酒談議を肴に美酒を頂く。 : あじわい酒房あづま 天満宮店

「あじわい酒房あづま 天満宮店」へは天神橋筋（天神橋筋商店街に並行してます。）を市営地下鉄：南森町駅（４・B出口）から南へ徒歩５分ほど、「大阪屋南森町ビル」とう入り口がわかりずらいビルの１階にあります。
【2010年04月16日：再訪店】
今日は友人２人（焼酎好き１名、日本酒好き１名）とともに行きました。
焼酎呑みは珍しい黒糖焼酎が飲みたいとか、日本酒呑み（あまり量が飲めない）はフルーティーでサラリとした日本酒ががいいとかわがままを言うのでこの２名を満足させるには「あずま」さんに連れて行くのがもっともベストな選択です。
こんなわがままな２人には最初はビールで乾杯なんて言わせません。
まずは「陸奥八仙 中汲み 純米吟醸 無濾過生原酒」、高い吟醸香とサラリと甘く引いていくかなりフルティーな口当たりで食前酒で飲む日本酒（おやじさん推奨）を飲んでもらいましょう。
これは注文した肴が出ていない最初の乾杯にもってこいですね。
次は付き出しとともに、「醸し人九平次 純米吟醸 山田錦50％　フランス輸出仕様」、ちょっと変わった味、新酒で若いのかそれともフランス仕様なんでワインテイストなのか、、酸味がかなり利いてます。
以前、この日本酒好きにもフランス仕様でない九平次を飲ませたのですが、、「これ、、味が違う」と言ってました。
でも、刺身には良く合いますね。コレくらい酸が利いた方がより生魚の脂のりや味を引き立てます。
ここから焼酎呑みは「黒糖焼酎龍宮30％（カメ仕込み）」をロックで、肴は大山地鶏の塩焼き鳥（ねぎま、ぼんじり、ムネなど）です。呑み猫は唐揚げ追加で、にごりの燗酒といきましょうか。
「房島屋　おりがらみ　純米吟醸酒」、「楯野川純米吟醸生にごり」をぬる燗で、焼き鳥や唐揚げによく合いますね、、にごりの燗、、
そして、ふと見ると、、田酒の見慣れない瓶が、、「田酒 山廃仕込 特別純米酒」ですやん。
田酒では珍しい山廃仕込み。。これも燗で。
４月の寒波真っただ中なんで燗バッカリ飲んでいたら、日本酒呑みが「あまり燗酒は、、」とわがままをいうので、日本酒呑みには「越の白鳥 純米吟醸生 T6 無濾過原酒」を、、注文。（T６とは６号タンク取りの意味）
すると、「これ美味いわ、、」とな。そらそうやろ、純米大吟醸の無濾過原酒、、しかも今、開栓仕立てや！
ちょっと御相伴、、微かに麹香を含む変わった味わい。大吟醸でもこんな味ありなんや。
などとその後も、いろいろ飲んで、、２時間半、であまり飲めない日本酒呑みはお帰りになりました。
ここで一端お会計することに、、日本酒：６合くらい＋焼酎ロック：２杯＋肴：10品くらいでひとり当たり4700円くらいでした。
その後、焼酎呑みと呑み猫は１時間くらい、肴なしで焼酎「龍宮ロック」と日本酒「燗：賀茂金秀　光　斗瓶取り　うすにごり」「15℃：屋守　おくのかみ　純米吟醸　中取り無調整生酒」を心地よい酔いになるまでゆっくり飲んで帰りました。
後で、この焼酎呑みは「ここ、エエ店やわ、、また来よう。」って言ってくれたので、よかったと思う呑み猫です。
人気が出てくると「席の予約」は必須になりそうです。
（この日、雨にも関わらず訪れたお客が多く10人以上入れなかったようですし。）

【2010年02月19日】
幸い、、昨日できたばかりという大きな看板が目印になりました。（コレが無かったら通り過ぎていました。）
名前からも御察しのごとく本店は帝塚山にありますが、２年ほど前に暖簾分けされて次男さんが新たに天満宮店を開店されたそうです。
先代の御主人は帝塚山店を長男さんにゆずり、現在は奥さんと次男さんの３人で天満宮店を切り盛りされています。
先代の御主人は「酒匠」さんでお酒の仕入れ担当、両店のお酒はこのご主人が主に吟味されているそうです。
そして+α、両店の２代目ご主人達も自分の置きたい銘柄を選んで出してられますので２代目おすすめの銘柄を吟味するのもいいですね。
日本酒は、14代、飛露喜、醸し人九平次など有名銘柄からその時の旬の銘柄まで約30～40銘柄（季節や出荷で変わります。）を飲むことができます。
焼酎は約150銘柄、その内、常時25～30銘柄は前割してありますので、やんわりとロックで、または燗付けして頂くことができるそうです。ヘビーな酒精をという方もご安心、焼酎の原酒（40度以上）も20銘柄ほど常時スタンバイしておりますので、お好みの銘柄、酒匠のお勧めの銘柄を堪能できます。
やっぱり、「前割」だったら「黒じょか」でという方は「じょかで！」と言えばじょかで出してもらえます。
ただし、取扱いには注意してね！とのことです。。（特に蓋、、外れやすいですから。。）
燗付けは日本酒、焼酎ともタンポで湯燗してもらえます。どんな銘柄でもできますのでお好みの飲用温度で試し飲みできますよ。
試し飲みと云えば、このお店の日本酒の提供量のスタンダードは160ｍｌ、でもこんなにたくさんの銘柄があるのだからということで「酒匠」さんの心使いでハーフ（80ｍｌ）というサイズも用意されています。
燗付けはスタンダード：160ｍｌだけでなく、ハーフ：80ｍｌでも付けてもらえます。
だから、同じ銘柄でも冷やしと燗で飲み比べなんてのもできます。
そして、日替わりの飲み比べセットなどの提供もありますので気さくな（＆饒舌な）酒匠さんにお尋ねください。
ちょっと、日本酒にこだわりがある方は、入り口近くにある冷蔵庫をじっくりと（邪魔にならない程度に。。）吟味できます。
お客さんは自由に自分で銘柄を選んで「コレ頂戴！」と注文できるようです。
銘柄に関係なく純米：700円、純米吟醸・吟醸：750円、純米大吟醸・大吟醸：800円と定額設定（ハーフは半額）、目利きの方なら最高のCPは腕次第というところでしょう！
さらに、本日の飲み比べセットなら700円～とさらにCPが高いです。（希少銘柄によっては価格に変更あります。）

