この一杯にかける手間暇が想像できない...。 : 麦と麺助

あの限定メニューが復活している...。食べ損ねた自分を恨んだ者にとって千載一遇のチャンス！(笑)お並びは覚悟の上。小雨降る中、４時半頃に店に到着し、無事整理券をGETです。開店10分前に店に戻ると、日が暮れかかって風情あるエクステリアに磨きがかかります。本日のお目当ては土曜夜限定の「鴨つけそば」。とにかく素材へのこだわりが強い一杯です。定刻開店とともに店内に入り、チケット購入。せっかく並んだんですから！迷うことなく贅沢に「特製鴨つけそば」をポチリ。

この日は３オペで一杯一杯を本当に丁寧に仕上げておられます。お品書きを見ているだけで期待値はMAXに。文字を見てよだれが出そうになることなんて、そう多くはありません(笑)

そして遂に...ついにご対面です。お盆で提供される品々は料亭で出しても通用するビジュアル。たっぷりの昆布水に浸かった中太ストレート麺は麺線が美し過ぎる！「香る醤油」と紹介されたスープからは風味のよい出汁の香りが広がります。特製に追加される雲吞は人気があるようで、これだけをさらに追加する猛者もチラホラ(笑)　トッピング皿は所狭しの満員電車。ひとつひとつの個性の主張が凄い！塩と酢橘は麺そのものの味わいを楽しむためのアイテム。確かな自信と心憎い演出です。

それでは早速、塩をひとつまみ載せて麺をいただきます...「ほほ...」鼻腔に広がる豊かな小麦の香り、塩のおかげで甘みすら感じる味わい。思わず日本酒が欲しくなる逸品です。これが絶品スープとコラボした暁には...と期待値を上げ、半分ほどスープに浸して一気に啜ります。「うんんまっ！」そらそうだわ。出汁の効いたまろやかな醤油スープはポルチーニ効果もあって香り高い！スープの中にはしっかり焼きの入った鴨肉がゴロゴロ潜むサプライズ。これも美味い！じっくりと焼き上げたもも肉のチャーシューは香ばしい風味と鴨肉の旨味のバランスが堪りません。噛むたびに旨味が溢れるんです。メンマは枕木タイプで優しい味付けと歯応え。サクッと噛み切れる食感が心地よいです。鴨ロースのレアチャーシューは鴨の味わいを直球で堪能できる逸品。焼いた白葱がまたいい風味で...やっぱり日本酒欲しくなるな～。更に所謂バラ肉にあたる部位でしょうか？脂の甘味がジュワっと溢れ出して旨いっ！

途中、海苔で麺を包んで磯の香りをプラス。もうどんなふうに食べても美味いんです。雲吞も旨味がしっかり閉じ込められていて、いつまでも噛んでいたくなる逸品です。黄身が蕩けだす煮玉子は濃厚な味わい。上品な中にあってなかなかのパワーファイターです。〆には麺が浸かっていた昆布水を好みの量、スープに注ぎます。これはもう最高の〆です。上品極まりない余韻がいつまでも続きます。

この一杯は多少無理してでも食べてみることをオススメします。とにかく何から何まで全部美味い。普段食べているつけ麺とはまた少し違ったカテゴリに分類してもいいんじゃないかと思える一杯でした。

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関西の麺を食べ歩いてます。
「それでもやっぱり麺が好き。」
http://blog.livedoor.jp/lingmu_meets_japanda/archives/78343956.html

次男と梅田でランチとなり、希望を聞くと「麺助！」だそうです。以前伺った福島区の「燃えよ麺助」が彼のベストラーメンみたいです。せっかく梅田なので、新店の「麦と麺助」さんへやって来ると...すごい行列です。「四列でお並びくださ～い」とアナウンスしていましたが、 そんなの初めて聞きました(笑)　結局、美味しい麺にありつくためには仕方がないと、30分並びました。待っている間にメニューを手渡されます。次男は「特製中華そば」を、ボクは「特製イリコそば」をチョイス。こんなに待ったんだから、少しぐらいの贅沢は許されるでしょう。店内に入ってすぐに券売機があるので、予定調和の２連打でチケットをGETします。

上品な割烹のような店内の一番奥に案内され、次男はすっかりご機嫌です。２人で来ているので、麺を食べ比べることができるのは有難いですね。カウンターの一番奥には素敵な書が飾られています。店のコンセプトがグイグイ伝わってきます。

先に到着したのは次男の「特製中華そば」です。スープひと口ちょうだいね..といただくと、「うんんまっ！」ふくよかな鶏の旨味と上品な節の滋味が見事なバランスで調和しています。麺は中細ストレートタイプ。ツルツルとした喉越しとパツンとした歯応えが堪りません。チャーシューは３種類。肩ロースのチャーシューはピンクに仕上がったレアタイプです。柔らかそうな炙りチャーシューは持ち上げるのも困難なほど。

「パパそれ僕のやで！」おぉ...そうだったそうだった。さあ、極上の一杯をたっぷり楽しみなさい(笑)

続いて到着したのは「特製イリコそば」です。スープの色が明らかに違います。先ずはスープから...「うんんまっ！（本日２回目）」中華そばは醬油のコクを前面に感じましたが、こちらは淡麗でありながらイリコの出汁をしっかり感じる上品仕立て。麺は同じくツルパツの弾力麺。これ、いくらでも入りそうです。チュルッと吸いこむサイズと食感、お口に広がる肉の旨味、この雲吞、隅に置けません。肩ロースのチャーシューは低温加熱処理で肉の旨味がシンプルにギュッと詰まっています。炙りチャーシューはモモとバラの２種類。どちらも芳ばしい香りと甘みのある肉汁が一気に押し寄せる逸品。文句なしに旨い！一号店同様、炙りを巧みに使いこなして風味をグンと上げてきます。つくねは香ばしい香りと肉から香草に抜ける風味の変化を楽しめる逸品。丁寧な仕事です。穂先メンマはこの淡麗スープの中でさえ優しさを感じる上品な仕上がり。煮玉子に関しては写真が全てを物語っています。とにかく旨いんです！終盤、次男が「レアチャーシューすき焼き仕立て」なる食べ方を考案して教えてくれました。いっちょ前にグルメ気取りです。

一号店同様、本当に素材のよさを究き詰め、120%その良さを生かしている一杯を堪能しました。こうなってくると土曜夜限定の「鴨つけそば」がいよいよ気になります。店を出る前に再訪決定です！

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関西の麺を食べ歩いてます。
「それでもやっぱり麺が好き。」
http://blog.livedoor.jp/lingmu_meets_japanda/archives/78343956.html