1皿1皿に溢れるセンス☆ボリューム満点！お魚＆お肉のWメインのコース2,690円 : デュカ

◇第3回目訪問（2018年4月）
前回から半年ぶりに、西天満デュカさんへ。
休日ランチに、お魚とお肉のWメインが楽しめるコースを予約しました。

土曜のお昼、この日は予約でほぼ満席。
飛び込みで来られた数組はお断りされていたので、事前予約がお勧めです。

ビジネス街ですが土日の方が忙しいそうで
最近は平日にお休みすることが多いそう。

◇Lunch amarillo（7品）　税込み2,690円
（アミューズ、前菜、バゲット、魚料理、肉料理、デザート、飲み物＆小菓子）

■アミューズ
鰯の酢漬け、たけのこのトマト煮添え

酢とにんにくだけで浅めに〆た鰯は、驚くほど旨味が溢れしっとり～
酸味を補うのが、フレッシュなトマト煮。
たけのこやパプリカ、玉葱など野菜のトマト煮にはクミンの香りも少々。

■前菜
パテ・ド・カンパーニュ、ドライ無花果のコンポート、わさび菜サラダ、ピクルス

わぁ！このパテ、大きい！そして分厚～い！
うさぎや豚肉に鶏レバーを使ったパテ、側面はクレピネット（網脂）で包まれています。
クセ控えめだけど旨味が凝縮されまったり～

その濃厚さと、酸味強めのピクルスが合う！
蓮根やセロリ、玉葱、湯剥きされたプチトマトまでキリリと酸味が爽やか。
無花果のコンポートのねっとりした甘味、
粒マスタードもパテと相性抜群！
めっちゃ美味しいけどすごいボリューム・・小食の方は、パンとパテだけで満腹かも？

■魚料理
スズキのポワレ　スペイン産パプリカのソース、焦がしバターのソース

フライパンとオーブンを使って、こんがり香ばしく焼き上げたスズキは
皮はカリカリ、身はプリッと弾んで
この食感のコントラスト、たまら～ん！
まろやかな甘味のパプリカソースが合う！

菜の花やキャベツ、スナップえんどう他
軽く茹でた春野菜の新鮮な甘味に、香ばしい焦がしバターのソースが合い過ぎる！
お魚と焦がしバターの相性も言わずもがな。

■肉料理
うさぎのロースト　赤ワインソース、スペイン式お米料理添え

おぉ！メインのお肉も豪快なボリューム！
ドドンと大きなうさぎのローストは、塩胡椒でこんがり焼かれ身はふっくら。
うさぎは、鶏肉を凝縮させたような味わい。
きめ細かな肉質でしっとり＆もちもち、抜群の火入れが本当に美味し～い♪

赤ワインソースは、サラリと軽め。
ただ、お米料理と一緒に盛り付けられるので、ソースがお米に吸われて存在感低め？
お米はほんのりスパイス風味に、にんにく？も香るトマトソースで
量はどっさりでしたが、美味しく完食～
大きな椎茸や小松菜も、存在感抜群！

もっちり食感の香ばしいバゲットや、
浜名湖産青海苔入りのまろやかな発酵バターも付いているので、ボリューム満点！

■デザート：コーヒーのグラニテとペルノー風味のスフレグラス

砂糖入りメレンゲに生クリームや卵黄を加えた、アイス仕立てのスフレグラッセ。
アニスのリキュール、ペルノーで香り付けし
なめらかにとろける口溶けと共に、アーモンドのような香りがふわり。

香り良くコクのあるスフレグラッセに
シャリシャリと冷たいコーヒーグラニテの苦みが加わり、全体がグッと締まります。

■飲み物（コーヒー）、小菓子
カップはエスプレッソサイズですが、中身は通常タイプのコーヒー。
焙煎強めなのか、深みのある苦味が好み。
抹茶の香りのアマンドショコラが合う～

この日のお肉料理は他に、「ヤマトポークバラ肉の煮込みガストリックソース」も。
カラメルにフォンドボー、シェリービネガーなどを合わせるという
甘くほろ苦いソースも気になりましたが
今回はランチで出てくることは珍しい、うさぎ肉をしっかり堪能できました。

