久々に行ったら券売機が。。。 : みつ星製麺所 福島本店

大阪の福島界隈にはラーメン屋が乱立しており、店によっては長蛇の列が日常と化しています。この店もランチタイムになると、主に近隣のビジネスパースンが店頭に並んでいたりします。なので、並ぶのが嫌いな私はそういう時はスルーするわけですが、今回はたまたまか全く並んでいませんでした。時間は12:30ごろでした。

と。

店頭にホワイトバージョンの"モノリス"が。

もとい。

券売機が設置されているではありませんか。もちろん以前はそんなものはありませんでした。ホール担当のオネイサンが元気に客対応していたはずです。そして、口頭注文から食後の会計までをスムーズにこなしていたはずです。

それが、券売機になってしまい、同時にホール係も普通な感じになってしまったのです。モノリスに触った原人が普通の人間になってしまったということでしょうか？(映画「2001年宇宙の旅」ネタですみません)

もちろん、相変わらず「濃厚らーめん」は美味しく、舌や胃袋は満足したわけですが。

"ラーメン激戦区"と言われている地区で、何を持って他店と差別化をするのか、この店の美味しいラーメンを食べながら私は考え込んでしまったのです。もちろん美味しいことが大前提ではありますが、それ以外にも色々あると思うのです。

券売機が悪いとは言いませんが、個人的にはちょっと寂しく感じました。

ごちそうさまでした。

勤めている会社の間近にあるこの店は、いつ見ても外に客が並んでいます。そんなに美味しいのかなぁ、と知らない間はそう思っていました。

裏道に面しており、わざと遠回りしないと前を通らないロケーションにありますが、昼時や帰宅時に、思い出したように前を通り待ち人数をチェック、(3人以内なら食べるぞ)と決めていて、その条件に合致した時に食べる、そんなパターンでリピートしています。

今回は訪店7回目です。

濃厚スープが好きな私は、デフォはその名もズバリ「濃厚ラーメン」(750円)ですが、今までに全メニューを頂いてます。

クリーミーで雑味のないスムーズかつ濃厚なスープは至高のラーメンを実現しています。具のバランスも良く、加えて細かくダイスカットされた玉ねぎの甘さと食感が、全体の味を引き上げると同時に後味に爽やかさを与えています。

ラーメン屋としての完成度も高いと思います。

客のさばき方が自然かつ丁寧
店舗内のレイアウトがコンパクトながらも適切
メニュー表記が分かりやすい
ラーメンの種類が適切で限定とかがない
価格がリーズナブル
そしてスタッフが元気

もちろんラーメン自体も高い完成度を持っていますが、評価は料理自体だけで決まるものではありません。上述した様々な要素が揃ってナンボの世界だと思います。

会社に近いこともあり、今後もこの店はリピートしていくつもりなので、今のこのレベルをキープして欲しいと思います。


＜2016/6/30 最新＞

久々に来ました。オフィスをフライングして抜け出し、外待ち2人の後につきます。このぐらいの待ちなら許容範囲です。3人目までは椅子がありますし。

外待ちの間に、ホール係にラーメンの種類を聞かれます。ちょっと迷った結果、久々に「和風ラーメン」を食べることにしました。濃厚ラーメンがベストな店で、大半の人は濃厚の方を頼んでいましたが。

濃厚ラーメンが750円なのに対して、和風ラーメンは650円と、100円安いのです。スープ以外は具材などの見かけはほとんど変わらないので、やっぱりスープに命かけてるというかコストを投入しているんですね。

和風ラーメンは、濃いのが苦手な人が食べるセカンドチョイスだと、食べながらそう思いました。

『今日はご飯が出ないですね〜』

女性ホール係が、厨房内のスタッフに独り言のように話しかけていたのが聞こえました。ていうか、カウンターの一番端のスタッフに一番近いところにいるんだから、いやでも聞こえます。

ほぼ満席のお客さんは、誰もご飯を頼んでいないようでした。私は、久々にご飯も食べてみようかメニューを見ながら迷っていましたが、そのスタッフの言葉に反応して、少し間を置いてから、

「高菜ご飯、軽めで」

とオーダーしたのです。レジでの精算時に女性ホール係に、

「ご飯が出ないって聞こえたから、頼んでみたよ。食べようと思ってはいたんだけどね」

『ありがとうございます。私のツブヤキが役になったんですね』

と、わずか100円のご飯だったのに、笑顔をいつも以上に見せてくれました。

ごちそうさまでした。また来ます。