予算1万円前後で素材の味のきちんとする魚を提供する稀有な寿司店♪ : 寿司処 かい原

2022年5月14日夜の訪問。初訪は2010年8月。開店から日の浅い時期から、干支がほぼ1巡する位のお付き合い。大阪を離れるにあたり、どうしても挨拶をしておきたいと思い、大阪の住まいの片付けで来阪したタイミングで予約を入れ突撃。正確には数えていないが訪問歴は10回超

【総評】
店主の開原義達氏は福山出身。自分の納得のいくものを手頃な値段で提供しようとの心意気のある方。昨今の寿司店のバブルには乗らず、予算1万円前後で素材の味のきちんとする魚を提供する稀有な寿司店♪経営者ではなく、典型的な職人気質のお店

店主様が全て一人で切り盛り。店主様は誰にでも愛想よくというタイプではない。接客は相性次第で大きく変わる。話の合うお客さんとは話をするが、それ以外のお客さんには淡々と接客されるので、食後感は人により異なると思う。店主様は私のことを覚えていてくださり、毎回話が弾むので居心地がよく、自分にとっては大事なお店(マイレビュアーのめいぷる様には塩対応だったようなので、アテンドしたかった)

■システム・予算イメージ
・予約は必須(飛込みでは入店できない)
・おまかせ3,500円(税別)+お好み追加
　おまかせの価格は初訪時から不変
　魚の質はむしろ上がっている気がする
　ので驚きを隠せない
　頻繁にお邪魔していた2010年～12年頃
　は主に鶴橋の市場から仕入れていたそう
　現在は明石の昼網の魚や、中央卸売市場
　からの仕入れがメインになっているそう
・追加の会計額の明細の披瀝がないのは
　唯一の難点だが、経験則からすると
　(お酒+寿司の追加数)×1,000円位まで覚悟
　しておけば、それを超えることはない
　(内容を考えれば十二分に納得)

■写真撮影について
・現在は店内撮影可
・ただ店主様は撮影する時間があるなら
　早く食べて欲しいと思うタイプ

■頂いた品
1品料理は毎回季節感があり楽しめる
お椀等の温かい汁物が毎回とてもいい

握りでは大トロと雲丹が特に印象的
この価格帯のお店で鮪や雲丹がきちんと
していることに驚き！
当店で初めて支払が1万円を超えた
ただ内容を考えると十二分に納得

【純米酒2種】
・鶴齢　純米酒
　南魚沼の青木酒造のお酒
　精米歩合55％
　アルコール度数15％

・天穏　純米吟醸　
　杜氏は小島達也氏
　酒米は奥出雲産の緑の舞
　精米歩合60％
　アルコール度数15％

【おまかせ】8貫+3品
1品料理×2→握り4貫→1品料理→握り4貫
・空豆のスープ(冷製)
・焼き穴子の酢の物
　胡瓜、茗荷、葱、白胡麻
・イカ
・鰆炙り
・桜鱒
・漬けマグロ
・鯛の白子の白味噌仕立て。葱＆柚子
・さより梅肉添え
・大トロ＆泡醤油
・甘海老＆黄身醤油
・ほたてツメ

【お好み5貫】
・生穴子
・煮穴子
・ホッキ貝
・カワハギ
・雲丹
会計10,500円

＜訪問記録＞
■日時・待ちの状況
・2022年5月14日20:58
・21時から予約していたので入店待ちなし
・先客5、後客なし
・私を含め、男女比2:1
・食べログ開始前から通算10回超
・22:02退店。食事時間64分

■場所
・最寄駅はJR天満
・天満駅→池田町本通りを商店街とほぼ並行に北進
・池田町本通り沿いの進行方向右手

■お店の状況等
・カウンター8席のみ
・今回はカウンターの入口から2番目
・おしぼりは布

■トイレ
・突き当たり一番奥
・男女兼用、洋式、INAX製
・ハンドウォッシュ、ペーパータオルを用意
・人が入るとBGMが流れる

(2022年10月30日)
評価平均3.76
レビュー131件。3.59
マイレビュアー様8件。3.81

【お店の特徴】
・おまかせ3,500円+お好み追加
・予約必須(飛込みでは入店できない)
・店主様は自分の納得のいくものを
　手頃な値段で提供しようとの心意気
　のある方
・店主様は誰にでも愛想よくという
　タイプではない
・接客は、相性次第で大きく変わる
・店内での撮影はかつては不可だった
・現在はルールが緩くなっているよう
　ただ店主様は撮影の時間があるなら
　早く食べて欲しいと思うタイプ

