美ら海の新鮮な魚介類を泡盛古酒とともに楽しめる沖縄海鮮居酒屋さん。 : ちゅらさん亭

琉球料理のいただける居酒屋さんは那覇には数多くありますが、周囲を美しい海に囲まれた沖縄ならではの海鮮中心の居酒屋さんって意外と少ないんですよね。
そんなありそうで少ない沖縄海鮮専門の居酒屋さん「ちゅらさん亭」さんへ、今回約2年ぶりとなる再訪をさせていただきました。

「ちゅらさん亭」さんでは、「やしがに」とか「せみえび」といった沖縄にいてもなかなか口にすることのできない希少な食材から、「ミーバイ」、「イラブチャー」、「ガラサー」、「アカジン」、「マクブ」、といった定番の沖縄の魚まで幅広くいただくことができるのがやはり大きな魅力ですね。
しかもさらに嬉しいことに、泡盛の種類も多く揃えられているんです。

店内は海鮮居酒屋さんだけあって、明るく活気があります。
この日もなかなかの賑わいでしたね。
なんとかカウンター席のひとつに座らせていただくことができました。

お通しは「ティラジャー」という巻貝。
キンキンに冷えたオリオンの生からいただきます。
冬でも暑い沖縄では、この真っ白に凍ったジョッキが嬉しいですね。

それでは料理のほうを選んでいきましょう。
やはり目を引くのは「やしがに」と「せみえび」。
「やしがに」のほうは10年ほど前に石垣島でいただいたことはありますが「せみえび」のほうはまだ一度もいただいたことがありません。
ただお店の方がおっしゃるには、どちらも活きた状態から捌くため、どうしても量は一匹分となってしまい、一人ではちょっと多めかもしれないとのことでした。
やはりいろんなメニューを試したいので、今回この二つは断念。
次回複数で来店するときのお楽しみということですね。

ということでまずは定番の「刺身盛り合わせ」から。
「ミーバイ」、「イラブチャー」、といったあの公設市場で見かける熱帯魚のような魚の切り身がお皿に並びます。
切り身にしてしまえば、あの毒々しいまでの色彩はさすがに影を潜めますね。
どれもそれぞれ微妙に違うもちもちっとした身の食感を楽しむことができ、また淡白ではありますがほのかな脂の乗りもあり、なかなか美味しいです。

バター焼きも是非いただきたいところですね。
この日は「ビタロー」も入っているとのことで、もちろん「ビタロー」をいただきます。
パリパリの皮としっとりとした身がまた絶品です。
それにガーリックバターの風味と、ほんのり醤油の香ばしさが上乗せされることにより、最高の味わいとなりますね。

もうひとつ、「夜光貝のバター焼き」もいただきましょう。
内側が宝石のように輝く夜光貝の貝殻に盛られたたっぷりの身。
コリコリした独特の食感と磯の香りと味わいがいいですね。
こちらもほんのりガーリックと醤油の香るバターがとてもよく合っています。

新鮮な「海ぶどう」も是非いただいておきたいところ。
なかなかの粒の大きさですね。
プチプチとした心地よい歯ごたえと、すっきりとした後味がまたたまりません。

泡盛のほうもいただいていきましょうか。

まずは定番、読谷村の「残波プレミアム」から。
クセの少ないすっきりとした飲み口は「残波」ならでは。
これに「プレミアム」ならではのコクが加わり、いいバランスの味わいですね。

二杯目は宮古島の「久遠」の「十年古酒」で。
こちらは初めていただくお酒です。
泡盛らしいコクと旨味が印象深いお酒ですね。

三杯目はもちろん、波照間島の幻の銘酒「泡波」を。
しっかり濃く旨みのある飲み口にすっきりキレる後味、その後から体の中をめぐる気持ちの良い酔い加減。
さすがは銘酒「泡波」ですね。

「お酒はもうよろしいですか？」と店員さん。
「もう結構です」という旨を伝えると、サービスで「お味噌汁」、そしてデザートの「ジーマミ豆腐」と「パイナップル」を出してくださいます。

「お味噌汁」は魚のアラから出るダシがすごくよく効いていてすごく美味しいです。
酔いで火照った五臓六腑に染みわたるような心地よさがありますね。
「ジーマミ豆腐」も「パイナップル」も程よい甘さがちょうどよく、こちらも酔った身体にすごく優しい美味しさです。

雰囲気、味、サービスともに相変わらず素晴らしいですね。
海鮮居酒屋らしい活気はあるものの、決して落ち着けない雰囲気でもありません。
こちらを訪れるとついつい値段を気にせずオーダーしてしまいがちですが、5,000円以下でも十分楽しめそうな豊富なメニューのラインアップです。
次回の沖縄訪問時も、是非また一度は訪れたいお店のひとつですね。