ありがとう、井川真宏さん : ジャンクストーリー 本店

関西ラーメン界で最も愛すべき人が交通事故で逝ってしまった
2022年8月25日は真に悲しい日になってしまった
1985年生まれ、まだ30台の若き天才だった
何百人、何千人の記憶にいつまでも残るであろう井川スマイルがもう見られない
数え切れないほどの絶品、傑作をふるまってきた味の求道者にして気配りの人でもあった
末端の一老ファンであった私などにも、JUNKでも7でも五常でもエンターテイ麺トでも出身のきんせい系列や自身のWarmHeart系列の出店や周年行事でもコラボでも来店の度に欠かさずアイコンタクトと飛びきりの笑顔を送ってくれた
この人は一体何人の顔を覚えているのだろう、といつも驚嘆の気持ちでいっぱいだった
味の探求はもちろんのこと客の喜ぶ姿が何よりも好きだったのだろう
真の料理人であり経営者であった
新たな出店準備にも追われこれからやりたいことを目いっぱい残していかれた
本当に惜しい方をなくしたというのに尽きる
個人的にラーメン界の光が半減してしまったと言ってまったく差し支えない
初の5の評価をお送りし
つつしんで哀悼の意を表したい

らーめんstyle JUNK STORY
ブログ限定『地鶏のタタキの柚子果汁漬け 塩ラーメン 冷やし』大1550円

井川さんが某イタリアンで着想を得たスペシャリテというメニュー
JUNKらしいスペシャリテとはと思いを馳せられた限定ラーメン
また当日冷やしでの提供も可と告知されたらいくよね

醤油での提供もあったのだが馥郁としたJUNKの醤油ラーメンにも後ろ髪を引かれつつ
やはり塩ラーメンこそはJUNKの真骨頂
きんせい正統の直系DNAをたしかに感じる雑味のない清澄な味わい

使用された地鶏タタキはむねが大山どり、ももが大和肉鶏とのこと
柚子が悪目立ちすることなく程よく香り立ち柑橘系酸味で仕上げられたしっとり最上質の肉質をたっぷり堪能

キリッと締められた中細ストレート自家製麺は加水を少し下げて冷やしにいいあんばい
噛めば噛むほど小麦の甘みが出てきて喉越しもよい

別皿トッピングには程よくスモーキーな燻り鶏もも肉、しっとり鶏むねレア、極上ハム状の豚肩ロースレアチャ

久方ぶりのJUNKで井川代表が腕を振るった限定の素晴らしさを堪能させていただいた

き田たけうどんさんの店舗で開催されているイベント『冷凍is正当』×『menjoy』
JUNK STORYさん登場の第2弾は井川代表みずから参戦された

『溜まり醤油と味付け背脂のこってり豚そば』1000円、味玉100円(ライン登録無料)

かつてJUNK STORYの看板商品だった『濃口醤油らーめん』をベースに溜まり醤油と味付け背脂仕立てで二郎系に仕上げられた
何と言っても豚清湯と野菜が醸し出す旨味が満載なところに溜まり醤油の馥郁とした風味が充溢し、素晴らしく美味
味付け背脂と粗くおろされた大蒜のパンチでジャンク感も最高潮に達した

麺はmenjoy仕様でJUNK STORY冷凍麺が使用されたが、モチモチとした中太ストレートで遜色がない
トッピングのシャキシャキもやしキャベツに煮豚叉焼も充実しきっていた

宮古島に出店準備のため同島を訪れていた井川さんが帰阪直後疲れも見せずにき田たけさんの厨房に立たれていた
提供された一杯はJUNK魂が込められた珠玉の逸杯
当初イベント開催のためこちらにあげるつもりはなかったが、記憶に残る逸品だったためあげておく

らーめんstyle JUNK STORY 本店
『塩つけ麺』250g 平打ち麺 1000円

4か月ぶりの訪麺
定番メニューのブラッシュアップを続ける井川さん
麺の進化がやはり著しい
見た目にもわかる濃厚な味わい
よりモチモチとした食感になり喉ごしもさらに良くなった
かたやつけ汁は進化途上か
地鶏と蛤のダブルスープにさほど大きな変化は感じられない
そして最も感心したのはチャーシューの進化ぶり
元々定評があるところだが柚子の使い方をはじめ一言でいうとラーメン店を突き抜けた大人な味わいへと変化を感じる
チャーシューといえば東十条時代のほん田さんのところで腰を抜かしかけたことがあったが、井川さんはそちらに近づきつつあるように思う

