【★4.3】落ち鮎やアカタケなど秋の天然キノコも気になります!【1590-2】 : 油屋旅館

この口コミは、やっぱりモツが好きさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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¥20,000~¥29,9991人
  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

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¥20,000~¥29,9991人
  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
2019/07訪問2回目

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  • 料理・味-
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  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥20,000~¥29,9991人

【★4.3】落ち鮎やアカタケなど秋の天然キノコも気になります!【1590-2】

813文字★

東京から岡山県に旅行で来ております。

朝食は7時半から可能(8時でお願いしました)、夕食の個室ではなく「食堂」が朝食会場。
時間帯によっては他の宿泊客とご一緒することになるのでしょう。
こちらは和室ではなくテーブルと椅子のダイニング。

朝食の内容は以下の通り

1.鮭の塩焼き
2.出汁巻き、梅干し
3.なす田楽
4.ハムサラダ
5.マルハ味付のり
6.ご飯(穀米)
7.お味噌汁(豆腐と刻みネギ)
8.香の物(なす、らっきょう)
9.水菓子(ゴールドキウイ、オレンジ)

鮎の要素は一切無いですが全体的にハズレ無くて美味しいです。
ブラックペッパーの効いた鮭は脂ノリ良くやわらかくて、出汁巻きも上品な味わいで好印象。
女将さんの田舎の合わせ味噌を使用しているというお味噌汁も良い味しています。

昨晩の鮎の赤出汁もそうでしたが、お味噌汁の美味しさは同店の特長かも知れません。
ご飯が雑穀米のような見た目のモッチリした「穀米」なのも特徴的。
炊き加減も丁度良くて、夕食も朝食も白米ではなく、お店のこだわりを感じました。

1泊2食 18,000円(鮎料理でないときは13,000円)
ビール(アサヒスーパードライ中瓶)780円
天然鰻 時価(700gサイズ 10,000円)

(注)表示価格は外税です

精算のときに1人で宿泊されている男性のお客さまもいらっしゃいました。
秋は本シメジ、アカタケ、ヒラタケなど地物の天然キノコ、また落ち鮎も人気のようで気になります。
リピーターは鮎と鰻に加えて備中牛(ホームページ非掲載)もリクエストするそう。

岡山県の地物食材を堪能できる地産地消の老舗料理旅館。
ご夫婦の調理センスも高くて、遠方からわざわざ訪れる価値は十分にあると思います。
宿泊の予約状況となりますがランチやディナーの食事のみ利用も要予約で可能とのこと。
次回は落ち鮎、天然鰻、天然キノコ、備中牛を狙ってみたいです。

  • 油屋旅館 - 2019.7 朝食

    2019.7 朝食

  • 油屋旅館 - 2019.7 朝食

    2019.7 朝食

  • 油屋旅館 - 2019.7 朝食

    2019.7 朝食

  • 油屋旅館 - 2019.7 中庭

    2019.7 中庭

  • 油屋旅館 - 2019.7 「ひあん」の間(6畳)

    2019.7 「ひあん」の間(6畳)

  • 油屋旅館 - 2019.7 「ひあん」の間(4.5畳)

    2019.7 「ひあん」の間(4.5畳)

  • 油屋旅館 - 2019.7 「ひあん」の間(4.5畳)

    2019.7 「ひあん」の間(4.5畳)

  • 油屋旅館 - 2019.7 6畳の部屋に敷かれた布団

    2019.7 6畳の部屋に敷かれた布団

  • 油屋旅館 - 2019.7 資料室

    2019.7 資料室

  • 油屋旅館 - 2019.7 秋篠宮殿下御来館

    2019.7 秋篠宮殿下御来館

  • 油屋旅館 - 2019.7 「鮎料理」の看板

    2019.7 「鮎料理」の看板

  • 油屋旅館 - 2019.7 店舗外観

    2019.7 店舗外観

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2019/07訪問1回目

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  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥20,000~¥29,9991人

