ランチ遠征記　大阪新深江　中華料理 集来編 ～町中華らしいお店です～ : 中華料理 集来

普段のランチです

勤務先の大阪東成区は隣接する東大阪市と同様に町工場や倉庫が多いエリアです

飲食店も小洒落た店よりも､ボリュームとＣＰ重視のお店が中心で

特に安くてボリューミーな料理を提供する､昔乍らの食堂や町中華の店が多い様な気がします

そんな中の一軒『中華料理 集来』

元商店街だったであろう面影を微かに残す通りに在る町中華のお店です


●町中華らしい昭和な佇まい

　お店は大阪メトロ新深江駅の北側､内環状線の新深江交差点のひとつ北側の信号を西へ
　今里筋まで続く道幅の狭いアーケード店街までの通り沿いに在り
　昔はこの辺りも商店街だったんだろうなぁって面影が微かに残ったエリアです
　街灯には薄れかけた｢神路東商店会｣ってプレートが残っています

　店構えは町中華然としていて､雷紋で縁取られ店名が描かれた赤い暖簾が目印
　住宅兼店舗って感じの戸建てで､店内は奥に延びた造り､右手に調理場とＬ字カウンター
　右手にテーブル席､奥にも団体利用ができそうなテーブル席､合わせると４０席超のキャパです
　同世代と思われる店主と奥様二人で店を切り盛りしています
　ランチタイムはご近所の常連さんや周辺で働く方々で賑わっています

　定食だけではなく､麺飯類や一品料理は町中華にしては品数が豊富
　ランチタイムに人気なのは､｢本日のセット｣｢本日の日替り定食｣です

【本日のセット】
　■焼き飯＋ミニラーメンセット　７５０円
　　※ミニラーメンを普通サイズ変更可　価格据置
　■焼き飯＋唐揚げセット　７５０円
　■チャンポンセット　７５０円
　■天津飯＋ミニラーメンセット　７５０円
　■皿うどんセット　７５０円

【本日の日替り定食】
　■唐揚げ定食　７５０円
　■酢豚定食　７５０円

【サービスセット】
　■唐揚げ＋ミニラーメン＋ライス　１１００円
　■酢豚＋ミニラーメン＋ライス　１２００円
　■唐揚げ＋焼き飯　１３００円
　■焼き飯＋ミニ唐揚げ＋ミニラーメン　１５００円
　■焼き飯＋ミニ酢豚＋ミニラーメン　１５００円
　■焼き飯＋ミニラーメン　１０００円
　■中華丼＋ミニラーメン　１０００円
　■天津飯＋ミニラーメン　１０００円
　■カレーチャーハン(玉子入り)＋ミニラーメン　１１００円

【定食】
　■Ａ定食　１８００円
　　酢豚､八宝菜､玉子焼､唐揚､小海老天､揚餃子､焼売､サラダ､白飯､スープ
　■Ｂ定食　１３００円
　　酢豚､玉子焼､唐揚､揚餃子､焼売､サラダ､白飯､スープ　
　■Ｃ定食　１４００円
　　酢豚､焼き飯､スープ
　■Ｄ定食　１５００円
　　唐揚げ､焼き飯､ミニラーメン

【一品料理】
　■キムチ　３００円
　■餃子　３００円
　■揚げ餃子　４００円
　■シュウマイ　３５０円
　■揚げシュウマイ　４５０円
　■唐揚げ　７８０円
　■豚天　８００円
　■海老天　８００円
　■肉炒め　８００円
　■肉ニラ炒め　８５０円
　■ニラ炒め　６７０円
　■レバニラ炒め　８８０円
　■野菜炒め　６５０円
　■もやし炒め　６５０円
　■豚キムチ炒め　８００円
　■酢豚　８００円
　■八宝菜　８００円
　■肉団子唐揚げ　８００円
　■肉団子甘酢うま煮　９００円
　■海老のケチャップ煮　９００円
　■麻婆豆腐　７００円
　■焼き豚　８００円
　■海老玉　８００円
　■ニラ玉　８００円

【麺類】
　■ミニラーメン　４５０円
　■ラーメン　５５０円
　■チャーシューメン　７００円
　■カレーラーメン　７５０円
　■カレーチャンポン　８５０円
　■味噌ラーメン　６５０円
　■五目そば　６５０円
　■チャンポン　６５０円
　■麻婆ラーメン　７５０円
　■マーラージャンラーメン　７５０円
　■皿うどん　７５０円
　■焼きそば　６５０円
　■キムチ焼きそば　８００円
　■そば飯　８００円
　※大盛りは２００円Up

【飯類】
　■焼き飯　６５０円
　■カレーチャーハン　７５０円
　■海老チャーハン　８００円
　■中華丼　６５０円
　■天津飯　６５０円
　■麻婆丼　７５０円
　■オムライス　８００円
　■ライス小　２５０円
　■ライス大　３５０円


●毎回､店先の看板メニュー｢本日の・・・｣から選びます

　店先には､日替りで｢本日のセット｣｢本日の日替り定食｣の看板メニューが在り
　知る限り価格は７５０円均一の様です
　麺飯類単品の価格が７００円前後なので､いつも｢本日の・・・｣から選びます

