「冷カルグクス」は酷暑の夏の救世主＠阿倍野 : 韓国料理 ビビム あべのHoop店

近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅の南隣、各線天王寺駅からもすぐ近く。阿倍野ハルカスに隣接する商業施設「あべのHOOP」の地下フードコート「Hoop Dining Court」にある韓国料理のお店です。

この「ビビム」はこの近くの「あべのキューズモール」や「天王寺MIO」にレストランを出し、さらにあべのハルカスの食品売り場にショップも出店されるなど、あべの・天王寺ではお馴染みです。

メニューは石焼ビビムパとスンドゥブを主力にしていて、それぞれ具材のヴァリエーションで多様なメニューが構成されています。

猛暑の煮のランチタイム、何か涼しげなものは無いかとこのフードコートを徘徊中、このお店に「冷カルグクス」（880円）なるものを発見しました。これに決定！

注文カウンターで支払うと、レシートとともに呼び出しベルが手渡されました。共用のカウンター席を確保して待つと、やや時間が掛かった後に呼び出しベルが鳴りました。

トレイには「冷カルグクス」と刻み海苔の盛られた小皿が並んでいます。韓国料理らしく器、箸、スプーンがすべてステンレス製なのでキラキラ輝いています。

器には澄明なスープが満たされ、稲庭饂飩のような平打ちの麺が横たわっています。麺の上には胡瓜、白菜のキムチが盛られ、刻み葱、錦糸玉子、胡麻が散らされています。肉気はありません。

カルグクスのカルは包丁、ククスは麺類を意だそうで、小麦粉と鶏卵をこねて作った生地を包丁で切って作られています。つまり「手切り麺」ということです。

韓国で一般的な冷麺などの麺は、穴の開いた筒状の容器に生地を入れて押し出して作られているので、蕎麦のような手切り麺は特徴的ですね。

先ずはスープを啜ってみるとひんやり感が喉を直撃。その後、じんわり旨みが滲み出てきます。ほんのり酸っぱい味付けなので爽やかな風合い。水キムチのようです。

麺は強力な弾力はあるものの、冷麺みたいなグニグニした食感ではなく、顎がだるくなるほどでもありません。これならお年寄りでも安全に食べれるかな。

海苔を混ぜ合わせると味に深みが出ますね。ほんのり酸味があるのでさっぱりいただけます。この暑い時期には最適な一品ですね。

本場の料理店が集まる鶴橋・桃谷に行かずとも、この阿倍野で気軽に本格的な韓国料理が味わえるのは有り難い。「ビビム」が人気店になっているのが理解できました。

近鉄南大阪線・大阪あべの橋駅のの直近、各線天王寺駅からすぐ近く。「あべのHOOP」地下レストラン街に約400坪の広さを持つフードコート「Hoop Dining Court」がこの9月にオープンしました。

フードコートの席数は約400席で、アジア料理店や肉バル、カフェなど10店が新規開業しています。そのうちの1店として、関西を中心に各大型SCに展開している韓国料理店もオープンしています。

ここは株式会社高麗貿易ジャパンの運営で、この近くでは「あべのキューズモール」や「天王寺MIO」にレストランを出し、さらにあべのハルカスの食品売り場にショップも出店されています。よほどアベノがお好きなようです。

メニューは石焼ビビムパとスンドゥブのツートップ。それぞれ具材のヴァリエーションで多様なメニューが構成されています。今回チョイスしたのが、山芋スンドゥブ（880円）です。これにご飯（＋120円）を付けてもらうことにしました。

KIPSカードで支払うと、レシートとともに呼び出しベルが手渡されました。フードコートの店舗ながらこの店専用のカウンター席が4席ほどあり、このカウンター席に腰掛けました。するとそう待たないうちに呼び出しベルが鳴りました。

トレイの上にぐつぐつ煮たった状態のスンドゥブとご飯の器が並んでいます。スンドゥブは真っ赤で美味そう、かつ辛そうです。５段階から選べる辛さでは上から二番目でお願いしたので、唐辛子の香りもかなり立ち上がってきます。

早速ひと匙。ピキーンとくる辛さはあるが見た目ほどではない。辛さよりむしろ熱さに注意です。辛さと熱さの中に、浅利の出汁がよく引き出されています。また、何か土臭い匂いがあるのは山芋によるものだと思います。

生玉子が丸ごと入っていて、この玉子を潰すと多少まろやかさになってきます。具材の豆腐は柔らかくてやさしい味。そしてメインとなる山芋とダシとの相性がいいし、山芋の食感もまたいい。

ご飯は韓国でよくある蓋つきのステンレスの容器に、ご飯がギューっと詰め詰め状態。これは韓国料理らしい。ただ、チゲとご飯だけというはあまりにも簡素すぎる。せめてキムチの小皿ぐらいは奢ってほしいところです。

その点、キューズモールやMIOにあるレストランはランチタイムにはおかずバイキングがあるので、多少高くてもレストランのほうが値打ちがあるのかもしれません。