【大阪府大阪市北区】トムクリオーザ さん : トムクリオーザ

イタリア料理店『トムクリオーザ』さん。

店内は洋風なシンプルな創りでカジュアルな雰囲気。カウンター席とテーブル席があります。テーブル席は半個室の4人がけ１つとフロア内に２つあり。
カウンターから厨房がよく見え、調理のライブ感も楽しめる。

・おまかせディナーコース
ホームページでは税込15,000円となっていましたが、仕入れによっては変動するかも。

※予約の場合、予約日の3営業日前にお店から連絡があり、2営業日前までに連絡が繋がらない場合キャンセルとなるので注意

・ホワイトコーンのポタージュ
ホワイトコーンと水のみで作ったポタージュ。
ホワイトコーンがシャーベット状になっており、ひんやりとした冷製スープ。
シャーベット状にしたことも相まってか、ホワイトコーンの甘みを存分に感じられるスープ。
これから始まる楽しみなコースに向けて、お口とお腹が潤され準備万端になりました。

・ホワイトアスパラガス
ボッタルガ（イタリアのカラスミ）をペースト状にしたものをかけ、スダチで香りづけしている。
こちらもホワイトアスパラガス本来の甘さとみずみずしさをとっても感じられました。ボッタルガのペーストも程よい塩加減でホワイトアスパラガスのよいアクセントに。

・パン
二種類提供されました。お代わりも可能。
テーブルには、オリーブオイルも置いてあります。バターかな？をいただいている方もいました。

・花ズッキーニのフライ
花の中には、車エビと水牛のミルクのモッツァレラチーズ、アンチョビ、ドライトマトが入っている。トマトとハーブのソース、花きゅうりを添えている。

見た目にもインパクトある、花ズッキーニのフライ。

花の部分を食べると、
「うま〜〜〜〜〜！！！」
と思わず叫びたくなるお味。

車エビ、モッツァレラチーズなどの素材そのものの旨味と風味が組み合わさって絶妙なお味に仕上がってます。ズッキーニの花の香りもよいアクセントになり非常に計算されつくされたことが伺える一品。茎の部分もさっぱりとし、シャキシャキっとした食感で花の部分との対比が楽しめる。

・生ハム
本場イタリア パルマで認められている、日本人唯一のパルマハム職人の多田さん（岐阜県）が作る生ハムを使用。大阪府ではここだけとのこと。
サイドには、野生種のルッコラ、ゆで卵、揚げパン、揚げニョッキ、サラミ、イタリア産小桃のピクルス（見た目オリーブ）。
この生ハムとサイドの組み合わせ、先行レビューを拝見するとトムクリオーザさん定番の一品のようですね。

これまた、うま〜〜〜な生ハム。
もう、ホント幸せ（笑）

ベストオブ生ハム。塩加減、うま味、風味、脂身、全てが絶妙！
サイドも丁寧なお仕事の料理ばかり。例えば、ゆで卵といえど侮ることなかれ。絶妙なフワとろの半熟ゆで卵。ペッパーも効いて、絶妙な塩梅。

・手羽先のフォアグラ詰めのクリーム煮
生ハムの硬いところを使ったクリームソースをかけている。例えが悪いかもしれませんが、非常に濃厚なカルボナーラパスタ風のお味
手羽先もとっても柔らかく、上品な淡白さとフォアグラの濃厚な味わいとのハーモニーが素晴らしい！
「これ、メインじゃないの！？」と思わされた一品。

・ビーツとアメリカンチェリーのサラダ
真ん中には南イタリアのブッラータチーズ。
フルーティさと酸味の心地よさを楽しめたサラダ。そこにチーズのまろやかさも加わります。
コース終盤へ向かうため、お腹の調子を整えてくる一品でした。

・子羊の炭火焼き
付け合わせに、アンディーブのロースト。
生の黒胡椒ペースト、粒マスタードが添えられていました。

もう、ただただうまい……。

身の部分と脂身で分けて調理されており、絶妙な塩加減でシンプルに味付けされた子羊の炭火焼きは、身の部分は柔らかく焼き上がって上質な味わいを楽しめ、脂身の部分はじっくり焼き上がり、脂の旨さを存分に楽しめました。

付け合わせのアンディーブも程よい苦味がよいアクセントになっていました。

・パスタ
アマトリチャーナ。一般的にはベーコン（パンチェッタ）と玉ねぎが入っているが、今回提供されたアマトリチャーナは、玉ねぎの代わりに島らっきょを使用し、パンチェッタは薄切りしたものを後乗せにしている。パスタは手打ちのキタッラ。

パスタの量は、お客さんの好みに合わせてくれて、今回は、多めにしてもらいましたが、他の方が頼んでいた普通盛りに比べて、明らかに多くなっています。

高温で一気に調理して、出来立てをすぐ提供するため、熱々のパスタなので、注意が必要かも。
トマトソースの風味がよく、ほどよい酸味とコクがありうま味たっぷりのソースでした。島らっきょを仕上げの直前に加えるため、シャキシャキっとした食感とほんのりした辛味も心地よい。
パスタも太く、平べったいもので、パスタ本来の風味もしっかり感じられ、ソースもよく絡み、大満足の一皿。

※キタッラ：キタッラはイタリア語のギターとうい意味があり、パスタを作る元々の道具が木枠にギターのような細い弦を張ったことから、そう呼ばれるようになっています

食後のドリンクは
コーヒー、紅茶、エスプレッソ、ハーブティから選べ、エスプレッソを選択。

・デザート
ピスタチオのパンナコッタとレモンのシャーベットにマンゴーとパッションフルーツを添えライムで香りづけしたものの二種類が提供されました。
パンナコッタはお店ホームページにも写真の掲載があるように、トムクリオーザさん定番のデザート。滑らかな口当たりで優しい甘さ。
シャーベットもレモンの風味と酸味が心地よく、さっぱりとした味わい。マンゴーとパッションフルーツもあり初夏らしいデザートでした。

・本日のグラスワイン 1400〜
グラスワインは1400円から。なお、浅井シェフは、ソムリエの資格も持たれています。

お料理は品数しっかりでボリュームもあり、もちろんお味も大満足。北新地ということも考慮したら、なかなかお得なコースでは。
レビュー中、もう、絶妙しか言ってないな。でも、ホントに全てが絶妙なお味なんです（笑）

オーナーシェフの浅井さんは笑顔が素敵な柔和な方。女性のシェフも全体を見ていて接客もよく、若い男性スタッフも接客だけでなく、お料理やワインなどもしっかり紹介などしていただき、総じて接客面でも満足度高かったです。