初めてのお伺いでしたが、先代、そして二代目両人と日本酒談義で時間を忘れるほど（酒を飲むのを忘れることも、、）楽しい時間を過ごせました。
今日は酒匠さんお勧めの銘柄でいきましょう。
まずは、蔵元60本限定、「うごの月　純米吟醸　山田錦 限定斗瓶取り・おりがらみ　21BY」（相原酒造
／広島県呉市）
これは珍酒ということで160ｍｌ、香り高く甘くとろりとした口当たり新酒とは思えないコクと甘みです。
酸味も利いているのでキレもよく肴なしでもどんどん飲めますね。
まずは日本酒という呑み猫にとって食前酒にいい感じです。
お通しはオクラの胡麻和え、ゴマ豆腐、ローストポークの３品
調理担当は２代目の次男さん。日本料理を基調にオリジナルのアレンジでお酒の肴仕立てに調理を工夫されています。
では、お魚にこだわるとの書き込みなんで、「今日のお勧めのお刺身を！」、、
お刺身は魚と大山地鳥があるそうで呑み猫は魚にしました。
金目、よこわ、ヒラメなどいろいろとあるんですが、おひとりさまの呑み猫は料理方のお勧めで合わせ盛りにしました。
盛り合わせは小ぶりの２～３キレずつ７品以上（ヒラメ・タコ・金目・きずし・牡丹えび、、など）、豪華な盛り合わせでした。
刺身の盛り合わせはおまかせと云うよりもわがまま盛りできるそうです。
コレ嫌いとか、コレ多い目でとか、３品で盛ってとかさまざまに対応してくれます。
種類が多いのでいろんな銘柄と合わせて楽しめます。
次は燗でと注文、、で選ばれた銘柄は、「花垣　純米　超辛口　＋12」。
燗付けすることでコクと豊潤さがあがり辛口特有のキレとのバランスがあがります。
濃い味の金目の炙りやイクラなどとの相性はいいですね。
で、次は今日のお勧め「雄町生酒、14代と九平次のハーフ呑み比べ」
「十四代　中取り　純米吟醸　備前雄町　生酒」（高木酒造/岐阜県下呂市）
「醸し人九平次　純米吟醸　雄町　生酒」（萬乗醸造/愛知県名古屋市）
14代はサラリと、九平次はしっかり豊潤というイメージだったんですが、、これは双方反対の味わいでした。
14代はとろりと豊潤、九平次は辛口白ワインを思わせる酸味の利いたスッキリタイプの味わいでした。
これは先代の酒匠としてのちょっとした遊び心感じますね。
お客の銘柄による観念の意表を突くには面白い趣向です。（飲んでる反応を横で観て、ニヤついてましたし。。）
これで違う作りの14代や九平次の飲ませてまたもやニヤリでしょうか！
揚げ物が食べたくなったんで変わりダネの「じゃこ天のフライ」を注文。
そろそろ飲量リミッターが近づいていますのでこの銘柄からはハーフで、、
それに合わせてコクのある甘口でと酒匠が選んでくれたのは、、「亀泉　純米吟醸生酒　無濾過生原酒」（亀泉酒造/高知県土佐市）　CEL-24やったかな？
‐8.5の甘口タイプのはずですが、酸度が高いのでこの甘みをうまく抑えています。アルコール度数も低いので女性にお勧めですね。
「亀甲花菱　美山錦　純米吟醸原酒　無濾過中取り」（清水酒造/埼玉県騎西町）やったかなぁ？もうすぐ４合近い、、この銘柄で最後なんであまり瓶ラベル見てませんでした。
金曜で忙しいのにも関わらず先代と二代目は終始、呑み猫を相手をして頂きとっても楽しい時間を過ごせました。
美味しい料理＋それを引き立たせるお酒（希少銘柄、旬の銘柄と奇抜なチョイス）＋面白い（新しいうんちく）会話、、
言うことなしです。
そんなもんで今回もたくさん呑みました。
帰りはJR大阪環状線：天満駅まで15分ほど歩いて、最寄り駅までの直通電車でご帰宅するだけです。
で、お勘定は、、4,810円です。日本酒のレベルからいうと非常にCP良すぎますね。
後は、下車駅を降り過ごさなければ、、、、今日は大変満足です。。