キャノンデールのB級食べ歩記: 中高のやんちゃ仲間とコロナ禍を挟んで久しぶりの同窓会を野田地獄谷で。大好きなマスターの店「酒縁ゆるり」の二階で年の瀬に盛り上がる : 酒縁 ゆるり

この口コミは、キャノンデールさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

4.0

¥4,000~¥4,9991人
  • 料理・味4.0
  • サービス4.0
  • 雰囲気4.0
  • CP4.0
  • 酒・ドリンク4.0
2022/12訪問4回目

4.0

  • 料理・味4.0
  • サービス4.0
  • 雰囲気4.0
  • CP4.0
  • 酒・ドリンク4.0
¥4,000~¥4,9991人

キャノンデールのB級食べ歩記: 中高のやんちゃ仲間とコロナ禍を挟んで久しぶりの同窓会を野田地獄谷で。大好きなマスターの店「酒縁ゆるり」の二階で年の瀬に盛り上がる

年の瀬も押し詰まった30日。今回のソロ活のメインイベントとも言える中高のやんちゃ仲間4人M君、S君、Y君との同窓会。さすがに30日に開いているお店は限られているので、どうしようかと相談した結果、私の大好きなマスターの営む野田地獄谷の居酒屋「酒縁ゆるり」が30日まで営業していることをM君が調べてくれました。2階の座敷で宴会が出来るというので、予約をお願いし、今日を迎えます。17時からの会ですが、マスターと少し話したかったので30分前にホテルから東西線に乗って海老江へ。コロナ禍直前の2019年夏以来の訪問ですが、新橋筋商店街のアーケードは、何も変わっていません。

地獄谷の関所にある古い店を覗いてみます。いずれも看板は新しくなっていて、コロナ禍を挟んでの月日の流れを感じます。

通称「地獄谷」、大阪市福島区吉野2丁目の一角に行くのに、私が好きなルートがあります。暮れの買い出しで賑わう新橋筋商店街、誰も気が付かない建物の隙間へと身体を滑り込ませます。

その先は、戦後の匂いをいまだに感じる狭い通りと二階建ての長屋が続きます。

大阪赴任時代の後半、友人から教わって以来足繁く通った酒縁ゆるり。大阪に来たら、この店の前を通り過ぎるわけにはいきません。

会の始まる開店20分前にドアを開けると、そこには仕込み中の懐かしいマスターの顔がありました。

東京と大阪で離れてはいるものの、Facebookで繋がっているのでお互いの動静はわかっています。とはいえ、厳しかった行動制限時代を挟んで3年振りの再会です。「酒のなんたるか、酒場のなんたるか」を教わった大好きなマスターだけに、嬉しく、懐かしく、そしてホッとします。

5人も座れば満席のカウンターだけのお店ですが、このあたりの建物らしく二階にちょんの間があります。はしごの様な急な階段を上って、二階へ。

既に鍋の用意がされています。そういえば、私がまだ大阪にいた頃に、この二階をマスターがDIYで設えていましたが、ここで飲むのは初めて。

約束の17時にメンバーが揃いました。宴の始まりです。

4人揃うのは、私が東京に帰任した2016年1月以来7年ぶりです。

マスターが下から運んできてくれた鹿児島産のヒオウギ貝の酒蒸し。「海の宝石」とも言われる美しい色合いの、南の海の帆立貝。私は初めて食べましたが、磯の旨味が感じられ、とても美味しい。全国を「修行」と称して訪ね歩き、土地土地の旨いもの、旨い酒を発掘し、持ち帰る店主ならではのチョイスです。

続いてチャーシュー。一皿に大盛のワイルドなプレゼンテーション。

柔らかくジューシーで、ビールも進みます。

二階席の宴会はお酒持ち込みも可。ビールと焼酎は飲み放題の仕切りです。今日は薩摩焼酎南之方(みなんかた)がお店の用意。芋の風味がしっかりと感じられます。これは、飲み過ぎてしまいそう。

鍋に出汁が張られ、鍋の支度。

さっきマスターが仕込んでいた具材が運ばれてきます。

豚しゃぶ。

料理の上手なマスターらしい旨い出汁に、豚しゃぶの味も引き立ちます。

コロナ禍を挟んで久しぶりの同級生4人の飲み会。昭和ど真ん中の私たちですから、コンプライアンスとは無縁のやんちゃ世代。何度も話した思い出話は40年、50年も前の出来事ですが、昨日のように蘇ります。「お前やろ。みんな悪いこと考えるんはお前や」と言われますが、自分に都合の悪いことは全て忘れている私は身の覚えのないことばかり。「そうかなぁ。俺そんな事したっけ?そりゃ悪い奴やなぁ」と私。でも、そんな話が楽しくて食事もお酒も進みます。持つべきものは、やはり友。まして旧友は、格別です。

締めはもちろん雑炊。たまご好きの私には、たまらない卵とじ。

旨い出汁を吸った雑炊を啜れば、会も終盤。

マスターの厚意もあって、お開きは4時間後の21時。実によく飲み、よく食べ、よく話しました。一階に降りると、若い男女のお客さん。地獄谷も変わりつつあるようです。

4,000円ぽっきりのお会計を済ませ、大好きなマスターとはしばしのお別れ。また、必ず伺います!
酒縁 ゆるり関連ランキング:日本酒バー|野田阪神駅、野田駅(阪神)、海老江駅