2021年10月25日と11月12日の夜の訪問。初めて訪問したのが2010年8月。11年2ヶ月が経過。その当時は予約なしでフラッと訪れても入店できることが多かったので、寿司が食べたいと思った時に利用しやすく、非常に使い勝手のいいお店だった。

赤本に掲載されてからは予約必須。界隈に訪れる度に覗いてはみるものの、入店は叶わなかった。少なくとも5回以上は空振りしている。直近の訪問は2014年3月6日。実に7年8ヶ月弱もご無沙汰。今回は意を決して予約を取っての訪問！

システムは以前と変わらず。お決まりのコース→お好みの追加という流れ。お決まりのコースの税前価格は3,500円。初めて訪問した11年前と変わらず。しかも魚の質はむしろ上がっている気がするので驚きを隠せない。

店主は開原氏。広島の福山の出身。職人として自分の納得のいくものをなるべく手頃な値段で提供しようとの心意気を感じる。8～9年前にお邪魔していた頃は、主に鶴橋の市場から仕入れているとのことだったが、現在は明石の昼網の魚や、中央卸売市場からの仕入れがメインになっているそう。その甲斐あってか、直近の訪問では穴子が絶品。メニューから雲丹がなくなったことに時代の流れを感じるが、それでも7～8千円の価格帯のお店で素材の味がきちんとする魚を常備されているのは素晴らしい。経営者の店ではなく、典型的な職人気質のお店。

私が京都から来ていたことを久しぶりの訪問でも覚えていてくださったことにも感激。予約を取って定期的に訪問したい。

店主様が全て一人で切り盛り。話の合うお客さんとは話をするが、それ以外のお客さんには淡々と接客されるので、相性次第で印象は大きく変わると思う。私は凄く相性が合うと思っている。

■頂いた品
(2021年10月25日)
1品料理は季節感があり楽しい
今回は3品とも抜群の印象
握りでは穴子と牡蠣が特に印象的

【お酒】
・黒龍　秋あかり
　酒米は山田錦
　精米歩合55％
　アルコール度数16％

【おまかせ】8貫+3品
1品料理×2→寿司4貫→1品料理→寿司4貫という流れ
・鱧のお椀
　出汁のベースは鱧のアラ
　酢橘がいいアクセント
・白子豆腐　激ウマ！
・イカ
・鰆炙り
・鰯酢〆
・漬けマグロ
・鰆＆松茸入り茸あんかけ
・かます炙り
・大トロ＆泡醤油
・甘海老＆黄身醤油
・ほたて炙り

【お好み】
・生穴子
・カワハギ
・牡蠣
・煮穴子
・白トリ貝
・牡蠣
会計8,500円

(2021年11月12日)
当店の1品料理はお気に入り
握りではイカと穴子が特に印象的
【お酒】
・八海山　純米吟醸
　精米歩合55％
　アルコール度数15.5％

【おまかせ】8貫+3品
1品料理×2→寿司4貫→1品料理→寿司4貫という流れ
・白蛤と松茸としめじのスープ
・穴子と胡瓜の酢の物
・イカ
・鰆炙り
・鰤
・漬けマグロ
・蟹とほうれん草のスープ
・かます炙り
・大トロ＆泡醤油
・ぼたん海老＆黄身醤油
・ほたて炙り

【お好み】
・生穴子
・小肌
・イカ
・煮穴子×2
　あまりに美味だったのでお替り
会計7,500円

＜訪問記録＞
■日時
・2021年10月25日20時過ぎ
・2021年11月12日21時過ぎ
・食べログ開始前から通算10回目位

■場所
・最寄駅はJR天満
・天満駅→池田町本通りを商店街とほぼ並行に北進
・池田町本通り沿いの進行方向右手

■お店の状況等
・カウンター8席のみ
・10月の訪問では先客3名、後客なし
・11月の訪問では先客6名、後客なし
・10月はカウンター一番奥、
　11月は一番手前に案内
・おしぼりは布

