ケニーアジア｜解答ルパンな日々 : ケニーアジア

シンガポール人の最も郷愁を誘う料理であるラクサ。カレーとココナッツミルクとラクサ麺で作られるラクサはカトン地区発祥のニョニャラクサが元になっている。ニョニャ料理とは父系の中華料理の食材を母系のマレー人女性が香辛料を調理のスパイスに取り入れた、見た目が中華で味がマレー的な料理。

私のこれまでのラクサ遍歴は
１）リトルインディアにある人気シンガポール料理店ヒルマンの難波支店で食べたラクサがココナッツミルクの甘さが前面に出ておりイマイチだった事。
２）ミシェランビググルマン店茶酔楼　時の葉で食べたカレーラクサがカレースパイスが前面に出てココナッツミルクがそれをマイルドにする最高に美味しいラクサだった事。
３）本場のラクサが美味しいか結論づけようとシンガポール料理専門店梁亜楼に行き、そのままでは普通だったラクサがが辛くするとかなり美味しくなるのに気付いた事。

時の葉のラクサは最も美味しいが日本人向けアレンジがあり、現地で食べたら違うのではないかという疑惑が拭えない。しかし同じラクサをシンガポールでも華人が作ると、ココナッツミルクを少な目にするらしい。梁亜楼でも辛くしないと美味しさが出ない。店によって味が大きく異なる（落差）のがラクサの特徴。

そこでラクサをさらに検証するためにケニーアジアへ。

いつものようにウーロン茶を頼み。

頼んだのはもちろんカレーラクサ。ケニーさんはマレーシアのペナン島出身。本来ならば酸味のあるペナンラクサが彼本来のラクサ。しかしここは検証が目的なのでガチガチのカトンラクサを作ってもらう。

運ばれてきたカレーラクサ。おお！玉子の上にサンバルソース（辛味噌）が載っている。これこれ。シンガポールの料理本では必ず載っているこのサンバルソースが何故か他の３店では無かった。これでラクサを辛くすると。

美味い！ココナッツミルクの量がそれなりに濃いにも関わらず、スープの辛さが全面に出てココナッツミルクがそれをマイルドにしている。それが短めのラクサ麺とよく絡みなかなか美味い。

かなり本場に近いラクサが美味しいものだと判って一安心した私は、シンガポールの朝食の定番メニューカヤトーストを食べてみることに。

サービスで貰ったテタレ（紅茶）。

そしてカヤトースト。カヤジャムとバターを塗ったトースト。カヤジャムは、ココナッツミルクと、カモの卵、または、ニワトリの卵のいずれかの卵とを使って作られる。ただし、より甘くするために、砂糖が加えられることもある。また、香り付けのためにニオイタコノキの葉も使う場合がある。

純子さんにカヤジャムはどうしてるの？と聞くと、何とこのカヤジャムは日本製であった。現在は製造中止になっている幻のカヤジャムをギリギリ食べれてラッキーだった。

美味い！ココナッツミルクのちょっと抑制された甘さが前面に出て美味しい。同じココナッツミルクの甘さでもラクサだと嫌でスイーツだと好ましい。本当に我儘で勝手な意見だとは思うが。

ラクサの美味しさはサンバルソースとココナッツミルクの微妙なバランスの上に成り立っているという事がよく解った。サンバルソースがあることでこの店のラクサがかなり本場のラクサに近いことが判ったことも貴重な経験。

美味しかった。ごちそうさま。

大阪の中のシンガポール。ケニーアジアへ。店内はマレーシア人やシンガポール人も多い。今夜はちょっと変わったローカルフードを頼んでみようと思う。

ウーロン茶。これが無いシンガポールはちょっとつらいかも。

先ず頼んだのは新メニューペッパービーフ。ブラックペッパーがピリリと良く効いた、シンガポール名物の炒めもの。かのJUMBOレストランでも出していた。

たれに微妙に薬膳ぽいスパイスが入っていて体に良さそう。ブラックペッパーの刺激でウーロン茶が進む。

次に頼んだのがクイティアオ。平打ち麺のライスヌードルの焼きそばだ。

米粉で作った平打ち麺を例の甘い中国醤油で炒めてある。海老と豚がいい感じ。日本の焼きそばのようだ。

美味い！甘い醤油はチキンライスにかけると合わないが、この平打ち麺の焼きそばだと結構許せる。もっとも日本人の好みを知り尽くしたケニーさんが甘さを抑え目にしているのは明らか。

しかしこういうB級グルメは、子供のときからの刷り込みが重要かも。日本の焼きそばとどっちが好きだと言われたら、やはり私は日本の焼きそばを選ぶ。それがこの麺がフライドホッケンミー程メジャーになれない理由かもしれない。

美味しかった。ごちそうさま。

私のブログ読者２人が、私達も妄想シンガポール旅行に参加したいと言うので、相合橋通りから路地にはいったところにあるケニーアジアへ。関西元祖シンガポール料理と看板にある。