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2019/06訪問3回目

3.5

  • 料理・味3.5
  • サービス3.5
  • 雰囲気3.5
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク3.5
¥2,000~¥2,9991人

キャノンデールのB級食べ歩記: G20厳戒体制の大阪で #はしご酒 ③ 大阪に来たら通り過ぎる訳にはいかない野田地獄谷「酒縁 ゆるり」のマスターにご挨拶

23時に福島でK君夫妻と解散。
ひとりになった私が向かう先は野田の地獄谷です。
タクシーだと検問や交通規制に引っかかりそうなので、東西線に乗って海老江で下車。
戦後の気配を残す狭い路地を分け入って、目指す「酒縁ゆるり」へ。

折しもG20。こんな日に飲み歩く客も少ないのか、振られる事の多いこの店もすんなりチェックイン。

帰阪するを事を誰にも告げていなかったので、マスターはビックリ。勿論マスターのそんな驚いた顔が見たくてサプライズ訪問にしたことはあるのです。
日本酒は翌日ダメージが大きいので日頃は敬遠する私も、この店ばかりは日本酒からスタート。店主目利きの岩手の平井六右衛門を頼みます。

マスターにも一杯勧めて、乾杯。

つまみは「いかなご釘煮」。季節の訪れを実感する関西の味です。

G20に絡めた日本の未来を憂う会話をマスターと。彼はとてもインテリジェントなので、そんなトークが出来るのもこの店が好きな理由。
金宮の炭酸割りを貰った頃には、かなり出来上がっていて、ご迷惑をおかけしたかもしれません。

0時半頃にお店を出て、大好きな南森町のバー「ホワイトラベル」までタクシーを飛ばしましたが、G20のせいか、いつもより早く閉店していました。

酒縁 ゆるり

関連ランキング:日本酒バー|野田阪神駅、野田駅(阪神)、海老江駅

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2017/06訪問2回目

3.5

  • 料理・味3.5
  • サービス3.5
  • 雰囲気3.5
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク3.5
¥1,000~¥1,9991人

キャノンデールのB級食べ歩記: 大阪の懐かしい大好きな店を巡る③ 地獄谷「酒縁 ゆるり」でナイスなマスターと常連さんと楽しい会話

大阪の懐かしい大好きな店を巡る③ 地獄谷「酒縁ゆるり」でナイスなマスターと常連さんと楽しい会話竹うちを出た私は、懐かしい天神橋筋商店街を南に向かい、大阪天満宮駅から東西線に乗ります。

海老江で下りて新橋筋へ。

夜も更けて、ひと気の無い商店街を奥へ。

この二軒のお店の隙間に身体を滑り込ませます。

人もすれ違えないほどの道を更に奥へ。

灯りが見えます。

この飲み屋街が地獄谷。

ご挨拶に伺ったのは酒縁ゆるり。
5席しかない小さな店。
ガラス窓から覗くと、二席空いているようです。

ドアを開けて店内へ。
何も知らせていなかったので、マスターは驚きましたが歓待してくれました。
一年ぶりの再会です。

懐かしい雰囲気。
まさにゆるりと落ち着くお店です。

磐城寿。
福島県浪江町の蔵元ですが、震災の関係で山形の酒蔵で再起を果たした酒。
マスターのおすすめです。
滑らかな舌触りの純米生酒。

「何かこれに合うアテはありますか?」
と尋ねます。
これもマスターに勧められて、ワタ入りスルメイカ丸干し。

ナイスマリアージュ。

ワタのところが、また日本酒に合うのです。

私が店に来た時にいた若い男女3人連れは一見さんだったそうです。
春に松本人志の深夜番組で地獄谷が紹介されて、急に賑やかになったとか。
メディアの影響力は大きいですが、さすがに最近は落ち着いて来たそうです。
私のブログの過去記事のPVが突然増えたのもそうした理由だったとわかりました。

もう一杯、違う銘柄を飲んでみることにします。
黒板には書いてありませんが、純米吟醸生原酒こうのつかさ。

愛知県岡崎市の蔵元の手になる雄町純米吟醸無濾過生原酒。
これもとても飲みやすく、ある意味危険です。

3人組と入れ替わりでいらしたお客さんは常連さん。
会話の端から、どうやらバイク乗りのようです。
大盛や肉食の話題が私と共通なので盛り上がりましたが、実は私のブログをご存じだとわかり、Facebookでお友達になりました。
ユニークでナイスなマスターの回りに集まるお客さんは、やはりユニークでナイスな方ばかりです。

酒縁 ゆるり

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2016/06訪問1回目

3.5

  • 料理・味3.5
  • サービス3.5
  • 雰囲気3.5
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク3.5
¥2,000~¥2,9991人

キャノンデールのB級食べ歩記:5ヶ月ぶりの大阪ナイト。あまたあるお気に入りの店から選んだはしご酒③ 大阪に来たら通り過ぎるわけにはいかない野田地獄谷「ゆるり」

2016.6
5ヶ月ぶりの大阪ナイト。あまたあるお気に入りの店から選んだはしご酒③ 大阪に来たら通り過ぎるわけにはいかない野田地獄谷「ゆるり」

竹うちで旨い魚と旨い日本酒を愉しんだ後、流れてきたのはもちろんホワイトラベル。
私の大切な止まり木だったバーです。
明日からのバー主催の研修旅行。
その出発時間の確認がてらふらりと立ち寄ったのですが、なんと貸切満員。
店の外までお詫びに出てきたマスターに明日の出発時間を確認し、別の店に流れることにしました。