■トイレ
・突き当たり一番奥
・男女兼用、洋式、INAX製
・ハンドウォッシュ、ペーパータオルを用意
・人がいるとBGMが流れる

(2021年11月14日)
レビュー90件。3.70
マイレビュアー様8件。3.76

【再訪】2014年3月6日20:50頃の訪問。前回の印象も結構鮮明なのだが、何と1年11ヶ月ぶりだった。2年近くのご無沙汰。この日は7人の先客様で、後客はなし。

■場所：最寄駅はJR天満駅。天満駅から池田町本通りを商店街とほぼ並行に北進。池田町本通り沿いの進行方向右手。比較的分かりやすい。

■頂いた品
システムは以前と変わらず。まず、お店側からお決まりの品を出して頂き、そこにお好みを追加していく。

○お決まり（お店におまかせ)
・のれそれと葉ワサビの和え物
のれそれの食感と葉ワサビの風味を楽しむ品。
・茎わかめとシラスの生姜をきかせた酢の物。
・イカ（塩）：甘みのとても強い品
・ヒラメ
・鯛
・太刀魚炙り
・マグロ漬け
かなりネットリとした熟成感のある品
・とろろ蒸し
白身魚とイカが入る。
・金目鯛炙り
・大トロ
・甘えび：甘みが強く好み。
・ほたて炙り
・鯖：浅めの〆具合で好み。

○お好みの追加
・生の穴子（塩）
・煮穴子（ツメ）
・うに（塩）
ミョウバンの苦味も感じず、実に美味しい。
・こはだ
酢が入りすぎておらず、これまた好みの品。
・かんぴょう巻

最後に味噌汁で〆
日本酒（梅乃宿）を1杯頂き、会計は7,000円ちょうど。

個人的には、ヒラメ、鯛、甘えび、鯖、うに、こはだあたりが印象的。当店では、白身系の品、酢〆した品、ウニあたりが安定的に好みな気がする。

(ちなみに炙りはガスバーナーの火を直接当てるので、臭いが気になってしまい、個人的に調理法としてあまり好みでないので、炙りの品の印象は、ネタの良し悪しと関係なく今1つ。炙りは苦手ということを予めお伝えしておいた方が、より楽しめたかもしれない。)

界隈の行列している寿司店とは一味違う楽しみ方のできるお店♪

個人的に、もう少し頻繁にお邪魔したいなとの気持ちでお店を後にした。
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2012年4月5日の夜に久々の訪問。（2010年8月に初訪。その後、気に入ってちょこちょこ伺っていたのだが、予約しないと入れない店となり、足が遠のいていた。）大阪近辺で美味しいものが食べたいという昔からの友人のオファーもあり、久しぶりに予約をしての訪問。

■注文の品：おまかせコース+お好み+ビール2本で一人6,800円。（葉わさび、たこの造り、さわらのとろろ蒸し、えび、さより、帆立の炙り、塩穴子、イカ、赤身ヅケ、中トロ、鯛、金目鯛、うに、とろえび、かわはぎ、梅しそのり巻、かっぱ巻、みそ汁）

■味：全般的に美味しいのだが、一部に味付けが濃いと思うものがあった。個人的には白身、とろえび、うにが印象に残る美味しさ。

■総評：メニューはおまかせの3,500円がデフォルトで、その後にお好みで追加するシステムなので、最初から、色々なもネタをお好みで食べたいという方は不満に思うかもしれない。

また、他のレビュアー様も書かれていたが、店主様が全て一人で切り盛りしていて、話の合うお客さんとはかなり話をするが、それ以外のお客さんには淡々と接客をされる傾向があるので、その点は、評価は分かれるかもしれない。

ただ、おまかせはネタの質、量とも良心的。店主様がその日に自分がいいと思うものをきちんと自分の目で見て仕入れているという姿勢を感じる。また、個人経営の店でこの値段でこのレベルのネタを出そうと思えば、食材のロスを限りなく0に近づけていかなければならないと思うので、その点でもこのシステムにせざるをえないのではないかと思う。（最初から、全てお好みといったかたちにするのなら値上げするしかないだろう。）

あくまで個人的意見だが、店主様が職人として、自分の納得のいくものをなるべく手頃な値段で提供しようという心意気を感じるお店で、応援したいと思う。