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夢にまで見たこの外観。
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入り口のポスター。
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ジグザグカウンター。
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さりげなく積んである麺箱。
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スープができるまで。
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麺のこだわり。
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表。
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裏。
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「超こってり」を超える「超濃厚」メニュー。3段階。
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卓上の調味料類。
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入れ放題の青ネギ。
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紅ショウガならぬ「ピンクしょうが」。
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「超濃厚こってりらーめん LV3」950円。
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背脂ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!
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混ぜ合わせてみたら、ギットギト……!!
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お行儀悪すぎっ!!しかしやりたかったっ!!……箸が立ちましたっ。
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僕の大好きな天下一品ラーメンよりも濃い、鶏と野菜を煮込んで作ったというドロドロスープのラーメンを出してくれるお店です。「30年くらい前までは天下一品だった」という噂も耳にしておりました。
※採点につきましては、「料理・味」「サービス」「雰囲気」「CP」「酒・ドリンク」という食べログの客観的な採点項目から外れた「感動」や「思い入れ」という項目があったと仮定して、「総合」を「4.5」にさせていただきました。ですので、一般的に美味しいかどうか、などということは枝分かれの点数表示をご参照ください。
◇ ◇ ◇
※これは、1980年代前半に東京で初めてできた天下一品(今は無き豊玉店)でこってりラーメンを食べて以来30年近く天下一品ラーメンのトリコになり、全国で180軒近くの天下一品を食べてきた者が書くレビューですので、思い入れがありすぎて読むのが辛いと思います。一作好き、天下一品好き、という方のみ、先にお進みください。
◇ ◇ ◇
2008年に食べログを書き始めてから知り合った、僕の天下一品の師匠「湘南ライナー」さん。京都での学生時代に天下一品と出会ってから200軒以上食べてきた(当時)、という師匠が、2009年に書いた「天下一品VSラーメン一作」という日記( http://u.tabelog.com/shonanliner/diarydtl/13775/ )を読んで、「大阪府内の天下一品(当時は47軒)を全店食べ終えた暁には、絶対に一作に行こう」と心に誓いました。
それから3年、たくさんの方々のご協力によって、東京在住ながら大阪天一制覇を達成……したと思ったら大国町に新店。で、そこも食べたので「さぁ、一作行くぞ」と思っていたら、僕からは一言も言ってないのに天一仲間の「にいちゃん」さん(仮名・大阪レビュアー「かんみ♪」さんの旦那さん)から「一作行きましょう!」とお誘いが!!……心を読まれているに違いありません。
というわけで、ついに、夢にまで見た(←実話)一作に連れて行っていただいてしまいましたっ!!
いろんな方のレビューやブログの写真では知っていた、外観。パチンコ屋さんとスロット屋さんと同じ敷地内にあるので、とても広い駐車場です。
店頭には、「名物一作のこってりらーめん」というポスター。そこに書いてあった文章がまず僕の心を掴みました。
「鶏ガラとぎょうさん野菜を元の形が分からんようになるまでぐつぐつ煮込んで素材のエキスまるごと引き出したものすごいスープです。女性にも嬉しいコラーゲンたっぷり栄養満点ラーメンを是非ご賞味ください」。
そして店内へ。
三つの島がある、でこぼこのカウンター。
そして、奥が厨房。厨房の手前の上の壁に、うんちく書きが。
「野菜のエキスが自然な甘みのこってりこだわりいっさくラーメンが出来るまで」。
「その1 工場の腕の見せ所 スープの素 うちのスープは茨木にあるスープ工場の腰抜かすほどでかい圧力釜で、鶏がらとぎょうさんの野菜を元の形がわからんようになるまでぐつぐつ煮込んでつくってます。この時点では一作スープの『ひよっこ』俗に言う素の出来上がり」。
「その2 店の腕の見せ所 スープの完成 さて!ここからが、店の腕の見せ所! れんがを敷き詰めた、特別注文の釜で、素スープを作るときに使った倍の量の野菜と鶏がらを少しずつ入れて煮込んではじめて、この独特なとろみが出てきますねん。添加物やら、ややこしいもんは、何も入ってません。素材のエキス丸ごと引き出したものすごいスープです」。
「その3 麺工場の腰の見せ所 麺の熟成 一作スープに負けへんようっとこの麺は実は、牛肉と一緒で出来たてよりも寝かせた(熟成)方が美味しい!熟成ちゅーても、ただ『おいてたらええ』訳やあらへん!ちゃーんと見とかなあきません!1週間くらい寝かしてはじめて出来るコシとツヤ、香り、よ〜見たってください」
「その4 お客さんの腕の見せ所 薬味の使い方 ここからは、お客さんの腕の見せ所!濃いめの味が作りたい人は、ラーメンタレを入れてみる!一風かわった味にしたい時はピンクショウガ、ピリッと辛い味にしたい時は、からし味噌またはからしニンニクを入れてみる!色々楽しんでみて、最後にたどりつくのは何も入れない、ストレートだったりする!」
……と、これらのうんちく書きは帰りがけに写真に撮ってきてそれを今文字に起こしたわけなので、食べる前には全く眼中にありませんでした……。
席に着くと、目の前にメニュー。
超こってりらーめん太麺 750円
こってりらーめん太麺 650円
あわせらーめん太麺細麺 650円
あっさり(鶏ガラ)細麺 650円
あっさり(背脂)細麺 650円
これだけでもウキウキなのに、別紙で……!!
