夫婦二人で営むほんわかキッチン : オオノヤマ キッチン リュウグウ

前菜からパスタ、ピザ、メイン料理に至るまでとてもメニュー豊富なお店。
新鮮な地物野菜やお肉、お魚を丁寧に調理したお料理が魅力です。
お酒はワインがメインですが、泡盛、ウコン酒、柚子酒、生姜酒、梅酒などもあります。
ビールは、生ビールはなく瓶ビールですが、グラスが少し大きめで薄口なので、小さなコップで飲むビールとは一味違う美味しさを味わえます。生ビールがなくても全然いい。かえって、このグラスで飲む瓶ビールが味わい深いなぁと思いました。
ノンアルコールドリンクも豊富で、各種薬草茶、ハーブティー（温・冷）、ビネガードリンク、ジュース類など。お酒の飲めない人でも楽しめるはず。

初めて訪れたのは０歳児の世話に追われ疲れ切っていた時。外食もままならぬ日々を送っていましたが、ある日出先から帰ると、とても夕飯を作るパワーがない・・・！でもお弁当はもう飽きた・・・。肉が食べたい。
ふと近所にあるこのお店のことを思い出し、赤ちゃん連れでもいいか確認の電話を入れ、家族で行ったのが最初。
昼間に覗き見してソファー席があるのは知っていたので、ソファー席を予約しました。
その時は夜ごはんのセットメニューがあったのでそれをお願いしました。前菜数品とパン、メイン料理。前菜は野菜料理と小さめのポタージュ。サイコロ状に切られたステーキがやけに美味しかったという印象。肉焼きました！どーん。・・・って感じではなく、ちゃんと手間暇かけて作られたソースのかかった、洋食屋さんのステーキという感じのステーキです。お肉は脂身は少なくて柔らか、カットされて出てくるので、お箸でも食べやすいです。
その日も子どもに食べさせるのに必死でしたが、子連れでもソファー席のおかげで外食に出かけられたことが嬉しかった・・・。お店のお姉さんも、子どもに絵本を持ってきてくれたりと優しくて救われた気持ちでした・・・。

ランチは、スープ、薬草茶、そのほかのドリンク類がドリンクバー形式になっており、色々なドリンクを楽しめていいと思います。ランチで1,000円越えは確かに躊躇しますが、このドリンクバーを見たらなるほどと思いました。

夜は、セットメニューがお得ですが、アラカルトを色々頼んでみるのも楽しいです。
先日は黒板のお薦めメニューと、通常メニューの中から、
・本日の野菜マリネ
・スパイシーミートボールフライ
・紅いもニョッキのグラタン
・シチューマチのソテー
・ステーキ
・沖縄産エリンギのソテー
・玉城豆乳とかつを出汁のカルボナーラ
を注文。野菜マリネは青パパイヤ、ハヤトウリ、島ニンジンのサイコロ状のマリネ。よくマリネされた野菜にコリアンダーが効いていました。ミートボールフライは熱熱、小ぶりでジューシー。スパイシーではあるけれど辛くはなくビールのお伴にgood。グラタンはモチモチの紅芋のニョッキにホワイトソースがトロリとかかってやさしい味。１歳の我が子も、冷ましてからパクパク食べました。エリンギのソテーも単純な料理のようですが、程よい香りづけで美味しい一品になっていました。お魚のソテーはいつも皮がサックリ香ばしく、身はふわふわ。火入れがちゃんとしてます。ステーキは前述の通り。
今回特筆したいのは豆乳とかつを出汁のカルボナーラ。写真を見ても美味しそうでしょう。とてもクリーミー。でもくどくない。かつを出汁のおかげかうまみはしっかり。だけど優しい。シェフの人柄が出ているかのような一品でした。

初めはそんなに期待をせずに訪れたこのお店。
ですが、気付いてみればどのお料理も一ひねりしていて美味しく、まだ食べていないお料理を食べに行きたくなってしまいます。
難点を言えば、店内が、よく言えばアットホーム。悪く言えば、ちょっと雑然としている印象。照明がちょっと暗め。店内で野菜や果物を販売していますが、ディスプレイの仕方にもう一工夫あれば、お客さんが買いやすいような。
表に出すメニューも、もう少しはっきりと大きく書いたら、通った人が「今度来てみよう」と思いやすいのではないかな。
良くも悪くも、ちょっとアピール下手な感じがしてしまいます。
とはいえまだオープンして1年程の新しいお店なので、これからもがんばってみんなに親しまれるお店になって欲しいです。
ご主人は見るからにやさしそうで、奥様はサバサバ、クールな美人さんです。

もし、赤ちゃん連れで洋食が食べたくなったママがいたら、一度訪ねてみてはいかがでしょう。ママは体力勝負ですから、たまには贅沢してステーキを食べて力つけましょう。トイレにはオムツ替え用のベビーベッドもおしりふきもあります。オムツを入れるビニールも。こういうのってとても嬉しいですよね。