東西線に乗って海老江に。


新橋筋商店街を奥へ。


店の間の狭い隙間を抜けて。


更に奥へと進みます。
ここは地獄谷。


目指すお店はその先です。


酒縁ゆるり。
ホワイトラベルには入れませんでしたが、ここも今回の大阪遠征で来たかったお店。
入り口脇の小さな窓から中を覗くと、上手い具合に3席空いています。
私の顔を見たマスターはびっくりして、それからにっこり笑顔で招じ入れてくれました。
今日三度目の嬉しい話。


離れていても、いつもマスターのフェイスブックのこの店の様子は知っていますが、やっぱり5ヶ月の訪問は実に懐かしい。


ここに来たら、もちろん日本酒。
私は福井の九頭竜純夏しぼりにしました。


新酒です。
お酒に合わせたグラスのチョイスも粋。


Kさん、Aちゃん、私の三人揃って来たのは初めてですが、ここは我々の共通のお店。


プリン奴。
見た目は全くのプリンです。


食べてみると、もちろん冷奴ですが、濃厚な味わい。
面白い料理を考えます。


ちょっと炙ってもらいましょう。
一夜干しから浜坂のニギスを。
マスターは先日山陰の香住にカニを食べに行っていたのはフェイスブックで知っています。
その戦利品でしょう。


アルコールは金宮の能勢炭酸割りにチェンジ。


仄かなレモン味。


たまご好きの私はソーセージエッグを注文しました。
みんなでシェア。


絶妙の半熟です。


Kさんが頼んだ作(ざく)。


私は金宮のナカをお代わりして、能勢炭酸で二杯目。
マスターを囲んだ会話も弾み、かなり上機嫌です。


大阪の夜をまだまだ楽しみたいところですが、明日からの旅行に備えて、そろそろお開き。
選りすぐりの珠玉の店を三軒はしごして、幸せな気分です。
やはり大阪は素晴らしい街だと再認識しました。
【ブログを更新しました。「キャノンデールのB級食べ歩記」】
http://gourmet-cannondale.blogspot.jp/2016/06/blog-post_77.html

2016.1
「京阪会」の発起人でもある私の送別会は、たっての願いで私の通った高校の近くにある河内森「焼肉 河内屋」。二次会は一人、野田地獄谷「酒縁ゆるり」のマスターにお別れのご挨拶

河内磐船駅から快速に乗り、東西線の海老江駅で下車しました。


新橋筋へと入ります。


こんな時間に、商店街を歩く人もいません。


今ではすっかり見慣れた路地裏。


迷路のような路地の奥の奥。


地獄谷の酒縁 ゆるり。


5人しか入れない小さな店。
転勤前のラスト訪問です。


マスターにお願いして、先ほど河内屋で貰った牛肉の時雨煮を温めてもらいました。


ここに来れば日本酒ですが、今日は焼肉を食べてきたので、さっぱりとキンミヤの能勢炭酸割りで、


マスターにも一杯勧めました。


ゆるりという店の名の通り、実にゆったりとした時間が流れる店。
その時間と空間は、この素晴らしいマスターによって創り出されています。
初めてこの店を訪問して以来、彼の大ファンとなった私は、訥々と語る彼の言葉の端々から「酒場の何たるか、酒と肴の何たるか」の多くを学びました。
冗談とも本気ともつかないユニークな語り口に魅了されて通った店ですが、今日が最後のお別れです。


撮影・掲載許可済み

お腹はいっぱいですが、アテを一品もらいましょう。
ワタ入りのスルメいか丸干しを頼みました。


もちろん日本酒です。


緑川純米で乾杯。


日本酒に造詣の深いマスターと、日本酒談義。
もちろん磨けば磨くほどいいのでしょうが、私はせいぜい50%まで。
純米あたりが、一番日本酒らしいと感じます。
私の日本酒知識は、この店に通って幅が広がりました。


いい感じのワタ入り。


エンペラが旨い。


もう一杯もらいます。
この二ヶ月、ちょっと飲み過ぎです。

問わず語りに、マスターが脱サラしてお店を始めた時の苦労話を語ります。
そして今の店を開業するに至った経緯も。
そんな歴史があって、今のマスターと出会えたとか思うと、私もお話を聞きながらしんみりとした気分。


残りが少なくなりました。
これを飲み干したら、この店ともお別れです。
また最近のセンチメンタルな悪い癖。


マスターとサシ飲みでしたが、お客さんがお二人入ってきました。
踏ん切りを付けるタイミングです。
「本当にお世話になりました。もし東京に来る機会があれば、是非」


この路地裏に、また足を踏み入れることがあるでしょうか。
【ブログを更新しました。「キャノンデールのB級食べ歩記」】
http://gourmet-cannondale.blogspot.jp/2016/01/11.html