超濃厚こってりらーめん こってり度日本一!
LV1 750円 超濃厚なこってりです。普通では物足りない方へ。
LV2 850円 スープは飲むから食べるへ。おすすめの一杯!
LV3 950円 こってり最終形!これぞ日本一のこってり!
元スープの濃度の関係上提供できない場合もあります。こってりラーメン初心者の方には販売致しません。
…………コレだ……。僕を(が)待っていたのは、コレだったんだ……。
というわけで、当然「レベル3」を注文。麺の種類が選べる、ということなので当然太麺で。
卓上には、なんと、オールド天一にあるのと同じデザインの黒と朱色の壺。その中身は当然……からし味噌とからしニンニクっ!!どっひゃぁーっ!!やっぱりここは、元・天下一品だったんだぁっ!!「ラーメンたれ」もあるっ!!
……でも、博多ラーメンでも無いのに、紅ショウガが……。おっと、蓋には「ピンクしょうが」。着色料を使ってないものなのでしょうねぇ。
おっ、卓上に置いてある餃子のタレ用の小皿も、古い天一で使っている中華柄のヤツと一緒じゃないですかぁっ!!
……震えますねぇ……。
などと観察していたら、スタッフの方がおもむろに目の前にあった銀色の筒の上にひょいっと九条ねぎが入ったザルを置きました。おほほほほほ、コレが噂のネギ入れ放題ですねっ?!
などと興奮しながら待ってた僕の前に、来ましたぁぁぁぁぁぁっっっ!!超濃厚こってりらーめんレベル3っ!!
……あれ、殺風景やん……と一瞬思ったのですが、ネギも唐辛子も自分で入れて色を付けていくわけなのでそりゃそうだ、と3秒後に理解。
うひゃぁ、「超濃厚」とは、背脂入りだったんですねぇ。鶏だけでいくのかと思っていたので、若干残念。
まぁ、今はなくなったらしいですが、天下一品三国店の超こってりも背脂入りでしたわ。
チャーシューは、厚めの豚バラ。んまそーですねぇ。
まずは背脂をかき分けて元のスープからいただいてみますと、おほほほほほほ、天下一品ですっ!!しかも、今出川店や九条店といった古参の天下一品よりも遙かに濃く、遙かにマイルドなもの。総本店を「5」とした僕独自の天下一品粘度五段階評価をあてはめると、「8」。煮込みに煮込んだカレーレベルです。しかも、若干野菜の甘さが立ってはいるものの、旨いです。旨いですが、これは、「一般性」は無いかもしれません。今の天下一品があぁなっている理由が、コレでわかったような気がします。
このこってり度だと、まず見た目で普通の人は引きます。そして飲んでみて、「脂っこい」と感じられてしまうと思われます。実はおそらく脂は、背脂を追加する前段階ではほとんど入っていなくて、コラーゲンのとろとろが脂と勘違いされると思われます。
しかし、コレは、間違いなく「ハマる」もの。
天下一品のように200店舗を展開するでもなく3店舗でコツコツやってこられた理由がわかります。おそらく東京に進出されたら「無鉄砲」と並ぶ大人気店になるのは間違いないと思います。が、200はいかないでしょう。そういう、好きな人を選び、その好きな人たちが通い続けるタイプのスープなのでしょう。
麺も、天下一品に似て、塩味が加えられたものです。「太麺」と呼ばれていますが、天下一品並み、つまり中太。が、やはり、大量生産とそうではないものの差がくっきりしています。
舌が喜ぶ美味しさです。
意を決して、どんぶりの中身を一気にかき混ぜてしまいます。超こってりスープと背脂を混ぜ合わせると、スープはゲル状に。そこに、「ラーメンのタレ」をちゃらっと入れ、からしニンニクをちょぼっと投入してみます。
……ぐはぁ……コレ、東京の背脂好きの方々や天下一品好きの皆さんに是非食べさせてあげたい……。
美味しい、とか、そういうレベルじゃありません。1970年代の、屋台時代直後の天下一品ってこうだったんだろうなぁ、という「原種」を感じることができます。
