調理長おすすめコースは上質の味わい＠阿倍野 : 銀座アスター麺点庁 あべのハルカスダイニング店

近鉄・大阪阿部野橋駅の直上、各線・天王寺駅に隣接。あべのハルカス近鉄本店のレストラン街・12階にある、老舗中国料理店の支店です。平日のランチタイムに妻殿と訪ねました。

銀座アスターはフォークとナイフで食べるアメリカ風中華料理の店と言う一風変わったスタイルで1926年（昭和元年）に銀座で創業。

戦時中の混乱を経て、現在は首都圏・名古屋・大阪の三地域で37店舗のレストランと12店のデリショップ運営しています。

この「銀座アスター麺点庁」は他の銀座アスターの店舗とは位置づけが異なり、スープ麺と各種点心をメインメニューとしている、ややカジュアルな位置づけとなっています。

店内も高級店らしからぬカジュアルな意匠になっていて、72席のテーブル席と窓に面したカウンター席が6席の全78席。平日ではあるもののお昼とあって、店内はほぼ満席。店頭で少し待ちました。

案内されたのは窓際のテーブル席。以前は天王寺駅の頭越しに四天王寺の五重の塔が見えたのだが、今は高層マンションが建っているので見えなくなっています。

注文は調理長おすすめコースの「栄花（えいか）」（ 4,950円）を。すぐに前菜が運ばれてきました。平皿に叉焼、蒸し鶏、クラゲが華やかに盛り合わされています。

叉焼は脂身の少ない端正なもの。蒸し鶏とクラゲはさっぱりと仕上げています。添えられてる胡桃がキャラメルのような風味で実に美味しい。

しばらくしてスープがやってきました。海の幸と野菜のとろみスープとのことで、海老の風味にトマトの酸味がわさって上質の味わいです。

続いて蒸し点心がやってきました。フカヒレ焼売と小籠包です。焼売はお酢と辛子とともにいただきます。餡に味が入っているのでそれだけで充分。

小籠包は黒酢とともにいただきます。中からスープが溢れてくるので要注意。添えられるスプーンが小さいので食べにくい。これはチリレンゲのほうが食べやすいのにな…

次は青野菜ときのこのオリーブオイル炒めです。大蒜を利かせたジャンキーな仕上がりながら、青梗菜の歯ごたえも良く、干し海老が旨味を高めています。

お料理のクライマックスは北京ダックと大海老のさくさく揚げの盛合せです。平皿にそのふたつが並び、葉物野菜のサラダが添えられています。

北京ダックは既に葱、甜麺醬とともに薄餅に巻かれています。濃厚な風味が楽しめます。ただ残念ながら1個では物足りない…

大海老のさくさく揚げは、文字通りサクサクの衣に包まれていて、身もプリプリしていて美味しい。もちろん尻尾まで美味しくいただきました。

食事は炒飯か湯麺かのチョイスになっています。ここではよく湯麺をいただいてるので炒飯にしました。高菜と牛肉の炒飯で、熱々で艶々。質の高い炒飯です。

デザートはリンゴのジュレを纏った杏仁豆腐と胡麻団子です。杏仁豆腐は凍らせてあって独特の風合い。胡麻団子も揚げたてで熱々でした。

全体的に上品な味わいで、上質な空気感を味わえました。しかし混雑した時間帯だったせいか、老舗らしからぬ、サービスに荒々しさがみられました。ここではピークを外したほうがよさそうです。

近鉄・大阪阿部野橋駅の直上、各線・天王寺駅に隣接。あべのハルカス近鉄本店のレストラン街・12階にある中国料理の有名店です。

ただしこのお店は他の「銀座アスター」とは位置づけが異なり、麺・点心といった軽めの料理が主体となっています。出勤前のランチのために立ち寄りました。

店内もカジュアルな意匠で、70席程のテーブル席と窓際にカウンター席が6席。最近の新型ウイルスの影響もあって休日のランチタイムにもかかわらず店内はガラ空きです。

ランチメニューは「酢豚御膳」「陳麻婆豆腐御膳」「海老のチリソース御膳」「牛肉とピーマンの細切り炒め御膳」（各1,760円）、「海老ワンタンのあんかけひすい麺セット」「海老焼きそばセット」（各1,650円）の6種です。その中から一番人気という「酢豚御膳」をお願いしました。