2015.12
野田地獄谷「お多福」~「酒縁ゆるり」をハシゴして、最後は「ホワイトラベル」で轟沈

Gさんをびっくりさせようと、今後は違うルートから地獄谷にご案内。


商店の間の狭い路地を通り抜けます。


再び地獄に舞い戻ってきました。


酒縁 ゆるり。
1席しか空いていませんでしたが、転勤の私を優先する差配をマスターがしてくれました。


ここに来ると日本酒。
大黒正宗の吟醸しぼりたて。
かなり危険ですが、明日は日曜日。
気にせず飲みましょう。


今日三度目の乾杯です。


軽く摘まもうと、下仁田ネギを焼いてもらいました。


甘く、ぬめりのある食感がなんとも言えず美味。


私はもう一杯。
琥泉 純吟しぼりたて。
ワイングラスで。


相変わらずの軽妙なトークの奥に、引出の多さが垣間見える知性派、ゆるりのマスター。
この方から、旨い酒、旨い肴、旨い店のお話が直接聞けなくなるのは残念でなりません。
【ブログを更新しました。「キャノンデールのB級食べ歩記」】
http://gourmet-cannondale.blogspot.jp/2015/12/182.html

2015.12
ディープな町のディープな店をハシゴでご挨拶。伝説の西成「焼肉 政ちゃん」~野田地獄谷の居酒屋「酒縁 ゆるり」

花園町から地下鉄にのって、なんばで乗り換えて野田阪神へ。
今日、もう一軒どうしてもご挨拶をしておきたい店があったからです。


営業のM部長とN君が付いてきました。


新橋筋商店街を入ります。


この狭い隙間から路地に入ります。
二人は目を白黒。


戦後の闇市の香りが残る狭い路地をどんどん入っていきます。


酒縁 ゆるり。
旨い酒と旨い肴に造詣の深い、私の大好きなマスターがいる小さなお店。


5人しか入れないのですが、なんとか大丈夫でした。


大黒正宗の吟醸しぼりたてを貰います。


今日何度目かの乾杯。
月曜日からこんなことをしていていいのでしょうか。


軽めの摘みということで、タタミイワシを炙ってもらいました。


マスターに転勤をご報告。
「そうなんですか?それは残念です」
残念なのは私の方。
玉川の純米吟醸無濾過生原酒、福袋をお代わりし、地獄の夜は更け、私の酔いは深まります。


1時間ほど飲んで解散。
私は海老江駅から東西線に乗りました。
【ブログを更新しました。「キャノンデールのB級食べ歩記」】
http://gourmet-cannondale.blogspot.jp/2015/12/182.html

2015.10
土曜の夜に西成「焼肉 政ちゃん」で珠玉のホルモン尽くし。鶴見橋商店街の立ち呑み「愛勇」でハイボールをグビグビ飲んでから野田地獄谷の「酒縁ゆるり」でひやおろし

地下鉄で野田阪神へ。


時刻は21時半。
17時スタートで既にかなり時間が経っていますが、明日は日曜日。
自堕落に地獄に落ちることにします。


向かったのは地獄谷。


いつもよりやけに人が多いな、と思ったらハロウィーンの仮装をした酔客たち。
こんな場所にまでハロウィーンが浸透してきたとは驚きです。


酒縁 ゆるり。
日本酒に造詣の深いマスターが、いつも良いお酒を用意している小さなお店。


今は時期もののひやおろしが旨い。


純米吟醸 空蔵。
灘の小山本家酒造 灘浜福鶴蔵のもの。
去年、灘の酒蔵巡りで訪れました。
上品な甘みがひろがり、ふわりとキレていきます。


ゆっくり飲みたかったのですが、今日はいつもの地獄谷と違ってやけに賑やかで落ち着きません。
一杯だけ飲んで、店を後にしました。
【ブログを更新しました。「キャノンデールのB級食べ歩記」】
http://gourmet-cannondale.blogspot.jp/2015/10/blog-post_59.html

2015.10
異動が決まった同僚と部員を連れて野田阪神「まぐろ・ふぐ 満海」で旨い魚を摘まみながら転勤の心得を伝授。仕上げは一人、地獄谷「酒縁ゆるり」でひやおろし

Y部長、F君と別れて、私は一人野田阪神の交差点を渡ります。


地獄谷へ。
今日は、いつも出てくる道から、逆のアプローチ。


酒縁 ゆるりの赤ちょうちんが見えました。


5人しか座れない狭い店。
先客は若い男性一人。


時期物のひやおろし。
北陸ツーリングから帰ったばかりの私は、富山の成政に目が留まりました。
まさに私が訪ねた南砺の酒蔵です。
雄山錦の純米ひやおろし。
純米酒独特の力強さとほんのり香る熟成香。


アテは、カウンターにあった丹波黒豆の焼き枝豆。


枝豆を摘まみながら、北陸ツーリングの思い出話。
マスターとはフェイスブックでお友だちなので、私のツーリングの顛末をご存知。
旨い料理や、出会った居酒屋の話など、ほとんど私がしゃべりまくり。
料理や店の嗜好が近いので、話が合うのです。
もちろん、マスターが聞き上手だからでもあるのですが。


もう一丁ひやおろし。


山形の東北泉を勧めてくれました。
広島生まれの八反錦を100%使用した意欲作。
濃醇で辛口の酒ですが、旨味と香りが非常によくバランスした絶妙な純米。


話は弾み、居酒屋談義から、バイク談義へ。
「私も免許取ろうかなぁ」
とまでマスターも気になってきたようです。


ひやおろしを二杯のみ、好きなだけ自分の話を聞いてもらってご機嫌な気分。
しかし、この後、家に帰ってから寝落ちすることになるのです。
【ブログを更新しました。「キャノンデールのB級食べ歩記」】
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2015.9
シルバーウィーク前のフライデーナイトは久しぶりに地獄を覗きに野田へ。地獄谷「酒縁 ゆるり」でマスターとサシ飲み