　■本日のセット 皿うどんセット
　　皿うどんにライスとスープがセットになっています

　　揚げた麺に肉野菜の餡が掛っているって事では､皿うどんと硬焼そばって似て非なるもの
　　明確な違いってご存じですか？　麺の太さの違いでしょうか？？

　　　１．生い立ちの違い
　　　　・硬焼そば
　　　　　中国料理の麺料理のひとつで､｢炒麺｣と呼ばれる部類のもの
　　　　　その中でも油で麺を揚げ､肉野菜の餡を掛けたものを｢炸麺｣と云います
　　　　　日本では､硬焼そば､餡かけ焼そば､バリそば､フライ麺等々呼ばれています
　　　　・皿うどん
　　　　　長崎市の中国料理店｢四海樓｣の陳平順が､｢炒肉絲麺/細切り肉と麺を炒めた焼きそば｣をベースに
　　　　　ちゃんぽんを出前用にアレンジして配送時にこぼれないよう汁を少なくしたものが発祥
　　　　　見た目が皿に盛った焼きうどんの様だった事から｢皿うどん｣と呼ばれ
　　　　　その後､硬焼きそばが伝わり､融合して現在のスタイルになった様です
　　　２．麺の太さの違い
　　　　皿うどんと硬焼そばは､どちらも麺をパリパリに揚げて､餡をかける作り方が一般的ですが
　　　　大きな違いは､麺の太さで､皿うどんは｢細麺｣､硬焼そばは､｢中太､太麺｣を使います　
　　　３．餡の味の違い
　　　　皿うどんはちゃんぽんが発祥となっている為､塩ベースのあっさりめの味付けが多く
　　　　硬焼そばは､醤油､塩､蠔油等具材に合わせて多彩な味わい
　　　　長崎では､皿うどんにウスターソースをかけるのが一般的
　　　　硬焼そばは､酢をかけるのが一般的と違いが在ります
　　　
　　　ちゃんぽん自体中国料理からの派生なので､遡れば同じって事でしょうか？？

　　　ソースを掛ける習慣が無いので､硬焼そば同様に咽るくらいに酢を掛けます
　　　キャベツ､もやし､豚肉､人参等の具材がたっぷり
　　　他所で食べた皿うどんよりはやや太めのカリッと揚った麺
　　　熱々の具と麺をたっぷりと絡めて食べると程良い酸味で箸が進みます
　　　残った餡はご飯にのせて､即席中華丼で〆ます
　　　スープは醤油ベースの昔乍らの炒飯スープ
　　　葱の代わりにカイワレが浮かんいて薄めの味わいでした

　■本日のセット　焼き飯+ラーメンセット
　　本来ミニラーメンのセットですが､価格据置でレギュラーサイズに変更可
　　貧乏性なので､迷わずサイズ変更をお願いしました！

　　パッと見は町中華にしては､どちらも油ぎってない大人しい感じのビジュアル
　　ラーメンはオーソドックな醤油のカエシの中華そば然としています
　　真中にもやしとカイワレのみ､チャーシュー無しはやや驚き
　　前回の炒飯スープもそうでしたが､刻んだ葱が散らしてないもの珍しいですね
　　中太で軽くちぢれた麺は鶏ガラ醤油にマッチしています
　　茹で加減が柔らかくないのが嬉しいですね
　　
　　焼き飯は玉子が多め細かく刻んだ人参と葱､人参入りって辺りが町中華らしいかな？
　　基本塩で味を調えている様で､焦がし醤油等の風味は殆ど感じません
　　正直云うと単品だと塩味のパンチが薄く､物足りないかも？
　　ラーメンスープの塩味のアシストが必要です
　　程良くパラっとしていて､しっとり感も在ります

　■本日のセット　チャンポンセット 　
　　具沢山で見るからに熱々のチャンポンと揚げ餃子３個､ライスがセットになっています
　　
　　キャベツ､白菜､もやし､人参､青葱､豚バラ等がたっぷり餡でとじて在り熱々です
　　葉野菜やもやしは適度にシャキっと食感が残る絶妙な火入加減
　　餡の硬さも麺や肉野菜を食べるのに程良い硬さです
　　タンメン､廣東麺､チャンポン､五目そば・・・野菜たっぷりのラーメンって美味しいですよね
　　麺を食べた満足感だけでなく､料理も食べれたって気分にさせてくれます
　　スープにライスをぶっ込んでも美味しいのですが､残った野菜をのせて中華丼風で〆ました
　　揚げ餃子は味が濃いめでタレ要らず､香ばしさと餡の塩味で美味しく戴けます

　■本日の日替り定食　酢豚定食
　　酢豚大好きです！
　　自宅でも時々作って食べます
　　メインの酢豚に玉子焼と揚げ餃子２個が添えて在り､ライスとスープ､漬物がセットです
　　｢本日の・・・｣って知る限り全て７５０円均一なのですが
　　食べた中では､酢豚定食が１番豪勢でＣＰが高いと思いました

　　酢豚は豚肉以外の具材は､玉葱メインで人参､ピーマン､細切りきくらげ
　　細切りのきくらげ入りは珍しいかも？
　　ひと口大の豚肉はやや硬め､たっぷりの玉葱はやや火入れ加減が過ぎる感じです
　　酸味と甘さ控えめで､醤油の味わいの主張がやや強めな感じです
　　餡が多めなのでライスは進みます
　　添えて在る玉子焼きも揚げ餃子も全部甘酢に絡めて食べちゃいます
　　それはそれで美味しいのですが､同じ味わいになってしまいます
　　ライスが柔らかくなく､適度に硬さが在って､好みの炊き加減で美味しく戴けます


●最後に

　場所柄､通りすがりで入る様なお店で在りません
　ランチタイムは､地元の方や新深江界隈で働く常連さんが殆どです
　中には｢今日はあれね｣で註文が通ってしまう方もいるんです
　界隈には何軒もの町中華のお店が在りますが､少し本格派も混じった感じのお店でした

　この時期限定の町中華のスター､冷やし中華の提供が無いのはチョッと残念でした
　店の前をよく通るので､｢本日の・・・｣がその日の気分とマッチしたら
　また寄らせていただきます
　ご馳走様でした！