大阪のフレンチはレベル高い！ : アニエルドール

中之島での「プーシキン美術館展」に行ってきました。
滅多に来ないルソー目当て。
その前のランチ利用です。
４年前、リニューアル前に伺ったきりです。
どんな風にお料理が変貌しているのか、とても楽しみでした。

以前はカフェ然としていた店内は
白い布クロスが敷かれ、落ち着いてモダンなレストランに。
アームレストのついた椅子はゆったり座り心地良し♬

ランチは4800円（税・サ別途）の全7品のお任せコースのみ。
テーブルには食材のみのメニュー表が。

アミューズ　鰹　ブーダンノワール　新小芋
　冷たい品は新小芋のペーストの中に鰹の小さな角切り。
　思わず笑顔が出るほど美味しい☆☆☆☆
　温かい品は新小芋を練り込んだ皮でブーダンノワール（豚の血が混ざったソーセージ）を
　包んで揚げたもの。

スープ　海老　フヌイユ　大麦
　ビスクの濃厚な旨みにフヌイユ（ウイキョウ）が香る。
　大麦を噛みしめるとビスクの余韻が続く☆☆☆

冷前菜　カンパチ　ビペラード　温玉
　ビペラードとはトマトやピーマン、玉葱、ニンニクをみじん切りにして炒め、
　トマトソースと合わせたものを卵とじにし、お肉と一緒に頂くスペインの家庭料理。
　こちらでは、お肉を魚でアレンジ。
　カンパチは脂がのり、そこに旨みの塊ピペラード。
　美味しくない訳ない☆☆☆

温前菜　和牛　牛蒡　紫蘇
　和の素材は繊細なフレンチに。
　牛蒡と紫蘇はフリットに。
　牛蒡の泡ソースは軽やか。ホロホロに煮込まれた牛すね肉☆

ワインが欲しくなって、Muskateller2016（1,500円）を。
マスカットの香るフルーティで、とても美味しいワインでした。

魚　イカ　青梗菜　オカヒジキ
　ソテーしたイカを、イカ墨ソースに絡めて☆☆

肉　ガリシア豚　茸　貝　島ラッキョウ
　ガリシアはスペイン北西部、栗で育った豚です。
　低温調理の後、表面をロースト。
　一方、グリルした螺貝と椎茸と島ラッキョウのソテーの上に
　茸のガレットのようなものを被せて。

デセール　パイナップル　パパイヤ　ココナッツ　発酵乳
　南国の香り漂うフルーツをそのままだったり、ソルベにしたりと
　様々に食感を変え、発酵乳はドライ粉末で。　

ミニャルディーズ２品　ハーブティー

以前より、絵画的な盛り付けは影を潜めたように思います。
すべてのお料理に魚介、肉を使いながらも、軽やかな食べ心地。
隅々にまで神経が生き届いた完成度の高さ。
東京のグルメな知人が、大阪のフレンチはレベル高いよと
褒めていたのも、まんざらお世辞ではないようです。

美食の町、リヨン、バスクで修行された後、神戸のアノニムに
おられた若きシェフのネオビストロ。

白木と白壁にオープンキッチン。
明るくカジュアルな店内ですが、フレンチのレシピ本がズラリと並び
ただ者じゃありませんよ感を漂わせています。

ランチは1500円(税込み）のみのリーズナブルな設定。
デザート＆飲み物をつけると＋500円の2000円になります。
＊4月以降は若干値上がりした模様

フロア担当の男性はみなさんおっしゃるとおり、イケメン。
水泳の入江選手にちょっと似てたかな～＾＾
愛想良いとまでは言えないけど、見た目通りの爽やかな接客です。

アミューズ　新玉ねぎのスープ、カプチーノ仕立て
　ほんのりした甘味と軽やかな風合い。
　もっと飲みたくなる衝動に駆られる美味しさでした☆★☆

前菜は2種類からの選択
●蛍烏賊と温玉とアスパラ、ブリオッシュとベーコンのピュレ
　私の選択。春らしい一品。アスパラと枝豆のドライ粉末の良い意味の青臭さと
　蛍烏賊の濃厚な汐味を柔らかく温玉がまとめ。ベーコンの風味がアクセントに。
　複雑な構成ながら、上手にまとめる手腕に惚れ惚れ☆★☆★

●岩手ホロホロ鶏のムース、インカの目覚めとチーズのワッフル
　友だちの選択。ワッフルがとても美味しかったそう♪

パン　バゲット　オリーブオイルで
　一切れなどとせこいこと言わず、厚切りが2切れずつ（笑

メインは魚か肉の選択
●イベリコ豚の肩ロース、牡蠣と赤ワインのソース
　二人ともこれ。まず盛りつけが絵画チックで思わず見とれます。
　紫キャベツが花のよう。お肉の火入れも申し分なし。
　オイスターソースと赤ワインのソースがちょっと中華風で面白い☆★☆

●本日の鮮魚、アサリと十穀米のリゾット、海苔のソース

デザートも2種から選択
●イチゴ・レモンバーベナのガトー、ヨーグルトのアイス
　私の選択。やっぱり盛りつけがステキ
。
●ラベンダーのパンナコッタ、タピオカ、ブルーベリーのソルベ
　友だちの選択。

コーヒーｏｒ紅茶　プティフール付き
　何とオーストリアの焼き菓子まで！

繊細で手の込んだお料理が、このお値段で出てくることに
正直驚きました。食べていく内にドンドンテンションが上がっていきます。
夜も非常にお値打ち価格。ぜひとも年内に再訪したいお店です。