明日からシルバーウィーク。
実質は今日の夜から世の中的には浮かれ気分です。
しかし私は特段の予定もなく、金曜日のひとり酒。
いろいろあった一週間、週末は一人で地獄を覗きに行こうと、久しぶりに野田へ。


商店街を抜けて、大衆酒場お多福の脇が地獄の正面玄関。


戦後の匂いが色濃く残る狭い路地を奥へ、奥へと。


ここまでくれば、もうこの世に戻るのは難しくなります。


地獄の暗闇の先に、赤ちょうちんが見えました。


酒縁 ゆるり。
ドアを開けると、カウンターに先客が一人。
といっても5人しか入れない小さな店。


まずは喉を潤します。
生ビールをグラスで一杯。


アテはうなぎ肝たれ焼串にしましょう。
赤いチョークで囲ってあるから、オススメに違いありません。


山椒を振って。


今宵のお酒は日本酒、ひやおろしで展開と決めてきました。


フェイスブックでマスターがアップしていたひやおろしの「梵」。
日本酒の揃えのいいこのお店。
時期ものだから是非飲みたいと思い、昨夜の角打ち西海酒販に続き、連夜のひやおろしです。
マスターの書き込みによれば、
「本日のスペシャリテ、越前は鯖江の「梵(ぼん)純米吟醸 ひやおろし」。
一部マニアから絶大な支持を得ている「梵」ですが、今年のひやおろしも見事に旨味を引き出されています。このしっかりしたお酒は、ええとこのボンに呑んでいただきたい(^_-)」
とあります。
私はええとこのボンではありませんが、呑ませていただきます。


ひやおろしの定義も、貯蔵技術の進化と、地球温暖化が相まって、今ではあいまいになってきました。
とはいえ、時節モノですから、旬の時に頂くのがよろしい。


ドボドボと一升瓶から豪快に。


表面張力の美学。
なぜこんなことになるのか、高校の物理をもっと勉強しておくべきでした。


豚タンたいたん。
東京の人には、何の料理だかさっぱりわからないでしょうが、翻訳すると豚のタンの焚いたもの。
つまり、ボイルです。
少し甘辛く、そして塩も利かせています。


ひやおろしは続きます。


「玉旭 純米 ひやおろし」です。
富山県は八尾産。
マスターのフェイスブックによれば、
「いやぁ、キレイな酒です。これはもうキレイなあなたに呑んでもらうしかないでしょう!」
と書いてありました。
私はキレイではありませんが、頂くことにしました。


やや茶色の濁りがある色ですが、マスターの言うとおり、実にキレイな酒。


更にもう一杯ひやおろし。
明日から休みだと思うと、どんどん自堕落になっていきます。
地元大阪高槻の寿酒造の手になるとんださけ純米吟醸酒 ヒヤオロシ。


ぐい呑みで三杯目。
大丈夫でしょうか。


マスターから頂いたホタルイカの粕漬けという絶品の珍味とともに。


メニューにゆで落花生がありました。
千葉県民の私にとっては馴染みのあるものですが、大阪でお目にかかるとは思いませんでした。
聞けば、鹿児島の産だとか。
マスターが、少し試食させてくれました。
今しか食べられない、貴重品。


日本酒が進みすぎて危険です。


梵をマスターに勧めました。
私ももう一度、梵。
今日はサシ飲みです。
このあたりの飲食店の貴重な情報を、マスターがまた教えてくれました。
地獄のことは、地獄の人に聞くのが間違いありません。


修行という名の大人の遠足のよく出かけるマスターは、関西各地のB級グルメをよくご存知。
私からは、以前、マスターから教わった宮津の富田屋にツーリングで立ち寄った話を。
マスターからは、来月出かける敦賀や能登の情報を頂きました。
実に、引き出しの多い、そして楽しくて優しいマスターと、きっちり2時間サシ飲みました。
そろそろ地獄から、この世に戻りましょう。
【ブログを更新しました。「キャノンデールのB級食べ歩記」】
http://gourmet-cannondale.blogspot.jp/2015/09/blog-post_66.html

2015.4
野田阪神地獄谷で奈落の底の地獄めぐり。居酒屋「酒縁 ゆるり」で金宮×能勢炭酸~カフェバー「茶居珈」でハイボール&ナポリタン

心斎橋の和洋酒菜 ひでで旨い肴をアテに日本酒とハイボール。
案内役のT女史と別れ、私はK局長をマイブームの場所にお連れするためにタクシーを拾いました。
「地獄めぐりをしましょうよ」
と言っても、別府温泉ではありません。
野田阪神の地獄谷。


