おいしいフレンチ : キャトルラパン

後輩がある試験に合格したので、お祝いをするためにこちらの店に訪れました。大阪新ダイビルにある有名なフレンチのお店です。予約をしてディナーに訪れました。

この日は、カウンターになりました。まずはドリンクを選びます。みんな最初にビールが飲みたいということで、ビールを注文します。

丁寧に注がれたビールが運ばれて来ました。まずは乾杯です。試験に合格した後輩はとてもうれしそうです。

程なくして前菜がガラスの大皿に盛り込まれて運ばれてきました。前菜は、ボタン海老バジルソース、にんじんのムース、パテのパイ包み、鯖のマリネ、クリームチーズのムース、サザエのエスカルゴに椎茸とバゲットを添えたもの、合間にサラダを彩りよく盛り付けています。

ボタン海老は身が甘く、ソースによく合います。パテは肉肉しくて旨味が強いですね。鯖はしっかり脂が乗っていて、大好きな味わいです。サザエのエスカルゴは、ガーリックバターの風味がサザエの身や椎茸に移り、それぞれの持つ強い旨味を、さらに引き立てています。とてもおいしいです。

続いて大きな皿に乗せて運ばれて来たスープは、レンズ豆のポタージュスープ。皿には、シュクレクールのバゲットも乗せられています。

熱々をふうふうしながら頂きます。寒い日にはうれしい一品です。豆は裏漉しされており、優しいとろみと旨味が出ています。塩味も丁度良く、バゲットともよく合います。バゲットは、皮がパリッと、中はもっちりして、やはり美味しいです。

ビールがなくなったので、ワインを注文します。ワインに詳しい後輩が、エンボカデロというスペインのフルボディの赤ワインを選んでくれました。グラスに注がれたそれは、深みのある芳醇な香りがします。スパイシーではなく、クランベリーの濃くした香りでしょうか。

続いて、メインの一品目の魚はカレイのポアレです。根セロリのペーストに、クリームソースとワインソースで頂きます。

皮目はサクッと身はしっとりして、脂も適度に乗っていて、美味しいものです。彩りも美しく、何だか贅沢な気分になります。

メイン抜いて二皿目の肉は、豚ロースの低温調理ロースト、ポルチーニ茸のソースです。ブロッコリーが添えられています。

ローストビーフと見紛うほど、ルージュを仕上げられた肉は、とても美しい物です。ポルチーニ茸のソースの香りと彩りがとても素晴らしいです。

肉は比較的薄いものですが、口に入れるとジューシーで旨味はしっかり感じられます。そこにポルチーニ茸のソースが更に旨味を重ねてきます。美味しい足し算の料理です。ワインとともに楽しく頂きました。

デザートはフルーツとクリームプリン、ジェラート盛り合わせです。定番だけど、最後に頂くには軽すぎず、美味しいものでした。

オードブルは安定したものですし、魚や肉は季節により違うものが頂けますし、何より美味しいお料理が高いコスパで頂けます。マスターのお人柄もすごく感じいいです。お祝いのひとときを楽しく過ごすことができました、また、しばしば訪れて、美味しいフレンチとワインを楽しみたいと思います。

あけましておめでとうございます。今年初めてのレビューになります。

お世話になった後輩らとフレンチが食べたいと思い、こちらのお店を予約して伺いました。北新地の新ダイビルにあるフレンチのお店です。何度も訪れているのに、下書きが沢山残っていて、きちんとレビューを書くのは初めてです。三人だったので、テーブルをお願いしました。コースは、ベーシックコースをお願いしておきました。

テーブルに案内され、まずはドリンクを注文します。私はグラスの泡をお願いしました。爽やかで、食欲が湧いて来ます。

最初は７種のオードブルです。ボタンエビのバジルソース添え、ニンジンのムース、バテ・ド・カンパーニュ、鯛のマリネ、ムール貝、クリームチーズのムース、エスカルゴの7種が、透明のお皿に華やかに盛り付けられてきます。

どれも美味しいですが、パテはきっちりと塩が効いていて、ホントに旨いなと思いました。また、エスカルゴも、ガーリックバターの風味がしっかりしていて、また、エスカルゴとともに盛り付けられていた椎茸の旨味も素晴らしくて、とても美味しく頂きました。

続いて、スープが供されます。鴨とキャベツのスープになります。これに、バケットが添えられています。

スープは泡立てられてあり、軽い口当たりです。しかし、すぐに鴨の旨味が広がります。もちろん、キャベツの風味も感じられ、鴨の旨味も軽やかです。美味しいスープです。また、バケットも、新ダイビルに入っているル・シュクレクールのバケットで、皮の香ばしさと中の部分の優しさとが上手く調和して、とても美味しいものでした。

ここで、後輩が好きな赤ワインをボトルで頼みます。ミディアムボディの香り高いもので、肉はもちろん、魚料理にも合いそうなものです。

続いて、ダブルメインの魚料理は、宮城鮭のポアレです。ポワレ葱に二種類のソースが添えられています。

鮭という身近な素材ですが、塩加減を見極めた上で、香ばしく焼き上げられており、クリームソースでも、もう一つのソース（説明は受けましたが、ワインが進んでいたためか、忘れました。）でも、美味しくいただけました。ボリュームたっぷりで、満腹に近づいています。

続いての肉料理は、牛頰肉の赤ワイン煮です。こちらの隠れた名物料理だと思います。

皿の上には、余計な添え物はなく、牛頰肉だけが盛り付けられています。ボリューム満点ですが、食欲が戻ってきました。

ナイフを入れると、肉の繊維に沿って優しくほぐれて行きます。ソースをたっぷり絡めて口に入れると、肉の旨味にコラーゲンたっぷりのまろやかさが口いっぱいに広がります。間違いなく旨いお料理です。ワインにもよく合います。素朴だけど手の込んだ一品です。ワインを飲みながら、ソースも余すことなく、最後まで美味しく頂きました。

デサールは、バニラアイスドフルーツ盛り合わせです。バニラアイスにオレンジ、キウイフルーツ、グレープフルーツ、ドラゴンフルーツなどのフルーツが盛り付けられています。

しっかりしたお料理の後に、軽やかなバニラアイスやフルーツは、とても美味しく感じます。お腹いっぱいなのに、全部頂きました。

こちらのお料理は、どれもベーシックですが、それぞれに工夫が施されていて、素朴で素直ですか、しみじみ美味しいものばかりです。また、気持ちいいサーブで、満たされます。何よりカリテプリが素晴らしい。
また度々訪れたいと思います。