本格的な中華 : 紅紅火火

連れがTVで見たらしく予約しての訪店です。
阪急茨木駅近くで、やや北側に外れ、かつては地元民の生活商店だったあたり、
すっかりオシャレで本格的な飲食店が並んでいます。
本店もその一角で、12席のカウンターだけのお店です。
一部を除き、一回転がせいぜいで、本日も予約だけでいっぱいでした。
二名分が二周しましたが、他はたぶん一周なので予約はした方がいいと思います。

事前に決めていたのは、フカヒレがウリの店なのでそれだけめいめいで注文して、
それ以外は分け合って食べましょう。
とりあえず前菜三種盛りと麻婆豆腐（普通のほう）と生ビール、そして
私はふかひれ姿紅焼土鍋ぐつぐつ煮、連れはふかひれ姿土鍋ごはんを注文。
味付けは３種類あるのですが、「一般的なのは？」と聞くと姿紅焼の方とのことだったのでそちらを。
ちなみに土鍋ごはんの味付けは姿紅焼と同じそうです。
もちろん安価な胸ビレです（価格が倍以上違うもんね。たぶん大きさでしょう）。
麻婆豆腐も事前の調査では高級タイプとの違いは肉だけみたいなので普通にしました。

前菜三種盛りは、蛸とネギの和え物、フカヒレの刺身、押し豆腐で、
どれも美味しく、ちょうど２切れずつあって連れと分けるのに都合いいです。
８種盛りをそれぞれ頼んでたらそれだけでおなか一杯になってしまうかもしれません。
提供時にはちゃんと料理の説明をしていただけます。
調理が一人なので仕方ないですが、前菜なのに出てくるまでに時間がかかって、
前菜が出てくるころには生ビールを１．５杯消化していました。
# ちなみに生中550円って安いなと思いましたが、一般的な生小サイズで、ジョッキでなくグラスです。
心配になったので、追加でスペアリブ酢豚を注文。
これは正解で、次に出てきたのが酢豚、
そしてしばらくしてから麻婆豆腐、そしてずーっと後に最後にフカヒレなので、
もし酢豚を頼んでなければとんでもないことになっていたでしょう。

酢豚は価格から想像していた倍の大きさで、
最初はひるみましたが、切り分けてみると一般的な酢豚の肉が１０切れほどになったので大丈夫でした。
結構濃い目の味付けの餡はとろみがかなり強いせいもあって、
スペアリブの表面のカリカリ感が最後まで持続して美味しいです。
肉自体もスペアリブ独特の臭みは一切なくジューシーでおいしいです。
土鍋でグツグツ状態で提供される麻婆豆腐は日本風でなく、
麻辣の利いた、山椒や辣油がたっぷりの本格的なもの。
辛さは結構あるけど後は引かないので苦になりません。
油分が多いのであまり気になりませんが、肉味噌はちょっと甘みが強いかな。
そしていよいよフカヒレ。
高価とはいえ一般的な相場からすればかなりリーズナブルな価格です。
土鍋で煮込まれたフカヒレの姿煮は、よく煮込まれた大根の上に乗っていました。
土鍋ごはんの方は大根の代わりに白飯。
ご飯は結構な量があります。相対的にタレが不足気味かもしれません。
タレはどちらも同じ味ですが、結構甘みが強く（この店はどれも甘みが強め）、
いわゆる金華ハムでとった出汁などのとは違い、結構しつこ目です。
次は姿頂湯にしてみるかな。
土鍋ごはんというメニューはありますが、
個人的にはこれより麻婆豆腐の方がごはんに合うと思います。
土鍋ごはんというメニューはありますが、
個人的には普通の姿煮の大根の方が合うと思います。
というほど、ちょっと甘みやしつこさが強いです。

計画では、あと、小籠包と担々麺とマンゴープリンを食べるはずでしたが、
どのメニューもボリュームがあるのと、提供までに時間がかかるのと、ビールのせいでギブアップ。
あと、どれも甘みが強いので、それもあるかもしれません。
味のバランスもあるとは思いますが、もう少し甘さ控えめでもいいかなと思います。
可能ならどれももう少し小ぶりにして、その分価格も安めにして、いろいろ食べたいけど、
調理が一人だから無理かな。
事前の調査ではどのメニューも高いので心配しましたが、
それぞれボリューミーなこともあって、結果として想定より安く済みました。
これならたまに来てもいいかな。本格的だしおいしいし。

そうそう、ここでは料理ごとに新たに料理にふさわしい取り皿やレンゲが提供され、
（まあ、当たり前といえば当たり前なんですが、そうじゃない店があまりにも多いので）
とても好感がてます。
また来ます。