巨大な交差点から新橋筋商店街へと入っていきます。


このレトロな商店街が新橋筋商店街。


初めての人をお連れするにはこの狭い道から入っていくのが面白いのです。
「え、こんなところから!?」
と皆一様に驚きます。


この狭い路地を奥へと分け入ります。
「ここですかぁ~。これはええわぁ」
とK局長。
まさにこの世からあの世へと、地獄へ落ちていく感じ。


目指すお店の灯りが見えて来ました。


私の大好きな立石の呑んべ横丁に似ています。


酒縁 ゆるり。


貸切用の二階を除けば、たった5人しか入れない小さな店ですが、旨い酒とアテを求めて地獄を彷徨う世迷い人が今日も集う店。
そんな成仏できない世迷い人を、優しく受け入れるマスターの人柄がこの店の最大の魅力。


先客は二名。
私たちは無事入ることができました。
私は金宮を能勢炭酸で割ります。
東京時代の下町居酒屋に通じる飲み方。
江戸への郷愁と、浪速への愛着がないまぜになった気分なのです。


今日ニ度目の乾杯。


鹿児島の一寸豆を網焼きで。


鞘ごと出て来ます。
アツアツをフーフー言いながら。
飲食の話では、いつの間にかマスターを交えて会話が広がります。
たまたま居合わせた常連さんともすぐ打ち解ける不思議な空間です。


今日のお客さんには以前会ったことのある20代の可愛らしいお嬢さんもいました。
この年でここの常連とは、若いうちから地獄に慣れてしまったようです。
そんな彼女が、この前トイレを借りに行った向かいのバーが気になります。
なんでもナポリタンが旨いとかいう情報も、その時ゲットしました。
次のお客さんが現れた所で、私たちの席を譲って、向かいの店へ。
【ブログからの投稿です】
http://gourmet-cannondale.blogspot.jp/2015/04/blog-post_83.html

2015.3
地獄の二軒目は「酒縁 ゆるり」。更に奈落の底へと落ちていくのも、これまた一興

地獄谷の二軒目はお気に入りの酒縁 ゆるり。
入口のガラス越しに覗くと、一人なら入れそうです。


もちろんここも定員5人の小さな店。
今日は日本酒で攻めてみようと思います。
今週は仕事も疲れたし、明日は土曜日。
沈没しても構いません。
「ここは地獄谷。とことん奈落の底まで落ちるのも悪くないな」

マスターに銘柄をお任せ。
注がれたのは広島の銘酒、軟水の辛口酔心。


突き出しは烏賊人参。


私の隣の常連さんは、下ネタがスパーク。
一軒目でもそうでしたが、今日はそんな日のようです。
とはいえ、地獄の底の飲み屋。
何があっても受け入れるのが作法なのです。

居心地の良さ、といえばそれまでですが、街と店と店主と客が作り出す空気感が堪りません。
いい塩梅、という日本語が頭に浮かびます。
酒もアテも旨いですが、なんとも言えない店主の語り口に惹かれて通っていると言っても過言ではありません。


お客さんは入れ替わり、以前お会いした常連さんと再会。
二杯目は灘の大黒正宗。


マスターのフェイスブックで工事中の二階がグランドオープンしたと知りました。


2階にあるお手洗いに行くついでに覗いてみました。
1日限定1組様、完全予約制。
鹿籠豚(さつま黒豚)のしゃぶしゃぶを出してくれるそうです。
お酒、その他の料理は事前に打ち合わせ。
時間無制限、お一人様から最大6名様まで。


ちょっと摘みましょう。


鯖は売り切れていたので、イワシのへしこ。


猛烈にしょっぱいですが、日本酒にはよく合います。


〆は酎ハイ。
キンミヤを能勢で割って。
この辺りから記憶は曖昧ですが、私が炭酸を残すはずがないので、二杯飲んでいると思われます。


後から来た若い常連さん二人とも絡みながら楽しい会話。
マスターをハブに、狭さも手伝って、この店に来るお客さんとはすぐに打ち解けられます。
そもそも地獄谷に飲みに来る人たちですから、仲良くなるのは必然。


時計を見ると0時を大きく回っています。
「最悪はタクシーだな」
と思いながらふらふらと地獄を後にしました。


ギリギリ終電に間に合いましたが、気がついたらソファの上。
スーツを着たまま6時間位寝ていたようです。
机の上にはコンビニで買ったおにぎりとすみれのワンタンスープがありました。
【ブログからの投稿です】
http://gourmet-cannondale.blogspot.jp/2015/03/blog-post_64.html

2015.3
戦後闇市の匂いが色濃く残るを野田阪神地獄谷路地裏を彷徨う② ナイスなマスターを慕って常連が集まるcozyな空間「酒縁 ゆるり」

串かつ 五右衛門でエンジンを暖めた私は二軒目へ。
その前にもう少し路地を彷徨ってみます。


モノクロームで切り取ったほうが、この町には相応しい。


一周りしてから、また先程の場所へ。
赤い提灯が目印。


酒縁 ゆるり 地獄谷編。


ガラス窓から中を覗くと1席だけ空いているようです。
中の女性が手を振って私を招じ入れます。
5人しか入れない小さな店。
一番入口に近い席に座りました。


鹿児島県限定販売のきばいやんせをロックで。


アテは前回気になっていた座布団あつあげ焼きを頼みます。


まさに座布団のように大きな厚揚げ。
「山形の鶴岡の名物なんですよ」
とマスター。
「マスターは色んなとこ行って、美味しいもんよう知ってるもんなぁ」
とご常連の女性。
つい先日も敦賀の料理民宿にふぐを食べに行ったというから羨ましい限り。
「青春18切符で行くんですよ、普通電車で。交通費にお金かけないで、飲食にお金使うんですわ」
なんとも羨ましい人生です。
「日曜の夜は安いんですよ。そこも8,000円台で二食付やったからね」
「マスターの研修旅行やもんね」
と彼女。
確かに趣味と実益を兼ね、各地の美味しい品や情報を仕入れてくるのですからその通りかもしれません。


