大阪スパイスカレーの源流と言われる名店！ : カシミール

最近ではテレビでも取り上げられるほど、全国屈指のカレーの激戦区として熱い盛り上がりを見せる大阪。

欧風カレーやスープカレー、アジアンカレーなど非常に幅広いジャンルがある中で、もはやご当地グルメの１つと言われるほど大阪で勢いのあるカレーが『スパイスカレー 』。

スパイスカレーと言っても、明確には定義はないそうですが、スパイスを多用した自由度の高い創作カレーといった印象。

そんな大阪のスパイスカレーの源流と言われているお店が、こちらのお店『カシミール』。
店主の後藤さんは、EGO-WRAPPINの初代ベーシストとしての経歴を持つ方だそうです。

しかしこちらのお店、土日月と休みで昼のみの営業、おまけに行列は必至という大人気店。

しかも営業時間は一応12時からだそうですが、日によって1〜2時間単位でころころ変わるため予定を組みにくく、訪問難易度の非常に高いお店。

昼というよりも、午後丸々余裕がある人で無いと行くのは難しそうです。

ずっと行ってみたかったのですが、中々平日の昼に時間が作れず、今回念願の初訪問となりました。

お店は最寄の北浜駅より東方面、徒歩6分ほどの距離。
駐車場はお店の斜め向かいにコインパーキングがありました。

この日は平日の火曜日、13時20分頃の到着。
少し遅めの訪問となりましたが、結果的にはこれで良かったのかもしれません、なんとこの日の開店時間は14時半。笑
店前にはすでに2人の待ち客がいました。

行列は嫌いですが慣れてはいるので、1時間ちょっとの待ち時間ならむしろ余裕な範囲。
列へと並び3番目に。

せっかくの平日休みを無駄にはしたくなかったので、この日必ず食べておきたかったのです。

開店が近づくにつれて徐々に人は増えて行きますが、どちらかといえばその後も入り口の張り紙を見て諦めて帰る人の方が多かった印象。笑

開店30分前で8人待ち。
思ったよりは列が伸びないなと思っていたその時、14時ちょい過ぎたところでお店は早めに開店。
結果的にはそんなに待たずに店内へと入れました。

こちらのお店は暗黙のルールがあるそうで、事前に下調べをしておかないと、なんとも言えない気持ちになるとか。笑

店内へは呼ばれるまでは勝手に入らないこと、注文は聞かれるまでしないこと、提供時に皿は置いてくれるので受け取らないこと、などなど。

オススメを聞いたら怒られるなんていう怖い情報も目にしましたが、どこまで本当なのかがよくわかりません。笑

メニューはビーフやチキン、マトンなど様々な種類があります。
紙に書いてあるのは非常に簡素な内容ですが、実際オーダーの際にはライスは白米か玄米、辛さを選べたりなど、色々と答える必要があるようです。

人気メニューが何なのかも色んな方のブログなどを参考にしましたが、人によってコロコロ変わるようなので、結局は自分の好みで選ぶのが1番ですね。笑
よく見かけるのはマトンが多かった印象です。

私自身マトンが大好きなので、マトンカレーをライスは玄米、ゆで卵入りで具沢山のミックスBで、辛さは3辛で注文。

辛さは標準が3辛なので、何も言わなきゃ勝手に3辛で出してくれるそうです。
周りの方は結構辛さを変えている人が多かったです。

辛さを上げると追加料金もかかるようですが、どのレベルでいくらかかるまではわかりませんでした。笑

カレーはご飯にかけるだけではなく、注文毎にフライパンで調理をし、1度に3人前しか作れないそうです。
調理時間もかかるので、店内に入ってからも結構な待ち時間があります。

私はちょうど3番目だったので、最初の一巡目での提供。
しかしそれでも注文後15分ほどの待ち時間がありました。

カウンターが9席くらい？ですが、仮に開店直後1巡目で入れても、7番目以降なら提供までにも45分くらいはかかる計算。
今回はかなりラッキーだったかもしれません。

【マトン ミックスB 玄米 3辛】1200円(税込)
ようやくカレーが到着、目の前に香り高いスパイスの匂いが立ちこめます。

ペースト状でややシャバっとした質感のカレー。
ご飯に対し、ルーの量はかなり多めな印象。

具材にはマトン肉、水菜、ほうれん草？ナス、さつまいも、トマト、豆腐、半熟ゆで卵、豆類など。

今まで食べてきたスパイスカレーは、旨味やコク、出汁の味わいをベースにスパイスがガツンと効いた、旨辛のようなタイプが多かった印象。

しかしこちらのスパイスカレー、何よりまず感じるのが爽快なほどに広がるスパイス感。
味についてはなんだかぼやっとしたような、ふわふわしたような、つかみどころのない初めて出会うタイプ。

もちろん旨味も味もあるのですが、それにも増して広がるスパイスの味わい。
味自体は酸味が印象的で、脂っこさはなく口当たりさらっと、かなりあっさりとしています。

3辛では辛さはそんなに感じないのですが、体の芯からホカホカと体が熱くなってきます。
食べ進んでいくと、舌は痛くならないのに汗がどんどん吹き出てきます。

すでに具材は沢山ですが、別皿に3種類のピクルスがあるので、それも加えて味の変化を楽しみます。

ピクルスを足すとさっぱりした酸味が増して、ぼやっとしていた味に少し輪郭が出てきた気がします。
元から酸味はありましたが、より強めた方が好みの味になりました。笑

マトンは結構クセがありますが、肉質柔らかくて美味しいです。

味はなんとなく記憶に残るのですが、これを言葉に表すのがとても難しいです。
単純によく分からないというのが素直な感想です。笑

何にせよ、大阪スパイスカレーを食べ歩く上では外せないお店へ来れたのは本当に良かったです！

ご馳走様でした！