もっと大阪が好きになる。 : おでん工房 和乃子

（2016年10月再訪）
大阪を訪れる度に来たくてたまらなかったお店、『おでん工房和乃子』。
2年ぶりにやっと再訪が叶いました。
予約は18時半までしか受けないとのこと、この日は19時頃に大阪着、そこでTELを入れてお店へ。
金曜夜、数席空きあり。良かった♪
ご主人はわたしの顔を覚えていてくださったよう。ありがとうございます！

いただいたのはこちら。

・お通し3種
・おまかせおでん
・ひろうす
・ウーロンハイ（600円）
・上喜元

今日のおまかせおでんは、たこ、大根、えび芋、生湯葉、鴨ねぎ。
もうね、素晴らしすぎる。
たこはとろりんと煮込まれていて、美しいお出汁に浮かぶ。
大根は箸ですうっと切れる柔らかさ。大根自体の旨みと出汁の旨みが絡まり合ってとろけてゆく。
鴨ねぎは葛でとろみをつけておりあつあつ。
それぞれの具材からしみ出た旨味が、お出汁をさらに彩り高める。
心に沁みるあたたかさと美味しさなのです。

せっかくなのでひろうすを追加。きくらげがたっぷり入った、食感の楽しいひろうす。噛むとじゅわじゅわっと出汁が口の中に広がる。

おまかせもいいけれど、毎回数種おでん種がかぶってしまうようなので、次回は好きなものをお願いしてみよう。
でも本当は2人くらいで来たいなあ。つまみは1人で頼むにはちょっと量が多くお高いから。

チャージ1000円。 お会計は8000円。
うーん、いいお値段だ（笑）
しかし幸せな時間でありました。次に大阪に行く時も必ず寄りたいお店。
訪れるともっと大阪が好きになる、そんなお店です。

昨年の大阪出張の際、さえ喜訪問がメインイベントだったのだけれど、
それ以外にも大阪らしい様々なお店を訪れた。
その中でとても印象的だったのがこちらのお店。
『おでん工房 和乃子』。
2日前に予約して訪問。

なんば駅14番出口から歩いて5分くらいかな。
法善寺横丁の中ほどにあるお店。
古きよき雰囲気をたたえた、趣のあるお店が軒を連ねる横丁。

開けづらい重い引き戸を開けると、L字型のカウンター。
お店の中はかなり手狭、満席で活気がある。

さて。
こちらは大坂おでんのお店。
チャージとお通しで1000円を取るというのでちょっと身構えていたのだけれど。
ご主人も女将さんもとっても気さく。
ひとり客であるわたしに女将さんが話しかけてくださって、とても居心地良く過ごせました。

おでんのラインナップは30種類ほどと豊富。
迷ってしまうので、最初はまず一人五品の「おまかせおでん」を頼むのがよし。


・お通し三品
・おまかせおでん
・カキフライ（1600円）
・飛露喜（特別純米辛口・1/2ショット・500円）
・ウーロンハイ（600円）


おでん、めっちゃ美味しい！
とにかく出汁の素晴らしさに尽きる。
鰹節、鮪節、鴨がベースになった出汁は旨みが存分に出て素材の味を引き立てる。
おでんだねによって出汁の味が違い、あまりに美味しいので全部ごくごく飲んでしまった。(笑)
この出汁をつまみに呑めてしまうね。

「大根」はほっくりほこほこといい炊き加減。
箸で切れる柔らかさ。
とろっと口の中でとろけ、出汁がしみしみで泣けそうな旨さ。
柚子をほんのり利かせてあるのもいい。

「たこ」は丁寧に煮込まれていて口の中でほろっと柔らかくほどける。
とろんとした味わいにうっとりしてしまう。

「海老芋」も絶妙な炊き加減。
素揚げした海老芋を炊き、とろみをつけているのかな。
香ばしさととろみとがあいまって幸せすぎる。

ここでカキフライ登場！！
小ぶりな牡蛎はカラリと揚げられている。
衣は割としっかりと密度があり、ジューシーさはちょっと足りないけれど、衣の香ばしさがいい。

「とり団子」で〆。
鶏の旨みがぎゅっと詰まった団子は本当に風味がいい。
柚子と葱との相性も抜群。

もうどうしようっていうくらい美味しすぎるおでんに感動♪
先日伺った銀座の『田中』も美味しかったけれど、それともまた全く違う味わい。
味つけはやや甘め。
九州の味に慣れているわたしにはここのおでんがすごく体や舌に馴染む。
懐かしさもあり、故郷を思い出してせつなくもなり。

おでんだけでなく酒肴も揃っていて楽しめる。
素晴らしいお店です。
大阪に来ることがあったらまた是非寄りたいお店。

この時、たまたまお隣の席にいらしたご夫婦と意気投合して、めっちゃ楽しくよっぱらい。(笑)
実は大阪の某大手企業の社長さんご夫妻でした。
こんな風にあっという間に仲良くなれてしまうのも大阪ならではなんだろうなあ。

やっぱり大阪が好きだなあって。
しみじみ噛みしめた夜だったのでした。