それほど待たずして運ばれてきました。トレイの上にメインの酢豚、焼売の蒸篭、スープ、搾菜、ご飯、そしてデザートが添えられています。

さっそく酢豚を口に運んでみる。湯気が立っていなかったので油断したが、揚げたて、炒めたてで熱々です。ゴロンと大きな豚肉がカリッとした衣をまとい、ドロっとした甘酢餡に包まれています。

齧ってみるとジュワッとジューシーなテクスチャー。そして甘酢餡の上品な酸味がある。さすが一番人気だけあります。片や野菜はニンジン、玉ねぎ、タケノコといった一般的なものだが、適度な火の通りで、食感が活きています。

蒸篭の焼売はジューシーでお肉の旨みに溢れています。スープは玉子スープで上品な仕上り。高級店らしい仕上りです。デザートは苺のジュレの載った杏仁豆腐。普通においしい。

「銀座アスター」らしい質の高いランチ。安心していただくことができるがいささか面白さに欠ける…点心に工夫を見せるとか、もう少し遊び心を見せて欲しいと思ったのが正直なところです。

あべのハルカス近鉄本店のタワー館・ハルカスダイニングの12階にある有名中国料理店です。このお店は他の「銀座アスター」とは位置づけが異なり、麺・点心といった軽めのメニュー構成となっています。

店内は70席程のテーブル席と窓際にカウンター席が6席。高級中国料理店らしからぬカジュアルな意匠です。

麺点アスター麺（1,404円）とはいわゆる五目うま煮そば。色鮮やかな海老と絹さやに目が奪われるが、他の具も実に豪華。豚肉、白菜、葱、筍、木耳…

スープを啜ってみると深いコクを感じる味噌味になっています。鷹の爪により少しピリッとさせています。通常のアスター麺より味噌が濃厚で、ピリ辛は控えめな仕上りです。

麺は細ストレート麺で、歯切れのいい風合い。具材は中国料理の常道、それぞれの具材が油通しされていて、しかもエビは片栗粉をまぶして揚げられています。各具材、噛めば旨みがじんわり染み出てきます。

老舗の安定感を感じさせる上質な麺料理です。

近鉄・大阪あべの橋駅の直上、日本一背の高いビルとして今や大阪のランドマークとなったあべのハルカス。この12階から14階までが近鉄百貨店の食堂街になっていて、その12階にある中国料理の有名店です。ただしこのお店は他の「銀座アスター」とは位置づけが異なるようで、麺・点心といった軽めのメニュー構成となっています。お彼岸の中日、オカンを連れて一心寺へのお参りの帰りに寄りました。なので今回はオカンが奢ってくれることになりました。

店内は高級中国料理店らしからぬカジュアルな意匠。70席程のテーブル席と窓際にカウンター席が6席。休日のお昼とあって、店内はほぼ満席。店頭で待たされることはなかったのだが、私たちが帰る頃には行列になってました。

案内されたのは窓際のカウンター席。天王寺駅の頭越しに四天王寺の五重の塔が見えます。

麺と点心をメインに据えた構成なのでメニューの種類が多くはないが、その中から、海老たっぷりフライ麺セット（1,296円）をチョイス。オカンは海老ワンタンのあんかけ麺のセット（1,512円）をお願いしました。セットは胡麻だれ焼売かサラダかのチョイスになっているので、ひとつづつ注文してシェアすることにします。

それほど待つことなく運ばれてきました。一式がセットされた状態でトレイに乗っています。フライ麺は海老や野菜がたっぷり盛られています。さすが高級店だけあって、味付けも上品。実はワタシ、フライ麺が大好物。最初はパリパリで、食べ進んでいくうちにシナッとなってくる…このテクスチャーの変化が楽しいからですね。ここの麺は細麺なので、最後の方にはやわやわになってくる。これはいい感じ。海老は肉厚で甘みもあって美味しい。この料理のプレゼンスなので抜かりはありません。

オカンのあんかけ麺を少し啜らせてもらったが、実に深い味わいのスープです。香りとコクが素晴らしいですね。

セットの焼売は「特製」と言うわりにはまあまあかな？サラダのほうが値打ちある感じです。

デザートは葡萄のジュレの載ったババロア風のもの。普通においしいです。麺・点心のお店にしては値段設定が高めなのが残念なところ。ハルカスダイニングのいう地盤と、「銀座アスター」という看板があるので仕方ないかな。