【★4.3】高梁川の一本釣り天然鮎と児島湾の天然青鰻【1590】

3,757文字★

東京から岡山県に旅行で来ております。

江戸時代から旅籠(はたご)として続いている宿という高梁(たかはし)市の油屋旅館。
春は山菜料理、秋は茸料理、冬は猪料理、そして夏は高梁川で獲れる鮎料理を楽しめます。
特に夏の「鮎尽くし」が看板料理のようです(旅館入口の看板にも「鮎料理」と書いてあります)。

現状はGoogleスコア3.50と低評価で食べログには口コミすら無いですが、
しかし夏の鮎(地物高梁川の一本釣り)料理と地物児島湾の天然青鰻(蒲焼き)に関しては、
日本全国の名店(食べログでいえばスコア4.00級)にも負けない美味しさで驚きました。

岡山県内でも特に美味しいと言われる高梁川の天然鮎は素材力に秀でているのはもちろん、
シンプルな塩焼きから味噌味の銀紙焼き(ホイル焼き)、南蛮漬け、蛇籠揚げ、煮浸しなど、
料理のバリエーション豊かで洗練されており、鮎コースの構成力の高さにも目を見張ります。
(今年の夏に長良川で食べた鮎のフルコースより遙かに満足度高かったです。)

天然鰻の国内最高級ブランドは宍道湖産となりますが、それに次ぐ市場評価ともなっている児島湾産。
今年の夏は長野県の柚木元(4.36)で長良川の天然鰻と三河湾の天然鰻の蒲焼き、
岐阜県のかたつむり(4.31)で揖斐川の天然鰻の白焼きを食べる機会がありましたが、
個人的には同店で食べた児島湾の天然青鰻のほうが感動しました。

しかも700gぐらいの特大サイズでありながら10,000円(+税)という破格の安さ。
豊洲市場では仕入れ値キロ20,000円クラスとなる児島湾の天然鰻。
蒲焼きで食べているのに都内飲食店の原価(市場価格)より安いというご当地ならではの奇跡体験。
(この仕入れルートの強さも江戸時代から続く老舗ならではの魅力かも知れません。)

川魚の中でも王様クラスに美味しい鮎と鰻をいずれも地物で楽しめて美味しくリーズナブル。
ご夫婦とバイトの女の子で切り盛りする家族経営の小規模料理旅館(調理もご夫婦とのこと)。
Googleや食べログなどネット上では全く評価されていませんが岡山県の隠れた名店ではないでしょうか。

国道180号沿い(高梁川沿いでもあります)に在る旅館北隣の駐車場に車を置いたところ、
そこは全く別人の個人駐車場ということで住民からクレームあり旅館入口のビルトイン駐車場に移動。
「男はつらいよ」の舞台となり渥美清さん宿泊、平成19年には秋篠宮殿下もご来館されたという老舗。

歴史があり過ぎる面もあってビルトイン駐車場の天井には燕の巣、建物天井には蜘蛛が巣を張っていて、
セキュリティも無いに等しいので近代的なホテルを求める人には全く向きません。
(料理ではなく宿泊施設として評価するとGoogleの低評価もあながち間違っていません。)

本日の宿泊部屋は1階の「ひあん」の間。
襖で区切られた6畳の和室と4.5畳の和室、計10.5畳のスペース(風呂トイレ無し)。
座卓、背もたれ付きの座椅子、オリオンのテレビ26インチ、空調はダイキンのエアコン。
お茶請けに羊羹、煎茶パック、4.5畳の部屋には木製コーナーハンガー。
ティッシュペーパーがネピアの鼻セレブというのは隠れたこだわりポイントでしょうか。

押し入れに布団など寝具が入っており夕食の間に座卓を片付けて6畳の部屋に敷いてくれます。
コンセントは各部屋1口ずつは使えます。
Wi-Fiなどネット環境は無いです、それどころか携帯電話の電波すら繋がりにくいです。
(筆者は法人契約を含め三大キャリア全て使用しておりますが、au>SoftBank>docomo、でした。)