ということで今日のお目当ての一つ
破格提供されている年末年始用チャーシューを予約してきた

こちらにはほぼ半年ぶりの訪麺。
昨年、『五常』で傑作限定麺を連発していた井川社長がこのところ再び系列店の周年や年末年始の創作限定麺を次々に生み出されているご様子。
なかなかタイミングが合いませんでしたが、ブログで『比内地鶏の醤油そば』900円(数量限定 昼夜各 15〜20食程度)の告知を拝見していてもたってもいられず訪問してみました。^^;

着丼からして比内地鶏の気品高い香りが濃厚に漂い、期待が高まります。
熱々のスープは奇を衒わず鶏出し清湯のお手本のような仕上がり。
比内地鶏の馥郁とした風味とともに鶏出しの得も言われぬ旨味にあふれています。
カエシには小豆島「ヤマロク醤油」の再仕込み醤油「鶴醤（つるびしお）」と丹波黒豆醤油「菊醤（きくびしお）」をブレンドした火入れなしの特製醤油ダレがつかわれ、コク豊かな醤油のまろやかさとキレが渾然一体となり非常に印象深い味わいとなっていました。

麺は小麦の香りが豊かな平打ち中太ストレート自家製麺。
多加水でモッチリしたコシのある麺は、清澄でシンプルな清湯スープとの相性が良く、お互いの香りを引き出し合っているかのような完成度の高い組み合わせとなっていました。

『比内地鶏の醤油そば』は井川さんの才能を改めて見せつけられるような出色の内容でした。
天才という言葉で片付けるのは簡単ですが、社長業も多忙ななか山六醤油さんの新桶作りを手伝いに小豆島に行かれるほど、不断の努力と勤勉を怠らない姿勢にこうした才能が宿るのかもしれません。
ごちそうさまでした。

本日2戦目は「らーめんstyle JUNK STORY」さんです。

今日は無鉄砲さんの20周年や中川さんちの「放牧」等々があったりで各地で誘惑的なイベントが多発。
何とも悩まし日だったのですが、結局こちらへ向かいました。
Fuji-yama Kohtaさんから天満橋～谷九へ地下鉄で。
12時50分過ぎに到着して店頭の記名ボードに記帳。
大雨の中、近くのカフェで時間を潰して13時50分過ぎに再訪。
そういえば、麺と心7さんの5周年も大雨でしたね。井川さん、やっぱりなんか持ってます。^^;
ほどなく入店して井川店主に御祝いのご挨拶。
カウンター最奥に着席しました。
今日は井川店主が奥の厨房でみずから腕を振るいながらも、来てくれるお客さん一人ひとりにアイコンタクトを送っているのが素晴らしいですね。
さすがは多店舗展開されている社長さんです。

今日のJUNK STORY8周年企画ver.2の限定ラーメンは2種類、各100食。
「とことん魚介の効いた背脂塩ラーメン」900円と「とことん魚介の効いた黒毛和牛たまり醤油そば」1,000円。

井川店主に「黒毛和牛たまり醤油そば」のほうをコール。
専用トッピングの「極上・国産牛タタキ」1,000円もあったのですが、2食目の腹パンのため泣く泣く断念しました。

５分ほどでサーブされました。
たまり醤油のダークブランのスープ色に黒毛和牛モモ肉のピンク色が艶めかしいビジュアル。

スープからいただくと、何といっても「とことん魚介の効いた」超超超大量の乾物を使用したというスープがインパクトありまくりです。
限定らしくリミッターを取っ払い、振り切れた濃さとキレのある濃厚魚介味。
たまり醤油のコクとも相俟って、ジャンキーであるとともに深みのある重厚な味わい。
おそらく「背脂塩ラーメン」のほうがよりJUNK STORYさんらしかったのでしょうが、こちらの黒毛和牛たまり醤油そばはまさに振り切れた感満載ですね。
個人的にはツボに嵌まって腹パンなのに結局完飲しました。

麺は、平打ち中細ストレート自家製麺で、個人的には強いスープにやや細すぎるかなと思いましたが、ツルシコ系で結構コシのあるタイプの麺でスープに負けず、美味しくいただけました。

黒毛和牛モモ肉は、黒胡椒がかけられ、スパイシーでいて黒毛和牛らしい甘い肉の旨味にあふれたもの。
やや肉厚にスライスされて食べ応えも十分でした。

具材は、１年ぶりという糸島産の実にコリコリとしたメンマに、青ネギと海苔。

８周年記念Ver.1のイベントのほうは夜開催のため参加できず残念でしたが、Ver.2のある意味ぶっ飛んだ限定ラーメンをいただくことができて、溜飲を下げる思いでした。
今後も10年、20年と頑張ってください。
追っかけていきますので。(^^)