 
ノンアルコールカクテル、ブラッディ—ジンジャー。トマトジュースとジンジャエールの組み合わせだ。なかなかいける。

 
妄想シンガポール旅行。セント—サ島にあるアドベンチャー・コーブ・ウォーターパークでは２万匹の熱帯魚と共にシュノーケルできるプールがあるらしい。楽しみ。などと言っていると運ばれてきたチリクラブ。ピリ辛カニ出汁が美味い。

 
ビーフレンダンを頼む。スパイシーでカレーに近い。

 
そして〆はチキンライス。ここのチキンライスは御飯がハーブライスなのだが、その作り方は門外不出らしい。以前はフライドチキンとの組み合わせも可能だったが新メニューになって普通のチキンライスのみとなった。メニュー改変で一番残念だったのは大好きなプラウンミー（海老麺）が無くなった事。

 
しかしここのチキンライスの美味しさは健在。醤油だれのかかったチキンとチリのかかったハーブライスの組み合わせが絶妙で飽きない美味しさ。シンガポールでも味わえない独特の味かも。沁みるなあ。

 
話は盛り上がり、閉店時間を大幅に超過してケニーさん夫妻に迷惑がかかってしまった。申し訳ない。次はさっさと帰ります。
 
 
美味しかった。ごちそうさま。
 
 

妄想シンガポール旅行第３弾。
チャイナタウンにあるマックスウェルフードセンターにはミシェランビブグルマンの天天海南鶏飯があり、そこに食べに行きやすいようにチャイナタウンの中にあるホテル、スカーレットに宿泊した。夜にはホーカーセンターも閉まるので、夕食を求めてチャイナタウンで夜賑やかなクラブストリートを歩いていると、有名シンガポール料理店が突如として出現。入ってみることに。ケニーアジア。実際には相合橋筋の道頓堀近くの路地を少し西へ行った所にある。

 
店内は元公衆浴場を改築したもので天井が高い。ここの店主ケニーさんとその妻純子さんと久しぶりですねと挨拶。

 
ドリンクはウーロン茶。

 
先ず頼んだのはチリクラブ。店の名物でズワイ蟹を使用。手袋、紙エプロン、フィンガーボールが用意される。１５００円＋税。ヒルマンの半額。ありえないコスパ。

 
美味い！蟹出汁がたっぷりで甘辛いチリソースがとてつもなく美味しくなっている。それをオン・ザ・ハーブライス。たまりません。

 
次に頼んだのが新メニュー、ビーフレンダン。牛肉をスパイスで炒めたもの。厳密にはインドネシア料理だが、シンガポールでもよく食べられているらしい。セミドライタイプのビーフカレーのような仕上がり。御飯とセットで１２００円＋税。

 
美味い！今年食べたカレーの中で最も美味しいかも。ああ辛いああ美味いを繰り返しあっという間に完食。

 
私は海南鶏飯も肉骨茶（バクテー）もナシレマもこの店で初めて食べた。言わばこの店が私のシンガポール料理の基準になっている。今回久しぶりに食べたがやっぱり美味しいなあ。
 
 
美味しかった。ごちそうさま。
 
 

ケニーアジア。相合橋商店街から路地を西へ入った
所にある。海南チキンライスの締めくくりはこの店と
決めていた。店の前でケニーさんと会い、ルパンさん
久し振りですねと。店に入りウーロン茶を頼む。

店内は暗いのでどうしても写真はぼやける。すまぬ。

元銭湯。天井は高い、
靴箱が郷愁をそそる。

もちろん頼んだのは看板メニューの一つ。
海南チキンライス。

付きだしの鯵のフライ。

3種のたれ。醤油、レモン生姜、チリ。
このあたりは基本に忠実。

チキンは大盛りにするとフライドチキンとの合い盛りもできる。

ライスはなんと日本米から作ったハーブライス。
チキンとの相性は抜群。美味しいから鶏出汁で炊いて
いなくても気にならない。製法は秘密らしい。

蒸し鶏はしっとりしていてジューシー。

フライドチキンもハーブライスに合う。

醤油だれをかけて

一気にかけこむ。
相変わらず美味しい。
ゼラチン質もたっぷり。

相変わらず美味しかったが、この美味しい蒸し鶏を
鶏出汁で炊いたジャスミンライスで食べたらもっと
美味しいのではないかという疑念が拭えない。

美味しかった。ごちそうさま。


久しぶりにケニー・アジアへ。
相合橋筋から路地をはいったところにある。
元銭湯だった場所。レトロな雰囲気。

まずいつもの様にクランベリー・ジュースを頼む。

ここで頼むのはカピタン。
セミドライタイプのスパイシー・チキンカレーだ。

美味い。かなりレベル高し。

次に頼むのがプラウン・ミー。
海老出汁が濃厚な麺だ。

これも美味しい。

ただメニューによってはそれほど
美味しくないものもある。というか本格的なアジア料理に
慣れていないだけかもしれぬ。

ケニーアジア