お部屋から障子張りの引き戸を開けるとホールからは中庭と錦鯉が優雅に泳ぐ広い池を眺められます。
風呂トイレ無しですがホールの先に洋式(ウォシュレット非対応の年代物)のトイレ(個室幅72cm)、
洗面台、小さなお風呂場(ただこちらはお湯を張るのに時間がかかるので不使用とのこと)。

「ひあん」の間から玄関に戻り、資料室、朝食会場となる食堂の先に浴室(大きいほうのお風呂場)。
浴槽外周90cm×138cm、シャワー2ヶ所、洗面台もございます。
夕食は浴室とは反対側の厨房に近い「こざん」の間(4.5畳の和室、座卓、背もたれ付きの座椅子)。
18時20分ぐらいに夕食の準備が出来たとバイトの女の子(看護学生)に案内されました。

1泊2食 18,000円(鮎料理でないときは13,000円)
ビール(アサヒスーパードライ中瓶)780円
天然鰻 時価(700gサイズ 10,000円)

(注)表示価格は外税です

夕食の内容は以下の通り

01.鮎と大根の南蛮漬け
02.鮎の銀紙焼き
03.鮎の蛇籠揚げ ユキノシタ・黄ズッキーニ・長芋の天ぷら もみじおろし
04.玉子豆腐
05.鮎煎餅 秋田蓴菜 長芋
06.鮎の煮浸し
07.児島湾天然青鰻蒲焼き(追加オプション)
08.鮎の塩焼き
09.鮎ご飯
10.鮎の赤出汁
11.香の物(大根のべったら漬け、キュウリの糠漬け)
12.水菓子(岡山の桃)

前述の通り料理に使用する鮎は(旅館の目の前にある)高梁川(今回は上流)の一本釣り天然鮎。
まず身だけをフワッと揚げた南蛮漬けを口にしてみましたが穏やかな酸味が鮎を引き立てていました。
高級な日本料理店を思わせるような味付けセンスの良さ。
地方都市にありがちな野暮ったい田舎料理とは一線を画しています。

鮎の銀紙焼き(ホイル焼き)も下に敷いてあるタマネギは油にドップリ浸かっていて味噌味なのですが、
メインの鮎はタマネギの上で素焼きのようなシンプルな装いとなっており感服。
香魚とも呼ばれる鮎を安易に味噌の風味で汚さず、客側の好みで下の味噌に付けて楽しめます。

鮎料理として初めて経験する「蛇籠揚げ」は束にした素麺を海苔で鮎に巻いて揚げてあります。
フレンチでいえばカダイフ包みのような方向性の料理でしょうか。
素麺のパリパリ感と合わせるため鮎をかなり強く揚げてありますが一体感はあって美味しい。

鮎煎餅(頭や中骨などの素揚げ)も食べやすく、そしてヌメッとして大きな蓴菜(秋田産)が意外なヒット。
食べログ全国1位「日本橋蛎殻町 すぎた(4.79)」で1品目に出てきた蓴菜(同じく秋田産)より美味。
(もっとも日本橋蛎殻町 すぎたは鮨屋であって蓴菜は専門外です。)

茄子を添えて木の芽を散らしてある鮎の煮浸しもレベル高いです。
都内で食べる鮎の有馬煮より素材を活かすような淡い味付けで、
目の前にある高梁川で今日獲れた(と女将さんがおっしゃっていました)鮎だからこそ可能な調理法。

そして全国的に名高い児島湾産を扱うということで追加オプション注文しておいた天然鰻の蒲焼き。
天然鮎同様に今日獲れたと入荷があったようですがドカーンと凄まじいボリューム。
正確な重さは分からないが700gサイズとのことでした。
一般的に鰻屋で扱う養殖鰻が250gと言われるので、通常の約3倍シャア専用(天然)鰻。

関西より西の岡山県らしく天然鰻は蒸しを入れず地焼きにしているとのこと。
しかし皮目の一部がトロリ蕩けるようなやわらかさとなっており美味しい。
全国にその名を轟かせる児島湾の青鰻ならではの脂ノリや身質の良さの賜物でしょうか。
ムチムチした身もフワフワやわらかくて美味しいです。

