分厚くて大きい、圧巻のボリュームのカキオコ！ : 浜屋 みっちゃん

岡山県備前市日生(ひなせ)地区のご当地グルメ『カキオコ』。

岡山の牡蠣生産量は全国屈指で、近年のランキングでは広島、宮城に次いで３位。

特に日生は県内でも主要な牡蠣の養殖地として知られています。

カキオコはその名の通り、牡蠣入りのお好み焼きの略称。

小さくて市場に出せないものや傷ついたものなど、規格外の牡蠣を地元で消費する際の鉄板メニューとして、お好み焼きの肉代わりに牡蠣を使ったのが始まりと言われています。

日生には20軒ほどお好み焼き屋さんがあるそうですが、その多くのお店でカキオコを提供しています。

お店によって焼き方は様々ですが、この地域のお好み焼きは関西風とも広島風とも異なる、「日生焼き」と呼ばれる独自の焼き方があるのも大きな特徴。

トロトロの生地の上に山盛りの千切りキャベツを乗せ、牡蠣などの具材を乗せた後、上から再び生地をかけ、裏返して表面を焼きます。

広島風と関西風、両方の良いとこどりをした焼き方だと言われています。

牡蠣が大好物なので、カキオコは大好きなご当地グルメ。
毎年牡蠣のシーズンが来ると食べたくなります。

今回は未訪問店を新規開拓しようと、『浜屋みっちゃん』を訪れました。

夫婦で切り盛りするお店で、店名は女将さんの名前が由来と思われます。

詳細情報はハッキリわかりませんが、40年ほどの歴史がある老舗で、メディアにもよく取り上げられるという有名店。

食べログのお好み焼き百名店2019にも選出されている、日生屈指の人気店の1つです。

日生のお店では他にもタマちゃん、もりした、あらた、ほりが選出されており、全国的に人気のお好み焼き店が密集している激戦区。

カキオコは牡蠣のシーズンである10月下旬頃〜4月上旬頃までの期間限定メニューですが、お店によっては冷凍保存しておいたものや、別の地域で仕入れたものを使って通年提供している店もあります。

こちらも通年提供をしているお店で、11月～4月は日生産生牡蠣、5月～10月は冷凍牡蠣を使用。
夏場はエビオコも人気だそうです。

お店はJR日生駅より徒歩11分ほどの距離。
駐車場は約150m西へ離れた、花屋さんの向かいの駐車場のNO.4.5.15の3台分が利用できます。

この日は祝日の月曜日。
カキオコの人気店は週末など特に大行列になるので、今回は開店1時間弱前の9時過ぎに到着。

年季の入った店舗は老舗感満載。
遠目ではまだ誰も並んでないなと安心したのですが、なんと暖簾が出ていてもう既に営業中！

店内には創業時から使っているという、タイル張りの炉が特徴の大きな鉄板があり、それを囲む形で7席分ありました。

残念ながらちょうど満席だったので、店内の待ち席で30〜40分ほど待ちました。
思ったより長かったです。笑

その間に店内の待ち席は埋まり、外待ちも出来始めました。

待っている間、かつてない様々な体験をしたのですが、この辺については、またブログにでもまとめようと思います！

全員に提供が済むと、次座る予定の人の分も次々焼き始めているので、座ると同時に提供されます。

メニューは色々ありますが、私は注文することも聞かれることもないまま、いきなり『カキお好み焼 1100円(税込)』が出てきました。

焼き方は生地を敷いて、上から大量のキャベツを乗せて、天かす、削り節、たっぷりの牡蠣をトッピング。

キャベツはかなり太めの粗切りで、牡蠣は個数を数えるのが大変なくらいたっぷり乗っていました。

トロッと上から生地をかけてひっくり返し、焼けたらまたひっくり返して、タイメイソース、青のり、紅ショウガ、刻み葱を乗せて完成。

分厚くて大きい圧巻のボリューム。
少食の人には完食が厳しそうなレベルです。

表面は焦げ目がつくほどこんがりとした仕上がり。
縮まずプリプリとした濃厚クリーミーな牡蠣に、魚粉の味わいが結構強め。
タイメイソースは甘すぎずコクのある味わい。

食べ進めていくと、中心の方はかなり生の状態。
生地はどろっとして、牡蠣は一部ぬるく生臭さが残り、キャベツも水っぽくてシャキシャキです。

鉄板は余熱くらいの低温ではなく、しっかりと焼き上がる高温なので、あんまりのんびりと食べていると底が黒こげになるので注意です。

しかし量が相当多いのと猫舌なのもあって、なかなか食べ進めることができず、最終的には底が真っ黒焦げで大変なことになりました。

鉄板からの熱気も凄いので、食後は吹き出た汗でお風呂上がりみたいな顔に。

このあともう一軒行く予定でしたが、それをどうするか悩むくらい、かなりお腹がいっぱいになりました。

まだまだ世の中には色んなお店があるなと、改めて実感しました。
素晴らしい体験に感謝です。

ご馳走様でした。