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店名 |
掲載保留
万よし食堂
|
---|---|
ジャンル | 食堂 |
住所 | |
交通手段 |
地下鉄・近鉄 日本橋駅から徒歩5分 近鉄日本橋駅から354m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 |
席数 |
10席 (1階4席、2階6席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | カウンター席あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
オープン日 |
1955年 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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中央区日本橋2丁目。大阪・浪速の台所と称される黒門市場(くろもんいちば)。時代は遡ること文政5年頃から、この辺りで鮮魚商人が見られるようになったのが始まり。やがて公設市場として開設されたのは明治35年2月で、当初は圓明寺市場と呼ばれた。圓明寺市場の名はかつて市場近くにあった寺院に由来するが、この寺院の山門が黒塗りであったことから黒門市場と通称されるようになったとのこと。
そんな大阪の庶民に愛され、特にミナミの飲食店を中心に食材を供給し続けてきた黒門市場も、5年ほど前から様相が一変。中国本土や香港、台湾や韓国など東アジアからの外国人観光客の来訪が増加し、一気に活況を呈している。
中華圏最大の祝祭日と言われる春節。大阪にも観光客が大挙して訪れる2月上旬のこの時期に、黒門市場を冷やかしがてら覗いてみることに。大阪に引っ越して以来、この日は3度目。なるほど、訪れる度にお客の外国人比率は高まっているようで、目算では7割ぐらいだろうか。目抜き通りは歩行すらままならず、特に地元の買い物客は肩身の狭い思いをするに違いない。
そんな黒門市場の人気を博しているのは食べ歩き。魚介類の網焼き、フグの刺身、和牛の串焼きなど、店頭で購入して、その場で気軽に食べられるスタイルが外国人に受けているようだ。
市場内を一通り回ってみたものの、目ぼしい飲食店は特に見当たらず。そうこうするうちに、黒門市場の外れ、堺筋へと通じる路地にポツンと佇む一軒の食事処に足が留まった。外国人観光客におもねることなのない、草臥れた外観。少々躊躇いつつ、引き戸を開ける。
すると、大のおとなが4人も座れば、満杯になりそうな狭苦しい店内。見た目70代後半と思しきおかみさんが厨房に一人。対面式のカウンターには、電気ポットや食器類、私物が雑然と置かれて、配膳するスペースは皆無。よって背面に設えられたカウンターに腰かけた。
メニューを眺めると、うどんや丼物といった単品料理が主体。定食類は少なく、傍らに目を移すと、作り置きの小鉢や小皿が並んでいる。こちらから一皿選んで、ごはんの小とかす汁を頼む。
お茶は差し出されることなく、調理にとりかかるおかみさん。セルフサービスなのか知らないが、自ら急須にお湯を注ごうとポットの操作にまごついていると、「分かりにくうてすんませんね」と、勝手口から店内に回って来たおかみさんより助け舟。傍らにあった弁当容器のサンプルをどかしながら一言、「本当は弁当がおすすめなんやけどね」「えっ!?もう頼んじゃいましたよ」と思わずツッコミを入れると、苦笑いのおかみさん。
ほどなくして、二階より同年代らしきご主人のお出まし。出来上がったご飯とかす汁が、ご主人の手により運ばれてきた。ごはんは一番少ない量を頼んだとはいえ、一般的には並みレベルのボリューム。
「よかったらおでんもあるよ」と、商売っ気のあるおかみさんから声がかかった。後ろを振り返ると、厨房の前にはおでん鍋が置かれていて、腰を上げて近寄ってみる。木蓋を開けると、もうもうと美味しそうな湯気が私の顔面を覆う。
煮込まれたおでん種は6種類ほどだろうか、それほど多くなくて、牛すじと大根を頼むとご主人が小皿によそってくれた。これにてオリジナルの組み合わせ定食の完成。テレビを観ながら熱々のかす汁を黙々と啜っていると、壁に貼られた何やら色あせたステッカーに目が留まる。
何と食べログのベストランチ2012に、当食堂が選ばれたとの報せ。失礼ながら、そこまで大衆受けする人気店とは、これまでのところ到底思えず。試しに食べログアプリでチェックするも評価点は3.12。中途半端な数字も手伝って、選出基準の謎はますます深まるばかり。
会計時に、「ベストランチに選ばれるなんで凄いですね」と尋ねてみた。「お客さんが(この店の)写真を送ってはったみたいで」「わしら何もしとらん」「だからびっくりしたんや」
「いやいや立派なことだと思いますよ」と持ち上げつつ、こちらの店をいずれ食べログに上げようと私も考えているとは、ついぞ口にすることは出来なかった。