本日2戦目は「らーめんstyle JUNK STORY」さんです。

こちらには7ヶ月ぶりになりますが、この4月にメニューがリニューアルされたばかり。

13時ころ到着。外待ち9人。
待つ間に注文をとりに来られ、今日4月30日から提供開始された「トリュフ香る鶏塩そば」でお願いしました。
ちなみに5月7日から「煮干し塩そば」が、5月14日からは「塩つけ麺」が提供開始されるようです。

13時半ころ入店。
カウンター入口よりに着席。

5分ほどで着丼。
こちら店舗内の照明量が乏しくて、くすんだビジュアルに見えますが（写真はかなり感度を上げています）、トリュフが濃厚に薫るその芳香だけで期待は高まってきます。

スープからいただくと、チーユとトリュフオイルの芳香がスゴいですね。
ちょっと意地悪に言うと、下品なくらいに匂い立っています。高価な香水もつける量を間違えるとケバくも下品にも感じますが、正直に言うと、今回はそれに近いものを感じてしまいました。
特にトリュフオイルはもう少し抑えられてもいいかもしれませんね。原価率も下がって価格も抑えられるでしょうから。
1,000円が高いと言っているのではないですが、このスープに対するオイル量にしては少々スペックオーバーかなとは思いました。
それ以外はきんせい系統の「塩」のJUNKさんらしいお味に、さらに地鶏の鶏出汁による深みと厚みが付け加わりブラッシュアップが図られた印象。
五常で商品開発の試行錯誤を繰り返し、極上の限定を連発している井川店主の面目躍如といったところでしょうか。

麺は、中太ストレート自家製麺。やや加水低めで、噛み応えと喉越しの良さを両立している印象。
こちらも前回訪問時よりブラッシュアップされているように思います。

チャーシューは、低温調理の豚肩ロース。やや肉厚でロース肉の旨味を良く伝えてくれるもの。

トリュフスープは少しディスるようなことを書きましたが、全体的にはとても美味しくいただきました。(^^)
横のお客さんがいただいていたキラメキやトキメキの定番メニューも見た目にグレードアップが図られていることがわかりました。
井川店主はこの数日静岡のラー祭に行かれているようですが、着々と五常での成果を傘下の各店にフィードバックされていかれているご様子。
今後のご活躍をますます楽しみにしております。(^^)

本日は休日出勤前にらーめんstyle JUNK STORY さんに行ってきました。

10時45分に到着。ポールポジションでした。
待つ間に注文をとりに来られ「塩のトキメキ」中盛りでお願いしました。

11時に入店。
5分ほどで着丼。
店員さんから「左右で味を変えています。左側の玉子の方からお食べください。」という説明があり、そのようにしていただいてみました。

スープからいただくと、やはり左右で風味が違っており、左側が普通に鶏だしの塩、右側のみ濃厚なチーユを投入しているようです。
お味は鶏と魚介の旨味がしっかり感じられるもの。右側のチーユと次第に混ざり合い、コクのある風味がすこしずつ広がってきます。
ただ若干スープがぬるく、特に後半やや風味が落ちる傾向なのが気になりました。

麺は中太ストレート。かみ応えたっぷりの自家製麺でしたが、加水率がやや低めか、後半すこし延びてくる感じなのが残念でした。

チャーシューは、トキメキはさすがにインパクトありますね。鶏ムネが4枚、豚肩ロース4枚でこれだけで結構な膨満感。麺は中盛りでなく普通盛りで十分でした。
鶏ムネは柚子の香り漂うサッパリした味付けで、私の好みとぴったり。
一方、豚チャーは低温調理系のやや肉厚でしっかりした味付け。１枚１枚は良い出来なのですが、やはり４枚は私には多すぎました。^^;

また砂肝も入っていて、コリコリといい変化になってましたね。

トータルで美味しくいただけました。(^^)
後半、量が多すぎてやや中だるみを感じましたが、塩のキラメキくらいが中高年の私には合っているのかもしれません。

らーめんstyle JUNK STORYさんは、Warm Heart系列に麺と心７、辛口肉ソバ「ひるドラ」（日本橋、鶴橋）などもあり、元気なお店を多岐に展開されて個性を出してますね。