きつね色に焼きあがった座布団あつあげ焼き。


お醤油をかけていただきます。


これは旨そうです。


厚揚げは大好物。
しかもこんな大きな厚揚げが独り占めの大人食いです。


ここはキンミヤを置いています。
能勢酒造のノセミネラルレモンサワーと合せて酎ハイを作ります。


東京の居酒屋を思い出す一杯。


お客さんが入れ替わりました。
地獄谷に現れるとは思えない可愛らしいお嬢さんがお一人で。
その後、若い男性もお一人で現れ再び満席です。
期せずして三人共酎ハイになりました。


その男性が仙台出張のお土産で買ってきた笹かまぼこをお相伴に預かりました。


もう一つお土産。
焼きしそ巻。


味噌にクルミとゴマを和えて、しその葉で包んで焼いたもの。
カリッとした食感のしその葉は海苔のようでもあり、味噌と絶妙のマッチング。
「これは初めてだなぁ」
とマスターは品定めするように味わっています。
また新たな料理のアイデアがインスパイアされたのかもしれません。


私は焼酎をお代わりして残りの炭酸でもう一杯。
東京の飲み屋事情にも詳しいマスターだから、私が
「ナカください」
と言ってもスッとキンミヤを出してくれます。
こんな所も私がこの店をすっかり気に入っている理由。

ご常連の女性とマスターが私に地獄谷事情を色々教えてくれます。
おかげで行きたい店が、また何軒か増えました。
後から来た女性や男性ともすぐに打ち解けて、以前からの飲み友達のように会話。
そんな不思議な空気感がこの店の特徴。
cozy、という言葉が思い浮かびました。


店を出て、今聞いた店を確かめるために路地をうろちょろしていると、先ほどのご常連の女性と鉢合わせ。
ご親切にもそれぞれのお店を解説してくださり、野田の交差点までご一緒しました。


ここは、地獄谷という名の天国なのかもしれません。
【ブログからの投稿です】
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2015.2
ディープ野田阪神。商店街の奥の奥は地獄谷② こんなディープゾーンがあったとは!地獄谷本通の「酒縁 ゆるり」でマスターや常連さんたちと語り合い、酌み交わす

満海で旨い魚と熱燗でエンジンを暖めた私たちは、いよいよ今日のメインイベントへ。
ディープ野田阪神の奥へと分け入ります。

巨大な野田交差点を渡って新橋筋商店街へ。

昭和レトロな狭い商店街を進みます。

この眼鏡屋さんが目印。
この建物と建物のわずかの隙間に身体を滑り込ませます。

人がすれ違うのも難しいほど狭い路地をどんどんと奥へ。
私はAちゃんの後に従います。

迷路のような道を進むと酒場の灯りが見えて来ました。
テンションが上がります。

気になる串かつ屋の看板も。

目指すお店が見えました。

酒縁ゆるり。
地獄谷編と小さく書いてあります。

5人しか座れない小さな店。
日暮里初音小路の麻音酒場を思い出しました。

なかなか渋い芋焼酎のラインナップ。

私は南之方(みなんかた)にしました。

案内してくれたAちゃんはきばいやんせ。
どちらも薩摩酒造の鹿児島県限定販売。

つまみも魅力的です。
「ここはひねぽんが美味しいって聞きました」
とAちゃん。
彼女は参加しているワイン会の友人男性に先日この店に連れて来られ、下町居酒屋が好きな私がきっと気にいるだろうと、更に紹介してくれたのです。

これがそのひねぽん。
「ヒネ」とは「古い」という意味の言葉で、北関東から中国四国にかけて使われてきた言葉、つまり方言です。
「ヒネ鶏」は「古い鶏」、つまり卵を産まなくなった雌鶏のこと。

卵の栄養が肉に回るので味が濃く、栄養分も上がります。
ただし、その分筋肉もしまりますので、地鶏のように歯ごたえがでてきます。
噛めば噛むほど、旨味の出てくる肉になるのです。
ひね鶏を焼いて薄くスライスし、ポン酢で食べる、だからひねぽん。
「明石の方の名物なんですよ」
そんな講釈を淡々としてくれるマスターは、とても大柄で気さくな方。
ちょっとハーフっぽいイケメンで、常連さんから「原さん、原さん」と呼ばれています。
原、という名前なのでしょう。

グリルの上の覗き窓から店内の様子を伺う人が時折います。
5席しか無いので、空いているかどうか確かめているのです。
「あの窓はそのためにあるんですか」
と私。
「あれは、たこ焼きを売ろうと思って開けたんです」
と全く想定外の答。
開けたってことは、自分で?
「この店の内装はマスターが全部自分で作ったんだよ」
とご常連。
「コーナンで材料買ってきて作ってるんです」
とマスター。
改めて店内を見渡せば、手作り感満載です。

