岡山 田町で、新鮮な魚の日本料理とうまい日本酒で舌鼓！ : 吉祥 美味上手

岡山に帰省した際、同窓生と「夕食でも行こうぜ」という事で繰り出した。
暖簾をくぐったのは友人が以前いったことがあるという和食のお店『美味上手』
大通りに面していて、外観の店構えはちょっとモダンな感じ。
店前のポスターには『産地直送』『新鮮食材』『豪華美酒』の言葉がちりばめられたポスター。
『旬の食材を使ったお店です』とあります。これは期待値がどんどん上がります。

さて、暖簾をくぐると内装もおしゃれです。
板さんをぐるりと囲むカウンター、奥にはテーブル席もあります。
テーブル席に案内される道中、左手の冷蔵庫に高そうな日本酒、（久保田、八海山、山和、などなど）発見です。

さて、席について飲み物を考える。
いつもならビールでしょうが、今日はちょっとおしゃれな日本料理店。
ならばと日本酒『山和　純米大吟醸』を注文、友人はウーロンハイとライムサワーです。
『山和』は宮城のお酒です。私の思う口当たりは、「フルーティーで粘度の高め」の感じ。
華やぐようなフルーティーさが口に広がります。

注文は、3,500円のコースです。

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・お通し
・サラダ
・刺身　さわら・赤貝
・揚げ物　春野菜とかきの天婦羅
・焼き物　ピーチ豚串
・焼き物　大海老バター醤油焼
・にぎり３貫とお汁
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お通しが運ばれてまいりました。
『マテ貝のポン酢』です。あまりなじみはありませんが九州あたりで採れる貝かと。
板前さん（のちに店主とわかり、以降、店主と書きます）に聞きますと、「4月は旬に入る頃でおいしいですよ」とのこと。
食べてみますと、まず、大きさに驚きます。そしてぷりぷり感が半端でなくあります。
ポン酢がおいしくマッチしています。

次に運ばれてきたのが『サラダ　ピリ辛サラダ』です。
長さのそろったネギがきれいに並べられ、そこに七味の入った自家製ラー油がかけられています。
ちょっと辛いぐらいの辛さですが、それが日本酒とよく合います。
いいですね『山和』ついついグビグビいっちゃいます。

お次は『刺身　さわら（鰆）と赤貝』です。
さわらは、岡山では刺身で食べれます。
（もちろん、刺身で食べれるエリアは他にもありますが）東京界隈では、一般的には焼き物にするお魚です。
刺身ではほとんど食べる機会がありません。
私は物流関係者でも、魚関係者でもありませんが、身崩れが起きやすく扱いが難しいと聞いたことがあります。
岡山ではすごいメジャーで高級魚です。刺身にすると非常に脂ギッシュ。
（醤油につけてもその脂でハジク程です。）
一般的には脂ときくと、しつこくて1つ食べれば十分って感じでしょうが、そんな脂ではありません。
口に入れますと、柔らかいことこの上なく、舌で押しても身が分かれるほどです。おいしい。
最後にも書きますが、『食べるべき一品』間違いなし！
今日の鰆は、瀬戸内産ではなく、太平洋は高知産らしいです。
もう一つは、地ものの赤貝です。これまたプリプリしています。おいしい！

次に運ばれてきたは、『揚げ物　春野菜とカキの天婦羅』です。
最初にカキに手を付けます。これは大きい！そして身もプリっとした食感でおいしい。
本日は岡山の虫明産です。店主曰く、今年は虫明のカキは最高の出来だったらしです。
春野菜の天ぷらは、菜の花、ウドの葉、新玉ねぎ、イモで出来ています。
イモが入っていることで甘みが出ています。これらを塩でいただきます。
塩はチョッピリ苦みを感じるお味です。
天婦羅がしっかりした味ですのでよく合います。

日本酒も進み、次は『八海山の大吟醸』。
定番ですよね。先ほどのお酒ほどまったりしていませんが、負けず劣らずフルーティ。

次が『焼き物　ピーチポーク豚串』
ピーチポークは岡山のブランド豚らしいです。
お味は塩が適度に効いており、豚自体も柔らかくおいしいです。

次の焼き物は『大海老バター醤油焼』
大きさにびっくりです。ハサミを使って身を切っていただきます。弾力もあっておいしいです。
南半球で採れるオーストタイガーと言われる海老らしく、
岡山でこのサイズを扱っているのはこのお店だけらしいです。とにかくすごい。

そして、最後のお料理『にぎり３貫とお汁』です。
にぎりは、鰆、バナエビ、ヒラメです。
どれも鮮度にこだわった仕入れをされていると聞いて、
みずみずしいお魚を堪能いたしました。

ここ、美味上手さんでは、日々の仕入れでその日の料理を決めているそうです。
そのため、メニューは手書き、しかも達筆な筆書き！巻物のようになっています。
すご過ぎるというのが私の感想。

皆さんに自信をもってお勧めするお店です。鰆はもちろん、新鮮な魚で舌鼓！間違いなし。

ここから番外。
日本酒を注文する際に色々相談していると、こちらはどう？と店主紹介されたのは・・・
石田屋、二左衛門の2本。なんだか高級そうな箱に入っている。
わざわざ箱を開けて見せてくれました。見るからに高そう、お値段聞くと・・・１杯4,000円とか。
ぎえーっ。本日のコース料理の金額より高いじゃん！すいません。それは無理ですとお断りしました。
今、WEBで検索しても720mlで1本30,000円近くする。
そう考えると、1杯4,000円は良心価格だが、今日は無理！　そんな高級酒もおいているお店です。