大奮発でブリ、ぶり、鰤。。。 : 出汁鍋&海鮮の店 門戸

暖冬の今年は冬らしい寒さもないままもう桜もちらほら。と思っていたら寒の戻りというか夕方以降ちと寒い。暖かいもの食べたいな、、、鍋はそろそろ今年もシーズン最後だし、今夜は鍋にしよう。。。
久宝寺の営業所から難波のホテルに帰る道の途中ＪＲ難波駅の上、前から興味のあったこちらのお店と「しゃぶ扇」というしゃぶしゃぶ屋、２つのしゃぶしゃぶがあるがどうしよう??『しゃぶ扇』は元々が「どんぼーい」の居抜きからスタートしたチェーンだから、ごく普通のしゃぶしゃぶ。驚く旨さもないし激安でもないけどそこそこリーズナブルで絶対ハズレは無い。一方こちらは旨ければ、内容的に驚きの安さだけど、ハズレれば約4300円は痛い。4、５千円もあれば結構高級なお店でそこそこのもの食べれるし、しゃぶ扇より千円高く、この前感激的に旨かった近くの焼肉食べ放題や、同じビルにある近江牛のすき焼き食べ放題よりすこし高い。
それでもブリしゃぶ…他所でなかなか、、、あってももう少し高いし、ましてや食べ放題。。。美味しければ全然安いのだけど。。。不安を抱えながら入店。怖ければ海鮮鍋コース３０００円ほどだから美味しくなければ牛・豚だけお代わりすれば、、、とも迷ったが、やっぱりブリが食べたくて初心貫徹。鰤しゃぶコースにした。
初回は牛・豚・鶏の肉達と、海鮮盛（舟盛の容器でした）が提供される。出汁は２種類選べ、イチオシの白味噌と定番の和風だしを注文。湧くまでの間『バラエティーバー』でお好みの野菜等を取る。『バラエティー』を名乗るだけあって野菜だけでなく本来は海鮮物とかもセルフで取れる仕様だったのかな??バーカウンターの裏側半分はがらんと何も乗っていない。３組しかいなかったから野菜以外はオーダーして持ってきてもらう形。ご飯コーナーの横には「名物・肉丼」とあり、ご飯の上にかけると肉丼なる丼になる具がウォーマーに入っている。様子を見に蓋を開けると八角の香りがきつい。むむ、、、大陸系の経営か??和風なメニューだけどタレの薬味を見ても、その薬味のネームプレートを見ても日本の学校で習うのと少し違う漢字が書かれてたりする。同じビルに国内最大のインバウンドツアーオペレーターの本社がある（今月末に引っ越すが）し、この広い客席数や立地条件的にインバウンドマーケット狙いであるのは明らかだ。
確かに店員さんも他のお客さんもインバンスタイル。八角の香りで少し不安になったがここは気を取り直してひたすら和でブリを食べ続けるしかない。。。そろそろ湧いてきたし。
イチオシ！の割に白味噌だしの味噌感が弱い。ニンニクや豆板醤で出汁にアクセントを付けたけどその味だけでは弱い。ポン酢や他のタレで食べるなら、味噌の味が邪魔するから和風だしの方が良くなる。もう少しだけ味をはっきりした味付けにした方が美味しいのにな、、、安さの為の仕組み。ファーストオーダーでお仕着せのセット。牛・豚・鶏、エビやアサリや安めの冷凍魚たち。最初からブリだけ（ぶりなのに『鱈腹＝たらふく』）いかれたら四千円だと利益出ないから当然だけど、女性とかだとこの盛り合わせだけで食べきれない??というくらい豪華に出てくる。
お目当てのぶりはお刺身くらいの分厚いスライス。鰤しゃぶって２，３ミリの薄さで切らない??箸でつまんで分かった。カチカチの冷凍。これを薄く切ると鍋に入れる前にボロボロに崩れてしまう。冷凍だと湯にくぐらせても中心はレア状態。それはそれでいいけどこの厚みだと真ん中火が入らない刺身（というより霜降り）状態。冷凍したから余計に生臭さを感じる。冷凍すると色合いが悪くなり臭みがｄるから、例えば冷凍魚しか使わない回転寿司とかでもブリ、ハマチ等のネタは高くてもチルド品を使うくらい。食べ放題だからチルドで在庫を持って置くには出数予測立てにくく、スライサーを使えば凍ったままの方が切りやすいという理由だろう。最初の２，３切れは違和感を感じた生臭さも慣れたのと、少しウエルダン気味にしゃぶしゃぶすれば気にならない。追加オーダーはわき目も振らずブリ・ブリ・ブリ、、、味変にゲソやタコの唐揚げ。そしてひたすらブリ。決して元は取れないが、他ではなかなかない経験だから悪くはない。
サービスに関しては、お代わりがタッチパネルでもセルフサービスでもないのにピンポン♪のボタンすらない。混雑時にはかなり困るだろうが、３組しか客がいなかったのが幸いかストレスなしにオーダーできた。日本人の女の子が閉店作業も並行してたった一人で頑張ってた。大変そうなのに対応はしっかり笑顔。ピンクの着物調の制服が似合うかわいらし子だったから、おじさんの評価が甘めなのかもしれないが接客ストレスは無かった。決して凄いというベテランスーパースタッフ的な凄さとは対局な、ほっこりするような接客。オーダーパットの「鮭」と「鱈」の漢字『シャケってこっちですよね』と鱈の漢字を指さして確認するくらいだから全然新人さん、、、て言うか、（魚は冷凍でも）店員さんは天然物???という感じ。それでいて、普通なら同様の質問されたら「はぁ？なんでそんなもんもわからんの??（怒）」と感じるが、「え？それはタラだよぉ～、シャケはこっちね～」と笑顔で教えてしまう辺りが天性の才能かもしれない。そんな意味で、特別なサービスが有るわけじゃないし、経営者側と思われるメインは大陸系スタッフなので彼女たちが対応したら同様な評価かわからない。彼女たちの一人が一回だけお代わりの料理持ってきてくれたが決して悪い態度ではなかった。接客面では問題ないのだろう。