハイブリッドな料理なのです。

このテーマを明示的に扱っているのが、『天ぷらにソースをかけますか? 〜ニッポン食文化の境界線〜』という本です。9年前に発行された文庫本で、なかなか興味深い内容となっています。表題の天ぷらソース問題だけではなく、さまざまな食文化的な嗜好を、全16章に分類して分析しています。

例えばこんなテーマを扱っています。

◆「ばら」か「ちらし」か
◆ぜんざい vs おしるこ
◆メロンパンとサンライズ
◆冷やし中華にマヨネーズ
◆カレーライスと生卵

なかなか興味深いテーマですし、特に食べログやっている人には、避けて通れない話も多く書かれていたりします。

「天ぷらにソース」では、各都道府県別にアンケートを実施して、地域性を分析もしていて、かなり本格的なのです。

“やがて都道府県別詳細地図が完成した。改めて言えば「ソースで天ぷら派」が10%以下だったのは福島(0)、岩手(0)、山形(0)、山梨(0)、栃木(5)、群馬(6)、新潟(8)、青森(10)、茨城(10)、宮城(10)、東京(10)の十一都県。無論、東日本勢である。
 逆に50%以上だったのは和歌山(88)、沖縄(79)、高知(75)、福井(73)、鳥取(67)、鹿児島(67)、愛媛(67)、奈良(66)、徳島(64)、広島(59)、山口(57)、大分(57)、大阪(52)、長崎(50)、宮崎(50)、兵庫(50)、岐阜(50)の西日本勢十七府県(かっこ内は%)。”

……といった感じです。どこまで信憑性があるかは分かりませんし、年代、性別、時代によっても変わるので、あくまでイメージとして捉える必要はあるとは思いますが、何れにしても興味深い話であることは確かです。

「あなたは、アジフライにソースをかけますか?」

以上、余談でした。

  • お食事処 なんとか - “刺身の盛り合わせ”のアップ①。

    “刺身の盛り合わせ”のアップ①。

  • お食事処 なんとか - 「アジフライ」(450円)。井之頭五郎のイメージ。

    「アジフライ」(450円)。井之頭五郎のイメージ。

  • お食事処 なんとか - 店舗外観。

    店舗外観。

  • お食事処 なんとか - 「うなぎ蒲焼き」(880円)。飲み屋に単品でメニュー化されているのは珍しい?

    「うなぎ蒲焼き」(880円)。飲み屋に単品でメニュー化されているのは珍しい?

  • お食事処 なんとか - 「刺身の盛り合わせ」(1850円)。3人分。

    「刺身の盛り合わせ」(1850円)。3人分。

  • お食事処 なんとか - “刺身の盛り合わせ”のアップ②。

    “刺身の盛り合わせ”のアップ②。

  • お食事処 なんとか - 「ワカサギ天ぷら」(550円)。久々に食べた。

    「ワカサギ天ぷら」(550円)。久々に食べた。

  • お食事処 なんとか - 「野菜サラダ」(500円)。

    「野菜サラダ」(500円)。

  • お食事処 なんとか - 「お通し」(350円)。

    「お通し」(350円)。

  • お食事処 なんとか - 「生ビール」(390円)、「酎ハイ」(350円)で、乾杯。

    「生ビール」(390円)、「酎ハイ」(350円)で、乾杯。

  • お食事処 なんとか - 「夜明け前 にごり酒」(580円)。

    「夜明け前 にごり酒」(580円)。

  • お食事処 なんとか - “アジフライ”のアップ。まずは、ソースをかけて。

    “アジフライ”のアップ。まずは、ソースをかけて。

  • お食事処 なんとか - 手書きメニュー①。

    手書きメニュー①。

  • お食事処 なんとか - 手書きメニュー②。

    手書きメニュー②。

  • お食事処 なんとか - 定番メニュー。

    定番メニュー。

  • お食事処 なんとか - ドリンクメニュー①。

    ドリンクメニュー①。

  • お食事処 なんとか - ドリンクメニュー②。

    ドリンクメニュー②。

  • お食事処 なんとか - 【おまけ写真】京阪「西三荘」駅前にあるパナソニックミュージアム(入場無料)。最初に『松下幸之助記念館』を見学した。当日は、スーツを着た若者の見学者も多く、独特の雰囲気だった。パナの新人社員か?

    【おまけ写真】京阪「西三荘」駅前にあるパナソニックミュージアム(入場無料)。最初に『松下幸之助記念館』を見学した。当日は、スーツを着た若者の見学者も多く、独特の雰囲気だった。パナの新人社員か?

  • お食事処 なんとか - 【おまけ写真】パナソニックミュージアムのもう一つの施設『ものづくりイズム館』。ナショナルやテクニクスブランドの懐かしい電化製品が展示されていた。最後、大阪万博のタイムカプセルで一気にタイムスリップ。

    【おまけ写真】パナソニックミュージアムのもう一つの施設『ものづくりイズム館』。ナショナルやテクニクスブランドの懐かしい電化製品が展示されていた。最後、大阪万博のタイムカプセルで一気にタイムスリップ。

  • お食事処 なんとか - 【おまけ写真】ちょっと地味なネタですが、かなり興味深い本であることは確か。食に関するオススメの本の一つ。古本なら1円から(送料別)入手可能。

    【おまけ写真】ちょっと地味なネタですが、かなり興味深い本であることは確か。食に関するオススメの本の一つ。古本なら1円から(送料別)入手可能。

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店舗情報(詳細)

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店舗基本情報

店名
お食事処 なんとか
ジャンル 居酒屋、海鮮
予約・
お問い合わせ

072-845-1974

予約可否

予約可

住所

大阪府枚方市川原町13-2

交通手段

京阪本線枚方市駅 徒歩5分

枚方市駅から286m

営業時間
  • 月・火・水・木・金・土

    • 17:00 - 23:30

      L.O. 22:30

    • 定休日
予算

¥5,000~¥5,999

予算(口コミ集計)
¥3,000~¥3,999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード可

席・設備

席数

60席

(宴会最大人数30人(着席時))

個室

(2人可)

禁煙・喫煙

全席喫煙可

2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

駐車場

空間・設備

座敷あり

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知人・友人と

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