無料会員登録/ログイン
閉じる
公式
お店の営業情報は店舗関係者によって公開されています。
気になるお店はこちらで保存ができます
ネット予約
閉じる
空席確認・ネット予約
閉じる
リクエスト予約希望条件をお店に申し込み、お店からの確定の連絡をもって、予約が成立します。
1 予約の申し込み
ご希望の条件を当サイトよりご入力ください。
2 お店からのメール
ご予約が承れるか、お店からの返信メールが届きます。
3 お店へ来店
予約が確定した場合、そのままお店へお越しください。
電話なら予約できることがあります
閉じる
050-5868-2009
最新の情報は直接店舗へお問い合わせください。
めん丸ヒロさんの他のお店の口コミ
うどん処しんせい(屋島、潟元、琴電屋島 / うどん、ラーメン)
さぬき麺市場 郷東店(香西 / うどん)
うたげどころ うぉっしゅ(北新地、西梅田、渡辺橋 / 居酒屋、海鮮、日本酒バー)
うつ海うどん(水田、西前田、元山(高松) / うどん)
荒木伝次郎(笠縫 / うどん、からあげ、天丼)
ムグニ(大阪難波、なんば(大阪メトロ)、心斎橋 / オムライス、洋食、カレー)
店名 |
豚匠 本町邸(【旧店名】HARU)
|
---|---|
ジャンル | しゃぶしゃぶ、居酒屋、とんかつ |
予約・ お問い合わせ |
050-5868-2009 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
地下鉄御堂筋線本町駅9番出口から徒歩2分/堺筋線堺筋本町駅8番出口から徒歩5分 本町駅から117m |
営業時間 |
|
予算 |
¥4,000~¥4,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥5,000~¥5,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB) 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
お席のみのご予約時お一人様につきチャージ料550円頂いております。 |
席数 |
52席 (※着席時) |
---|---|
個室 |
無 半個室…2名、4名、6名、8名、10名…人数に応じてご用意致します |
貸切 |
可 (20人~50人可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキングあり |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間 |
コース | 飲み放題、食べ放題 |
---|---|
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、カクテルあり、日本酒にこだわる、焼酎にこだわる、ワインにこだわる |
料理 | 野菜料理にこだわる、健康・美容メニューあり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
サービス | 2時間半以上の宴会可、お祝い・サプライズ可 |
お子様連れ |
子供可 お子様連れ歓迎 |
公式アカウント | |
オープン日 |
2013年1月15日 |
電話番号 |
06-6252-0105 |
初投稿者 |
このレストランは食べログ店舗会員等に登録しているため、ユーザーの皆様は編集することができません。
店舗情報に誤りを発見された場合には、ご連絡をお願いいたします。お問い合わせフォーム
閉じる
2016/03
歓送迎会コース(プレミアム飲み放題付) ¥5,000/人
「HARU本町邸」は御堂筋と中央大通り交差点の北東の一角にある。すぐ近くには「煮干しラーメン 玉五郎」や「つけ麺 四代目みさわ」などもあり、〆には不自由しなさそうな立地だ。
店に上がる階段には鷹の羽紋と共に「豚しゃぶ せいろ蒸し」と書かれた暖簾がしめやかに掛けられている。
総勢23名、僕らはHARU本町邸の客席の半分近くを陣取った。今日は部門の年度末打ち上げで、遠くは東北、九州から仲間が集まっている。
「今回は必ずご満足頂けると思います。」
と言ったのはお店の人ではなく、たまたま僕の向かいに座り、今回も宴会を企画してくれたジュンちゃんだ。ジュンちゃんは宴会担当として、献身的にお店を探してくれるだけではなく、彼の選択はほぼハズレがないのだ。
「ジュンちゃん、必ず満足出来るって、何でそんなに自信があるのよ?」
「実は下見に来たんですよ。」
さらりとジュンちゃんは言う。いや、言いたかったのかもしれない。
「ほんまかい! 下見って、食べに来たのかい?」
「ええ。」
いくら仲間たちが期待してるといっても、わざわざ食べに来るとは何と滅私的な行動なのだろう。
「でもなジュンちゃん、このお店はひとりで来るような店じゃないよな。
一体誰と来たん?」
「いえいえ、それはまあ…」
ジュンちゃんはいきなり歯切れが悪くなった。
「女性か?」