都内に鰻を焼くのが異常に上手い鮨屋があって、そこの皮をパリッと焼いた児島湾産には見劣りするも、
この夏に地方で食べた鰻の中ではNo.1といった美味しさで十分に満足。
お値段も700gサイズで10,000円(+税)と都内ではあり得ない破格の安さでした。

豊洲市場では仕入れ値レベルでキロ20,000円になりそうな児島湾産。
3割と言われる飲食店の原価率を考えると、同じものを都内で食べると40,000円は覚悟でしょうか。
外食の蒲焼きが仕入れ値の原価より安いという産地岡山県ならではの異常事態。

そして鮎の食べ方としては良い意味でも悪い意味でも「王道」と言える塩焼き。
熱い灰を入れた壺に串を刺して出してくる演出が興味深いところ(保温の意味もあるのでしょう)。
郡上の和良鮎など日本で最上とされる鮎に比べると肝に少し苦みを感じるのですが、
この夏に食べた長野県や山梨県の鮎よりは苦み少なくてクオリティ高いと思います。

シットリと焼き上げてあって、鰻に関しても鮎に関しても火入れ技術は文句無しです。
また蓼酢もそのまま飲めてしまうぐらい美味しい。
都内の飲食店にも負けない調理技術の高さで、獲れ立て産地で地物の鮎や鰻を楽しめる。
この2つの条件を満たすお店は都内には無いのでわざわざ地方まで訪れる価値を見出せます。

〆は鮎ご飯、鮎の赤出汁、香の物、水菓子と一気に提供されました。
香魚とも呼ばれる鮎をゴボウの炊き込みご飯に合わせて「鮎ご飯」とは何とも挑戦的。
赤出汁には頭を落として半分に開いた小鮎と蓴菜が入っていましたが、
名古屋圏で食べる赤出汁より上品な味わいで蓴菜ともバッチリ合っていました。

1590-2(朝食)に続く

  • 油屋旅館 - 2019.7 鮎と大根の南蛮漬け

    2019.7 鮎と大根の南蛮漬け

  • 油屋旅館 - 2019.7 鮎の銀紙焼き

    2019.7 鮎の銀紙焼き

  • 油屋旅館 - 2019.7 鮎の蛇籠揚げ ユキノシタ・黄ズッキーニ・長芋の天ぷら もみじおろし

    2019.7 鮎の蛇籠揚げ ユキノシタ・黄ズッキーニ・長芋の天ぷら もみじおろし

  • 油屋旅館 - 2019.7 玉子豆腐

    2019.7 玉子豆腐

  • 油屋旅館 - 2019.7 鮎煎餅 秋田蓴菜 長芋

    2019.7 鮎煎餅 秋田蓴菜 長芋

  • 油屋旅館 - 2019.7 秋田蓴菜

    2019.7 秋田蓴菜

  • 油屋旅館 - 2019.7 鮎の煮浸し

    2019.7 鮎の煮浸し

  • 油屋旅館 - 2019.7 児島湾天然青鰻蒲焼き

    2019.7 児島湾天然青鰻蒲焼き

  • 油屋旅館 - 2019.7 鮎の塩焼き

    2019.7 鮎の塩焼き

  • 油屋旅館 - 2019.7 鮎の塩焼き

    2019.7 鮎の塩焼き

  • 油屋旅館 - 2019.7 鮎ご飯、鮎の赤出汁、香の物(大根のべったら漬け、キュウリの糠漬け)、水菓子(岡山の桃)

    2019.7 鮎ご飯、鮎の赤出汁、香の物(大根のべったら漬け、キュウリの糠漬け)、水菓子(岡山の桃)

  • 油屋旅館 - 2019.7 鮎の赤出汁

    2019.7 鮎の赤出汁

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店舗基本情報

店名
油屋旅館
ジャンル 旅館・民宿
予約・
お問い合わせ

0866-22-3072

予約可否
住所

岡山県高梁市本町38-1

交通手段

備中高梁駅から930m

営業時間
  • ■ 営業時間
    昼食・夕食とも要予約

    ■ 定休日
    不定休

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

予算(口コミ集計)

特徴・関連情報

利用シーン

初投稿者

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