以前は血の風味が強くネガな印象だったうさぎですが、それは野生だったよう。
家うさぎはクセもなく鶏肉ぽい食べやすさ。
シェフの調理＆知識のおかげで、苦手食材のイメージが大きく変わりました♪

ドリンクは、ルエダ版シェリーDORADO。

■de ALBERTO DORADO（甘口）税込み760円
シェリーと言えばへレス地区、その北部ルエダ地方の伝統的な酒精強化ワイン。
ワインよりシェリーに近い、深い琥珀色。
干したぶどうやアプリコットのような、甘く芳醇な香りです。
トロリとコクがあり、アルコールも強め。

以上お酒1杯とWメインの豪華なコースで、お会計は税込み3,450円。
フレンチのような見た目の美しさ、
モダンスパニッシュならではの、凝ったソースや食材の組み合わせの妙。
改めてコスパの良さを実感・・今度こそ夜にお邪魔してみなければ！

ごちそうさまでした！

◇第2回目訪問（2017年10月）
先月お邪魔したばかりですが、平日限定ランチを求めてデュカさんへ。
フレンチアレンジが光るスペイン料理です。

12時前だったので飛び込みで入れましたが
その後12時近くなると、やはり続々とお客様が・・予約が無難かな？

今回はシェフお1人で切り盛りされていましたが、調理もサーブもスムーズ。
盛り付けも丁寧だし、恐るべき手際良さ。

今回は平日限定ビジネスランチ1,080円に、＋540円でお魚からお肉に変更。
他6品1,620円、Wメイン2,690円なども。

まずはアミューズのスープから
■かぶのスープ
真っ白な器に淡雪のようなかぶのスープ。
早速ひと口・・わぁ、なんて優しい味！
かぶのほのかな甘味に、包み込むようなミルクの風味が寄り添います。
軽く泡立てているのでホワリと軽い口溶け。

とんぷりのプチプチした食感や、
刻んだイベリコ豚のサラミが、まったりしたコクと塩気を加えます。

パンデュースさんのバゲット、浜名湖産青海苔入り発酵バターを挟んで
次は、いよいよ楽しみにしていたメイン。

昼休みでお時間が短いようなら・・と、
〆のスペイン式お米料理と、メインのお肉をワンプレートにして下さいました。

■牛ほほ肉赤ワイン煮込み（＋540円）
ドドンと塊の牛ほほ肉が豪快で迫力満点！
煮込まれた牛ほほ肉はナイフいらず、フォークの重みだけでホロリと崩れる柔らかさ。

繊維に沿ってほどける重厚な赤身と
トロットロ＆プルップルのゼラチン部分が、口の中で溶け合います。
あぁ、至福・・ずっと味わっていたい～
煮詰めた赤ワインソースは、凝縮されたコク深さで牛ほほ肉の旨味を引き出します。
フレンチのメインのようなゴージャスな1品。

■スペイン式お米料理
この日は、春菊とトマトのお米料理。
軽いスパイスの風味は、ソースにクミンやヘーゼルナッツが入っているからだそう。
しっとり食感のお米1粒1粒が、奥深いソースの味をまとっています。

添えられているのは、スペイン料理ならではの「ロメスコソース」。
ナッツやトマトをベースにややピリ辛仕上げ。
まろやかなお米料理に刺激が加わります♪

お米料理だけでも十分な美味しさですが、
とろける牛ほほ肉や赤ワインソースと一緒に食べると、また違う豪華な味わいに。

前回よりアミューズがややシンプルだったのと（めちゃ美味しかったですが）
肉＋料金で1,620円とコスパは前より低め？

同じ1,620円なら前菜やデザート付コースや
スペインバルドノスティアさんで変化球のランチコース1,600円が楽しめたかも。

でもお料理は、やっぱり食べるたびに幸せを感じる好みの味わい。
500円前後から楽しめる、タパス料理もメニューに加わったそうなので
次は夜にお酒と一緒に楽しんでみたいです。

ごちそうさまでした！

隠れた名店の多い、グルメエリア西天満。
その西天満に、今年4月にOPENしたお店がデュカさん。
スペイン料理を、色鮮やかな盛り付けのフレンチテイストで楽しめる
調理工程を見るだけでもワクワクするお店。