まだお酒が入ってないので、僕の頭は冴えている。見るからにこんな粋な店は男同士でくる意味は全くない。
「まあまあそれは…」
ジュンちゃんの顔が少し赤くなってきたので、この辺で野暮な詮索は止めておこう。誰と来ようが、きっとこのお店の何かが美味しくて、満足できた結果が彼をそう言わしめたのだろう。
ただ言えるのは、ジュンちゃんは責任感が強く、任せられる男だということだ。
「えぇ~、今年度はみんな頑張っていい成績が残せました。えぇ~、来年度もこの調子で頑張りましょう!」
誰かが、どこにでもあるような挨拶をした後、乾杯で宴が始まった。
最初の一品は「旬鮮魚の造り盛り合わせ」だ。
「こちらは鰆、スズキ、鮃のお造りになります。」
と、20才代とも30才代とも見受けられる女性スタッフがガラスの皿に盛り合わせた造りを持って来た。年齢不詳だが、よく動き愛想も良い。
「おいおいジュンちゃん、これは凄いな。」
普通コース料理の刺身盛りといえば、マグロと真鯛とイカが定番だ。たまにハマチかサーモンがどれかと入れ替わるくらいで、それらは回転鮨の上に乗っているものと大差ない。いや、スシローのネタの方が美味しい場合もある。それがいきなり鰆、スズキときたから驚きだ。
「ジュンちゃん、この鰆が美味しければ、このお店全部美味しいと思うわ。」
と言いながら、僕はたまりを付けずにその鰆を口に運んだ。
鰆の持つソフトな舌触りと爽やかな風味の中で、程よく乗った脂がとろけだす。瀬戸内で生まれ育ち若い頃から鰆はたくさん食べてきたので、その味は分かっているつもりだが、これは格別に旨い。
「ジュンちゃん、これは絶品や!」
「ありがとうございます。」
ジュンちゃんは満面に笑顔を作って喜んだが、感謝するのは僕らの方だろう。
当然スズキも鮃も美味しく、コース料理の造りとしては申し分がない。
今回は飲み放題付き¥4,500 のコースに¥500をプラスしてプレミアム飲み放題としたそうだ。これも結構お値打ちの選択肢で日本酒や焼酎、ウイスキー、ワインなども複数の銘柄から選ぶことができ、その種類は100種以上ある。
続いて「鹿児島産 桜ポークユッケ仕立て」と「千葉県産 ハマグリと菜の花のせいろ蒸し」がやって来た。桜ポークというのを僕はよく知らないが、ユッケ仕立てということもあり、豚そのものの味のはよく分からなかった。ハマグリの方は、千葉県産ということなので九十九里浜のものだろう。大粒の身はぷりんぷりんで、ハマグリの旨味が濃い。
「ジュンちゃん、今のところ過去最高評点になりそうやね。」
WBCのボクシング世界タイトルマッチのように、僕は途中経過を採点した。
そしてメイン料理の「鳥取産 大山ルビーのしゃぶしゃぶ」だ。
大山ルビーとはブランド豚として鳥取県が売り出している大山赤ぶたと黒豚をかけ合わせたとハイブリッドだ。
オレイン酸が多い大山赤ぶたと、肉の旨さ、柔らかさに優れた黒豚の両方の良い性質を受け継いでいるという。
鍋が湧き上がったところで、先ずはお玉でひと掬い出汁だけを頂く。昆布の円やかさが特徴的な深い味わいの出汁だ。
「これは利尻昆布やね。」
いつの間にか僕は昆布の産地まで当てられるようになってしまった。
「えっ、そんなの分かるんですか?」
とジュンちゃんは不思議そうに言うけれど、多分間違ってはないだろう。
大山ルビーはロースとバラが同量づつ木箱に入れられている。
「色鮮やかだ。」
先ずはロースから、そしてバラを続けざまにしゃぶしゃぶして食べる。
「ブヒ〜〜!」
もしも僕が並の豚だったら、こんな風に完敗の悲鳴を上げることだろう。
もしも僕がハンガリーのマンガリッツァ豚かスペインのイベリコベジョータ豚だったら思わぬ強敵の出現に身を震わせることだろう。
“一言では語れませんが、一口で分かります。”
このお店のキャッチに偽りはない。肉の旨味と柔らかさ、そして脂身の甘みは極上のものだと思う。特にオレイン酸を多く含むという脂身は、サラッとしていてしつこさがない。
そして企業に企業理念があるように、このお店には理念がある。
『全く新しい豚肉の価値を創造し提供する。』
飲食店として、その存在意義を示すとは凄いことだと思う。そのために具体的にどうするのかということが大切だが、この味から推測するにきっと日々の努力と実践があるのだろう。
僕らはこれもまた美味しい「徳島産 〆の半田麺」と「季節のシャーベット」を頂き、会はお開きとなった。
帰り際、よくサービスしてくれた年齢不詳の女性スタッフに尋ねてみた。
「出汁がとても美味しかったんですが、北海道のどちらの昆布を使ってるんですか?」
「ありがとうございます。ちょっと聞いてきますね。」
と言って女性は厨房の方に消えて、すぐに帰って来た。
「当たりです。北海道です。」
いやいや、北海道というのは最初から分かっている。
「北海道のどちらですか?」
「利尻だそうです。」
「そうですか、ありがとうございました。」
僕の舌も捨てたもんじゃない。
とても良いお店だった。
4月からの新しい期に向けて、フルチャージした僕らはまたきっと頑張れるのだろう。
ごちそうさん‼