問わず語りのお話によれば、マスターは地元の出身。
環状線の高架下で長年居酒屋をやっていたそうですが、1ヶ月前にこちらに移ってきたとか。
「まだリハビリ営業中なんですよ。二階の個室が完成したらグランドオープンなんです」
店の奥は急な階段。
これは上がるのはいいけれど、降りるのは危険。
しかも帰りは酔っているから尚の事。
リハビリ営業というのは、高架下の店を締めてから3、4ヶ月ブランクがあったので、マスターがリハビリ中という意味でした。

原木しいたけ焼きを頼みました。
一人の常連さんはずっといますが、いつの間に二人連れは入れ替わっています。
私が東京から転勤で来たと知ると、東京のどこで飲むのかと聞かれます。
「立石が好きですね。だからこの地獄谷も気に入りました」
と言うと、マスターもご常連も
「立石は私も好きです」
と言うではありませんか。
そこからは立石談義に始まり、宇ち多”のもつ焼きから、東西の豚牛文化論まで共通の下町居酒屋の話題。

「どうして地獄谷っていうんですか?」
「ここは戦後の闇市から青線になって、それからスナック街になったんです。昔は無法地帯で、ぼったくりとか多くて、入ったら二度と出てこれないという意味で地獄谷と付いたらしいですよ。私らも子供の頃は親から『絶対行ったらあかん』と言われてたんですけど、とうとう私も地獄に落ちてしまいました」
と笑います。
「ここは地獄谷でも本通りなんです」
とマスター。
「ほんまかいな。通りに名前なんかあったんか?」
と常連さん。
「新地本通りみたじゃないですか、全然違うけど」
と私。
「いえ、私が勝手に言うてるんです」
そんな掛け合いに私たち二人も自然に絡むことができる空気感が最高です。

このエリアには100軒ほどの店があったそうですが、今は30軒程度の営業だとか。
しかも戦後の不法占拠に始まる複雑な地権関係や賃貸借によって、再開発もままならないといいます。
大阪駅前ビルと同じ状況です。
再開発計画が進む立石同様、こんな昭和の原風景は再開発して欲しくないと私は思ってしまいます。

奄美のラム酒ルリカケスがありました。
徳之島の高岡醸造。
Aちゃんによれば、私の同級生が営む天五の吉田スヰッチにも置いてあったので驚いたというほどのレアもの。

炭酸で割ってもらいました。
能勢酒造の炭酸水レモン味。
これがきっかけで私が東京の下町居酒屋の炭酸水事情を語りだし、また会話が展開します。

これはイケる。
でも40度ですから調子にのっていたら危険です。

お手洗いは二階だというので、用を足すために急な階段を登ります。
確かに木がむき出しのままで、新しいベニアの匂いがします。
DIYは終わっていないようです。

トイレには素敵なポスターが。

下りの階段はこんな感じ。
2階がオープンしたら転げ落ちる人が続出しそうです。

入れ替わったご常連もお酒好き。
初めて会ったのに旧知の友のように会話が弾みます。
実に楽しい。
その常連さんから明石の大久保、江井ヶ島の太陽酒造の純米常温熟成古酒太陽を一口お相伴。
古酒らしい黄色い色が特徴的。
「太陽酒造の新酒の試飲会は昔飲み放題で、その日は酒蔵から駅までの間でゴロゴロ人が倒れてるんですよ。近所から苦情が出て、今は二合までになったんです」
と淡々と面白い話をするマスター。
彼の話術もこの店の魅力であることは間違いありません。

キンミヤもありました。
三重県四日市、宮崎本店醸の甲類。
東京で酎ハイと言えばキンミヤ。
こんなところで見かけるとは思いませんでした。
お酒に対するこだわりもなかなかの店。
しかしそれを感じさせない、まさに店名通りの店主の「ゆるり」とした接客が素晴らしいと思いました。

マスターとはフェイスブックで友だちになりました。
間違いなく通う店。
ローテーション入りです。

酒縁 ゆるり

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店舗基本情報

店名
酒縁 ゆるり
ジャンル 日本酒バー、バー、郷土料理
予約・
お問い合わせ

090-4902-6434

予約可否

予約可

住所

大阪府福島区吉野2-13-7

交通手段

大阪市営地下鉄 野田阪神駅 7番出口 
JR大阪 東西線 海老江駅 7番出口

野田阪神駅から214m

営業時間
  • 月・火・水・木・金・土

    • 19:00 - 00:00
    • 定休日

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

予算(口コミ集計)
¥1,000~¥1,999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード不可

電子マネー不可

QRコード決済不可

席・設備

席数

11席

(カウンター5席、テーブル6席)

個室

(4人可)

一日限定一組。最大6名様まで。

貸切

(20人以下可)

禁煙・喫煙

全席禁煙

駐車場

空間・設備

落ち着いた空間、カウンター席あり、座敷あり

メニュー

ドリンク

日本酒あり、焼酎あり、日本酒にこだわる、焼酎にこだわる

料理

魚料理にこだわる、健康・美容メニューあり

特徴・関連情報

利用シーン

一人で入りやすい 知人・友人と

こんな時によく使われます。

ロケーション

隠れ家レストラン

サービス

2時間半以上の宴会可

公式アカウント
オープン日

2008年6月10日

備考

【大阪市福島区吉野2-1-24より移転】

アメックスが使えます(情報提供元:アメックス)

初投稿者

patariro_inouepatariro_inoue(13)

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