お店の外観は、モダンでスタイリッシュ。
手前には1枚板のカウンター6席と、ピカピカのフルオープンキッチン。
奥にテーブル6席、上品で落ち着いた雰囲気。

ランチは3種類、平日は1,080円～とお手頃。
・ビジネスランチ（平日限定）4品1,080円
（アミューズ、バゲット、魚料理、米料理）
・6品コース（土日はこちら～）　1,620円
（スープ、前菜、バゲット、魚料理、デザート、ドリンク）
・7品コース　2,678円
（アミューズ、前菜、バゲット、魚料理、肉料理、デザート、ドリンク、小菓子）

ビジネスと6品コースは、魚料理を肉料理にも変更でき現在のメニューは
＋300円：煮込み豚バラの香草パン粉焼き
＋500円：牛ほほ肉の煮込み　とのこと。

当日に電話予約し、OPEN11:30にお店へ。
運よくこの日は貸切状態で、お料理についてシェフにお聞きしつつ楽しめました。

■アミューズ
うわぁ、何かめっちゃ美しい1皿キター！
これ1,080円ランチのお料理ですよね？と再確認したくなるビジュアル。

南瓜のソルベの上にフォアグラのパウダー。
瑞々しい加賀太胡瓜、香ばしい焼き茄子、
色鮮やかなビーツのピューレに、フルーツパプリカやえのきのマリネなど。

美しく涼やかな盛り付けといい、自然栽培の素材を活かした調理といい
食べ終わるのが惜しくなるような1皿です。

■バゲット、浜名湖産青海苔入り発酵バター
パンデュースさんのバゲットは、クラスト（パン表皮）がしっかり厚めで香ばしく
中はしっとり＆むっちり、抜群の安定感。
シェフのこだわりで、クラストが飛び散らないバゲットを探し、
パンデュースさんに決定したそうです。

美味しいバゲットには、こだわりのバター。
ふんわりなめらかな青海苔入り発酵バターに
岩塩の塩気が優しく重なり、青海苔とバターの風味がより際立ちます。

■メイン：北海道産ブリのソテー
こちらも、高級フレンチを思わせる美しさ。
肉厚なブリは、表面はカリッと香ばしく
程よく脂が乗った身の、しっとりした食感と素晴らしい対比。

小松菜にバルサミコ、焦がしバターソースや白葱のソースと共に
ジューシーなブリを存分に楽しめます。

付け合わせはフィデウア＝パスタ版パエリア
本場の細くパリパリと香ばしいものより、食べやすい太さと柔らかさ。
ナッツや香辛料を混ぜたスペインのソース「ピカーダ」や、パセリで味付け。
お皿の上全て、一切の手抜き無しで驚き！

■スペイン式お米料理（大盛りは＋100円）
熱々のお皿で登場した〆は、お米料理・・スペイン料理のアロスですね。
手早く炒めて作ってくれたお米料理は
芯を残したパエリアやリゾットとも違うし、ピラフともまた違う・・
独特のしっとり程よい食感のお米にハマる～

ベースは、ドライ無花果入りトマトソース。
具は玉葱とまだら模様の茄子「カプリス」、そしてケイパーとシンプル。
だけどトマトや具の旨味がお米1粒1粒に
浸み込んで、お代わりしたくなる美味しさ。

これだけ繊細なお料理が揃い1,080円・・！
食材の組み合わせや、食べた時のバランス良さなどシェフの遊び心が光る～♪

同じスペイン料理でもバルの雰囲気が楽しいBANDAさんやGreensさん、
本場の味わいそのままのカンバッシーさんより、
繊細な盛付けの創作系モダンスパニッシュ
たぶんドノスティアさんやビメンディさんに近いイメージかな？

2017年9月から、日曜にもランチ・ディナー営業を開始されたそうです。
同時にモーニング営業は終了したそう。
土日は、予約以外はカウンター（6席）のみと競争率が高いので予約がオススメ。

4品と品数は多くても、スムーズなご提供で希望通り30分で退店。
これだけ凝ったお料理なのに、急いで食べて今回はもったいない気分に・・
次は土日の予約でゆったり味わいたいです。

ごちそうさまでした！