もう、世の中に二つと無いスーパー超こってりが、ここにあります。
天下一品のフランチャイズでは「超こってり」が禁じられた、と聞きました。が、天下一品で無理して食べなくても、一作に来れば普通に食べられます。
と、そこで、また悪いことを思いついてしまいました。
もう、そんなことをしなくてもわかっていることなのですが……。
昔の天下一品を知る人たちの間で、「箸が立つ」という伝説があったのです。
が、今のほとんどの天下一品、主に新しいお店では、そんなことはありえません。
が、この一作の超濃厚こってりなら、軽いんぢゃねぇ?
お行儀が悪いことは承知の上で、刺してみました。
……軽く立ちました。
伝説は、一作で生きていました。
結論から言うと、「超濃厚」は、このお店で「こってり」や「超こってり」を食べ続けている人たちが、それに飽き足らなくて楽しむための「遊び」のメニューなんだなぁ、と。やはり基本から行かなきゃ、と思いました。
とにかく、1970年代の天下一品を2012年に食べさせてくれる貴重なお店として、これからも通いたい、と思わせてくれる一杯でした。
◇ ◇ ◇
この先は、より一層こってりした話です。
「30年くらい前に天下一品だったお店が一作になったらしい」「昔は天下一品大阪店で、麺の工場もあったらしい」「独立に際して天下一品と裁判になったらしい」などなどの噂はたくさんネット上に見られたのですが、実際に天下一品寝屋川店(当時・今の寝屋川店とは違います)が一作になったところを目撃した人の一次情報が見つからず、「もしかしたら一作のあまりのこってり具合に広まった噂なのかも……」と疑わしく感じてきたので、とあるラーメンの神様のような方に相談したところ、「ZUZU」さんという方のblogを紹介されました。
■柴犬と1400GTR「ラーメン一作 茨木店」
http://blogs.yahoo.co.jp/zuzuzuzu9999/61090380.html#61090380
そこにはなんと、今年の3月に茨木店に行ったときのレポートがありました。「本店にあたるのがこの茨木店」という表記も。すっかり寝屋川店が本店かと思っておりました……。そしてそれよりもなによりも、コメント欄に「実は私は寝屋川に住んでいたことがあります。寝屋川天下一品に通いまくりましたがその天下一品寝屋川店がいつしか一作寝屋川店に変わってガッカリしたけど味は変わらなかったから引き続き通いましたが肝心の天下一品が全国展開して味を落として一作が以前のままと言う変なコトになってしまってるんすよね」という記述が。
そこで質問を書いてみましたところ、「寝屋川店が天一から一作になったのは自分が大学時代ですからかれこれ25年くらいになるんじゃないですかね?」というお答えをいただくことができましたっ!!ありがとうございます、ZUZUさんっ!!
ようやく、胸のつかえがすっと取れましたっ!!
というわけで、「一作寝屋川店は、25年前くらい、つまり1985年くらいまでは天下一品だった」というのは事実であった、というわけでした。
一作の店頭POPや公式ホームページ( http://www.issaku.co.jp/ramen/index.html )では、「昭和53年(1978年)開業」と謳われています。それが「天下一品」としての開業、と考えると、昭和46年(1971年)創業の天下一品から6年後に開業し、その6〜7年後に独立した、というのは非常にリアルな感じですね。
つまり一作は1978年当時の、フランチャイズ展開前の各店舗でスープを炊いていた頃の、いろんな意味でまだ一般性が無い時代の天下一品の味を一作なりに変化させながら今に続いているお店なのだ、ということですね。
こってりよ、永遠なれ。