新世界からディープな西成へ : えいちゃん

「おやじ旅あるき旅」
～JR大阪環状線・３匹のオサーン(plus①)が行く～


◆第5章◆

ここまでのおさらいです。

鶴橋の串焼き屋で0次会と1次会(2人)
京橋の立飲み屋①で2次会(3人)
京橋の立飲み屋②で3次会(4人)

という感じで進んでいます。私自身、かなり呑んでいるようにも思いますが(ハイボール3、日本酒2、烏龍酒1)、時間を空けているので、そんなにフラついてはいないと思いました。でも、他人からはどう映っていたのでしょうか。

「すみません！ 個人的にスマートボールをやりたいんですけど」

『行こう行こう、新世界やね？』

ということで、当初から中休みのネタとして用意していた新世界にあるスマートボールセンター(？)に向かうことにしました。以前に何回か前を通ったことはあって、でも入る機会がなかったのです。こういう時にノリで入るのが一番です。

我々4人は、JR京橋駅に戻ってホームに入ってきた環状線の車両に乗りました。

「天王寺止まりだけど、まあそこから歩けばいいよね」

『何時間でも歩くのは構わないし』

スーさんは何かスポーツをやっているようで、そう豪語したのです。まあ、天王寺駅から新世界までは、大した距離でもないのですが。

天王寺駅
↓
天王寺動物園(スルー)
↓
新世界(通天閣付近)

途中にあったエロいガチャをやったりして、我々はスマートボールの店に到着しました。ワクワクします。中に入ると結構賑わっていて、8割ぐらいの台が客で埋まっていたのです。まあ、玉が出ている台は僅少でしたが、パチンコとは違ってそういうのを期待するものでもなく、あくまでゲームを楽しむのが目的の場所です。

でも、やるからには勝ちたいと思うわけで、私はハイエナの如く(？)、慎重に空いている台を吟味しました。結局は100円で10分ほど遊べましたが、最後の1個もアウトに入って終了となりました。

と、スーさんがまだ遊んでいるではありませんか。かなり出ているようです。実はパチプロだったりして(スマートボールだからスマプロ？)。って、ここだけの話ですが、今回のオサーンの誰か(秘密)がパチプロレベルの腕だそうで、いつか指南していただこうかと画策していたりします。

結局、100個たまったので、それを景品と交換して退店、新世界の中心で愛を叫ぶ、ではなく記念撮影をしました。


◆第6章◆

とまあ、軽く酔い覚ましをして、我々はこの店「えいちゃん」を目指すことにしました。

『この道を越えると、浪速区から西成区に入るよ、いよいよね』

信号待ちをしていた時にハマちゃんが現地案内モードで解説してくれます。“この道”とは国道43号のことで、この付近から神戸まで通じている、通称“よんさん“と呼ばれている道路のことです。その道より北側が浪速区の新世界で、ほぼ東西に走っている道路を挟んだ南側が西成区になるのです。

▽▽▽

【大阪市民も足を踏み入れない、ドヤ街・西成区「あいりん地区」で2日間過ごしてみた】

大阪市を構成する全23区のうちのひとつ。そのなかでも本記事で舞台となるのは、西成区北東部に位置する『あいりん地区』。あいりん地区という地域名はJR西日本新今宮駅の南側一帯の地区の愛称であり、昔の地名で『釜ヶ崎』とも呼ばれます。(本記事では以下あいりん地区)

ここ、あいりん地区には数多くの路上生活者が居住しており、住所不定の日雇い労働者の多さから人口統計すら不明な事態に。また、身分証明書を所持していなくても賃貸物件を借りたり、銀行口座を開設できる無法地帯でもあります。

(中略)

多数の暴力団事務所、ホームレスの多さから「日本一治安が悪い」とも言われる西成区及びあいりん地区ですが、犯罪件数は少ない傾向にあります。

また、JR西日本新今宮駅の南側一帯を中心に日雇い労働者向けのドヤ(＝簡易宿泊所)が集まることから、日本三大ドヤ街のひとつに数えられており、あいりん地区以外には、山谷(東京都上野)、寿町(横浜市寿町)が日本三大ドヤ街とされています。

(後略)

(ブログ「TABIPPO.net」より抜粋引用)

△△△

ということで、しばらく歩いてこの店に到着しました。

『リーズナブルに呑み食い、そしてカラオケが楽しめるよ』

というオサーンリコメンドな店で、他にも似たような店があるけど、この店が1番いいとのことで、明朗会計な点で安心できるという話でした。

■ハイボール (お代わり何杯？)
■枝豆 シェア
■小籠包 (4個) シェア
■謎な“サービス”点心 シェア
■柿の種 シェア
■カラオケ 1人1〜2曲

これで1人約3000円だったように思います。はっきりと憶えていないのですが、とにかく千円札3枚払って退店しました。安いのかそうでないかは不明ですが、まあ確かにスナックに行くよりは安いですね。ていうか、居酒屋というよりスナックに近いと思いました。特に、テーブル席に座って、そこにママも座って一緒に呑み食いしていたので、おそらく我々の客単価だけが上がっていたように思いました(スナックモード＝注文しなくてもおつまみが出てきたり、ジョッキが空になったら自動でお代わりになったり)。いや、とても楽しかったので、それもアリだと思いました。もっとリーズナブルに呑み食いしたい、カラオケに専念したい場合は、カウンター席に座ればいいと思います。

ここでハマちゃんとサクちゃんが帰還し、次なる店には、スーさんとスナッチこと私の二人だけで向かうことになりました。5次会は、事前に“あるネタ”を仕込んでいた私のリピート店になるのですが、3人で行く予定でその店の店主に話していたので、LINEで『2人になったのでよろしく。今から行きます』とメッセージを入れました。

ごちそうさまでした。