強い魚粉の味の中からも出汁のコクとタレのキレを感じられる大変美味しいスープが特徴のラーメン！ : 烈志笑魚油 麺香房 三く

いや～、今日はチョット天気が悪いんですよねぇ。秋雨前線が日本中を覆っているだけでなく、台風まで近づきつつある。今現在は小雨だけど、これからはもっと雨足が強まり荒れた天気になるんだろうなぁ、って感じなんです。と言う事で、福島での所用をさっと済まし、早めに家に帰ろうかと思っていたんですが、お腹が減ったなぁ・・・、かなり減ったんだよなぁ・・・。朝飯抜きで活動していたので、お腹の減り具合もかなり限界点ギリギリ。只今の時間は１１時３０分。お昼をとるには悪い時間ではないですよね。そんな感じで、この近くでラーメンでも食って帰ろう、と寄ったお店が、
「烈志笑魚油 麺香房 三く」さん
です。
お店の場所は、ＪＲ新福島駅を南下する事５分くらいの所に在ります。
お店に到着したのは１１時３５分。あれ？、店外に誰も並んでいない。外で待っている人が全くいないんです。いつもなら並んでいるのに。これは意外。流石の人気店でもこんな天気だとこんなもんなのかなぁ？或いはまだ時間的にチョット早いのか？まあ、何にしても小雨も降っているから外に並ばなくてラッキーと思いながら入店。
入店後、まずは店員さんに促されるまま券売機で食券を購入します。何にしようかなぁと検討の上、本日は、
「かけ（並）」\800
を選択。このお店で一番オーソドックスな選択ですね。
食券を店員さんに渡した後、店内のウェイティング用の長椅子で、もう暫く待ちます。私の前には３人の方が待ってらっしゃいました。待ってる間やる事もなく、ぼ～っと店内を見渡してみます。キッチンを囲む形でカウンター１５席有るのかぁ。店内のＢＧＭはジャズなんだなぁ。ラーメン屋っぽくないＢＧＭ。でも店員さんの制服が純和風なところはミスマッチな感じがする。でも、この店員さん逹はお客さんへの気配りもなかなかにきめ細やかだなぁ。雑な対応をするラーメン屋も多くある中、素晴らしい接客をしてらっしゃいます。なぁ～んてな事を考えながら１０分程待ったでしょうか。私の順番が回ってきて、いよいよカウンター席に着席です。因みにこの１０分の間にお客さんが次々に訪れ、あっと言う間に店外にも１０人程の人が並んでいました。う～ん、やっぱりね。どうも私が訪れたタイミングがたまたま良かっただけのようでした。
席に着いてから着丼までのタイムは５分。うん、まずまずですね。
では、まずは恒例の丼全体を俯瞰で眺めてみましょう。
具材は、叉焼２枚、その叉焼の上には大きな煮干が１尾、ホウレン草、長く切った白ネギですね。
スープは、スープの中が見えないタイプの焦げ茶色。その表面には魚粉が浮かんでいます。
そのスープに浮かぶ魚粉を掻き分けると中から中細縮れ麺が出てきました。
じゃ、まずはスープから啜ってみましょう。見ため通り魚粉の味が強いんですが、その中にとてもコクのある鶏（？）と魚介の出汁と、キレのある醤油ダレも感じられます。これは美味い。初めはよくある魚粉が効いた魚介系のスープかと思ったんですが、魚粉魚粉している単純なスープではなくて、魚粉の先に出汁のコクとタレのキレが味わえる奥深いスープでした。
次に麺にもいってみましょう。それなりにコシを感じられる麺ですね。加水率が高めなのかな。鹹水もそれなりに効いてそうですね。縮れ麺なのでスープもよく麺に絡み魚の味が口の中イッパイに広がります。
カウンターの机の上に“薬味”についての説明書きがありました。何々、こちらのお店では途中で入れる薬味に「やまつ辻田」の『七味』をお薦めされています。唐辛子、芥子の実、実生の柚子、麻の実、糸すじの青のり、山椒、金胡麻が入った七味との事。じゃ、って事で店員さんにお願いしたら、薬包紙っぽい紙に包まれて一摘まみくらいの七味をいただけました（卓上には一切薬味等の香辛料系や追加するタレ系のものは有りません）。これをスープに投入。う～ん、スープに大きな変化は無いなぁ。私ごときの味覚では殆ど味の変化を感じられない。ただ、そうは言いながらも山椒による若干の爽やかさのアップと唐辛子によるピり辛さは感じられました。
具材の方にもいってみましょう。
叉焼はチョット肉厚なトロトロ煮豚の叉焼。食べ出しは脂の甘味が口に広がり美味しいんですが、肉自体にはそんなに旨味を感じないタイプなんで、そこが惜しい。更に魚粉の味が叉焼の表面にのっかってきて魚粉魚粉した味になってしまうのも残念でした。
それと叉焼の上にのっかっていた煮干しなんですが、これがなかなかに味が詰まった煮干しなんです。確かにこれで出汁を取っていたら美味い出汁になるだろうなぁと思える煮干しでした。
その他の具材のホウレン草と白ネギなんですが、この魚粉が効いているスープによく合っていて、濃いめのスープの口直しになりますねぇ。
そんな感じで一杯完食。魚粉の味が強い今風のラーメンでしたが、魚粉の味だけでなく、チャンと出汁やタレの味も感じられるスープに仕上がっているところが素晴らしいラーメンでした。ここが人気店である理由がよく分かります。ご馳走様でした。